続・相対性理論への疑念(23)〜興味深い主張〜/(追)(’16/4)
英語がnativeの方の興味深い主張(science essay)を読みました。
本コーナーで時々取り上げている、Anti-relativityの多分、市井の科学愛好家の方であろうと思わ
れるRoger Andertonという方の主張です。
この方の一貫した主張の根幹は、簡単に言えば、
@EinsteinはPoincaréが先に示した概念を誤って捉えていた
A他の科学者が、それを更に誤って理解して混迷させてきた
というようなことです。
今回読んでみたのは、
BEinsteinはMichelson-Morley experiment結果を間違えて判断していた
ということと、上記Aの主張でした。
Einsteinの論文では、"Posutulate"というtermを用いて、
T(Principle of Relativity)と、我々、
疑念派(Anti-Relativity)が「Tとは矛盾している」と主張しているU(Lightspeed is constant)が
最初に示されています。元々、最初に出た論文はドイツ語であり、これは英語訳のものの話である
ため、その点は考慮しておく必要はあろうかと思いますが・・・
"Postulate"という語彙は、辞書によると、「仮定」の他に「基礎条件」という意味もあります(これを
「要請」と訳されている方もおられますが、私の所有するコンサイス英和辞典ではそういう訳は記載
されていません。動詞としての訳には「要求する」というのがありますから、こちらから出した訳文な
のかも?)。で、我々が日本語で「仮定」というとき、英語には、別に"assumption"というtermがあ
りますし、「基礎条件」という意味合いであるなら、"stipulation"というtermがあるようです。
ま、コンサイス英和辞典によればは、"stipulation"には約束・約定・規定というような意味もあります
けど、この場合、日本語の「仮定」とは意味合いが全く違ってきますよね。
そこで、この方は、
EinsteinはPostulateUを"stipulation"の意味づけで使っている(※1)
のに対し、他の科学者は、
PostulateUを"assumption"の意味づけで使っている(※2)
と主張されています。何が違うんか?ですが、この方の主張は、
・Uを"Postulate"(「仮定」という意味合い)ととるとき:
これは、「我々がそれを理論の中で仮定し、その仮定が物理的に測定
されたものと一致するかどうかをチェックする」ことを意味する
・Uを"Stipulation"(「条件」という意味合い)ととるとき:
これは、「我々は我々の測定装置をUが真実(true)であるように合わ
せる」ことを意味する
とされています。
実は、このessayを読む前に、以前、プリントアウトしていたこの方の別のessayを読んでいて、その
中で、別の方達の主張が紹介されていて、それについての彼の意見の中でこのessayが紹介され
ていたのでした。
で、そのessayで引用されていた文章に、次のようなことが書かれていました。これはどこから
出てきた話なのか不明ですので真相はわからないのですが、要約しておきますと、
・Einsteinは1895年に出たLorentzの本でMichelson-Morleyの実験を知った
そのとき、この結果をNULLだと確信した
・しかしながら、彼は、当時は(アカデミア)科学界に席をおいていなかった
ので、Michelson-Morleyの実験論文は読んではいなかったのだろう
・だからこそ、あの論文の中でMichelson-Morleyに言及しなかった(refference
として示さなかった)のだろう
というものです。
確かに、既に指摘しましたように、巷ではEinsteinはこの実験を知っていた,いや知らなかったなど
という議論がありましたけど、論文では、Michelson-Morleyの名前こそ出さなかったのですが、明ら
かに「知っていた」ことを示している一文が入っていますので、「知らなかった」というのは彼を天
才だと信じ込んでいる・信じたい方達の想像でしかないでしょう(間違いなく、Einsteinの論文自体
読んでいないことが明らかですね)。
そして、恐らくは、時の権威学者Lorentzが出しているLorentz Ether Theoryは"NULL"結果を条件
にしていますから、恐らくEinsteinは上記の推察通り、Michelson-Morleyの実験論文は読まないま
ま、"NULL"結果だったと信じたのではないでしょうか?
ですから、Roger氏は(※1)と推察されていて、「(※1)であるなら、それは科学論文ではない」と断定
されています。勿論、文字通り「仮定」(assumption)の意味であるなら、科学論文になりますが、だか
ら他のアカデミアの科学者は、「仮定」(assumption)の意味で捉えた(※2)でしょう。
なぜ、私が長々とこれを引用してきたかといいますと、既に、本コーナーでは、
「特殊相対性理論」への疑念(全面改定版5)、
続・相対性理論への疑念(18)〜Dayton Millerの論文@〜、
続・相対性理論への疑念(19)〜Dayton Millerの論文A〜
等で示して来たように、
Michelson-Morley experiment結果は"NULL"ではなく、"NON-NULL"だった(※3)
という事実があるからです。これはMichelson-Morley experiment論文を読めば一目瞭然ですし、
確かにMichelson自身は1887年の当時の科学界に衝撃を与えた実験を繰り返さなかったのですが、
その後、Dayton Millerは1905年のEinsteinの論文が出る前にはMorleyと、その後しばらくして単独
で条件を変え、装置も工夫して20,000件もの膨大なデータを採っていますが、その結果は(※3)を
証明しているのです。
で、どうなっているのかといいますと、結局、
・EinsteinはLorentzの本でMichelson-Morley experiment結果を知り、そして、
そのとき、その結果を"NULL"だと信じて、"Special Relativity"の論文を
書いた
・当然、Michelson-Morley experimentを目にしていたはずの他のアカデミア
科学者のうち、"Special Relativity"に魅入られてしまった方達は、それ
ゆえ、Michelson-Morley experiment結果は"NULL"であり、postulateUは
この実験で実証されていると考えそう主張した
ということだろうと思います。これは、引用されていた他の方の主張ですが、私には説得性がありま
した。本コーナーでは再三、批判のやり玉に挙げてきましたEddingtonが、殊更、方々で、
「Michelson-Morley experiment結果は"NULL"だった」とPRしまくったという話もあるからです。
彼は、科学的ではなく、極めて「人間的」な理由−自己の野望−からEinsteinの神格化と理論の神
聖化を図った輩ですが、権威ゆえに影響力は大きかっただろうと思います。
ま、私自身は、Lorentz、Poincaréらはどういう考察でああいう理論(NULLを前提)を出したのか調べ
られてはいませんけど、既に、その項で示したように、元々、Dayton MillerらはEther driftがあるこ
とを確証すべく追試を行ったわけで、"Special Relativity"の論文が出た後も、"NON-NULL"(ether
はある)と考えていたMIllerは、あの膨大な実験を行い、間違いなく"NON-NULL"だと結論づけた
わけで、これに理論崩壊に繋がるとして危機感を抱いたEinsteinのあせりについての記述は目に
していますが、科学界でどのような議論が巻き起こったのかは見つけられていません。
結局のところ、どうやら、アカデミア界におらず、科学者としては未熟だったゆえに、科学的に見る
と未熟な論文を、Pauliら「数学的心の強い」科学者らは「論理的ですっきりしている」と思い込み、
一方ではEddingtonらの野心も重なって、論文内容を巧妙な形ですりかえ、いけいけどんどんで、
たちまちのうちにEinteinを神棚に乗せ、「これは正しい理論である」という風にされてしまったので
はないかと思いますね。
従って、"Special relativity"はEinsteinのオリジナル論文だけ批判しても彼らはびくともしないわ
けで、他の科学者による巧妙なすりかえも批判の対象にしないと打ち崩せないだろうと思います。
いずれにしろ、これこそまさに、
「『科学とは通常考えられている姿とはほとんど似ても似つかない
もの』であり、『新しい知識を獲得するとき、科学者は論理と客観
性だけによって導かれるのではなく、レトリック・宣伝・個人的偏
見といった非合理的な要因にも左右されている』というものであ
った。」
〜「背信の科学者たち」より
そのものでしょうね。
繰り返しておきますが、そもそも、Michelson-Morley experiment結果で分かったことは、単に
実験結果が、実験理論結果と不一致で小さい値になってしまった
というだけのことなのですが、なぜか、十分認識されてこなかった気がします(というか、この理論
に対するClameは続・相対性理論への疑念(6)〜3789件ものClaim〜で示したように生誕以来、
今日まで科学界の中で綿々と続いて来たのに、前世紀はNew Inquisition(新しい異端審問)で
示したように、悉く無視ないしはrejectされて、一般下々には一切漏れてこなかったわけですので、
私のようなド素人でも思いつくことですから認識されていた科学者もおられると思いますけどね。
あの実験論文は前にも指摘しましたが、
(絶対静止系の)静止エーテルを条件にして、太陽系を静止エーテル内の
静止系であるとし、古典的な"wave-motion-through-a-medium"で考えた
もの
といえます。しかしながら、Dayton Millerも書いていますが、太陽系そして銀河系は静止などして
おらず動いていることがわかっています。地球は、しし座の方向に、3K輻射が等方的な系に対し
て | | の速度で動いているそうです。
|
したがって、そもそもの実験理論自体に誤りがあったということです。
ということは、実際には、
Michelson-Morley exprtiment結果がPostulateU(light speed is consatant)
の証拠であるというrelativistsの説明は最初から破綻している
ということです。我々は綿々と、relativistsらの巧妙な説明に騙され惑わされ続けて来たわけです。
PostulateU(light speed is consatant)などというのは金輪際、実証などされていないということで
す。ということは、"Special Relativity"というのは、根拠のない「空想」を仮定した、「空想科学仮
説理論」でしかないということです。Michelson-Morley exprtiment結果は"Special Relativity"とは
何ら関係もないのです。そして、恐らく、「正しい派」の方々は御存じないでしょうが、既に前に触れ
ましたように、科学界からは完全に無視されてしまったそうですが、明確にpostulateUを否定す
る観測結果論文が過去に出されていたのです(過去になされたNASAのレーダー観測結果解析
のものだそうです)。
結局のところ、多くの人は、Michelson-Morley exprtiment結果がPostulateU(light speed is consatant)
だと教えられ、それに何ら疑いも持たないまま、先にPoincaréが示した概念を悉く天才Einstein
の発想だと思い込み魅せられてしまっているだけなのです。この理論は、仮定も結論(Lorentz変
換)も実際には一切、直接実証されたものではないのです。そして、繰り返し主張してきましたが、
彼らがこの理論の証拠としているものの大半は、他の方が他の目的で行った実験結果を、この
理論だてけで解釈し「証拠」だと言っているだけのものであり、数少ない直接観測とやらも、既に
「結果と捏造」が指摘されているものか、よくよく検証すると随分おかしいことが指摘されている
ようなものばかりで、これこそはというものなどほとんどない状況です。
2000年間続いたアリストテレスらの「天動説」、「周転円」などの直接観測もされていない仮定を
入れて、巧妙な説明を続けていましたが(地動説が出た頃は、まだ、こういう形での天動説の方
が論理的だったそうです)、結局は次々となされた観測結果の前に破たんした上、地動説理論
が樹実し、パラダイムシフトに繋がったわけですけど、それでもなお、その後70年も天動説を信
じてそれの研究をしていた科学者もいたそうです。
前に、続・相対性理論への疑念(3)〜奇妙な側面A〜で、最近奇妙なことを言い出している科
学者の言説(日本では知られていないと思います)を紹介しましたが、これらは従来のpostulateU
の説明のやばさに気が付いた故ではないでしょうか?で、彼らの言説と言うのは「詭弁」「へ理
屈」以外の何物でもないですね。その説明のどこがおかしいか気が付いておられないようです。
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(追記)'16/4
どこに追記しようかと思いましたが、直近のここが妥当かと思いましたのでここに追記しておき
ます。基本的なことは既に散々触れたて来たのですが、参照していた英語サイトをじっくり読み
返していて、見過ごしていた指摘を見つけました。
(⇒このサイトでexperiment/Michelson Morley項参照)
下手な意訳みたなもので少し引用しておきます(英文省略)。
Einsteinのこの実験を知らなかったという主張は、単に、彼の仕事が
実際には、純粋に剽窃であったという主張を支える役割をしているだ
けである。この実験なしで最初に光速一定を仮定するような理由は
なかったのである。
Einsteinの高速一定のideaはMaxwell方程式から来たものであり、そ
れらは、なんとなく、系に係らず一定であることを要求しているという
主張がある。これは、Maxwellが一つの誘電率と一つの透磁率を持
つetherの仮定に基づいて彼の式を公式化しているゆえにまったく
ナンセンスである。それは、ガリレイの相対性原理がEinsteinの光速
一定を仮定する動機であったと言っているのに等しいことである。
しかしながら、ガリレイの相対性原理は実験と共に媒体を運ぶことを
仮定していた。すなわち、ガリレイの例は船の中にある一方、我々は
例としてジェット機の中での音をとるだろう。それは、ジェット機系にお
いて音速で進行する、なぜならば、媒質(空気)がそれとともに持ち去
られるからである。しかしながら、もし「船」の前後に空気が通ること
ができる穴があけられているならば、ガリレイの相対性原理はもはや
適用されない。SRの発端時においては、etherはほぼ100年間、科学
的事実であり、この媒質は空気のようにふるまうものであった。
Maxwell方程式またはガリレイの相対性原理の中には光速一定に対
応するインスピレーションなど絶対にない。唯一のインスピレーショ
ンは、前例のないまたは人間の実験で用いられる反直観的プロセス
の純粋な想像からくるか、または、この実験であることに間違いはな
い。
これまで本コーナーで書いて来たことをベースに、私の理解で補足しておきます。
「Einsteinのこの実験を知らなかったという主張は、単に、彼の仕事が実際には、
純粋に剽窃であったという主張を支える役割をしているだけ(Einstein's assertion
of his ignorance of this experiment only serves to bolster claims that his work
was purely plagiaristic in nature.)」 ですが、Einsteinが「この実験を知らなかった」という
のは自ら本当に述べたかどうか、もし述べたのならいつの時点で述べたのかについての直接
証拠を私はまだ見いだせていませんけど、可能性はあるでしょう。
ただ、それだと(彼が実際に言ったとすると)前に指摘したように、彼の論文の中にある明らか
に「知っていたことを示唆している」1節とは矛盾しますから、本人でなく、Einstein's supporter
がそういう風にしたのかもしれません(その方がより、"Einstein is genious"という作られた偶像
を「神秘的」にする効果がありましたからね。論文内には直接Michelsonの名前も出てきません
からね)。
こんなことを言いますのでは、前に、続・相対性理論への疑念(11)〜Einsteinians〜というとこ
ろでEinstein支持者の方が調べた結果として、はからずも、「EinsteinはGeneral Relativityに関
してはその思い付きから構築経過については大いに語っていたのに、Special Relativityについ
ては生涯、(どこから思いついて論文にしたかについて)ほとんど語らなかった」ということを正
直に書いている(但し、彼自身はEinstein's supporterゆえに独自に好意的解釈をしていますけ
どね)ことに言及していることにあります。一方、「剽窃」に関しては、21世紀になって、「Einstein
はPoincaréの剽窃者(plagiarist)だ」と告発するアマチュアの人の本が出て、話題になり論議を
呼んだそうで、ネット上でも一人の人による、同様な趣旨の言説が複数サイトに掲載されてい
て、私は最初になぜこれが大きく問題化されないのでしょうか〜エディントンのやったこと〜で
引用紹介しましたが、最近、既に960年代に指摘した論文があり、それをほとんど丸々引用した
サイトを見つけ、続・相対性理論への疑念(11)〜更なる虚像の証拠〜でしたためました。
ですから、今の私にとっては、この鋭い指摘は十分同意できるものです。
「正しい『論理の輪』」で究明していけば、Einsteinが自ら言ったなら、Einstein本人が、そして、同
時代又は後世の別のEinstein's supporterが言ったのなら彼らがはからずしもこんなところにほ
ころび(ぼろ)を出している−Einstein is Plagioristという非難の正当性を示す証拠の一つ−こと
になりますね。
で、この方の論理を鋭いと思ったのはその次でした。
「Einsteinの高速一定のideaはMaxwell方程式から来たものであり、それらは、なん
となく、系に係らず一定であることを要求しているという主張がある。(There exists
the claim that Einstein's idea of light speed constancy came from Maxwell's
Equations and that they somehow required frameless constancy. )」というのは、
Einsteinが直接言ったわけではなく、彼がほとんど「黙して語らず」だったゆえに、後世の学者が
勝手に後づも解釈してそう言っているだけでしょう。
前に、Maxwellの方程式を考える等の一連の項で言及しましたように、
現在、我々が習っている
「マックウェルの方程式(Maxwell's equations)」というのは、Maxwellのオリジナル式ではな
く、ベクトルポテンシャルを毛嫌いした数学屋のHeavisdeがMaxwellの死後に、確立に協力した
Gibbs(米)により案出されたベクトル演算法を用いて電磁ポテンシャル(スカラーポテンシャル&
ベクトルポテンシャル)を消して簡易化した、いわば"Maxwell-Heaviside equatiosn"なので
す(オリジナル式における物理的意味を曖昧にしてしまい、本来非線形方程式を線型方程式に
した−計算しやすくしたのだという評価がなされていますけど−工学的にはよくても、物理学的
に見るなら、いわば、「改ざんしたもの」だと思います)。
現在では誰もオリジナル式がどこから出たものかをほとんど言及しませんが、オリジナル式は、
明らかに上記のように「一つの誘電率と一つの透磁率を持つetherの仮定に基づい
て彼の式を公式化している( Maxwell formulated his equations based upon the
assumption of an ether with a permitivity a permeability)」ということに皆、気が付い
ていないのだろうと思います。なぜなら、Einsteinが1905年に"Special relativity"を出したとき、
etherを不要だと述べたため、etherなどないのだということにされてしまったからです。
しかし、電磁気学についての自己の不明と教科書説明の混迷(3)で言及しましたが、現代の電
磁気学において、"Maxwell-Heaviside equations"を導出するのと同様な流れでやるとき、厳密
にはオリジナル式の中の
は導出されず、Tayler展開による近似となります。ですが、Maxwellはこれを彼の方法で厳密に
導出しているのです。そして、彼の中では、Aは単なる数学の「ベクトル値」ではなく(だからこ
そ、長い間、このAは計算の補助的な仮想的なものと考えられてきたのですが、前に言及しま
したように、1985年に日立の故・外村博士により実在性の実証試験確認がなされており、最早
「仮想的な単なる数学的なベクトル数値ではない」のです)物理的意味づけをしていました(最
初のオリジナル式の論文内で彼は"Electromagnetic Momentum"と称していました)。
何が言いたいかと言いますと、工学的に簡易化された今の「マックスウェルの方程式」と称せら
れている、その実は"Maxwell-Heaviside equations"(当初は"heviside-Hertz equations"と称せ
られたりし、Einsteinは"Maxwell-Hertz equatiosn"と論文で呼称しています)などを考察しても
所詮、真実は見えてこないということです。
Maxwellは、当時の科学界では「科学常識」化していたether(光学的エーテルという語彙が出て
来るよりずっと昔からそれは科学界の「科学常識」であったのである)を条件として、古典力学
であの理論体系を構築したわけですから、この方は、「それは、ガリレイの相対性原理が
Einsteinの光速一定を仮定する動機であったと言っているのに等しいことである。
( It is tantamount to saying that Galilean Relativity was Einstien's motivation
for postulating light speed constancy.)」と主張されていると思います。
「マックスウェルの方程式」に関する真実を知らないとわからないことですので、前段で長々と
本コーナーで過去に書いて来たことからかいつまんで述べておきました。
ま、そうは言っても、まだ、Einstenians(Einstein's supporter,Einstein's believer)の方達は、天
才的インスピレーションなのだと言い張られるだろうと思いますが、彼の論文はPoincaréが
彼の思考を公開していた後そしてLorentzが"Lorentz Ether Theory"を発表してLorentz equation
を提示した後であり、前ではないのです。当時は科学コミュニティの一員でもありませんでし
たね。これは、真偽不明の情報ですが、一部で「あれは奥さんが作ったのだ」というような噂
話が出ていましたが、彼の奥さんが当時、Poincaré/Lorentzらの事務所に勤めていたという
情報もあり、そこから出て来た噂話かもしれません。
そして何よりも、既に1960年代に"Special relativity"の基本概念のほとんどは前年にPoincaré
が公開したものとずばり同じだったという論文が出ていたということは、この方の指摘の信憑
性は高いと思います。どうやら、やはり当時、それを知っている方達は多かったはずですから、
なぜreferenceでPoincaré/Lorentzらに言及しなかったのかと責められたものと思います。
これも既に書きましたが、Einsteinは言い訳などにならないような弁解を1907年にしています
ね。現代の人々は、「勝者の書いたゆがめられた科学史」に騙されているだけです。
('16/4)
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