続・相対性理論への疑念(1)〜科学界の迷走?〜

Einsteinが創設した"Relativity(相対性理論)"は生誕約100年になりました。
そして、多くの20世紀物理学において利用され、例えて言うなら、算数の「九九」のごとき
基本原理にまで奉られ、20世紀においては、ここで紹介したように疑念など口に出す事
さえ実質的に禁じられた言わば『不磨の大典』扱いをされていたようで、疑念指摘・反対
論文は悉くrejectされていたそうです。
勿論、見かけ上は「宗教の教典」とは異なりますが、

 物理界の支配的姿勢はこの「近代物理学の岩盤」の妥当性を疑う
 ようなやつは非常識であり、「精神病」の症状に異議を唱えようと
 するやつである

 (The prevailing attitude of the physical establishment is that anyone
  who doubts the validity of this "bedrock of modernphysics" is insane,
  and that trying to refute it is a symptom of "psychosis")


だったということです。(⇒Science Mysteries/WORLD-MYSTERES.com

こういう話があるということは、実は

 科学界の科学者が揃って"Relativity"が真理・原理だと認めていた
 わけでは無く、「強権的」に異端者排除の論理で抑え込んでいただけ


であったことを裏付けているわけで、くどいですけど、ネットで勝手に決めつけている人
がいますけど、「物理学を知らない人」が反対している・いたわけではないということを証
明しているのです。


しかしながら、すでに別項でも触れたように、Relativity生誕100年の21世紀に入って欧
米では少しずつ風向きが変わってきているのは一部の反対論者の方の捏造でなく、事
実のようです。

フリーランス物理学者の井口和基博士というちょっと異端の方のブログ記事(⇒ここ)で
欧米の物理学者の最先端では最早"General Relativity"を信じている学者はいない
まで断言されており、2015年には"General Relativity"は終焉を迎えるのではないかとま
でおっしゃっています。日本にいて公的情報だけ見ていると俄かには信じられないので
すけど、前述の井口博士という方は米国留学で米国でドクターをとっておられ、当然な
がら今でも向こうとは繋がりを持たれておられるようですから、そういう欧米の科学界の
最先端情報には直接いち早く接しられておられると思われます。
そして、最近、海外サイトを見ているのですが、それを示唆する情報が多く出てきている
のです。実は私自身驚いているところです。本当にこの数年でどんどん状況が変わって
きているようです。

確かに、日本では前世紀の終わりから今世紀の初めにかけて出版された「反相対性理
論」本はアカデミズム物理学者によるものではなかったこともあり、それでもそういう本に
触発された方や、以前から疑問を抱いていた方達がインターネットの発達によりそれを
ネット上で表明されたりしているのに対して、"Relativity"を大学で学んで真理だとして一
片の疑いも抱いていない方達から嘲笑罵倒を受け来ましたけど、それは、井口博士が
前述のブログで指摘されているように、

 日本人は「自分の知らないこと=存在しないこと」という認識を行う
 ように教育されてきた


からだと思います。要するに、日本人の多くは「井の中の蛙」で西欧の実際の動きを「
らない
」のです。そして、それは、日本のアカデミズム物理学界が米国の権威筋に完全
追従主義で、そのmain streamしか研究対象にしておらないために、ひょっとしたら一般
の情報に疎いか米国権威筋情報だけを真に受けているのかもしれませんが、大変失礼
ながらここここ で指摘したように日本の科学ジャーナリズムの遅れ(又はその理念?)
からか、そういうmain streamにとって不都合な情報が日本ではほとんど流されないから
だろうと思います。ゼロではないのですが、単発的で多くの下々まで広まらずに終わって
いるのも多々あります。

しかし、「日本の常識、世界の非常識」という言葉があるように、日本人は欧米の実際の
動きに「遅れている」のは海外サイトを覗いてみればわかります。
ここで触れたように、マイケルソン=モーリーの実験結果とEinsteinの"Special
Relativity"の浸透により完全に否定されたかのように思われてきた"ether(Aether)"の
存在がその名前で公然と語られるようになってきていること、また、ここで紹介したように
前述のごとく20世紀では恐らくrejectされてしまったであろう論文が公的論文集に掲載さ
れたりしており、物理学者の中にも公然と反旗を掲げる方が出て来ているのです。

更に更に・・・(以下、私の下手な訳は省略しますm(__)m)

海外サイトにGSJ Physics Forumという所があります。冒頭に、

 This resource is for the use of visitors to the site in the discussion of
 problems and opinions on physics and philosophy.
 Please feel free to post your observations on these and related subjects.
 As always, we request you use common courtesy in all correspondence.

 (このリソースは、物理学と哲学に関する問題と意見の議論でのサイト訪
 問者の用のためのものである。どうぞ、これらと関連する主題に関するあ
 なたがたの見解を自由にポストしてください。いつものように、我々はあ
 なたがたに全ての文書において共通の礼儀を用いることを要請します)

とあり、クリックすれば見られるarticleがリストで並んでいて現在進行形で毎日のように
articleが増えています(断っておきますけど、別に異端専門サイトではありません。自由
に語れるサイトのようです。国の制約もなく、日本人の方のarticleもありました)。

ここに、どうやらタイトルからしてautherがAnti-Relativityと思われる2名ほどの方が熱心
に沢山アップし続けておられます。中身は大半がネット上の科学者の発言の引用です。
ま、よくこまめに探してくるなぁと思いますが、今、欧米の科学者がどう考えているかを伺
い知ることはできそうです。

そのarticleに面白い風刺画がありました。

Ordinary Einsteinians leave the sinking ship in panic
(普通のEisnteiniansはパニックになって沈みゆく船を去る):


Einsteiniana's high priests leave the sinking ship in a well-organized way:
(Einsteinianの高級指導者はうまく組織化された方法で沈みゆく船を去る)


海外の反相対性理論サイトではよく"Einsteinian"という用語を目にします。
よく見ると上側の図ちょっと気になりますね。旗が日の丸・・・??
そして下の図、杭の先はどうなっているのでしょうか?海にどぼん??

尚、後者ですけど・・・

 Are Einsteinians going to denounce Einstein's 1905 false constant-speed-of-light
 postulate?
 No. They may abandon Einsteiniana's sinking ship for a better money-spinner
 but the false postulate and its idiotic consequences are now inseparable part of
 the spirit of our civilization

 (EinsteinianはEinsteinの1905年の誤った光速一定のpostulateの失効を通告して
 いるのですか?
 いえ、彼らはよい金の紡ぎ手に対してEisnteinianの沈む船を捨てるかもしれない
 が誤ったpostulateと大馬鹿な結果は今も我々市民の精神の分離できない一部に
 なっている)

と注釈がありました。狡猾な気がしますが、こういう話題は日本の権威筋は知らないの
ではないかと思います。色々な場面で、日本人は「正直者」過ぎてしてやられている気
がしていますから。ひょっとすると「裸の王様」になりつつあるのではないかと思うので
すけどね。英語がnativeな方達ゆえにこういう気配を十分感じておられるのではないか
と思いますね。日本みたいに中傷罵倒するようなコメントはついていません。反論さえ
ありません。できないのかな・・・?

ところで、上記articleには「驚き桃の木山椒の木」の記事が・・・

 "There is a big race going on between five or six groups to prove
 Einstein wrong
,"Ronald Hanson, a physicist leading the research
 at Delft, told The New York Times. "There is one very big fish."

 (「Einsteinが間違っていることを証明するための5ないし6グループの間での
 大競争がある。」とDelftにおける研究を指導する物理学者のRonald Hansonは
 New Yorl Timesで述べている。「一つ大変大きな魚がある」)
 (⇒ここ

米国NASAのGoddard Space Flight Centerを退いた物理学者・レーザ光学エンジニ
アのDowdye博士は、

“I believe if Einstein were alive today, he would take advantage of
 the modern techniques and the modern instruments we have and
 he would wind up disproving his own theory,”

 (私は、もしEinsteinが今日生きているなら、彼は我々が持つ現代技術と
 現代の装置を利用しただろう、そして、彼は彼自身の理論が実証されない
 結末をつけるだろう)
 (⇒ここ

とまで述べているようです。

中には、もう崩壊を想定している達観されているのかのか、

 "It shouldn't be too much of a surprise that Einstein could get
 it wrong, because science is not about absolute truth..."

 (Einsteinが間違っているとなってもあまり驚かれないだろう、なぜならば、
 科学派絶対真実ではないから)

とおっしゃっている学者もいるようです。ま、本当にそう思っているのかどうかは不明です
が。本当に完全崩壊してもそう悠長なこと言えるかですが・・・。大変な事態になることは
間違いなのですからね。本音では「そんなこと(完全崩壊)はないだろう」という希望的観
測の上での発言ではないとは言い切れないでしょうけど、こういう発言が公的に出てくる
ということは20世紀とは確実に急速に時代が変わってきていることは窺いしれます。


ま、こんな動きが出て来ているのは、近年の観測結果に相対性理論に反するものが出
てきていること(GKZカットオフとか量子エンタングルメントとか)、矛盾する量子力学との
統合が必ずしもうまくいっていないことなどからだろうと思います。
ようやく、疑いの目を向ける科学者が増えてきたということです。
ま、私もそうですが、ネットで反対論を表明されている一般下々の方々にとっては「やっと
目が覚め始めたのかい」という思いでしょうが・・・。

私を含め理系の方は多かれ少なかれ、意識するかしないかに係わらず、その思考過程
には『論理』という理念が入ると思います。ですから、説明に自己の『論理的思考』と乖
離が少しでもあると『違和感』を覚えてしまうのです。
それは決して『無知』からではありません。返って、しがらみの無い非専門家の方が変な
先入観が無い分、そういう『違和感』に敏感になるのかもしれません。なぜなら、自分を
無理して抑えつける必要がないからです。
そして、私を含めネットで反相対性理論の主張をしている方達は、そういう『違和感』を
この理論内容に強く感じたからこそ、非専門家にも係わらず(そういう中傷をする人達が
必ずいますから)やっているのです。

"Special Relativity"は100年間、直接実証観測されたこともない無理やりなpostulate
(互いに矛盾する)によるTop-Down理論です。そして、導出された結果の直接数値デー
タによる実証もされていません。あるのは、色々な現象を「これだけ」で恣意的解釈して
「証拠」とした「情況証拠」もどきのものばかりだったわけです。その上、なぜか後世の学
者の説明とEinsteinのオリジナル論文の数式展開が異なっています。で、なぜなのか、
誰一人説明もしません。極めて不可思議なんですね。ま、推定は既にしていますが。

結局のところ、創設したのはEinsteinですが、理論が彼のその後の考え方の変化を無視
して(⇒ここ参照)独り歩きしてしまったわけです。余程、科学者には魅力的だったんで
しょうね。ま、理系ゆえにそうなったんだろうと思いますけどね。早い時期にパウリとか
エディントンとかの有力権威学者が信じたらしいこともあったのかもしれませんが。

しかしながら、ここで示したように、当時反対した学者がいて、やっと「なぜ反対したか」
が理解できました。彼らは皆、"ether"の存在を信じていたからです。
そう言うと、大抵の人は、「マイケルソン=モーリーの実験」で否定されたのになぜだ?
と疑問を感じるでしょう。しかし、ここで指摘したように、実験した当の本人はその結果を
「してやったり」として発表しているわけで、彼も"Special Relativity"の反対者だったこ
とについては既に述べました。厳密に言えば、あの実験はLorentz達の「静止」エーテル
理論に否定的な結果だったに過ぎなかったからです。19世紀後半の科学学界の主流派
は「静止」エーテル説でした(理由は知っています)が、それでもそうでないStokes説派
の非主流派がいたわけでマイケルソンらはそちらの派だったわけです。その場合、静止
エーテル概念でLorentzが作った実験理論とは異なるのですから、本質的には"ether"
そのものを否定した実験結果ではなかったのです。
しかしながら、1905年にEinsteinが「光速一定=ether否定」の"Special Relativity"
を出したがためにうやむやにされてしまったというわけです。隠された歴史ですね。

ただ、ここで言及したように、天才Maxwellは"ether"の存在を基本にしてMaxwellの方程
式やMaxwellの応力テンソル等を導出していることを知っておかねばなりません。
また、ここここで触れたように、その功績の大きさを「不当」に消し去られてしまって
いたが、近年、欧米で再評価が叫ばれつつあるNikola Teslaは"ether"支持者だったこと
知っておかねばなりません。有名なTesla Coilはその研究の一環として発明されたもの
なのです。そして、ここで触れましたように、当のEinstein自身が1920年代には(2年後の
1907年にはもうそうだったという人もいるそうですが)もう自分の"ether否定"の考え方を
実質的に撤回していたという報告もあるのです。ま、どのように"Special Relativity"と
の整合性を考えていたのかは聞こえてきませんけどね。そういう示唆を引き出した会談
の相手もそこまで触れてはいませんので。結局のところ、"General Relativity"構築研
究の上で、"Special Relativity"を出した時の自己の信念(観測できないものはない
⇒静止エーテルは観測できなかった⇒"ether"否定)を変更せざるを得なかったのでは
無いかと思います。直接"ether"という自ら否定した"word"こそ使用しませんでしたが。


ところで、話がころっと変わりますが(^_^;)、実はあまり気にしていなかったことを今更考
えました。今更です(^_^;)(^_^;)。それは、

 光の伝達媒質と考えられた"ether"を否定するなら
 どうやって光は伝達するというのか?


ということです。

どうやら、皆さん、"photon"だから可能なんだと考えているのではないでしょうか?
しかし、この"photon"ってEinsteinの言い出したものではありませんよね?彼は「光量子
仮説」(Einsteinはこれでノーベル賞授与されており、結局、Relativityにはノーベル賞は
出なかった事実は重要です。何も知らない日本人のいい加減な憶測とは違います)を出
しましたけど、「光量子≠粒子」です。"photon"は粒子を想定したものですよね?
Einsteinは「粒子のようなもの」としか言っていません。
したがって、私はこの説明はおかしいと思っています。

もう一つ、ここで指摘しましたが、今の四次元時空の概念にも疑念があります。
色々な方が指摘しています重力系と加速系の等価性への疑念とは別に元にしている
四次元時空の現実性にその導出過程の違和感から疑念を抱いているため、
"General Relativity"にも疑念が湧いています。理論展開の問題でなく元になっている
数学的な根本的基本概念に・・・
                          (’14/6)

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