宇宙論のこと(4)〜Einsteinの原罪〜
「宇宙論」のmain streamである『ビッグバン宇宙論』の説明や、反対者の主
張をさらっと見ただけで、この理論の「空想性」と、その専門家達による「理
論の歴史捏造」「ご都合主義説明」ばかり見えてしまい、「なんでこんなのが
main streamになれて維持されているの?」という疑問が速攻で湧いてきま
したが、私的にはすぐに理由がわかってしまいました。
最大の理由は「一般相対性理論」という武器で装っているからですね。
これにつきるでしょう。「天文学」だけでなく、そう言う理論を屈指する「宇宙
物理学」が全面的バックアップをしていますからね。
私がタイトルで「Einsteinの原罪」と書いたのは、実は二重の意味があるの
です。すなわち、「理論」自体だけでなく、もっと大きな問題があるのです。
それに関しては、実は自分でそう感じて本コーナーで批判してきたのです
が、それはまさにここで紹介したように
"Einstein,...............(中略)...................
,who was the first to discard physics altogether and propose
a wholly mathematical theory..."
Herbert Dingle, Science at the Cross-Roads.
という科学者からの批判があったことです。
そして、相対性理論反対者だったテスラはここで紹介したように
"Today's scientists have substituted mathematics for experiments,
and they wander off through equation after equation, and eventually
build a structure which has no relation to reality. The scientists
from Franklin to Morse were clear thinkers and did not produce
erroneous theories. The scientists of today think deeply instead of
clearly. "
と述べています。「テスラコイル」は実用化されていますが、完全に物理学
的解明までされてないらしいということをなぜかと考えるべきです。
Einstein自身が意図したわけではないでしょうが、彼の出した相対性理論
が私に言わせてもらうなら、物理学界の科学者たちの意識を「おかしな」方
向にしてしまった「元凶」の気がします。
科学者たちにEinsteinへの「誤ったヒーロー」意識が今も蔓延しているので
す。Einsteinを「天才」と思い込んでいる人がいかに多いかを考えればよく
わかります。まさに、「あやかりたい」という意識で、それが、科学界自体
を変に歪めてしまっているのです。
すなわち、"relation to reality"より「数学世界」と「脳内思考」を優先する世
界にしてしまったと思うのです。「数学世界」と「脳内思考」を優先する世界
の一つの大きな問題は、数式の結果を全面的に「正」と考え、不都合な
"reality"を間違いと無視するか、脳内でつじつまわせ的ご都合主義解釈を
する恐れがあることで、私が見る限り、まさに、「ビッグバン宇宙論」はそれ
をやっているのです。
元々、本コーナーを作った目的の「特殊相対性理論」批判についてはとうと
う(17)までになってしまい(全面改定版1〜7)及び更には他のarticleにも顔
を出していて、本コーナーの多くを占めていますが、空間について考える中
で、ここで述べたように、これが元になって構築された現在の「四次元時空」
概念にも疑念が出てきており、それがベースになっている一般相対性理論
も壮大な「数学的幻想理論」と考えていますので、ビッグバン宇宙論は、「空
想」と「数学的幻想」と「ご都合主義的脳内つじつま合わせ」の上に構築され
た「砂上の楼閣」だと考えています(前に、「現代の天動説」と揶揄しましたが、
よくよく考えてみると、天動説の方がまだ可愛いもので、人間の見た感覚に
は一致しており、かつ、入れた仮説は「周天円」だけでしたが、これの方は実
にいっぱい仮説を入れているわけです。こういうときになると「オットーの刃」
は都合よく忘れられているんですよねぇ)。
一方、海外サイトをじっくり読み始めている「プラズマ宇宙論」の方には、そ
ういうぬぐい去れないような「まやかし」が少なくとも今読んでいる基礎編の
時点では見られず、科学的見地として私にはずっと説得力があります。
残念ながら、日本では本も出ていないようで、あまり知られておらず、海外
サイトを見るしか詳細がわからないのですけどね。海外でも「天文学」側か
らはリジェクトされてしまっているようで、論文は全て「プラズマ物理学」誌
でなされているようですから、ましてや、main streamオンリーの日本で不案
内なのは当たり前なのかもしれませんが、そういう中だからこそ、main
streamの「ビッグバン宇宙論」一本の日本のアカデミズム側の人の一方的
プラズマ宇宙論攻撃は真に受けない方がいいと思いますよ。そもそも不公
平なんですから。
⇒ここにプラズマ宇宙論の創設者
Hannes Alfven(ノーベル受賞者、「プラ
ズマ物理学の父」と称せられている)の言があります。
"Scientists tend to resist interdisciplinary inquiries into
their own territory. In many instances, such parochialism is
founded on the fear that intrusion from other disciplines
would compete unfairly for limited financial resources and
thus diminish their own opportunity for research."
〜Hannes Alfven
これが現実の科学界の実態なのです。
ここで示したように
新しい知識を獲得するとき、科学者は論理と客観性だけに
よって導かれるのではなく、レトリック・宣伝・個人的偏見と
いった非合理的な要因にも左右されている
〜「背信の科学者たち」〜
ですから。
('14/3)
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