宇宙論のこと(3)

宇宙論に関してはあまり知らなかったため、ずっと前にここ でちょっと触れ
て以降、他に色々と関心があったため、そこまで大きな関心は持つまでに
は至っていませんでしたが、やっとここ数日前から、気になり始めてちょこ
ちょこと調べた結果、すごく気になって速攻で、ここここで疑念をしたた
めました。私にとって、「ビッグバン宇宙論」がmain streamの地位を保持し
続ける理由が素朴に理解できなくなってしまったからでした。

勿論、一番の理由はその中身への不信感ですが、それよりもなによりも、
それの専門学者の「科学者としての態度」への不信感が私の中で疑念を
深めた理由です。
ここで紹介した個人サイト (⇒ここ) のサイト主さんは、大学でビッグバン
宇宙論を学ばれたときは何も疑問を感じていなかったけど、後から調べた
結果、「ビッグバン宇宙論」の歴史の中で、学者が、この理論に関する過
去の歴史を改ざんしていることから不信感が芽生え、今は否定派になった
と書かれています。

ここで触れたことも更に私の中に更なる不信感を増大させています。
そこに書きましたが、我々専門家でない科学好きの一般国民が知ってい
た「知識」をご都合主義的に「こっそり」変更している姿勢が如実に現れて
います。
疑問を感じて国立天文台に何度も質問をされたのに対して、納得できるよ
うな回答を得られなかったと批判されている個人サイト(⇒ここ) に書かれ
ているその国立天文台の先生の回答と、ここで触れた 大阪市立科学館の
先生の物理tips(⇒宇宙の果てが137億光年でない理由) を比較すると、
驚くべきものがあります。国立天文台の先生の回答には「137億光年」とあ
りますが、この大阪市立科学館の先生は「137億光年」を否定し、光が届い
た『時間』として「137億年」を強調しています。
国立天文台の先生はこれを知っていて(知らないはずはない?)、あえて
素人理解の「光年」を使ったのでしょうか?それでは話が平行線のままだっ
たのは当然だろうと思います。要するに、一般相対性理論における「数学
的宇宙」で概念をこっそり変更してしまっているからでしょう。
それだから、「パーセク」に単位を変えたのかな?

そんなこんなで、日本にはないので、ここで紹介した海外のプラズマ宇宙
論サイトの一つ、Cosmo Plasma.netを読み始めている ところですが、中身
に入る前のIntroductionやHistryの記事を読んで「やっぱり」とか「へ〜ぇ」と
いうような発言も目にしていて驚いているところです。

「やっぱり」については、ここで紹介しましたので省略します。
以下は、「へ〜ぇ」について紹介します。概略です。まずは、

 ・重力モデルは宇宙旅行、高度な望遠鏡の出てくる以前のものである。
  その時に戻ると、我々の銀河−天の川銀河−が宇宙の全てであった。

 ・Johannes Kepler(1571-1630)やIsaac Newton(1643-1727)のような天
  才が彼らの理論を成立させたとき、電気」についてはほとんど知ら
  れていなかった
  磁気についてはいくつかが論文に入れられ、main stream理論は同じ
  ままである。

 ・今は磁気と電気の関係はよく知られているが、ずっとそうだったわけ
  ではなく、Michael Faraday(1791-1867)が「磁気と電気の関係」につ
  いて発表した時、彼は「ペテン師」「詐欺師」と罵倒された。
  その後のJames Clerk Maxwellの研究で磁気と電気の関係が明確化
  した。
  これにより、1800年代末〜1900年代初頭には電磁気が空間理解の
  最適なものになるはずで、当時の科学プレスはそういう予測で溢れ
  ていたのに、なぜかそうならず、空間のEMを語るのはタブーになっ
  た

  例えば、 Albert Einsteinは彼の相対性理論でEMについてはあまり
  触れず、彼の数学理論は結果的にエーテル概念を取り除いた。



  "Newton was unaware of plasma. Today his disciples spend years
   in training learning when and how to shut their eyes to it."

                                   Mel Acheson

なぜ、重力モデルだけに拘るか?という疑問への一つの答かな?

で、「えっ?!」と驚いたのは下記です。

 Einsteinの英雄的な仕事に疑問を持つ科学者が増えて来ている
 少なくとも、 Michelson-Morley実験は「NULLの結果」を与えたの
 ではない。しかしながら、main stream科学は「NULLの結果」が
 エーテルを否定したと主張している。



 “... Lorentz, in order to justify his transformation equations,saw
  the necessity of postulating a physical effect of interaction
  between moving matter and æther, to give the mathematics
  meaning.
  Physics still had de jure authority over mathematics:it was
  Einstein,who had no qualms about abolishing the æther and
  still retaining light waves whose properties were expressed
  by formulae that were meaningless without it
,who was the
  first to discard physics altogether and propose a wholly
  mathematical theory
...”

              Herbert Dingle, Science at the Cross-Roads.

少数派でもアカデミズム科学者です。ほげ〜ですぜ。

もうひとつ・・・

 プラズマ宇宙論は抽象的な数学的モデルには信頼を置いておらず
 ダークマターやダークエネルギーのような魅力的な仮説の並びを増
 やすことはしない


一貫した基本的スタンスです。私には、これこそ「自然科学」の立場だと思
えるのですけどね。

科学的な『空想』をして、いかに「真実らしく見せるか」というような事を競い
合い、過去の不都合は皆、抹消。そんなものは私にはまともな「科学」とは
とても思えません。


('14/3)

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