なぜ日本では宇宙論=ビッグバン宇宙論だけ?

相対性理論には色々と難癖つけてきていますが、宇宙論については少ししか触れて来ていま
せんでした。
というのは宇宙論といえばビッグバン宇宙論の本ばかりで、その内容というのがホイルの定
常宇宙論はガモフに負けて葬り去られたかのような記述ばかりだったこともあり、この歳まで
実はあまりビッグバン宇宙論に疑いを持ったことがなかったこともあります。
ま、何もないところからの突然の大爆発という理論にはなじめないところがなかったわけでは
ありませんでしたが。

調べてみると、どうやらビッグバン理論の根拠は「赤方偏移」と「3K背景輻射」だけのよう
です。そしてネットでは「赤方偏移」と「3K背景輻射」はビッグバン理論のみがうまく説明で
きるという説明で溢れています。

当初定常宇宙論の立場からアインシュタインが自分の一般性相対性理論の式にわざわざ
導入していた宇宙項と言われるものを外すと丁度、ビッグバン説に相当する宇宙膨張が出
てくるということも現在、必ずのように相対性理論に反しているかどうかというのが新規理論
の足枷のようになっている現物理学界においてこの説が正しいと考えられているような気が
します。
逆にビッグバン宇宙論は相対性理論に反しているとしてビッグバン理論は間違いだという
主張をネットでされているお医者さんがいますので私的には??ですけどね。

いずれにしろ、昨年冬、私の相対性理論に対する疑惑が思わぬ展開で決定的になって以来、
この理論の正当性を相対性理論と結び付けて断定されていることを知って「ありゃりゃ」と思
うとともに、今に至るまでのいきさつを色々と目にして、「こりゃ、現代の天動説じゃないか」
という大きな不信感が募って来てしまいました。

人間一度不信感を持ってしまうとそれを解消することは極めて困難なんですね。で、ネットで
は反相対性理論同様、反ビッグバンも中傷罵倒の嵐ですからそういうものに反発を感じて
しまう私は余計に心が離れていくばかりです。

根拠とされている3K輻射ですが、当時、定常宇宙論の方がこれに近い値を出していたのに、
一方のビッグバン宇宙論では5kとかかなり外れた値を出していたそうです。
赤方偏移については光のドプラー効果だけをその理由にしているわけですけど、他にも要因
があるようで、それを光のドプラー効果が一番正しい解釈だと主張しているだけのようです。
しかし赤方偏移というのはハッブルの観測結果によるものですが、ハッブル係数とされている
ものはどんどん修正されてきた歴史があるようです。要するに理論は正しいとして理論からは
直接求められない?係数部分を観測結果に合わせて勝手に修正してきたという事実があり
ます。こういう事実を聞くだけで私の中にはぬぐいさることができない不信感が湧いてきてしま
いました。
更には、観測結果が理論予想と反するとダークマター仮説を導入、それが発見されていない
のにも係わらず色々とつじつまあわせを考えても足りないために今度はダークエネルギー仮
説の導入。

この構図、何かに似ていませんか?・・・そう、次々に周転円を増やしてつじつま合わせを
やってなんと2000年も延命が図られた天動説ですよね。
だからこそ、ビッグバン宇宙論は現代の天動説だという揶揄がされるのです。

ここで、ビッグバン宇宙論に完全に反する決定的な観測結果があります。グレートウォール
やアープの二重星観測です。前者は年代的に矛盾するものです。そして赤方偏移が光の
ドプラー効果によるものだけではないことを如実に示しているアープの観測結果はそれが
正であるならまさにビッグバン宇宙論の究極の根拠が瓦解するためか、合理性もない理屈
をつけて無視し、反対する一大天文学者だったアープを結果的に米国から追放してしまい
ました。

いいですか?ビッグバン宇宙論に反対している人は「素人」だけではないのですよ!!

ところが、相対性理論とは違って、宇宙論には別の説があり、研究されていることがわかり
ました。これこそ、まさにネットのおかげです。
そして海外ではノーベル賞学者が提唱した「プラズマ宇宙論」というのが特に欧州で一定の
支持を得ていることを知りました。

しかしながら、プラズマ宇宙論なんて日本では本も出ていないものでありほとんど知られて
おらず、やっと最近Wikpediaに出たところだそうで私自身はその理論の正否については全く
認知できていない状況です。

ただ、「日本では本も出ていない」ということは日本アカデミズムでは全く研究されていない
ということに他ならないんですね。不思議に思って検索してみたのですが理由がよくわかり
ませんでした。要するに、日本はビッグバン宇宙論だけのようです。恐らくこれはarpを放逐
してしまった米国宇宙物理学界に右習えなんでしょうね。

というか、どうやら日本の「秀才」学者がインフレーション理論なんてこれまた証明不可能な
究極のつじつま合わせ理論を出していて「正しいらしい」と喧伝されています。

普通の人なら「後づものつじつま合わせばかり」だって思うのではないかと考えるのですが
日本の宇宙物理学者はそうは思っていないらしいです。調べたらみましたら、どうやら日本
のビッグバン宇宙論のはしりの方はなんと「相対性理論学者」だったそうです。
で、私は納得できてしまいました。結局、アインシュタイン以来の高等脳内つじつま合わせ
が特に日本では「正しい現代物理学の手法だ」と信じられてしまっているのだなぁと。
だから、ネットで「物理学はHowを追及する学問」だなどと言う人がいるんだなぁと。

まぁ、日本のアカデミズムは主流以外の理論は研究できないようですから(研究室におれ
ないか、いても将来性が消滅するそうですから)米国でパラダイムシフトが起きない限り
宇宙論はビッグバン宇宙論だけでめんめんと後づもつじつま合わせが続くのでしょうね。
そして今日も今日とて、疑問をネットに上げると「とんでも」「でんぱ」「低脳」などの中傷
罵倒の嵐でしょう。
彼らは教科書定説に反する異端説を出す人はその方がいくら彼らよりずっと経験も学籍
もある学者であってもみな「擬似科学者」「とんでも」扱いで嘲笑罵倒対象にしていますけ
ど、「物理学の本質は全てを疑え」ということを忘れてしまって楽な方向に生きるだけの
「定説信者」なんでしょうね。私には全く理解不能です。
「本当に物理学徒?本当に物理好き?」という疑念ばかり湧いてきます。

是非彼らに十分納得できる反論をしていただきたいと思うのですが、ネットでは皆無です。

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