宇宙論のこと
本コーナーでは宇宙論に関しては、わずかにこことここ
で触れただけです
が、色々とネットで調べている中で、「なぜ、いつまでもビッグバン宇宙論
が主流のままなのか」不思議でたまらなくなってきています。
最近、COBEの写真がビッグバン宇宙論の証明だとビッグバン宇宙論学
者を喜ばせ、ノーベル賞まで出たのですけど、西欧の学者の中には別の
説明ができると反対したという情報も目にしており、私がここで再三批判
しているように、科学界の一つの病巣じゃないかとまで思っています。
私の中で、「不信感」がどんどん広がってきてしまっています。
で、世界的には未だ劣勢(そして日本では専門学者がどうやら皆無)のよ
うですけど、欧州では一定の支持を得ているということと、ここで触れたよ
うに、創始者らの基本的スタンスが私の主張に完全に一致しているゆえ
に少し調べてみようかなと述べました「プラズマ宇宙論」。
やはり日本語の関連サイトは少ないようですねぇ。海外サイトには沢山あ
るようですけど、英語力がすっかり衰えている私にとっては、読みこなす
だけで大変です(^_^;)
ちらちらとgoogleのアブストラクト見た中で、まずはPlasma Cosmology.net
というサイトをお気に入りに登録しました。まだ、本論はこれから読む予定
ですが、FAQがあったので、先にある予想をして覗いてみました。そして、
やはりというか・・・。気になったのが二つありました。概略は以下です(英
語力が衰えてますので訳はまずかもしれませんm(__)m)
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Q:もし、あなたのいうことが半分でも真実ならば、どのようにして、主流
派はそう盲目的になれるのですか?
A:(創始者Alfvenが1985年に述べた言葉)
我々は、自然哲学と呼ばれる学問分野がかつてあったことを思い出
すべきである。
残念ながら、今日、この規律は存在していないように見える。それは
名前が変更された科学になってしまった。しかし、今日の科学は自
然哲学の側面の多くを失う危険がある
科学者は、自分のテリトリーへの外部からの介入に抵抗する傾向が
ある。多くの場合、このような偏狭は、他の分野からの侵入が、限ら
れたリソースに対する不公平な競争になるだろうことと、研究のため
の自分の機会を減少させるだろうという恐れに基づいている。
Q:これは擬似科学ではないのか?
A:断じてNO!多くの信頼される科学者や電気エンジニアがここで示
されたideaの多くを支持している。このウエブサイトは簡単に基本
的原理を統合したものである。
2人の創始者Alfven とLangmuirはノーベル賞受賞者であることと
Birkelandが長生きしていればなしたであろうことを心にとどめてお
くべきである。
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(注:「ビルケラン電流」に名が残された、概念の元祖、ノルェーの科学者
Birkelandはノーベル賞にノミネートされていた48歳の若さで亡くなら
れています。オーロラの実験室再現実験に成功されている)
コメントはあえてつけませんが、特に
"It has been renamed science, but science of today is in danger of
losing much of the natural philosophy aspect."(原文)
については、まさに、そうなっているという気がしてなりません。
ちなみに、「プラズマ宇宙論」の論文は、「宇宙物理学・天文学」誌ではな
く、全て、「プラズマ物理学」誌で発表されているそうです。
なぜかを聞かなくても、上記のAlfvenの言葉を見ればわかりますね。
しかしながら、ここで引用したように、
科学における新しい発見の多くは、その分野の権威者やその系列
に属する科学者の中から現れるのではなく、その学問分野におけ
る他分野からの新参者や、主流の学説の信奉者ではない、学会の
傍流から生まれると言う事実(『背信の科学者達』より)
を再度強調して私の感想に替えておきます。
ま、google検索では同じ最初のページにあって、前述のサイトより先にあ
る、プラズマ物理学の研究、コンサルタント会社社長さんのサイトである
The Big Bang Never Happened
などを目にすると、「プラズマ物理学」者
は沢山いるはずなのに、プラズマ宇宙論解説本がほとんどなく、単発的
に紹介されている個人サイトはごく少数あるものの、専門的な解説サイ
トもなく、やっとこさ、最近になってWikipediaに出てきただけの日本との落
差に驚くばかりです。ちなみに、このサイトでは、
今や、(ビッグバン宇宙論が)真実となるチャンスは
1/100000000000000以下
とまでこきおろされていました。
ところで、まずは概要を知ろうと、日本語Wikipediaを覗いてみました。
上記の"Plasma Cosmology.net"サイトにも、Alfvenの言葉として
We have to learn again that science without contact with
experiments is an enterprise which is likely to go completely
astray into imaginary conjecture.”
とありますが、やはり、ここにも、Alfvenのスタンスの心髄ゆえ、彼の言葉
が載せてあります。
宇宙についての理論は、われわれが観測や実験で確かめた事実の
延長上に打ち立てられなければならない。
われわれは(ビッグバン理論のように、最初に宇宙誕生の姿を想像
して、そこから現在の宇宙に進化するまでを推測して理論にするの
ではなく)、まず今の宇宙の姿を調べ、それを元にしてより遠い過去
へ、より不明瞭な時代へと遡っていくべきである
そして、Wikipediaには、これを受けた形で、
プラズマ宇宙論の基本的な考え方が「ボトムアップ的」であり、
「トップダウン的」であるビッグバン理論とは対極である
とあります。どうですか?どちらが、その基本的スタンスにおいて、より「科
学的・合理的」でしょうか?私にとっては答えは明白ですが。
ネットで散々、「科学は・・・」とえらそうに上から目線でのたまわれて、反対
者や異端説批判をされている方達に是非答えていただきたいものです。
ま、「『自然科学』とは何か」について考えを及ぼすこともなく、習い覚えた、
main streamにどっぷり浸かって安心し、『数学的幻想』を『科学』だと信じて
おられる方達には、まことに残念ですが、Alfvenの言葉は馬耳東風かもし
れませんけどね。
さて、次は理論の中身と妥当性です。
Alfvenという方は、MHDの権威で、前述のようにノーベル賞受賞者です
が、このMHDの研究と一緒にこのプラズマ宇宙論の研究を進めたそう
で、グループではLaboratry reserchをこつこつとやってきているようです。
特に、私にとって一番の驚きは、星雲の渦巻きをその主張である、『プラ
ズマフィラメント』概念で完全にシュミレーションに成功し、そこには「ビッ
グバン宇宙論」のようなダークマターなどの仮説による取り繕いなど不要
だという点です。上記の"The Big Bang Never Happened"サイトでもけな
されていますが、観測がそれまでの理論と不一致になると、後ヅモでの
仮定を入れてつじつまわせをして延命されてきた「ビッグバン宇宙論」学
者のやり方に不信感がありましたので、未だ、発見されてもいないダーク
マターなど全く考慮不要で完全シュミレーションに成功したということは
ずっと説得力を感じました。
そもそもideaの元祖のBirkerand自身も、宇宙現象であるオーロラの研究
室再現実験に成功されているんですね。
ただ、一つ気になったのは、Wikipediaには弱点として、「宇宙の背景放射」
の説明ができていない(案は出ているそうですが)とあったことです。そし
て、それがまだ多数派になれない理由みたいに書かれています。
で、なぜ気になったかと言うと、このサイト
を目にしたからです。この方は、
まさに、この「宇宙の背景放射」に関するビッグバン宇宙論側の欺瞞性の
指摘をされていたからです。論文を調べられたようで、それによれば、「宇
宙の背景放射」の温度は、先に「定常宇宙論」で算出され、実測値に近い
値を出したのに対し、ガモフが「定常宇宙論」側とディベートしていた中で
後から計算したようですが、1947年にガモフが出した数値というのは、な
んと28Kだったそうです。ところが、いつのまにか、その1947年にガモフが
3Kと発表したことになってしまっているそうです。
この方のご指摘が事実なら、なぜ、そんな歴史捏造してまで、主流派が
「ビッグバン宇宙論」に拘泥するのか、その理由が全然見えてきません。
彼らは、「宇宙の背景放射」は「赤方偏移」と共に唯一「ビッグバン宇宙論」
の正しさの証拠みたいに喧伝してきたからです。そして、「赤方偏移」です
が他にも説がある中で、宇宙膨張が一番正しいのだと主張し、多数の主
観的コンセンサスを得てきたようですけど、明確に否定したArpの写真に
は説得性が私には見えてこないような難癖つけて葬りさった上に彼を米
国から追放した形になっています。こういう情況証拠も、「ビッグバン宇宙
論」が学者達によって築き上げられた砂上の楼閣の滅茶苦茶な『虚構理
論』でしかないとしか私には思えさせるのです。
英語版Wikipediaをちょっと見ましたが、どうもこれは「ビッグバン宇宙論支
持者」の書いたようなものの気がします。討論は沢山あるようですが。
仮説に次ぐ仮説を網羅してつじつま合わせしているのに、それゆえ、いか
にもがよく合うように見えているだけ(プラズマ宇宙論支持者の反論はあ
ります)なのに、それを理由にして「宇宙物理学者・天文学者」から拒絶
されているような説明ですが、実態は前述のAlfvenの言葉通りでしょうな。
但し、天文学者の中には、明らかに、数学ばかりで説明しようとしている
「ビッグバン宇宙論」批判派もいらっしゃるようです。
ところで、上の"The Big Bang Never Happened"サイト主の方は1990年代
にこの名前の本を出されているそうで、それに対してなされたビッグバン
宇宙論学者からの「間違っている」指摘に対して、その後の観測結果も合
わせて相手の主張の矛盾を突きながら詳細にこのサイトで反論されてい
ます。
ま、今の科学界のmain stream−central dogmaはまだ、「ビッグバン宇宙
論」ですから、当然ながら、一方的異端派攻撃がなされたりするのはどの
分野でも同じですけど、私には、少なくとも、発見もされていない仮説な
どを後ヅモで盛り込んでつじつまわせしている星雲渦巻きについて、そん
な馬鹿馬鹿しい仮定など入れなくて明確に完全にシュミレーションに成功
しているプラズマ宇宙論の考え方の方がずっと「科学的・合理的」に見え
ますね。
そもそも、宇宙は電気的中性だとして重力のみで説明しようとしてきた科
学者の発想が私には理解できません。なぜなら、実証観測した結果でな
く「そうなんだ」という思いこみだけのような感じだからです。
で、重力理論なら「一般相対性理論」。ビッグバン宇宙論者はこれが捨て
られないのです。なぜなら、「数学世界の物理学」ですから。(*)
宇宙は観測が進むにつれて、main streamのアカデミズム科学が考えて
いたことを覆して彼らがショックを受けているものが出てきているようです。
そういうのは日本の科学メディアは知らないのか隠しているのかわかりま
せんが報道しませんから、興味をもって海外科学情報にアンテナ張って
いる方でないと、我々一般下々には知られていません。そういうことに敏
感なmain streamに懐疑的な方のサイトを偶然目にして知るだけなことも
多々あります。
アカデミズム科学は宇宙についてかなり分かってきたように嘯きますが
「わかった気になっている」だけで、「つじつま合わせ」もどんどん手詰ま
りになりつつある気がしています。
どなたかがおっしゃっていたのですが、「人間が作った数学なんぞで宇
宙の全てが解明できる筈などない!」と私も強く主張したいです。
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(追記)
(*)私がこう書いてから、Plasma Cosmology.netのHistryUという
セクショ
ンを読んでいましたら、まさに
mainstream cosmology took the road marked gravity only
which lead to a strange place dominated by abstract math.
と書かれていました。
('14/3)
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