ヤードって?(’15/6)
線路好きの私にとって、沢山の線路がある場所というのは極めて魅力的です。
この付近では、稲沢駅そばのJR貨物の愛知機関区がそういう私には嬉しい所で
で、前にわざわざ眺めに行って報告しました(⇒ここ)。
また、全体を俯瞰できませんでしたが、名古屋臨海鉄道の東港駅にもわざわざ足
を運んだりしました(⇒ここ)。
しかし、未だ貨物列車が鉄道の主力である北米(アメリカ、カナダ)では種々の貨
車を沢山牽引して走っているようで、既に書いて来たように、YouTubeに実に多く
の映像がアップされていて、私にとっては実に楽しいです。
そして、私の場合、既にここで述べたように、地図好きな私は
google map/google
earthで場所の同定を試みていて、これがまた楽しいんです。
そんな中で、ふと、ヤードとか線路路線の設計ってどのような基準・思考の元に
されているのだろうか?と思ったりするようになりました。
なぜなら、決して統一されていないようで、ヤードごとにさまざまな形態があり
なんでこんな線路があるのなどと思ったりするところが多々あるためです。
最初から全てが設計されて構築されたのでなく、後から追加されたり部分撤去さ
れたりしているのもだろうとは思ういますけどね。
例えば、YouTubeの映像を見るだけで、すごく巨大だなと思うアメリカのヤード
に、カルフォニアのWest Colton yardやペンシルバニア州のEnola yardがありま
すが、YouTubeの映像はその一部だけであり、google earthで見るととんでもな
く巨大な鉄道施設だというのがわかります。
ただ、google earthを眺めていると、私には興味深い不思議なところがあるんで
すね。
前述のEnola yardの場合、YouTubeにあった映像には写っていない線路がありま
す。想定できた撮影場所から離れているわけではなく・・・。
google mapの方にはちゃんと線路が描かれているのですが、google earthでは
ちょっと見ただけでは見えていない・・・航空写真ですからね。
映像で見えている線路のそばに木々が茂っているのですが、よ〜く見るとその
東側、木々に隠れるように線路が1本あるようです。なんで、こんなところに
って・・・そして、未だ現役なのかって。疑問が湧いてきました。
West Coltonの方はもっと凄いです。映像があるのは東の端の方とその先の部
分(S Pepper Ave.という高架のところから撮影したようです)しかなくて、
実際にはそこから西側の広大なエリアがあるようですけど、この東の端の方
だけで十分興味深いところです。なんでこんなところで途切れている線路が
あるの?なんで、ここに他とは別に南北方向で南側が車両止めになっている
小さな補助的ヤードが設けられているの?とヤード部分だけでも私にとって
は謎だらけで興味深いのですが、ヤードの先の東側がこれまた不思議な形態
になっています(google earthによれば)。
図は上が北方向で、左端に描いているS Pepper Ave.の西側に広大なヤード
が広がっています。
ずっとYouTubeで北米の鉄道映像を眺めていて気が付いたことは、2本の線
路が平行に敷設されていても、日本における所謂「複線」というより、「単線」
がたまたまその場所で二本平行になっていることが多いみたいです。
同じ線路を両方向走る列車映像が多々ありますので・・・
そして、ここも・・・。ヤードの一番北側にヤード端を縦貫している2本の本線
みたいな線路があり、YouTUbe映像では、ここを高速で貨物列車が通り抜け
ています。ところが、その先、ヤードの東側で、これら二線は経路が分かれ
ています。上の図の1は北方向へカーブし、その先で東方向へ。
一方2は2線に分岐していて、一方は5のように北方向から時計回りに閉曲
線を描き、もう一方そのまま東に進んで、その先で前者の閉曲線に繋がる
線路と更にその先で二つに分岐し、一方は北方へカーブして進み、もう一方
がそのまま東に進む形になっています。
なぜここに閉曲線を描く線路5があるのか?色々と推定してみました。
ヤードから出ている南側の線路3と4ですが、線路4から線路3に東向き渡り
線があり、また、線路3から線路2に同じく東向き渡り線があります。これら
は共に線路5と線路2の東側の分岐点より西側に位置しています。
ですから、ヤードから東向きに線路3または線路4から出てきて渡り線を
通って線路2に東向きに侵入した列車は線路2と線路5の東側の分岐点か
ら線路5に入りぐるっと周回して、線路2との分岐から西向きに線路2に入
りそのまま2を西方向に進行していくことが理論的には可能ですね。
また、逆に、線路2を東向きに西から進行してきた列車は、線路5との西側
の分岐から線路5に入り、ぐるっと周回して西側の分岐点から線路2に西向
きに入り込み、渡り線を通って線路3または線路4に入りヤードに進行する
という形もありえると思います。でも、なんでわざわざこんな面倒なって・・・
ところで、このヤード、map見ると、東西に近接連続して3か所にもなって
います。調べて見ましたら、やはり世界最大の鉄道ヤードだそうで、元々
PRR(ペンシルバニア鉄道)が1959年に設立したものだそうです。
今はNSなどが使っているようです。
北米の鉄道には全然知識がなかったのですが、YouTubeで映像見てgoogle
で調べたりしているので、少しずつ鉄道会社名とか機関車塗色など知り
つつあります。UPとかCSXとかNSはディーゼル機関車の色が独特ですし
ね。それにしても前にも書きましたが、昔の日本国鉄時代のように様々な
貨車を連結して走っている北米(中国もそうですね)の貨物列車は長さも
あって映像を眺めているだけでも実に心がわくわくして楽しいです。
話は違いますが、米国の鉄道会社は工場引き込み線まで担当している
ようですねぇ。CSXなどの機関車が短編成貨物を牽引して工場倉庫ま
で貨物を牽引する映像などがあり、驚きました。会社側のスイッチャに
引き渡しなどというのはないのでしょうか?
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