名古屋臨海鉄道東港駅など('12/10)


もうこちらの方では『機関車』というと貨物列車牽引でしか見られなくなってしまったこともあって
過去、特に興味もなかったため、全然知識がなかった貨物列車やJR貨物などのことを調べま
した。また、例のスカパーの鉄道チャンネルでは貨物列車の機関車運転席に同乗での前方展
望なるものまであって貨物専用線などの存在も知りました(隠れといえ鉄道好きなのに知らなか
った(^_^;))。

そんな流れの中で、YouTubeなどで『赤ホキ』(石灰石運搬専用貨車、赤っぽい色をしている)と
というのを目にしました。この貨車は岐阜県の赤坂の石灰石を東海市にある新日鉄まで運搬す
るもので、西濃鉄道⇒JR東海道線⇒臨海鉄道経由で専用貨物列車の貨車として運行され
ているそうで、以前は日本では他に過去にJR西日本の美祢線にも走っていたのがそちらは廃
止されてしまったので国内唯一の『赤ホキ』としてファンの強い興味の的になっているようです。

ま、最近では貨物列車というとコンテナかせいぜいタンク車(こちらでは夕方私の帰宅時ゴロに
中央西線で2重連のEF65EF64に牽引された緑色のものをよく目にします)しか目にしないことから
そう言う貨車というのも興味をそそりますが、私はそれがJR東海道線の笠寺駅(名古屋南区)
から臨海鉄道に付け替えられているということに興味が湧きました。
恥ずかしながら、笠寺駅から名古屋臨海鉄道が出ていることを知らなかったためです(^_^;)

早速、地図を見てみましたら、確かに笠寺駅から西南方面に鉄路が描かれていました。

貨物専用の名古屋の臨海鉄道については西臨港線を利用して「あおなみ線」が開設されたこと
とかどこかにダイヤモンドクロスがあることぐらいしか知識がなく、もうほとんど廃線になってい
るだろうと思い込んでいて調べてみたこともありませんでした(^_^;)。

で、調べましたら、南区の南端付近に操作場のように線路が沢山ある東港駅というのがあって、
笠寺駅~東港駅間を東港線と称し、東港駅から分岐した線があることがわかりました。そのうち、
現役で稼働している線は南の東海市に伸びている線で元々は知多駅というところまであるようで
すが途中の南貨物駅というところまでの間がまだ現役のようです。前述の新日鉄は南貨物駅の
やや北の沿線にあって引き込み線が接続されているのが地図にも描かれています。地図には新
日鉄工場構内の路線まで描かれています。会社内のため、さすがにネットにその映像・写真は
ありませんのでどうのようなのかわかりませんが。地図には線路は残っていてもすでにもう運行
されておらず実質廃線化している部分(東港駅から分岐している潮見線とか昭和線とか)もまだ
描かれていますから・・・

で、興味が湧いてきて、ネットに沢山写真や映像があるこの東港駅を眺めてきました(^_^;)(^◇^)。
地図によれば、ここ付近までの路線と近隣状況は下図のようになっています。

地図
          東港駅までの臨海鉄道路線と近傍概略地図

地図は上が北で、臨海鉄道は地図の下側では天白川を渡って東海市からその南の知多市まで伸び
ています(現在は途中の南貨物駅までが運行されている部分です)。

駐車場など動くのに難がある車ではなく近くに駅があるので、電車で行ってきました。
JR中央線で金山駅まで行き、そこから名鉄常滑線普通電車に乗って近くの大同駅で下車。
実は一つ手前の大江駅で二つの通過列車と大江停車の準急を見送るため大江でかなり長く停車し
ました。名鉄は瀬戸線を除き、普通電車が少ないうえ、これですので普通しか止まらない駅での乗車
下車は気が長くないと辛いですわ(^_^;)。一つ手前の駅で足止め状態でしたからねぇ。

さて、下車した大同駅は縁がなかった駅のため、今回初めての利用でした。駅内にコンビニがありま
したが、出たところには住宅・工場街で店とかは何もなし・・・

名鉄大同駅
          名鉄常滑線大同駅

写真は西側から撮影したもので、左側が上の地図で駅の上すなわち北側、乗ってきた方向です。

東港駅はこの駅から西にそのまま進んだ所にあります。駅の前(東側)には大同大学滝春校舎の
でかいビルがそびえています。東港駅は南区滝春町というところにあります。大同大学は以前は
大同工業大学という名前でした。この滝春町と南隣の白水町にまたがってあり校舎は白水校舎と
記されていました。この付近には大同特殊鋼の工場もあります。

駅の線路はそばの道より少し盛り土の丁度レールが私の目線くらいの所にあり、調べ方が悪いの
かもしれませんが、残念ながら多数ある線路全体を俯瞰するような写真は撮れませんでしたが、
多くの貨車が置かれていました。大半は空色のワムやタンク車などで赤紫色のコンテナを除き
恐らくもう使われていないのだろうと思います。保管か放置かはわかりませんが・・・。

後、非電化区間であるので、機関車はディーゼル機関車ですが、ネットで見ました青色の機関車
(JRのDD51やDE10と同じく運転席が中央の凸型のもの)が現役らしい1機ともうお役目
御免になったらしい2機が東側からは見えていました。
貨車群
貨車群
              保管されている貨車群、廃車?機関車
ディーゼル機関車
              単機で停まっていた現役のディーゼル機関車

柵があって、立ち入り禁止という札がありましたので、これ以上近づけませんでした。

尚、「現役の」ディーゼル機関車と書いたのは、横の道を北の方まで行って戻ってきたとき、一人
の男性が向うの駅舎?の方からやってきてこの機関車に乗りこみ、ディーゼルエンジンを始動した
からです。見た目も新しい感じでしたしね。気が長くない私はいつ動くか不明なのを動くまで待てな
い輩ですので、動くところは見ていなかったのですが、駅から離れた時警笛が一声なりましたから
その後動いたのでしょうね。ちょっと残念な気もしました(^_^;)。
そもそも本数も少ないですし、時間の資料持っていないので・・・とりあえず駅を自分の目で見たい
という思いから出かけて来たわけですし(^_^;)。

本当はネットに写真があった分岐線が出ている西北側から見たかったのですが、地理不案内で
道がよくわからず(今回は下調べをさぼりました(^_^;))、あきらめましたが、帰って来てgoogole地図
を眺めていてわかりましたので、また、行く機会があったら(行く気になったら(^_^;))次はそこまで
行こうと思っています。

尚、北の方にある大江川の鉄橋付近までは行きました。

大江川の鉄橋
          大江川の鉄橋

その後、ネットによく出てくる南側にある白水踏切付近まで行ってきました。県道36号との踏切で
車がひっきりなしに通っています。なぜか小恥ずかしかったので、車が来ていない瞬間に慌てて撮
影しました(^_^;)。ちなみに遮断器などない踏切です。

白水踏切
          白水踏切から駅側(北側)を見て
白水踏切
          白水踏切と駅と逆側(南側)方向(道路は県道36号)

さて、上の地図で破線で描きました西側に曲がって進んでいる線路はもう運行がされていないそう
ですが線路は残っているらしいとのことで上の地図の下側(南側)のもの~名古屋港に出島のよう
に作られた埋め立て地である工場地帯の潮見町まで行っていた潮見線~の線路が見られないか
と先に進み北側への道があったので曲りましたら、ありました(^◇^)。

潮見線
          踏切から見た潮見線(1)駅方向
潮見線
          踏切から見た潮見線(1)駅と反対方向(西方向)

私、何見ていたのか・・・写真見たらもう運行していないのになんと遮断器が残っていました。
そして、駅と反対側・・・踏切のそば付近でレールがアスファルト?で埋められている・・・
もうこの線路が使われていない現実を如実に表していますねぇ。線路は撤去されていないのに。
まだ踏切近くは雑草で埋まってもおらず手入れされている感じがするのですが。
ここを貨物列車が走っているのをこの目で見たかったです。


帰りになりましたが、実は出かける前までは、ここから笠寺駅まで近傍を歩くつもりでした。
ところが、10月と言うのにお天気がよく、気温も上がって暑く、また、運動不足のため疲れてし
まい、結局、「ま、高架みても」と自分を偽りながら(本当は笠寺駅を見たかったのですが)大同
駅に戻り、同じ道で帰宅の途につきました(^_^;)。

ところで、知らなかったのですが大江駅には複数線路がありいくつか電車が停まっていました。
帰りはこの大江で後から来て先に出る準急に乗り換えましたので、この大江駅のホームから電
車たちと線路を撮影しました。「えっ、ステンレス車?!」5000系のようですが、瀬戸線の
4000系と同じ赤い帯が入ったステンレス車で電車情報に乏しい私は驚きました(^_^;)

大江駅
          名鉄常滑線大江駅の線路と保管電車群

(おまけの恥さらし(^_^;))
ところで、ただ単に「鉄道が好き」というだけの輩ですので、車両とか全然知識がなく冒頭で述べ
た「ホキ」の意味も知りませんでした(^_^;)。
調べてやっとわかりました。「ホ」は石炭以外の粒状のものを運ぶ専用貨車、「キ」は積載できる
荷重表示で25t以上を表すものだそうですね。赤っぽい色をしているので「赤ホキ」と称せられて
いるそうですが、JR貨物で公式に使われているのか鉄道ファンの間での通称なのかいずれでしょ
うか・・・



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