ニコラ・テスラ〜なぜ不当な扱い(10)(’18/1)
〜隠された発見とTeslaの実験研究課程の詳細D〜
"ÆTHER CURRENTS"という小見出しの節があります。Nikola Teslaは彼の「テスラトランス(Tesla Transformer)」を用
いて、多くの前例のない驚くべき発見をしてきたのですが、既に述べたように、その発見した現象から、「テスラトランス」
は電気装置ではなく、エーテルガス流体装置だと考えたことをこれまで述べてきました。
この節では、更に彼が進めた理論的思考と確認の実験について示されていました。驚くべき考察です。
以下の説明をわかりやすくするため、再度、図4のテスラトランス(Tesla tranformer)の模式図を示しておきます。ポイント
は中央の[一次側]と書いている回路部分、特に破線で囲んでいる"magnetic arc disruptor"です。
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図4 テスラトランス模式図(再掲)
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Teslaは、「金属における『流れ(current)』は『電子電流』と『エーテル流』からなる」と考え始めました。
節の冒頭で、
The key to producing all ætheric action was to secure a means for actually effecting ætheric
deviations, the very thing now possessed by Tesla alone. Sir Oliver Lodge stated that the
only means for “getting at the æther” was “an electrical means”, but not one member of
the Royal Society had been able to achieve this feat with the rare exception of Sir William
Crookes. The Tesla method used æther to modify æther! The secret was separating the
contaminants from the æther current at the very source of generation, a feat which he had
achieved in his Transformers.
(全てのエーテル作用を生ずるためのキーは、実際にエーテル偏向に効果を与える方法、今やテスラただ
一人によって丁度所有されたものを確保することであった。Oliver Lodge卿は、「エーテルに行きつく」唯一
の方法は、「電気的方法」であると述べたが、William Crookes卿のまれな例外を除いて、ローヤルソサイア
ティの誰一人この功績を達成できなかった。テスラの方法はエーテルをモディファイするのにエーテルを用
いたのであった!その秘密は、彼が彼のトランスで成就した功績であるまさに発生源でエーテル流から混
入物質を分離したことであった。)
と書かれています。William Crookes卿と言う方の名前が出ていますが、前にニコラ・テスラ〜なぜ不当な扱い(5)で引用紹介
したTeslaの言葉、
but one, at least, I must mention the name which could not be omitted in a demonstration
of this kind. It is a name associated with the most beautiful invention ever made: it is
Crookes!
(しかし、一つ、少なくとも私はこの種のデモンストレーションで省くことができない名前を述べなければな
らない。それは、かつて最も美しい発見をしたことに関連する名前である;それはCrookesである!))
にあるように、Nikola Teslaがその著書に感銘を受け、高く評価した方です。
で、「発生源でエーテル流から混入物質を分離した」とはどういう意味でしょうか?次のような説明があります。
Tesla used the violence of magnetically disrupted arc discharges to chaoticize electronic
and ætheric carries in metal conductors. Breaking the agglomerations which bind them
together, each component was free to separate. This condition could not be achieved in
arc discharges where currents were allowed to alternate.
(テスラは、金属導体内の電気的キャリア[電子]とエーテルのキャリアを混沌とさせるのに、磁気的に崩壊
されたアークの猛威を用いた。それらを一緒に結合している集団を壊すことにより、各々の成分は自由に
分かれた。この状態は、電流が交番を許しているところでのアーク放電では達成できなかった。)
と書かれています。「電流が交番を許しているところ」というのは、ACのことであり、Teslaの発見がAC装置ではできなかっ
たのは、「AC装置においては、電子はエーテルの開放を圧倒し、エーテルは放電の中に存在する間、決してその複合され
た流れから分離できなかった」ためであり、Teslaの磁気アーク断続器(magnetic arc disruptor)による「一方向連続
インパルス」だけがそれを可能にしたという推測がなされています。そして、
Tesla saw that electrical current was really a complex combination of æther and electrons.
When electricity was applied to the disrupter a primary fractioning process took place.
Electrons were forcibly expelled from gap by the strong magnetic influence. The æther
streams, neutral in charge, remained flowing through the circuit however. The magnetic
disrupter was his primary means for fractionating the electrons from the æther particles.
(テスラは、電流は実際にはエーテルと電子の複雑な結合であると見た。電気がその断続器に印加された
とき、最初の断片化プロセスが起きた。電子は、強い磁気的影響により空隙から強制的に退避させられた。
しかしながら、電荷的に中性であるエーテル流は、その回路を通して流れ続けた。磁気断続器は、電子を
エーテル粒子から分離する彼の第一の手段であった)
と考えたようです。既に、Teslaは、前項(9)で示したように、彼のテスラトランスは言わば、エーテルガス流発生装置という
hypothesisに到達していたのですが、それは既に磁気アーク断続器をもつ回路の一次コイル内にはそれが流れているか
らという結論に達したようです。すなわち、厳密に一方向のみの連続インパルスを流すよう工夫された磁気アーク断続器
により、導体内を流れる電子電流が除去されて、導体外部に沿って流れるエーテルガス流のみが一次コイルに流れてい
ると結論付けたということです。
既にこれまで述べてきたように、Teslaの「テスラトランス」で発見した現象は、通常の電子電流による電磁気学的現象と
はまるで異なるものであり、Teslaは「新たな誘導」とみなしましたが、それを一歩進めて、いわば「エーテルガス流」による
誘導現象とみなしたということでしょう。
彼のこのhypothesisの真偽は別として、少なくとも彼の『テスラトランス』(既に強調しましたが、現在「テスラコイル」と称せら
れてYou Tubeなどに多くのデモがなされているものとは全く異なるものです)が起こした前例のないミステリアスな現象は、
従来の電磁気学では全く説明が付かないものであることは間違いありません。
当時も現在も実験学者を含む多くの科学者が理解せず再現できなかった彼のテスラトランスの「みそ」は、繰り返しますが
一次側に装着した磁気アーク断続器とそれにより工夫して作られた「一方向連続インパルス」にありました。
彼はその仮説の信ぴょう性を高めるために更に色々な実験を行いました。その一つは、通常は不活性である 「窒素ガ
ス」をこの断続器部分の大気として用いての実験観測でした。それは、John Rayleigh卿のようなビクトリア時代の研究者が、
「窒素ガスを電気化したときの真の奇妙なふるまい」(電流源が取り去られた後も長時間、その電気化状態が残り、奇妙な桃
色の光で輝いていたこと)を発見していたことがヒントにあったようです。
Teslaはこれについて、「純粋な窒素プラズマを用いたアーク無線電力装置」として述べているそうです。そのまま引
用しておきます。
Electrified with the power of a high voltage DC generator, these magnetic ducted devices
fired explosive blasts of nitrogen plasma. To this day, no vacuum tube radiogenerator can
ever approach the pure power obtained through such high powered nitrogen arc disrupters.
Applying this kind of “blast” to circuitry produced a host of unexpected effects. When the
blast was applied to thick copper strapping, stray electrons were apparently thrust out of
the current flow. These plasma blasts often leaped up to a height of twenty feet, a violent
and totally unexpected response. In some cases this disrupter produced bluewhite lighting
like discharges, an action which proved the expulsion of electronic currents from the primary
circuit(Lehr). Yet, within the gap could be seen a dense stream of whitefire; a stream of
purified æther gas.
(高電圧DC発電機のパワーで電気化することで、これらの磁気ダクト付き装置は窒素プラズマの発破に
点火した。今日まで、真空管無線発電機はこのようなハイパワーの窒素アーク崩壊を通して得られた純
粋なパワーには決して接近できていない。この種の「爆発」を回路的に生成された予期せぬ効果の主人
公に適用すること。爆発が肉厚の銅の均圧環にかかるとき、離れた電子は明らかに流れから押し出され
た。これらのプラズマ爆発はしばしば、激しい完全に予期せぬ反応をして、20フィートの高さまで、跳ね上
がった。ある場合、この断続器は、一次回路からの電流の排除を証明している放電のような青白い光を
生じた(Lehr)。しかし、その空隙は濃い白色火炎流;浄化されたエーテルガス流を見ることができた。)
と述べ、更に、
There was a reason why nitrogen worked best in this capacity. It was an electron “absorber”.
Electronic charge was best absorbed and carried out of the current when nitrogen gas was
employed.
(窒素がこの容量でもっともよく動作するのは理由があった。 それは電子「吸収装置」であった。窒素ガ
スが用いられたとき、電荷は、もっともよく吸収され流れから押し出された。)
と述べられています。「青白い光」は、普通の電気放電の色ですが、窒素ガス内に装置を入れたとき、装置からはこの青白
い光が出て、磁気アーク断続器の空隙AB間のアークは、Teslaがこの装置で初めて観測した、彼がエーテルガス流の光と
考えた「白色光」であったことから彼は上記のhypothesisを確信したと思われます。
尚、「高電圧DC発電機のパワーで電気化」とありますが、既に書いてきたように、装置に必要な供給される元々の電気は
「静電荷」であり、通常の定常電子電流ではありません。ですから、模式図4の左端はAC発電機になっていますが、電圧
変動のないDC発電機でも問題ないのです。基本的にAC交流装置である「テスラコイル」と称せられているものとは根本的
に異なることはここにも明確に現れています。
更にTeslaは、前項でも述べたように、このテスラトランスを用いた「無線電力伝送・配電」の実用化まで視野に入れていまし
たので、無駄なものを極力減らす工夫の実験も行いました。
Carbon proved to have the greatest effect in maintaining a purified æther state in the
"cleansed" streams.
(炭素は、「清潔な」流れにおいて純粋なエーテル状態を維持するのに最大の効果を持つことを証明した)
ことを発見し、全ての銅を炭素に置き換えることにより、取り扱いにくい光る稲妻(飛び出した電子によるもの)の大きさが減
少することを発見し、その後彼のテスラトランスの磁気アーク断続器の空隙の両極には、高度に磨かれた二つの大きな球
形炭素電極を用いたとありました。図4のA,Bの電極のことです。
この結果として、
Magnetically cleansed of their accompanying electron populations, Tesla began to
discover the phenomena accompanying æther currents.
(磁気的に、それらの伴う電子群を浄化したので、テスラは、エーテル流に伴う現象を発見し始めた。)
と述べられています。くどいですけど、「電子群を浄化した」というのは、「流れをエーテル流だけに純化した」という意味です。
そして、著者は続けて、
Here was renewed evidence that electrical current was indeed a complex mixture of
particles. Once a well expressed and well endorsed theory, the notion of current
as a complex combination of streaming particles, was not limited to electrons. In fact,
no one knew exactly what electrical carries were. In this lack of definition, many
anomalous such discoveries ensued; a study absolutely required for those who would
claim to be qualitative researchers.
(ここに、電流は実際には、粒子の複雑な混合物であるという新たな証拠があった。一旦うまく表現され、
うまく裏付けられた理論、流れている粒子の複雑な組み合わせとしての流れの概念は、電子に制限さ
れなかった。実際、誰も電子が運んでいるものを正確には知らなかった。この定義の欠陥において、こ
のような発見のような多くの異常が裏付けられた;質的研究であることを主張する人々にとって絶対必
要な研究である。)
と主張さられています。「電子に制限されなかった(was not limited to electrons)」と書かれていますが、その意図はすぐ後
に述べます。
この後、この「エーテル流」に関して更に色々と述べられています。
この概念を用いれば、「離れた距離での作用」が説明できること、かつては支持されていた「『誘電場』は荷電体間のエーテ
ル粒子の流れである」というのが俄然真実味を帯びてきたことなどが述べられていて、一方、従来、金属の中の流れは電子
電流のみが考えられていたため、電気装置はそれに都合の良い材料の利用と装置になっていて、それゆえに「電気の中に
閉じ込められている」エーテルを開放できなかったとしています。そして、
Magneto-induction was the result of limits imposed by existing technology. Magneto-
induction used electrons and not æther to effect force exchanges. Because electrons
were not ultimate particles, not the ultimate particles generated in Nature, they could
not supply an endless source of momentum. These induction devices had to be moved
to produce motion!
(磁気誘導は、存在する技術によって強いられた制限の結果であった。磁気誘導は、電子を用い、力
の変換に有効であるエーテルを用いなかった。電子は、究極粒子、自然の中で作り出される究極の
粒子ではなかったで、それらは、無限運動量源を供給できなかった。これらの誘導装置は、運動を
生ずるために動かさねばならなかった!)
と主張されています。上記の「電子に制限されなかった」という電子の制限と言うのはこのことを指してのものです。
逆に言えば、エーテル粒子は自然の中で作り出されているものであるということになります。そして、
The elimination of electrons from æther currents already provided him with uncommon
activities. Uncommon at least from the standpoint of pure "electric" or "electrical"
phenomena, here was effects which could find no resolution in electrical science.This
was æther physics, the foundation of an unknown and unexpected realm.
(エーテル流から電子を消去することは既に、彼に普通ではない動作を提供していた。少なくとも純粋
な「電気」または「電気的」見地からは普通ではないので、ここには、電気科学においては解析が見つ
からない効果があった。これは、エーテル物理学、未知で予測されていなかった領域の基礎であった。)
と述べられています。
興味深い彼の発見に関する説明は更に続いていて、また、
Until well into the 1930’s, Tesla continued to speak of the device capable of producing
intense rays. It was an open ended tube, one which surrounded an electrified terminal
with a streaming jet of “suitable fluid”. Through such means, Tesla claimed the release
of collimated ray having “transcendent intensity”.
(1930年代に入るまで、テスラは強い光線を発生できる装置について話し続けた。それは、開放端
チューブ、電気化端子の周りを「適切な流体」のジェット流で囲まれたものであった。このような方法
を通してテスラは、「並外れた強度」を持つ平行光線を放ったと主張した。)
とも書かれています。彼の研究は、これまで述べてきた彼の発明した"Magnetic arc disruptor"による現象を超えて発展した
ようです。それらの現象と自分のうちたてた理論を知らしめるために多くのデモもやったようです。次のように書かれています。
New and startling effects could be obtained when once the separation process, the
fractioning process, had been engaged. Tesla found that æther streams, though harmless
to the body, were often devastating for more metallic things. Passage through various
kinds of matter always produced new and strange effects. To illustrate the fact that
these currents were not electrical, not some new manifestation of electronic current,
Tesla often publicly performed a very strange demonstration. He grasped the upper
terminal of one of his large Transformers with one hand, while in the other hand holding
a thick metal bar. Æther current flowed through carbonaceous and watery media without
them. Nevertheless, Tesla dramatically proved the strange bombarding power of these
non-electronic currents as the metal in his hand either melted or exploded. The reaction
of materials was entirely due to the bombardment effect of æther phenomena.
(新しい驚くべき効果は、一旦、分離プロセス、分割するプロセスが携われた時に得ることができた。
テスラは、エーテル流は、人体には無害であるけれども、しばしば、ずっと金属的なものに対して驚く
べきことを発見した。種々の物質を通過せることは、いつも、新たな奇妙な効果を生じた。テスラは、
これらの流れが電気的でない、何か新しい電流の現れではないことを示すために、しばしば非常に
奇妙なデモを行った。彼は、彼の大型トランスの上部端子を片手でつかみ、他方の手で熱い金属
バーを保持していた。エーテル流は、それらなしで、炭素質の水っぽい媒体を流れた。それにも
係らず、テスラは、これらの非電気的流れの奇妙な砲撃パワーを彼の手の中の溶けたまたは破裂
したかのいずれかの金属のようにドラマティックに証明した。材料の反応は、完全にエーテル現象
の砲撃的効果によっていた。)
さらに、興味深い記述をピックアップしていきますと
But matter alone was not the only variable which could effect new æther phenomena.
Geometries also shaped the phenomena.
Highly segmented geometries fractioned electronic charge from æther by resisting and
blocking the electrons normally constrained to move through the wire length. Blocked
by the high resistant because of impulsive applications of current, æther was free to
surge over the segments fluidically.
(..) It was accidental that he observed this phenomena at all. But Tesla found numerous
other attributes of this energetic stream, attributes which manifested themselves only
when æther interacted with certain materials and laboratory components.
(しかし、物質だけが、単に、新しいエーテル現象に影響を与えることができる変数ではなかった。
幾何学もまた、その現象を形作っていた。
高度にセグメント化された幾何学は、通常は、電線長手方向を通して動くよう制約されている
電子に抵抗し阻止することでエーテルから電荷を分離した。流れのインパルス印加ゆえに高い
抵抗性によってブロックされて、エーテルはセグメントの上を流体状に渦巻く自由であった。
(中略)彼がこの現象を全て観測したのは偶然的なものであった。しかしテスラは、このエネルギー
流の多くの他の属性、エーテルがある物質と実験要素と相互作用したときのみにそれ自身を現
す 属性を発見した。)
とあり、また、「テスラは、彼の送信機が投射している種々の光線を研究した」とし、
This projective radiance bore all the characteristics of light, yet was invisible. Tesla
called these manifestations “dark rays” and “dark light”. He found that they could
be reflected when both their impulse rate was a specific interval, and when appropriate
metal surfaces were intercepted.
Tesla observed that shadowgraphs could be made by his beam projectors when
intercepted by photographic films.
(この光の全ての性質を生み出す投影的放射は、まだ不可視であった。テスラはこれらの現れを、
"ダーク光線"、"ダーク光"と称した。彼は、それらは共にインパルス比率が特定の間
隔を持ち、適切な金属表面でさえぎられるとき、それらは反射されうることを発見した。)
と述べられていますが、この最後のことは、この投射機の光を使って、自分自身と数人の友人の写真を撮った時に偶然発
見したものだそうです。更に、
Tesla found that “dark rays” could pass through walls, producing images on fluorescent
screens. The effects were not X-Rays, being reflected from thick metal walls. With the
simple first such projectors, Nikola Tesla found it possible to wirelessly illuminate lamps
at great distance, push objects, charge objects, and burn holes through objects. In short,
any amount of power could be delivered along the beamray channels.
(テスラは、「ダーク光線」が、壁を通り抜け、蛍光スクリーン上に像を作ることができることを発見
した。その効果は、厚い金属壁で反射されるX線ではなかった。ニコラ・テスラは、離れた距離で
ランプを灯し、物体を押し、物体を荷電させ、物体を通る穴をあけることが可能であることを発見
した。要するに、任意の量のパワーが光線経路に沿って届けられることができた。)
という驚嘆すべき発見もしたようです。
そして、Teslaはこんなことも言っていたようです。
Tesla discussed the possibility of beaming energy directly into the night sly, causing the
very air to fluoresce. In such discussions, he suggested that night illumination of the sky
could be used by ocean going vessels as a feature of safety. In connection with these
topics, he stimulated much exciting thought on the notion that energy could be obtained
from the sky, once a “world system” of beamray transmitters was established.
(テスラは、まさに空気が蛍光を発するように、エネルギーを直接夜空に発する可能性について
論じた。彼は、空の夜の照明は、安全な特徴として、大洋を行く船によって使用できることを示
唆した。これらの話題に加え、彼は、一旦、ビーム光線送信機の「世界システム」が確立される
なら、エネルギ−は空から得ることができるという概念についての多くのエキサイティングな思
考を刺激した。)
で、著者は、
No doubt, those whose fortunes relied on fuel and powerlines did not appreciate these
candid talks. It was well appreciated that Tesla could achieve the seemingly impossible
things of which he so openly spoke.
(疑いもなく、その将来を燃料と電力線に頼る人々は、これらの率直な会話の真価を認めなかった。
テスラは、彼がそうオープンに話した一見不可能なものを達成できたのである。)
と書いています。
次に、"RADIANT ENERGY"という見出しの節がありました。
本に従って前の方では"radiant electricity"と書いていましたけど、彼の「テスラトランス」から放射されているものは、電子
による電気理論とはまるで異なる様相を呈していて、最早、「電気的なもの」ではないことがわかりましたので、"electricity"
と言うのは不適切になりました。
以下、この節から、ピックアップして引用していきます。
Æther behaved in strange ways when forced to tunnel through metals, gases, stone,
glasses, jewels. (..)Tesla found which metals and organic substances æthertheric
streams penetrate without resistance. He also determined which materials offered
considerable resistance to the streams, a valuable piece of information.
(..)When æther streams were compelled to flow through given metals, usually good
electrical conductors such as silver and copper, the particulate impacts released
new species. These often appeared as darting sparks of various colorations,
contaminating the pure ætheric flow. Æther particles were extremely mobile, virtually
massless when compared with electrons, and could therefore pass through matter
with very little effort. Electron could not “keep up” with either the velocity or
the permeability of ætheric particles. According to this view, æther particles were
infinitesimals, very much smaller than electrons themselves.
(エーテルは、金属、気体、石、ガラス、宝石を貫通させたとき、奇妙な風に振る舞った。(中略)
テスラは、エーテル流が、抵抗無しでどの金属と有機体物質を貫くことを発見した。彼はまた、
どの材料がその流れに対してかなりの抵抗を与えるかという価値ある貴重な知識の部分を決
定した。(中略)エーテル流が、与えられた金属、常に銀とか銅のようなよい電気導電体を通し
て流れるように強いられたとき、微粒子の衝突は新たな種を開放した。電子は、エーテル粒子
の速度と透過性のいずれかに「ついていく」ことができなかった。これらはしばしば、純粋な
エーテル流を汚染して、種々の色の飛来する火花として現れた。エーテル粒子は、電子と比較
したとき、事実上質量がなく、非常に動的であり、それゆえ、ほとんど苦も無く物体をすりぬけ
ることができた。この見地に従えば、エーテル粒子は無限小で、電子自体より大変小さいもの
であった
)
The ætheric carries contained momentum. Their extreme velocity matched their
nearly massless nature, the product of both becoming a sizable quantity. Whenever
a directed radiant matter impulse begins from some point in space, an incompressible
movement occurs instantly through space to all points along that path. Such movement
occur as a solid ray, an action defying modern considerations of signal retardation
in space.
(エーテルキャリアは、運動量を含んでいた。それらの過度の速度は、それらのほとんど質量の
ない性質ともにかなり大きな量になるものの生成物にマッチしていた。定方向の放射物質イン
パルスが、空間のある点から始まるときはいつでも、非圧縮性の運動が、空間を通して、その経
路にそった全ての点にたいしてただちに起きる。このような運動は、固体光線、空間における信
号遅延の現代概念を否定する作用として起きている。)
In effect, this stream of radiant matter, virtually massless and hydrodynamically
incompressible, was pure energy! Radiant Energy
(事実上、実際、質量がなく非圧縮性水動力学的であるこの放射物質は、純粋なエネルギーで
あった!Radiant Energy(ラジアント・エネルギー)だ。)
Nikola Teslaは、これまで示してきた数々の実験観測結果に対する深い洞察から、彼の装置(この節においては、その究極
の動作より、"Tesla Transmitter(テスラ送信機)"という言葉が示されています)は、
Radiant Energyを放出するものだと結論付けたのでした。
本ではまだまだ続きますが、今回とりあえず私が知りたかった分はここまでのようです。
どうでしょうか?私の和訳がうまくないので、わかりにくいところもあるとは思いますが、彼の実験には少数ながら信頼でき
る方たちの目撃証言があり、かつ、従来の電気理論では説明が付かない数々のミステリアスな現象が観測されたことは否
定できない事実(fact)だと思います。したがって、Nikola Teslaが見出した理論は全否定できないと私は思っています。
もし、未だ、エーテルと言う概念自体を全否定されたものだと頑なに信じていてTeslaのこの結論的理論を全否定するなら、
彼が見出した数々の現象をうまく説明する理論を出す必要があります。ここまで具体的な彼のなした実験内容が示されて
いるのに、それらを全否定するなら、それは決して「科学的態度」ではなく、単に、「自己知識の全能化(ここから借用してい
ます)」に陥っているだけにすぎません。科学の真の革新的進歩は、歴史的に、そういう「自己知識の全能化」に陥っている
科学者からは決してなされて来なかったことを十分認識していただきたいものです。
その意味もあって、私はこれを記事にしました。少なくとも科学好きなら、愚かな「自己知識の全能化」に陥っていてはな
らないと思います。心を広くして「感受性」を高める必要があろうかと思います。
('18/1)
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