ニコラ・テスラ〜なぜ不当な扱い(9)(’18/1)
〜隠された発見とTeslaの実験研究課程の詳細C〜
前項までに示した、Nikola Teslaの真の「テスラトランス(Tesla Transformer)」は模式図は再度再掲します
と、下図4のようなものですが、重要なキーは、図のp2に流れる電流が、「一方向連続インパルス電流」であっ
たということです(当時のノーベル賞受賞科学者さえ誤解したような、決して、電流方向が交番する高周波高電圧AC電流で
はありませんでした!)
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図4 テスラトランス模式図(再掲)
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彼は発明の才により、工夫してこの一方向性を保持させましたが、そもそも、この装置自体はHertzの電磁波発見の再現実
験の試みからスタートし、それが再現しなかったことを考察したことから研究を進め、その際、現代はTeslaの発明した「多相
交流」により現代文明を担っている電気のAC化が進みましたけど、それ以前は一般的だったDCにおいて発生したDC異常
について深く要因を考察していたNikola Teslaゆえの発想が、この「一方向連続インパルス電流」利用に繋がったのでした。
彼は、それを電線に接続するときのごく短時間(1ms以下)、電線抵抗が障壁となって電荷が正常に流れず停滞してそこで異
常に蓄積されて、発電機の能力を大幅に超えるような高電圧が発生したと推測していたことの連動で作り出したのでした。
従って、最初からその一つのインパルス電流幅は1ms未満でしたが、彼は工夫してそれを次第に短縮させ、その結果、多
くの前例のない驚くべき現象を発見したのでした。
更に彼はその後の彼の思考を一変させた驚くべき現象を発見したのでした。それが私が一番驚き、更にTeslaに関する稿を
書かせることになったことで、
一次コイルp2に対抗させておいた二次コイルs2は、電子電流が流れずに、
コイル軸方向に最大で10000V/inchの高電圧が発生した(※7)
ということでした。これこそ、Nikola Teslaが発明した「真の『テスラトランス』」だったのでした。前述していますが、これ
は現在、多くの人々が誤解しているように「テスラコイル」と称せられてデモがなされているものとは全く異なる装置であるこ
とに十分留意しておく必要があります。現在、「テスラコイル」と称せられているもの(実際にはSir Oliver Lodgeという方によ
り作られたものであり、彼は真のテスラトランスを理解していなかったのでした)では、Teslaが発見した数々の驚くべき現象
はまるで出てきません!)
先に、ニコラ・テスラ〜なぜ不当な扱い(7)で、Nikola Teslaは、
気体構造、すなわち、自由に動くことができる独立したキャリアからなる媒体の存在−
それは空気ではないので、「空気に加えての他の媒質」の存在
と述べたことを示しました。これも既に述べたように、初期の頃にTeslaは、完全絶縁防御をしていたにも係らず、自らの体に
痛みを伴う「衝撃波(shock wave)」を感じていて、装置から"radiant enegy(放射エメルギー)"が出ていると考えましたが、こう
いう現象から、それは「電気的なもの」ではなく、ガス状衝撃波だと考えたのでした。で、それは空気によるものではないゆえ
にこのような考えに至ったようです。
"LUMINIFEROUS ÆTHER"という小見出しの節があり、その冒頭では、
A single question remained, the answer to which would provide him with the essential
information needed to create a new technology. What so separated or “fractioned” the
diverse mobile carriers in his Transformer?
(残る一つの疑問、それに対して彼に本質的な情報を与えた答えが新しい技術を作るのに必要だった。
彼のトランスの中で何が、種々の可動キャリアをそう分割したまたは『断片化』したのか?)
と言い、続けて、
It was the geometric configuration of the coil which inadvertently separated each component.
Electrons were blocked from flowing through the wire length, while the radiant pulse was
released over the coil surface as a gaseous pulse. Electrons should have drifted through the
wire but, during each impulse period, were blocked by the line resistance. Thus, the gaseous
mobile carriers were released to flow outside the wire, a pulse which travelled along the
outer coil surface from end to end.
(それは、各々の構成部品を意図しないで分けたコイルの幾何学的形であった。電子は、放射パルスが気体
状パルスのようにコイル表面上に開放されている一方、電線の長手方向への流れが阻止されていた。電子
は電線を通して流されるべきであるが、各々のインパルス期間の間、その線抵抗により阻止された。このよ
うに、気体状可動キャリアは、電線の外側を流れるように解放され、外部コイル表面に沿って端から端まで
移動するパルスであった。)
と述べられています。また、更に、
Tesla now comprehended why his first high frequency alternating currents never evidenced
these powerful actions. It was the abruptness, the violence of the impulsive discharge,
which gave free mobility to this unsuspected “gaseous” component. Impulses, unidirectional
impulses, were the only means by which these potentials could be unlocked. Alternations
were absolutely unless in this regard. Moreover, because alternations could not unleash the
second gas-dynamic component, it remained an unusable and pitifully weak means.
(テスラは今や、なぜかれの最初の高周波交流電流が決してこれらの強力な作用を証拠付けしなかったかを
理解した。それは、この思いもよらなかった「ガス状」成分に自由な運動性を与えるインパルス放電の突然さ、
すさまじさであった。インパルス、一方向性のインパルスは、それによってこれらのポテンシャルが解放すこ
とができる唯一の方法であった。交流は、この点については絶対無益であった。更に、交流は、第二のガス
動力学的成分を解き放つことができなかったので、使用に適さず悲しいほど弱い手段のままであった。)
と述べ、Teslaは、その意義において、自らも過去に携わってきたそれまでの高周波高電圧装置を失敗したプロジェクトとみ
なしたために、高周波交流波ラジオを追求したマルコーニと彼のような他の人々の反感を買ったようで、Nikola Teslaはただ
一人、多くの敵を作ってしまった自分が発見した前例のない言わば、ミステリアスな現象を起こした真の「テスラトランス」に
よるテーマ研究に没頭しました。ここにも、地球の科学者による科学なるものは「真摯な純粋な科学的論議」の中で確立して
きたようなものなどではなく、人間の一人である科学者の感情が入った「主観的」なものでしかないことが如実に現れていま
す。Nikola teslaの1889年以降の驚くべき発見と研究は、従来知見に拘って彼の説明が理解できなかったことと、こういう感
情的なことが理由となってアカデミア物理学コミュニティでは無視され続けてきたようです。
もうこれまで触れてきていたのですが、Nikola Teslaは、"æther"(Aether/エーテル)の存在を確信していました。前述の
「「空気に加えての他の媒質」というのは、彼の場合「エーテル(æther/Aether)」を意味していました。彼は精力的に、この
「エーテル」に関して過去の情報の調査を開始しました。
多くの方々は、「エーテル」と聞くだけで、既に「死語」になってしまった昔の古い概念だと思われることと思いますし、私も長
い間そう思い込んでいたのですが、相対性理論に疑念を抱き始めて色々と調べるようになり、私が見出した結論は、「1905
年に、EinsteinがSRT(特殊相対性理論)を発表した際、そういう概念は不要だと述べたことがそもそもの始まりである」こと、
「1887年になされたMM実験結果を多くの当時の科学者が不十分な解析で誤って判断してしまったこと」が、物理学界にお
いて特に理論学者がそれまでの研究を速攻で捨ててしまい、そういう空気が、次第に「エーテルをタブー扱いしてしまった」
要因であり、実際には、エーテルの存在を否定するような決定的実証証拠はないというものでした。
Lorentz、Sagnyac(サニャック効果実験をされた)、Michelson(MM実験実施報告者)、Dayton Miller(MM実験の綿密な追加実
験を行い、膨大な実験結果を示して、当時の科学界のMM実験解釈を否定し修正する論文を出されていて1920年代後半
には米国物理学会長を歴任されています)などの科学者は、尚、エーテルの存在を信じられ、一方でSRTに反対されていた
歴史的事実があります。
更に、最近、エーテルに関する興味深いアカデミア物理学者の記事紹介で引用紹介しましたが、なんと、アカデミアの量子
力学専門家の間で「エーテル」を見直す機運が出ているようです。これらから、私の中ではもう「エーテル」はタブー・死語扱
いのものではなくなりました。
大体、物理学界は、エーテルを否定し、空間を"empty"扱いしておきながら、標準理論になったビッグバン宇宙論の綻びの
接ぎあてみたく、なんの咎も感じないのか、平気でちゃっかりと「名前だけ変えて」ダークマターとかダークエネルギーなどと
いう見かけはエキゾチックな仮説を取り入れているという私に言わせてもらえば、「ごまかし」を平気でやっています。
素人でも(白紙の素人故か)気が付くのですが、当然ながら、反相対論・反ビッグバン宇宙論者の方々は内外とも、「ダーク
マターなんてエーテルの名前を変えただけに過ぎない」とその欺瞞性を指摘されています。単に、タブー扱いされているゆ
えに「エーテル」という用語を使いたくないという極めて人間感情的なものがそこには如実に見られます。
しかしながら、不都合故に物理学界は一般大衆や学徒には隠してきましたが、繰り返し指摘してきましたように、当の言い
出しっぺのEinstein自身がなんと1920年のLeiden大学における物理コンフェランスで公的に明確に「電磁波の伝搬に必要」
としてエーテルの存在を認める発言をしていることが記録に残されていて、近年、海外ではそれが暴露されてきているので
す。国内サイトでは言及されていないみたいですので、私は繰り返し強調してきています。また、Maxwellのオリジナル論文
を読むなら明らかなように、Maxwellは論文内でも明記しているように、明確に「エーテル」をベースに理論を構築しています
けど、現在の電磁気学の教科書はそのことに一切言及せず、それでいてその論文に記載されたオリジナル式を全て網羅し
ていること(合わせて現在「マックスウェルの方程式」と称せられている四つの式群はMaxwellのオリジナルのものではなく、
HeavisideがMaxwellの死後の1880年代に嫌ったベクトルポテンシャルを消すように作り替えたものであること)を指摘してき
ています)。
したがいまして、Nikola Teslaのhypothesisは決して「古い概念」でのものではない、そういう誤った偏見の目で見ていただき
たくないのです。余計なことを書きましたが、そのことを強調したかったゆえです。
そして、ここにも物理学者が殊更Nikola Teslaの1889年以降の研究を無視してきた一つの理由が明確に伺いしれます。
SRTを"holy theory"扱いしているゆえ、それの否定に繋がるものは悉くリジェクトされ、一般大衆・学徒には隠されてきてい
るのです。どんなに実証観測結果があろうと・・・「科学の本質」にもとる行為ですよね(怒)。スキャンダルなのです!
ですから、そういう"forgotten"されてしまった科学的真実を探り出されてきた方たちは、そういうしがらみの一切ない識者や
実践的な"Engineer"の方たちなのです。Nikola Teslaのこれらの隠されてきた"Teslian Technology"も、electrical engineer
であるEric Dollard氏とかこの本の著者であるGerry Vassilatos氏により発掘し世に出してこられたものです。
といいながら、私自身はあまり「エーテル」については調べてきませんでした。この本では関係している昔の科学者の示した
私が不案内だったことが記載されていました。簡単に紹介しておきます。
「エーテル」はビクトリア時代に信じられていたもので、当時の科学では、「空間、全空間は、彼らが『エーテル』と呼んだ超
微細気体で絶対的に満たされている」と信じられていたそうです。「何人かのビクトリア時代の人々は、時々、エーテルは、
視覚的に見ることができると述べた。しばしば、建物の中の空間を埋めている金色の靄は、エーテル気体の現れであると
云われた。これらの像は、湿度が最小で空気のちりのない条件で見ることができた。他の人々は、その着色はしばしば、
暗い部屋または全体野に抗して目を開くと、エーテル証明の証拠としてみることができると述べた(Reichenbach)。」と述べ
られていて、
In order to satisfy all of the physical dynamics which eventually became attached to the
concept, æther gas acquired several mutually contradictory attributes.
(その概念に結果的に接することになった全ての物理的動力学を満足するために、エーテルガスは、種々
の相互に矛盾する属性を必要とした。)
と述べられています。
Lodge stated that æther gas necessarily existed in a density comparable to that of steel,
yet behaved as a fluid. Æther gas was also capable of passing through most substances,
a permeating substance having no terrestrial equal.
(Lodgeは、エーテルガスは、必然的に、鋼のそれに比較しうる密度で存在し、だが液体のように振る舞う
と述べた。エ−テルガスはまた、大部分の物質を通り抜けることが可能で、地球上に等価なものを有して
いない浸透物質であった。)
ということを指してのことのようです。
しかしながらとして、「素敵な理論的概要が、化学用語でのエーテルの実在性の説明することで出版された。もし、その著者
と彼の信頼性ゆえでないなら、ほとんどの人は、彼の主張の趣旨の真価を認めなかったであろう。」として、元素の周期律
表の『父』であるDmitri Mendeleev教授が示したものが紹介されていました。
「世紀の変わり目の丁度前、Mendeleev博士は、彼の時代に君臨していた矛盾するものの各々をエレガントに満足させる素
晴らしい理論的見解を生み出した。」と賛辞がなされています。「彼の仕事は、その後、"A Chemical Conception of The
Ether"(1904)というタイトルの小さな冊子で出版された。」とし、
Herein, he treated the gas as an interstellar atmosphere composed of at least two light-
than-hydrogen elements. These were produced by violent bombardments in stars, the sun
being the most prolific neighboring source. According to Dr. Mendeleev, æther gas was an
atmosphere probably composed of several different elemental species. He anticipated that the
two gases would be found. Although theses pre-hydrogen elements remained yet unknown,
Mendeleev placed them in his Periodic Table just as he did when composing the Table in
1869.
(この中で彼は、エーテルガスを、少なくとも二つの水素より軽い要素からなる惑星間大気として扱った。こ
れらは、星における過激な衝撃によって生じ、太陽は最も多作の近隣のソースである。Mendeleev博士に
よれば、エーテルガスは、おそらく、種々の異なる元素の種からなる大気であった。彼はその二つの気体
は発見されるだろうと予測した。これらの前水素元素は未だ知られていないけれども、Mendeleevはそれ
らを、1869年にその表を作った時のように彼の周期律表に置いた。)
と述べられています。冊子が出された年次("1904年")に留意してください。他のところで目にしたのですが、この年、重力を
エーテルで説明する理論を発表した科学者もいたそうです。しかしながら、次年度に発表されたEinsteinのSRTと彼のエー
テル不要論が当時の科学界を魅了し、そういう前年までの研究結果を無視していまう結果に繋がったのでした。
続けて、
These gases were placed in a special “zero group” preceding the Noble gases. The inertness
of these æther gases explained their elusive “non-reactive” character. The nearly massless
state of these different ætheric gases explained their ability both to permeate all matter
without chemically interacting with it, and the high apparent density of æther. The lightest
and first æther gas was assigned a theoretical atomic weight one hundred millionth that of
hydrogen. The kinetic velocity of this first gas was calculated at 2.5 million meters per second.
Such a highly mobile and vanishing ætheric mass could be rarefied and yet “appear” extremely
dense. Dr. Mendeleev fully anticipated that these gaseous elements would someday be found
through extraordinary apparatus.
(これらの気体は、貴ガスに先立つ特殊な「ゼロ群」の中に置かれた。これらのエーテルガスの静止性は、
それらのつかまえどころのない「不活性」な性質を説明した。これらの異なるエーテル状ガスのほとんど
質量がない状態は、それとの化学的相互作用なしですべての物質を貫通することと、エーテルの見かけ上
の高密度の両方に対するそれらの力量を説明した。最も軽く先頭のエーテルガスは、水素の1億分の1の
理論原子量を割り当てられた。この第一気体の運動速度は、毎秒2.5百万mと計算された。このような高
い運動性とエーテル質量を打ち消すこと希薄化されることが可能で、それでもまだ、過度の濃さを「現す」
ことができた。Mendeleev博士は、これらの気体元素は、いつか、巨大装置を通して発見されるだろうと十
分に予想していた。)
と述べています。
しかしながら、「他の科学者は、この物理学的解析において、Mendeleev博士は現実のエーテルを全く見ていなかったと感
じた。」とし、「多くのビクトリア学者は、エーテルは、圧力として感じ、多色放射として見える物質が充満しているように、極
めて濃いものと主張した。」と述べています。
で、Teslaに話を戻しますと、
Tesla ascribed to both of these views.
Tesla applied these principles in explaining the actions so visibly at work in his newest
apparatus. Macroscopically, radiant shockwaves behaved as a gaseous impulse having
electrical characteristic. This was no ordinary gas however. This “gaseous” component
was not atmospheric in the ordinary sense. It was not the result of adsorbed gases on the
copper coil surface. This gas pulse travelled over the coil surfaces with super-luminal
velocity.
(Teslaはこれら両方の見解に帰した。
Teslaは、彼の最新の装置での仕事で見られた作用の説明にこれらの原理を適用した。巨視的には、
放射衝撃波は、電気的性質を持つ気体インパルスのように振る舞った。これは決して普通の気体で
はなかった。この「気体状」要素は、普通の意味での大気ではなかった。それは、銅コイル表面上に
気体を吸着させた結果ではなかった。この気体パルスは、超光速でコイル表面上を移動した。)
と述べられています。そしてこれについては、Eric Dollard氏が1985年頃、「線干渉計を用い、現実のテスラインパルストラン
スにおける両方の要素を比較し、両者の間には大きな速度差があること」を証明するとともに、「その神秘的な表面上移動
成分は、超光速で移動すること」を観測した−Nikola Teslaの観測結果の再現性確認−と発表していると書かれていました。
また、
When referring to these discharges and their strange attributes and effects,Tesla always used
gas-dynamic terms and gas-dynamic analogues. Throughout his use of such terminology, Tesla
was inferring that something unlike normal electricity was flowing through hort electrical
simpulses. That something was indeed behaving like a gas. The gas-dynamic components which
rode the outer coil surface required aerodynamically smooth surfaces.
(Teslaは、これらの放電とそれらの奇妙な属性と効果に言及するとき、いつも、気体動力学用語と気体動力学
のアナロジーを用いた。彼のこのような用語の使用を通して、Teslaは、普通の電気とは異なる何かが短い電
気インパルスを通して流れていると推論していた。その何かは実際、気体のように振る舞っていた。外部コイ
ル表面を移動する気体動力学成分は、空気力学的に滑らかな表面を必要とした。)
と述べ、
Tesla came to believe that dielectric field were actually composed of æther streams.
(Teslaは、誘電場は、実際にはエーテル流からなっていると信じ始めた。)
と述べられています。
そして、更に、
In fact, Tesla repeatedly stated that his Transformers effected powerful movements in the
æther. In one truly mystifying experiment indicative of these comprehension, Tesla
describes the production of very rapid impulse trains with a subsequent production of "cool
misty white streamers extending a yard into space".These were cool to the touch, and
harmless. If electrical in nature, they would necessarily have been several million volts
in potentials. Their harmlessness is coupled with their sinuous nature, one completely
unlike electrical currents.
(実際、Teslaは、彼のトランスはエーテルの中で強力な運動を齎したと繰り返し述べた。Teslaは、これらの
理解が暗示している一つの真に神秘化された実験において、「冷たい神秘の白色ストリーマが、仕事
場から空間に広がっている」ことが連続して生成されることと共に非常に急峻なインパルス列の生成のこと
を述べた。これらは触れると冷たく、無害であった。もし、性質が電気的なら、それらは必ず電位数百万ボル
トを持っていたであろう。それらの無害性は、一つは完全に電流とは異なるそれらのしなやかな性質と
結びついている。)
「触ると冷たい」ということが、オーム損を発生する電流がないことをまさに示しています。尚、これについては、Michael
Therouxという方が再現実験に成功しているそうです。「白色」というのも特筆すべきことです。
著者は、「Wimhurstマシンやその他の電気装置によって生じた放電と対比すると、これらの白色で高度に鮮やかな表示は、
普通に「電気的」と名付けられた火花と関連した青色で強いギザギザを欠いていた」と述べ、
In the light of experimental achievements such as these, and their attendant phenomena,
we are requires to review our theoretical base and reassess our most fundamental
conventions.
(これらのような実験的成就とそれらの付随した現象に照らし合わせると、我々は、我々の理論的基礎を再
調査し、我々のもっとも基本的な慣習を見直すことが要求されている。)
と主張し、続けて、
Indeed, to understand Tesla Technology one must eliminate the notation that electrons are
the “working fluid” in his radiant energy designs. With the lower coil and connected directly
to the dynamo, high voltage æther streamers were projected from the upper terminal. When
describing each of his relevant patents in this new technology, Tesla forever spoke of
"light-like rays" and "the natural medium". The first term refers to the tightly constricted
æther streams which are propelled from his Transformers along infinitesimal ray lines, and
the latter refers to the all-pervading æther atmosphere in which his technology operated.
(実際、テスラ技術を理解するためには、人は、電子が彼の放射エネルギー設計における「働く流体」という
知識を取り消さねばならない。より電圧が低く発電機に接続されたコイルを持ち、高電圧エーテルストリー
マが上部端子から放たれた。この新技術における彼の関連特許の各々を述べるとき、テスラは絶えず、
「光様の線」と「自然媒質」について話した。最初の言葉は、彼の変圧器から、光線の無限小線に
沿って進ませられている、しっかり収斂したエーテルの流れに言及しており、後者は、彼の技術が働いてい
る全てのものに浸透しているエーテル大気に言及している。)
と述べ、
As electrical systems, Tesla apparatus cannot completely be understood or explained. One
must view Teslian Technology as an æthergas technology, one capable of being
explained only through gas-dynamic analogues.
(テスラ装置は、電気システムとしては、完全には理解ないし説明はできない。人は、テスラ技術をエー
テルガス技術とみなすべきであり、人は気体動力学アナロジーを通してのみ説明できる。)
と主張されています。
以上、一言でまとめるなら、Nikola Teslaは深い洞察から、
前例のない数々のミステリアスの発見は、エーテルガス流の効果が現実世界に顕現したもの
であり、彼の発明した装置(一方向連続インパルス電流発生)はそのエーテルガス流を発生す
るスイッチである
というhypothesisを発案したということでしょう。
このhypothesisの真偽は別として、少なくともTeslaが自分の開発した装置により発見した数々の驚くべきミステリアスの現
象は、慣習的な通常の電磁気現象では全く説明できないものであることは間違いありません。
当時の科学界は、電磁気に関する従来知見をベースにしてTeslaの示した説明を解釈しようとしたために、彼の装置の再現
ができなかったこともあって、唯一その装置でしか顕現してこない彼の示した数々のミステリアスな現象の再現実験ができ
ず、結局、Nikola Teslaの一方的主張みたいな扱いをされて無視されるに至ったのだろうと思いますが、彼は、この装置(Tesla
Transformer)周りの特許を取得しており、少なくとも当時のアメリカ特許庁は彼の発明を認めたのは否定しようがない事実
でしょう。数少ないですが、しかるべき方々による実験結果の目撃も伝えられていますし、前述のように、1985年頃「『従来
知見のしがらみ』より『実験事実』を重んじる」と私は思っている電気技師の一人であるイギリスアメリカのEric Dollard氏等が再現
実験に成功したと報告していますし(1998年初版発行のこの本の中でもそれに言及しています)、いつまでもアカミアデ科学
界は無視を通して済むものではないと思っています。本来、物理学いや人類のためにとっての一大epoch makingなる装置
の発明とミステリアスな現象の発見だったからであり、無視し、隠して放置してきたことは、科学界による大きな怠慢であり、
科学の進歩をないがしろにしてきたと断言して間違いないと思っています。Nikola Teslaが科学世界において、
地球人類に多大な貢献をした二つの基本的"Telian Technology"の一つ(一つは、現代文明繁栄の基本になっている「多
相交流」の発明)になっているはずだったものだと云っても過言ではないでしょう。
いずれにしろ、Nikola Teslaはそれ以前にやっていた高周波高電圧ACではこのミステリアスな現象は起きないことも確認の
上、過去やってきた高周波高電圧AC関連研究はすっぱりやめ、それ以後、1943年に亡くなるまで、自分の見出した画期的
装置(繰り返しますが、一方向連続インパルス電流装置)での更なる研究に尽くしています。
更なる発見について、次のようなことも触れられています。
Tesla now understood why the coloration of discharges varied so with various impulse
durations. Each gas of the ætheric atmosphere was being stimulated to luminescence.
Tesla repeatedly produced discharge colorations which had no equivalent in the common
gas spectra prevalent in the terrestrial atmosphere. Colors of blood-red, and sky blue,
of peach, and white were each described in detail by Nikola Tesla. Although sharing certain
characteristics with electricity, ætheric energy was a totally different expression.
Ætheric energy held a potential which more nearly matched the expectations of those
who dream and wish, a mystery realm. Tesla perceived this kinship between thought and
ætheric energy with keenest intrigue, already planning the several necessary investigations
before approaching this potential psychotronic technology. He often exposed himself to the
very shortest of æther impulse radiance, discovering the mind-elevating effects grew
with time. Ætheric energy demonstrated growth characteristics which Tesla noted with
amazement.
(テスラは今や、放電の色が、種々のインパルス期間で変化する理由を理解した。エーテル大気の各々の
ガスは、冷光に対して鼓舞された。テスラは繰り返し、地上の大気において一般的なその共通の気体スペ
クトルにおいて等価でない放電色を生成した。桃の、血のような赤色とスカイブルーの色と白色が、各々、
ニコラ・テスラによって詳細に述べられた。電気のある性質は共にするけれども、エーテルネルギーは完全
に異なる表れであった。エーテルエネルギーは、夢見られ願われているもの、神秘的な領域の期待にずっ
と近くマッチしたポテシャルを保持していた。テスラは、鋭い術策で思考とエーテルエネルギーとの間のこ
の類似に気が付き、この潜在能力のサイコロトニクス技術に接近する以前に種々の必要な発明を企てて
いた。彼はしばしば自らを、エーテルインパルス放射の非常に近くに晒し、精神高揚効果が時間と共に成
長することを発見した。エーテルエネルギーは、テスラが驚きと共に記録している成長性質を示していた。)
後半部分は、かなりTeslaの感覚的・主観的なものではありますが・・・
著者はこの節の最後に、
(..)Tesla also now understood why these discharge streams produced their smoothly hissing
sounds, visibly appearing like gas jets under high pressure. Æther gas under pressure.
But what of the other characteristics of this gaseous component? Here was a new world of
forces and dynamics vaguely glimpsed by researchers such as Luigi Galvani who, in order
to release the more vitalizing components observed in metals which were aerially disposed
or grounded, persistently sought the elimination of electronic charge. Tesla was completely
mystified. He had successfully released the mystery current, normally suppressed and bound
in electronic charge carriers. Unidirectional impulsive discharges of high voltage and abrupt
durations released them. What other potentials would æther gas technology release?
((..)テスラはまた、今や、なぜこれらの放電流がなめらかなシューという音を生ずるのか、高圧下でガスジェッ
トのように可視的に現れるのかを理解した。高圧下のエーテルガス。しかしながら、この気体成分のその他の
性質についてはどんなもの[がある]か?今やここに、気中に配置され接地された金属で観察されたずっと活
動的な成分を開放し、根気強く電荷の消滅を探し求めるために、Luigi Galvaniのような研究者によって漠然と
感づかれていた新しい力と動力学の世界があった。テスラは完全に神秘化された。彼は、成功裏に、神秘的
な流れ、通常は電荷の中で抑圧され閉じ込められているものを開放した。高圧で急峻区間の一方向インパル
ス放電がそれらを開放した。エーテルガス技術は、他のどんな潜在力を開放するだろうか?)
と書いています。
続く節は、"BROADCAST POWER"という小見出しがついています。
冒頭で、
The original cylindrical coils were quickly replaced with cone shaped coils. With these bizarre
geometries, Tesla was able to focus the gas-dynamic component, which now rose up like a jet
of hissing white light from the coil tip. Tesla recognized that these discharges, while spectacular
and awe inspiring, actually represented lost power.
(オリジナルの円筒形コイルは、すぐに円錐形コイルで置き換えられた。これらの奇妙な幾何学で、Teslaは、
今やコイル片からシューという音の白色光ジェットのように起きてきた気体動力学成分に焦点を合わせること
ができた。Teslaは、これらの放電が、壮観で荘厳である一方、実際には失われたパワーを表していることを
理解した。)
と書かれています。この研究における数々の発見により、彼が次に抱いたテーマは、「無電線(wireless)電力伝
送」でした。Tselaの真の目的を知ったMorgan財閥からの資金援助が絶たれてしまって挫折した大規模実証試験はその研
究の延長上のものでした。悲しいかな、Teslaの今度の研究は科学界のみならず、金融・産業界からも敵視されてしまったと
いうことでした。
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図5 Wardenclyffe Tower
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私は以前誤解していたのですが、しつこく強調しておきますけど、これは、現在一般的になっている「高周波高電圧AC」に
よる「無線通信」とは全く原理的に異なるものであり、彼が"Radiant Energy"と呼んだものであるということです。
Faradayが最初に気づき、Maxwellが理論化し、Hertzが実験で発見した(と公的にされている)電磁波ではなく、従ってMarconi
の無線の延長上のものではまるでない革新的テクノロジーでした。
その研究の過程においては、色々と課題があったようで、Teslaは実験検証で一つ一つ解決していったようです。
まずは、次のような説明がありました。
A power broadcast station had to evenly disperse the energetic radiance in all directions.
Flame-like discharges caused the available power to undulate in space. This would produce
unpredictable power drops at great distances. Consumers would not receive a reliable and
energy. If his Power transformer was to operate with highest broadcast efficiency, these
frame-consistent stream of like discharges necessarily had to be suppressed. But suppressing
these excessive æther jets proved problematic.
(パワー拡散ステーションは、全ての方向でエネルギッシュな放射をまき散らすのに十分であらねば
ならなかった。火炎状の放電は、有益なパワーを空間で脈動させた。これは、長距離で予知できない
パワー降下を生ずるだろう。消費者は信頼できる一定のエネルギー流を受けられないだろう。もし、
彼のパワー変圧器が最大拡散効率で働くべきであるなら、これらの炎のような放電は必然的に抑制
されるべきであった。しかしながら、これらのエーテルジェット過度の抑制は問題を含むことが証明さ
れた。)
よい言葉が思いつかず、"power broadcast station"を「パワー拡散ステーション」ととりあえず訳しています。「無線で電力
(power)を発信する場所」というような意味合いです。例えば上の図5のタワーです。
この問題は、彼が一度、危うく死にかけて気が付いたもののようです。
まず、
Tesla found that the white flimmering streams were absorbed in large capacity volumes,
masses in which the streams were absorbed, filtered, and expelled.
(テスラは、白いちらつくストリームは、大容量の体積、その中でストリームが吸収され、ろ過され、排
出される塊に吸収されることを発見した。)
彼の「テスラトランス」では、[二つの]鋼球頭が使用されていて、白色の火炎ストリーマを抑制すべく、両
者の距離を分離するようにし、その結果、パワーは今や、必要に応じ、空間を通して十分拡散されたのですが・・・
The copper spheres, being impacted by the high voltage streams which they were forced
to now conduct, expelled electronic components. These appeared along with radiance,
producing truly dangerous conditions. The problem was stimulated by conduction, a case
where the spherical copper ball was impacted throughout its volumes. The white flimmering
streams permeated the copper and expelled electrons. These contaminants concentrated
their escape from the system as harmful, blue stinging dartlets.
(それらが新たに伝導させるようにした高電圧ストリームによって強い衝撃を与えられた
銅の球は、電気成分を駆逐してしまった。これらは、真に危険な状態を生じる放射に沿って現れた。
その問題は、球状銅球がその体積を通して衝撃を受けている場合の伝導により刺激された。白色
のちらつくストリーマは、銅に浸透し、電子を駆逐した。これらの汚染物質は、有害な青い刺激する
連射物(datlet)としてシステムからのそれらの逃避物に集中した。)
とあります。上記でTeslaは死にかけたと書きましたのは、そのとき、"dartlet"のようなものが出てきて彼の心臓の上を直撃し
たのでした。「有害な」というのは、そういう自らの体験によるものです。
一方、白色の火炎状の放電(white flame-like discharge)はスムースで無害な輝きだったのでした。
結局、Teslaは鋼球を取り去って他のものと置き換えたようです。以上から、著者は、
Metals were apparently of no utility in the case, being natural reservoirs of electrons.
Tesla eventually suggested that metals manufactured electrons when impacted with
these special flame-white currents, the carries in the white flames becoming concentrated
within the metallic lattice.
(電子の自然の貯蓄槽である金属はこの場合、なんの有益性も現れなかった。Teslaは結果的に、
金属は、これらの特殊な白色火炎状流で衝撃を受けたとき、電子、金属格子内に集中するように
なる白色火炎の中のキャリアを作りだすということを示唆した。)
と述べ、「この概念は、その後、Teslaによる、自然の放射能を衝撃の結果とすっかり説明する驚くべき理論に発展した。」と
述べています。
対策については、
Tesla discovered that gas-filled globes could provide more efficient suppression capacity
for flaring æther streams, and promptly directed that his transformers be surmounted
with such globes.
(Teslaは、ガス充填電球が燃え上がるエーテル流をずっと効率的に抑制する能力を与えることが
できることを発見し、即座に、彼のトランスはこのような電球で囲むこようにした。)
と述べられています。
Teslaは既に、彼のトランス付近の空気が自己照明するという不思議な現象を観察していました。この光は連続して広がっ
ていくことも観測していました。著者は、
Tesla described the growing column of light which surrounds any elevated line which has
been connected to his Transformers.
(Teslaは、彼のトランスに接続された任意の上げられた電線を囲んでいる成長する光の柱の
ことを述べた。)
と言い、続けて、
Unlike common high frequency alternations, Tesla radiant energy effects grow with time.
Tesla recognized the reason for this temporal growth process.
(一般の高周波交流と異なり、Teslaの放射エネルギー効果は時間と共に成長する。Teslaは、
この時間的に成長するプロセスの理由を理解した。)
と述べています。ここまで散々述べてきたことを理解できれば、わかりますよね。
There were no reversals in the source discharges, therefore the radiant energy would
never remove the work performed on any space or material so exposed.
(この源の放電には逆転はなく、それゆえ、放射エネルギーは、決して、任意
の空間ないしはそのようにさらされている物質に働く仕事を取り去ることはないだろう。)
そうなんです。図4のTesla Transformerの一次コイルp2に流れる電流ものは、「一方向連続インパルス電流」ゆえです!
「テスラトランス」の放射電気効果は、加法的、累積的で、Teslaはこれにより、普通の技術的慣習に対して完全に例外的に
見える「エネルギー拡大」を観測したのでした。
さて、前項(8)で触れたことですが、
Tesla was amazed by the fact that mass ratios governed the efficient operation of his
æther Transformers. The wonderful fact that mass ratios provided the most efficient
transaction of broadcast energy was the mystifying remainder that these energies
were not electrical. No electrical law existed in just such a bizarre format, not even
when describing inductions between high frequency alternations.
(Teslaは、質量比が、彼のエーテルトランスの効率的動作を支配している事実に驚いた。
質量比が、拡散エネルギーのもっとも効率的処置を提供するという素敵な事実は、これ
らのエネルギーが電気的ではないという不可思議な残余であった。高周波交流間の誘
導を述べるときですらないまさにこのような奇妙な方式には、どんな電気法則も存在し
ていなかった。)
と述べ、将来の消費者のための受信装置を、家庭受信コイル質量が、拡散センターの中央伝達コイルの等価質量にマッチ
しているような設計をしたのでした。
Tesla matched coils and capacitors to produce this equivalent mass ratio, satisfying
the natural requirements of the ætheric radiance.
(Teslaはエーテル放射の自然の要求を満足するこの等価質量比を生み出すようにコイ
ルとコンデンサをマッチさせた)
のでした。
で、Teslaは、マンハッタン北部で、これの屋外実験を行ったそうです。
Sending metallized balloons aloft, he raised conductive lines. These were connected
to the terminals of his Transformers, and activated. When properly adjusted, the
white luminous columns began covering the vertical aerial line and expanded by the
second. Enveloping Tesla, his assistants, and the surrounding trees, this strange
white luminosity moved out into the countryside to an enormous volume of space.
(金属気球を上に送り、導体線を上げた。これらは彼のトランスの端子に接続され稼働
された。適切に調整されたとき、白色の輝く列が、垂直の空中線を覆い始め、どんどん
広がった。この奇妙な白色の発光体はテスラ、彼のアシスタント、周囲の木々を包んで、
田舎まで、莫大な空間へ出て行った。)
とその時の状況が述べられています。
その節の終わりに、このような実験での更なる疑問点が書かれていました。
・どのようにして、仮定された空力学であるエーテルエネルギーが大地を貫通するのか?
・なぜ、彼の装置がアースされたとき、その拡大効果が認められるのか?
・どんな自己拡大能力が、アース接続と合わせて働いているとき、鼓舞されたのか?
・地球自身がエーテルガスの巨大な貯蔵槽なのか?
・どんな状態にこれらのガスがあるのか、それは圧力下にあるのか?
今回でとりあえず終わりにしようと思っていたのですが、読んできましたら更に興味深いことが書かれていましたので、もう
少し続けるつもりです。
(続く)
('18/1)
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