線路好きが高じてきています(52)('19/12)

  〜Big Boyの香り(第二段"Southwest")F

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば
「紙上旅行」(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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11/6朝、San Antonio, TXを出発。この日は、Luling, TX、Flatonia, TX、Eagke Lakes, TXで停車してHouston,
TXまで。このルートはAMTRAK"Sanset Limited"と同じです。Houston(ヒューストン)は宇宙センターのある
ことで日本でもその名がよく知られている街です。Texas州第一、全米でも第四の人口(約210万)の大都市
です。



  図F-1 11/6行程(San Antoni, TX〜Houston, TX)

San Antonioの出発は、図F-2の前日に一般公開し、一晩留置された下記位置からです。

  図F-2 San Antoni, TX(1)出発位置

この先で渡り線により、main trackの進行方向左側に入ります。

  図F-3 San Antoni, TX(2)図F-2の北部

ここで前回記事Eの図E-15で示したSan Antonioの鉄道地図を再掲しておきます。

  図F-4 San Antoni, TX(3)広域図(再掲)

上図のように、図F-3の先で大きく東方向にカーブします。この部分の詳細を下図F-5に示します。

  図F-5 San Antoni, TX(4)図F-3の北東部

ヤードを過ぎ東北東に進路が向かう辺りで、図F-4の路線(d)をover crossします。路線(d)ですが、最終的に
は路線(c)と合流し、Austin, TXの方に向かっています。ちなみにAMTRAK"Texas Eagle"はこの路線(d)を走っ
ています。

San Antonio, TXからdouble trackとなっていたmain trackはConverse, TXで再び基本単線に戻ります。
そして、Luling, TXでは単線上、Pecan Ave.付近で停車。

  図F-6 Luling, TX

次のFlatonia, TXは下記のところで停車しています。ここには図のように、アメリカの『撮り鉄』のための小屋
が設けられていて、YouTubeにはここから撮影した貨物列車映像がいくつもアップされていました。東西方向、
南北方向貫通の列車、西側から/西側への北部のHearne TX方向、東側から/東側への南部Victoria, TX方
向の列車があるからでしょう。

  図F-7 Flatonia, TX

Eagle Lake, TXではMcCarty Ave.の踏切上でUP4014が停車しました。

  図F-8 Eagle Lake, TX

この日の最終停車Houston, TXでは11/6、11/7と二泊をし、11/7は一般公開展示をしました。
実はUPのスケジュールを見て戸惑いました。そこには、11/6のarriveも11/7のdisplayも11/8のdepartも場所は
902 Washington Avenueとあるだけでした。まずHoustonは大きな街であり、UPの路線図で見ても路線が沢山
あるので場所同定では全く暗中模索でした。そこでgoogle earthではだめもとでWashington Ave.で検索したと
ころこの付近であろうということはわかりました。そして確かにそこへの線路が続いていることはわかりました。
しかし私がまるで誤解していたのは、Washington Avenueという道路の近くだろうと考えてしまったことでした。
YouTubeとgoogleを漁り、やっとこさ二日間停留し、一般公開展示した場所が判明しました。その場所はAMTRAK
station on Washington Ave.ということがわかりました。即ち、AMTRAK"Sunset Limited"のHouston駅でそこの
住所が902 Washington Avenueだとわかったのでした。

  図F-9 Houston, TX(1)宿泊停車&一般公開展示場所(AMTRAK駅 on Washington Ave.)

実は、このHoustonから先、しばらく補機ディーゼル機関車を、UPの一般色ではなく、水色のような塗装が施
され、"George Bush 41"と表記されたUP4141に付け替えられました。UP4141は第四十一代アメリカ大統領
の栄誉を讃えて再塗装され、Arkansas州のNorth Little Rockに配属されていたものですが、2018年にBush
が亡くなった後、Houston, TXに送られ、同年12月に、"Bush's funeral train"としてSpring, TXからBush夫妻が
埋葬されているCollege Station, TXまで機関車として走らせたことがあったそうで、それに因んでのことだっ
たようです。どのような仕業だったかの映像自体はありませんが、断片的な状態映像がありました。
到着日の11/6にアップされているarrivingという映像Union Pacific Big Boy #4014 Arriving at the Houston
Amtrak Station. Just a tease of what’s to come
では、UP4014+water car2両だけが先に図の位置に入線し
てきて、そのとき、UP4141らしきDLが図の位置に停留されていて、これまでの補機DLは図の(*)のところ(と
見える場所)で照明をつけて止まっていましたが、貨車・客車はその映像の中には映っていませんでした。
一方、11/8にアップされている映像(⇒BigBoy #UP4014 and #UP4141 Houston Super-cut)では雨天で、次
のようになっていました。

       図F-10 11/7 Houston駅での停留映像

驚いたのですが、先に客車+貨車7両が停留していて、そこから少し離れてUP4014+water car2両+UP4141+
工具車等3両が連結されて停留していたのでした。他の11/7の映像でも同様でした。

で、仕業の映像がないので、勝手な仕業の推察をしてみました。間違っている可能性は十分ありますが、こ
ういう推察がスイッチングが好きな私の愉しみなんです(^^♪(^^;
推察ですが、次のようにしたのかもしれません。

 @図F-9の一番左側(西側)の分岐より西側でまず、UP4014+water car二両を切り離し、赤線で示した線路
  に入る。
       図F-11 仕業@

 A補機DLを切り離してホーム北側の線路に入れる。

       図F-12 仕業A

前述のarrivingの映像はこの直後のもの(補機DLが停車し、UP4014+water carがゆっくりと停留位置まで前
進してきた)と思われます。

この後、図F-10の状態にするためには、次のような手順ではなかったかと思われます。

 BUP4141が切り離されていた工具車等スタッフ用3両+貨車・客車7両に連結
       図F-13 仕業B

 CUP4141+工具車等スタッフ用3両を前進させUP4014+water carに連結
       図F-14 仕業C

 D補機DLがバックし、切り離されていた貨車・客車7両に連結
       図F-15 仕業D

 E補機DL+貨車・客車7両が次のように先の線路が合流しているところまで前進しそこからUP4014+water
  car2両+UP4141+工具車等スタッフ用車輛3両の前方迄バックする。
       図F-16 仕業E

いずれにしろ、11/8の出発時には、下記編成となっていますので、11/7のdisplayの後か、11/8の出発前にこ
の編成にスイッチングされたはずです。

             図F-17 11/8 Houston駅出発時の編成

ここに来るまでのポイントになるところを示します。本列車が走って来たUP線はずっと基本single trackでやっ
てきましたが、Sugar Land, TXから二線に分岐し、すぐに両者渡り線があり、しばらくdouble trackとなります。
このdouble trackのmain trackはSouth Houston地区で下図のように北へカーブします。

  図F-18 Houston, TX(2)

そのまま北上していきますと、下記の所へ。

  図F-19 Houston, TX(3)

私はここにWashington Ave.という通りを目にしてこの付近だろうかと誤解したのでした。

更に進むと下記のところに来ます。

  図F-20 Houston, TX(4)

このまま東に直進していくと下図F-21となります。
  図F-21 Houston, TX(5)

そして図F-9のところに至る訳です。

さて、11/8はHouston, TXを出発して、Spring, TX、Navasota,TXで停留しCollege station, TXまで進みました。
  図F-22 11/8の行程の停留地

図F-22に示すように、この日行く先はHouston, TXの北部であり、図F-9の停車位置から前進では行くこと
ができません。AMTRAK"Sunset Limited"は前進方向ですが、それはNew Orleans, LAに向かうものです。で、
本列車は図F-20のところまでbackで戻ります。ここから北東方向の分岐線に入りゆっくり走りました。その
先の方で下記の所に至り、北方へ大きくカーブしていきます。この図に示されているように、Houston駅から
前進してくると図のようになっていて北方方向には行けないことがわかります。ですから前述のスイッチング
バックは必然的だったのでした。

  図F-23 Houston, TX(5)

この先、下図F-24左側→右側となり、更にF-25となりdouble trackとなります。

  図F-24 Houston, TX(6)

  図F-25 Houston, TX(7)

市内この先の方で次図の所を通っています。西からBNSFのHouston subが来ています。

  図F-26 Houston, TX(8)

やがてSpring, TXに入ります。ヤードを過ぎて北側で下図のように北西に分岐して行きます。そしてElm St.の
踏切を越えた所でUP4014は停車しました。

  図F-27 Spring, TX

そのまま北上ではなく、ここから北西方向に進んだ訳です。single trackとなっています。

Spring, TXを出発後、下図F-28のように図F-26で西方向に進んでいるBNSFのHouston subをover crossし
ます。

  図F-28 BNSF Houston subをover crossing

更に進むと、下図のところで、BNSFのConroe subをunder crossします。

  図F-29 BNSF Conroe subをunder crossing

BNSF Coroe subは一旦図のように離れて行きますが、すぐに本列車が走ったUP線に近づき、下図のように
一緒に次の停車街のNavasota, TX市内に入って行きます。

  図F-30 Navasota, TX(1)南部広域図

図F-31のようにここにはUP※(図F-19からの路線)も合流しています。詳細に見ると下記となっています。

  図F-31 Navasota, TX(2)

そして、図F-31の先、図F-30の北の方、BNSF線と再び離れて行く下記のところで停車しています。

  図F-32 Navasota,TX(3)停車位置

さあ、本日の宿泊停留の街Bryan/College Station, TX(UPのスケジュールにおける表記です。BryanとCollege
Stationは隣接した街であり、google mapで見ると停車した辺りは正確にはBryan市内となっています。記念の
ディーゼル機関車UP4141に因んでCollege Station, TXというのを強調したのかも)です。停車場所は下記です。

  図F-33 Collge Station, TX(Bryan, TX)(1)停車場所

映像より停車場所は上図で間違いないのですが、一度この付近で停止したのに、他の映像でなぜかここに
来るのにバックしてくるのがありました。一度前進してから停止位置を確実にしたのでしょうか?よくわ
かりませんでした。
実は私は少し誤解していました。このtrackはmain trackであり、この図の南の方で下図のように分岐した
線路が側線だと思い、そちらで一泊停留したものと当初考えましたが、大間違いでした。

  図F-34 Collge Station, TX(Bryan, TX)(2)線路分岐

このCollege Station, TX(Bryan, TX)には所謂「側線」はないようで、図の私が勝手に区分のためにUP**と記
した線路は「側線」ではありません。それはその先を辿って行くとわかります。ただ、図F-33で長時間停車し
ても、このUP**線路はバイパスとなりますので、ここを通過することは可能です。逆は不可です。

 (続く)

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