線路好きが高じてきています(45)('19/10)

  ~Big Boyの復活

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば
「紙上旅行」(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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この記事は本来ならBigboyの香り①Bigboyの香り⑤の前に書くべきもので順番が逆になってしまいました。

現在、アメリカ最大の鉄道会社の一つであり歴史も古いUP(Union Pacific)は前世紀に"Bigboy"と名づけ
られた世界最大の蒸気機関車を走らせていたそうです。車軸構成は4-8-8-4、即ち、2組の4軸動輪ユニット
を合体し、それに2軸の先輪と2軸の従輪を付け加えたものです(下図写真参照)。

  図1 復活したUP 4014 Bigboy(by Wikipedia)

UPはWyoming州の州都であるCheyenneのヤードの中にUP Steam Shopというのを有していて、ここで
SLを復活メンテし、各種イベント列車として運行してきていて、近年では、UP最後の建造のSLであるUP844
というのを年1回のCheyenne, WYで開催されるThe Frontier Daysに合わせて南のColorado州のDenver, CO
との間に客車を連結して乗客サービスをしたり、150year Anniversaryと称して色々なイベントに合わせて走ら
せてきていてYouTubeにも多数映像があり、本コーナーでも記事にしてきました。

で、そのBigboyの一機UP4014が、長くCalifornia州のPomonaという街のRailGiants Train Museumに静止展
示されていました。Pomona, CAの位置を図2に、そのPomona市内で展示されていた場所を図3に示します。

      図2 Pomona, CAの位置

      図3 UP 4014 BigboyがPomona, CAで展示されていた場所

UPはこのUP4014を前述のCheyenne, WYのsteam Shopでのrestoreすることを2013年7月に発表、それ以来
steam shopのsenior managerでEngineerのMr.Ed Dikensが中心となって準備を進め、2013年11月から保存
されていたRailGiants Train Museumからの搬送作業を開始(図3に示したように、広場内に臨時の仮設線路
を設置しながら、重機で線路近くまで引っ張りだしました)、翌年2014年1月25から26日に渡る深夜作業で隣
接のMetroLink San Bernardino Lineの線路に臨時で渡り線を設け、やってきたDL牽引でMetroLink線路に
乗せたのでした。引出しは、牽引するDLも牽引されるUP4014もback方向でした。
この作業は深夜のことでしたが、沢山のファンが集まり、YouTubeにもその映像が複数アップされています。
その映像を見て驚いたことは、本線をぶった切ってそこに公園からの臨時渡り線を接続したこととその渡り
線がかなりの急なカーブだったことでした。
UP4014はDLで引き出された後、この夜はその後、西の方にあるMetroLinkのCovina駅で夜を明かしたよう
です。この(DL+UP4014)の形でCovina駅までback運転していったのではなく、映像によれば、それより手前
にあるArrow Hwyが北側から線路に近づいている所に或る踏切付近で、列車編成が前(西方)に、DL2機+
ホッパー貨車10台が、後部にもう一機の後ろ向きのDLが連結され、前方の2機のDLで牽引されていまし
た。私が気になったことは、この後部のDLはどこかで待避していないとこんなことは物理的に不可能だと
いうことです。その連結作業映像は発見できませんでしたので、google earthを眺めましたら、出発地点か
ら西方にあるWheelar Ave.の所に工場引き込み支線がありますので、後部DLはここに待避していたのだろ
うと思われます。恐らくこの付近まで、後部DLがホッパー貨車10台と後ろに連結された西向きの2機のDL
を牽引してきて、この後部DLのみそこに待避していて、back走行でやってきた(DL+UP4014)が2機のDL+貨
車に連結後、後ろにこの後部DLが連結されたものと考えます。

      図4 前にDL2機+ホッパー貨車10台、後ろにDL1機接続場所の推察

1/26はこの編成で下図のルートによりWest Colton, CAにあるUPの大ヤードまで運びました。
尚、貨車10台は恐らくweight調整のためのものだたったろうと思われます。

      図5 PomonaからWest Coltonの大ヤードまで1/26にUP4014を運んだ

その後、どうのような行程・ルートでUP4014をCheyenne, WYのSteam Shopまで運んだかはデータ見つけら
れていませんが、YouTube映像から見ると、どうやらその年2014年の5月8日にようやく、Cheyenne, WYに到
着したようで、それ以来、ほぼ5年の歳月をかけて、やっと、今年2019年5月までにリストアが完了したようで
す。


実はこの記事を書こうと思った理由は、今年2019年9月27日Cheywenne, WY出発の2カ月に渡る"The Great
Race aroundhe Southwest"の行程を見ようとして、映像を当たっていたら、三か所で宿泊停留して最初の4
日間も掛けているWyoming州内の映像が非常に少なく、それより前の5月に走行したの映像がいくつもあった
ゆえでした。それは、"the 150th anniversary of the Golden Spike completing the Transcontinental Railroad
in 1869
"として5月4日出発のUtah州Ogdenまで走行したもので、なんとUP4014+UP844のdouble headerでの
ものでした。この時の編成は、

 UP4014+water car+UP844+water car+補機DL+工具車など3両+客車6両・・・編成(A)

というものでした。Ogden, UTには5月8日着だったようです。
UP844はこれまで150th anniversaryとしていろいろなルートを走って来たSLであり、恐らくUP4014の負担を
掛けない慣らし運転とSL二重連というファンサービスを兼ねてのものだったのではないかと思われます。
これは鉄道ファンにとっては垂涎のものですよねぇ。だからその後わずか4カ月後のUP4014単独のものはこ
のルート部分では影が薄くなったのではないかと思いますね。

日程的に見ても、Ogden, UTまでは"The Great Race around the Southwest"と同様五日間になっており、走
行ルートも出発時とOgden, UT到着部分が異なるだけでほぼ同じでした。
従って、宿泊停留地も同じ-Rawlins, WY、Rock Springs(二泊)、WY、Evanston, WY(二泊)-ようです。

ちなみにUP4014のoperatorはなんと前述のMr.Ed Dilkens。これまではずっとUP844のoperatorを務められて
きて今度はUP4014です。彼は自ら運転し、挨拶や説明も熟されていて、インテリの風貌を有するちょっとした
有名人です。

そういう訳で、以下は、この5月のOgden, UTまでの列車の走行について述べたいと思います。

尚、これに先立って5/2に近傍のSpeer, WYまでUP4014+water car1台+工具車等2両+DLの編成で試運転を
している映像もありました。

複数の映像からの推察ですが、Cheyenne, WYでの出発時は次と思われます。







      図6 Cheyenne, WYからの出発

このGolden Spike号は多分公式的お披露目の出発点としていると思われますが、図6のような行程でまずは、
Cheyenne Depot Museum(昔のpassenger trainのCheyenne駅。かつては"Overland Limited"などの優等列車
が停車したと思われます。現在はこのルートには定期のpassenger trainは走っていません。freight trainのみ
のルートです-Overland route-)まで来て停車(客扱いしたのかもしれません)。ここからOgden UT目ざして
出発して行きました。

Cheyenne, WY出発後の路線を少し広域図で示しますと、次の図7となっています。すなわちバイパス路線みた
いな路線を通っています。これは9/27出発の"The Great Race around the Southwest"も全く同じです。



      図7 Cheyenne, WYから先(広域図)

そのため、Cheyenne Depot Museumから出発した列車はまずは次図のように渡り線で線路変更をしています。

      図8 Cheyenne Depot Museumを出発してから西方で渡り線で線路変更

上図のようにすぐ先でBNSFのトラス鉄橋をunder crossingします。撮影適地なのかこの西側の下図9のSouth-
west Dr.の踏切付近からBNSFのトラス鉄橋側と反対側の信号方向を撮影した映像が多くあります。

      図9 図8のすぐ西側

やがて下図のように本線と離れて行きます。Denver, COへ向かう線と、本列車が走ったバイパス線は南西
方向に離れて行きます。

      図10 本線とは南西方向へ離れて行く

大きく南にカーブしていくと、Speer, WYで2線のうちの東側線が分岐し、分岐した単線はそのまま南下して
Denver, COまで続いていますが、本列車はそのままこのSpeerのwyeのところを西方向にカーブして行きます。

      図11 Speer, WY

この線は西の方で単線になります。
やがて図7に示すColorado州との州境に近いHarriman, WYて停車。映像を見ると片田舎の地ですが多くの観
衆が集まっていました。

ずっと高原地帯を走りやがて本線に近づきしばらく並行で西方に進んでいます。

本線(a)との合流部は以下。

  図12 本線との合流

この先、大地にできた溝みたいな部分を通り、そこにあるトンネルを抜けて行きます。日本では見られない不
思議な光景です(例えば、ここ参照)

やがて2線⇒3線⇒4線⇒3線となり、列車は渡り線を渡って一番北側の線路に入ります。

      図13 渡り線を渡って一番北側の線路に入る

その後、線路は更に北を向き、3線のうち北東側2線と南西側1線が少し離れます。

      図14 南西側1線は西方向へ離れて行く

Laramie, WYに入り、まずは2線のうち西側の線路が少し離れて行きます。

      図15 Laramie, WY(1)2線のうち西側の線路が少し離れて行く

その先は図16の通り。

      図16 Laramie, WY(2)図15の北側

やがてLaramie Railroad Depotの付近で停車しました。ヤードの東側です。

      図17 Laramie, WY(3)停車位置

この日5/4はRawlings, WYまで。下図の位置にあるMedicine Bow,WYで停車して進みました。
Medicine Bow,WYの停車位置は下記。

      図18 Medicine Bow,WY停車位置

さあ、今日の宿泊停留の街Rawlings, WYです。映像から停留線路はヤードの一番南ですが、ここまでdouble
trackの北側線路をやってきましたから南側に移る必要があります。渡り線がありますので、次のように入線
しました。





      図19 Rawlings, WY(5/4宿泊停留)

翌日5/5Rawlings出発、この日はWamsutter, WYに停車し、Rock Springs, WYまで。

Rawlingsではそのまま前に進んだのではなく、どうやら図19の一番上のところまでback運転で戻り、北側の
線路に戻って西進していったようです。

Wamsutter, WYは次となります。



      図20 Wamutter, WY停車

宿泊するRock Springs, WYの停止位置は下記。





      図21 Rock Springs, WY宿泊停留位置

Rock Springs, WYで一泊停留し、翌5/6はEvanston, WYまで走りました。主な通過街は下記。

      図22 Rock Springs, WY~Evanston, WY

なんと、Rock Springs出発は朝の4時だったようで、それでも映像では見送る観衆がいました。で、Green
Riverも朝の暗いうちに通過、Granger, WYで夜明けだったようです。
Evanston, WYでは
5/8の朝まで二泊したようです。この辺り、"The Great Race around the Southwestと異なるようです。こちら
はRock Springsで二泊、Green River、Grangerで停車し、Evanstonは一泊です。Evanstonでの停留位置は下
記です。

      図22 Evanston, WYでの停留位置

この位置に来るまでの道程は以下です。





      図23 Evanston, WYでの停留位置まで

図22の中央の図と一番下の図の間のところでトラブル発生し、しばらく停車しました。線路わきに巨岩がごろ
ごろと置かれていて走行の邪魔になったようでショベルカーまで繰り出してどける作業をしていました。この
部分は本線と少し離れていてあまり使われていない側線なのかもしれません。ま、だから二日間も停留でき
たとも言えますが。

さあ、5/8Evanston, WYを出発、Wyoming州と別れてUtah州へ、いよいよ最終目的地Ogden, UTに向かいます。
主な通過駅は下記となります。渓谷(といっても幅は広い)を縫って走っています。

      図24 Evanston, WY~Ogden, UT

映像を眺めていましたら、google earthを見ると、Evanston, WYを出てからしばらくはdouble trackの北側線路
を走っているはずなのに、Echo, UTより東の方のEmory, UTでは南側線路に代わっていました。google erathで
線路を追跡しましたら、Wahsatch, UTを過ぎてから、Emory, UTの手前まで、double trackの線路が別れていて
途中、両者がトンネルを出た所で、立体交差していることがわかりました。

  図25 Wahsatch, UT~Emory, UT間で2本の線路が立体交差し位置が入れ替わる

Echo, UTでは次の所で停車しました。

      図26 Echo, UT停車位置

また、Morgan, UTでも次の辺りで停車しています。

      図27 Morgan, UT停車位置

上図のように、Morgan, UTではまだ南側の線路を走っていましたが、Ogden, UT手前では北側の線路を走っ
ていました。google earthを詳細に調べましたら、Morganを出てからまだMorganの街内の一角らしいですが、
下記の所に渡り線がありますので、ここで北側の線路に入ったものと推察されます。



  図28 線路が入れ替わる

さて、いよいよ最終目的地Ogden, UTに近づいてきましたが、その南のRiverdale, UT辺りから線路は南北に
なり、分岐が始まって次第に線路数が増えますが、しばらく分岐するのは西側の線路からです。この部分の
映像があり、赤線でしました東側の線路を走ったのは間違いありません(それゆえ、前述の図28のところで
線路が変わったはずと推察した訳です。この間、他には渡り線などはありませんから)。

      図29 Riverdale UT(1)

また、その先の以下のところの映像もありました。

      図30 Riverdale UT(2)

ただ、この全編成での5/8のその後の映像がありませんでした。なぜ、それを気にしているかですが、、まず
この"Golden Spike"はOgden, UTは5/8着、5/9~5/11の三日間セレモニーを含む公開展示を行い、5/12に
再びChyenne, WYに向けて戻っていく
とい行程になっていて、このセレモニーのためなのか、列車に特別の
ことをやっています。まず、列車を以下のように二つに分断しました。

 (a) (UP4014+water car)+(工具車などスタッフ用3両)
 (b) (UP844+water car)+DL+(客車6両)



この分断作業自体は映像がなきため、いつ、どこで、どのようにしたのか確実なことは見いだせてはいない
のですが、Ogden, UTと明記された映像では、間違いなくこのように分断された形が示されていました。
で、推定するのに参考になる映像がありました。それは、図31のように走る図の北側から撮影した映像でし
た。

  図31 分断された(a)、(b)の走行映像から(1)

周りが森でこのように見える所は図29のOgdenの南のRiverdale, UTのところのみであり、そう断定しました。
映像では、まず図31の線路4を(b)のUP844牽引の編成が北方に走って行き、そのときUP4012牽引の(a)は
南の方で待機していて、その後、線路1を北上して進んで行きました。
図29に示すように、図31で4の線路が分岐する点より南に2線間の渡り線(東側線路の南側⇔西側線路の北
側)があり、これを利用すれば、(a),(b)の編成分断は可能になります。例えば次のようにすれば云い訳です。

  図32 渡り線を使って(a),(b)に分断可能(一例)

それぞれは下記です。

①;既に北方に走って行っていた全編成が線路1を渡り線の南までバックする。
②;(UP4014+water car)が切り離されて渡り線より北方へ前進移動する。
③;(UP844+watercar)+DLが切り離されて渡り線を渡って線路2の北方に前進移動する
④;(UP4014+water car)がバックして残されている(工具車等スタッフ用3両)+客車6両に連結される
⑤;客車6両を切り離し、(UP4014+water car)+(工具車等スタッフ用3両)が線路1を北方に前進移動する
⑥;(UP844+watercar)+DLが渡り線を渡ってバックして残された客車6両に連結される
⑦;(UP844+watercar)+DL+客車6両は渡り線を渡って線路2に入る


この作業は、多分先に乗客を降ろしておいてから、なされたものと考えますが、なぜこのような面倒な分断作
業を行ったかです。それは、セレモニーのショーのためだったのでしょう。映像によれば、そのショーとは、
Ogden Union stationにおいて、セレモニーの挨拶前に、先に帰る方向に向いて入線していたUP844に観客
が見守る中、でそのまま前進方向でUP4014が丁度両者が顔を突き合わせる形で入線してきて「おおっ!」
と言わせるような演出をしていました。そのために先にUP844の方向転換をさせたものと思われます。

さて、Ogden, UTでは機関車の方向転換が可能な場所は1か所だけで、それはUnion stationより南方に位置
しています。それはwyeの形となりますけれども、単線でwyeにより方向転換するなら簡単ですが、ここは、
線路が多岐に分岐して線路数が多いため、そんなに容易ではありません。図31、図32でUP844編成が線路2
に入ったのはそのため必然的なことでした。

それでは、線路を辿ってUP844牽引の編成(b)がどのような経路を辿ったのかをgoogle earthの線路写真から
順に辿って行こうと思います(あくまで物理的可能性の推察ですが)。

まずは図31の北側で、

  図33

となり、West Ruverdake Rd.の北側で、

  図34

と図31の線路1と線路4の間で次第にヤードが広がっていきます。
線路数が最大のところは下記の所で、Ogden, UTに入っています。

  図35

この先では次第に次図36の上図そして下図と収束されていきます。



  図36

図36の下の図のすぐ北側では31st.streetをunder crossingしますが、この図に示すように、UP4014を先頭と
する編成(a)は、走って来た線路が東に分岐していてその分岐側に入って北上しています。

31st.streetの北側では、再び複雑な線路配置になってきます。

  図37 31st street北側

図37を見ると、UP844牽引の編成(b)はぐるっと180度カーブして西方向に進んで行きますが、この先に下
図の分岐があります。この分岐こそ機関車の方向を反対にするための味噌になるところです。

  図38

ここからback運転に入ります。線路候補は三つあるのですが、私は図38の緑色で示した線路を用いたもの
と推定しています。図38の東側は下図です。

  図39

ずっと北上し、West 24 streetをunder crossingすると、東からヤードというか線路群が近づいてきます。

  図40

更に進みますと、図41のように、2線となって、ます西側の線路に合流、そのまま北上しますと渡り線があり、
ここで2線のうちの東側線路にそのままbackで渡ります。編成が渡り切った後、そのまま東側線路をUP844
先頭で南下して行きます。

  図41

南下して行きますと地図上で東方にOgden Union stationが現れてきます。

  図42

更にどんどん南下し31st streetの南方にある北方方向へと東に分岐した一番東側線路にbackで入りました。
Union stationに向かうためです。
  図43

backで北上、図44、図45、図46を経て図42の東端にあるUnion stationのプラットフォームの東側に入線しま
した。

  図44

  図45

UP844先頭の編成(b)が図45の線路を北方からやってくる映像がありました。

  図46

尚、図45、図46では便宜的に線路イを通るように示していますが、ここは線路ロかもしれません。
映像から線路イを確実に通ってUinon station方向へ向かったのはUP4014先頭でやってきた編成(a)です。
映像によれば、UP4014が先頭の編成(a)は一度、31st streeより南方のところで停車して観覧させていました。
その間にUP844牽引の編成(b)は前述のように前向き⇒back運転で北方迄行き、北方からUP844先頭で南
下し、分岐からbackでUnion stationにやってくる行程を進んだ訳です。

さて、5/9のセレモニー映像によりますと、恐らく下記のところでセレモニーが行われたようで、南向きで置か
れたUP844に観客の前で、UP4014が図の赤線で示したようにやってきて鼻を突き合わせるように停車しま
した。心憎い演出ですね。

  図29 セレモニーでの両機関車

ここはUnion駅のすぐ南の所です。DL+客車6両や工具車などスタッフ用3両は駅の方に置かれていたと思わ
れます。

5/10には南向きでの元全編成に戻したようで、一部仕業の映像がありました。映像では、Union stationのプ
ラットフォームのところで、
 UP4014+water car
が前に進み、再びbackするところがまずあり、次に、
 UP844+water car+DL
がbackで入って来る映像がありました。

5/8に前述のUP4014牽引の(a)編成とUP844牽引の(b)編成に分離され、(b)編成は先に南向きに方向転換が
なされていて、5/9のセレモニーでは、UP4014とUP844がそれぞれ単独で突き合わせがなされた訳ですから、
その時は、

 (c)UP4014用water car+工具車などスタッフ用3両
 (d)UP844用water car+DL+客車6両

が駅の方に残されていたものと思われます。で、映像ではもうUP4014が南向きになっていましたから、それ
は、UP844が辿ったのと同様の形で方向転換をしてきた後のことであるのは間違いないでしょう。ですから
一部仕業が撮影されていた5/10、上記(c)からUP4014がwater carのみ連結して出て来たのが最初の映像で、
その後、何らかの方法で、工具車などスタッフ用3両が客車6両の前に連結され、UP844+water car+DL
がbackしてそれの前に連結。その後、UP4014+water carがその前に連結され、出発時の編成に戻してから、
5/10,5/11の一般観覧に供したものと思われます。

5/12はCheyenne, WYに向かって戻って行きました。

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