科学を素直に素朴に考えたい
私のような、単なる「科学好き」なだけの一般下々がアカデミア科学の基本パラダイム/main streamに疑念を
抱いてこうやってネット上でそれを書くと、大抵は「何も知らないド素人の妄言」みたいな扱いをされます。
ですから、本コーナーを設けるまで、わたしの中ではそれを果敢にされていらっしゃる方々の勇気が羨ましい
気持ちがありましたが、自分もという勇気がなかなか湧きませんでした。しかしながら、鬱憤はたまる一方で
とうとう蛮勇で作ってしまいました。ま、どうせ無名のサイトだからいいかという気持ちもありましたけど、一度
書いてしまいましたら気楽になってしまい、結構輻輳した繰言も多いのは自覚してますけど、article数も増え
続けてきました。それは、国内だけではなく海外サイトも当たるようになって、知らなかった話も多く目にしそ
れが日本語サイトには見いだせなかったからでした。
最初は、「特殊相対性理論(Special Relativity)」に対する疑念からスタートしましたが、ついで「ビッグバン宇
宙論」「地震学」「進化論」と進み、更には「量子論」「恒星定説」(熱核融合論)など疑念の範囲は私の中で拡
大してきています。
それは、「素直に素朴に考える」とき、私の中に湧いて来た疑念に対して私が素直に納得できるような的
確な説明がネット漁っても見いだせないゆえでした。実はそれが私にとっては驚きだったんです。そんなもの
は当然、万人が納得できるような説明がされているものと思っていたからです。また、そういう教科書定説の
理論なら、当然ながら確固たる「実証観測結果」に基づいているものと思い込んでいました。我々は自分自
身でそれがやれるわけではないので、"Understanding-Based Evidence"ではなく"Faith-Based Evidence"に
ならざるをえないわけですから("Understanding-Based Evidence"、"Faith-Based Evidence"については病理
学的懐疑論(pathological skepticism)参照)。ところが、色々と調べてみると、それは私の単なる思い込みでし
かない事実を知りました。更には、Thomas Kuhnのパラダイム論で「定説になっている理論を覆すのは、それ
に反する観測結果ではなく新しい別の理論である」と述べられていることも私に大きな衝撃を与えました。
その結果として、私の中で、思いもしなかった「『現在の地球における科学』に対する信頼性」が急激に薄れ
逆に、私自身が抱いた疑念は、「浅学菲才のド素人ゆえに抱いただけの疑念」ではなく、本質的なものだとい
う確信に変わって来たのでした。そして、更に特に基本パラダイム/main stream発祥の地が欧米であること
から海外サイトを当たるようになって、隠されて来た真の科学史を知るところになり、そういう自分の確信の補
填にもなりました。で、もう「勇気百倍」です(^◇^)」。まさに「言いたい放題」書かせてもらっています。
いくら無名のサイトとは言え、広大な電脳空間に対して発信していることは十分自覚した上でです。
さて、そういう思いで毎日色々と内外の科学に関するネットサーフィンを楽しんでいるのですが、まさに本当
に素直に素朴に考えられて"Special Relativity"「ビッグバン宇宙論」への疑念や、馬鹿馬鹿しくて私が決し
て読まない某・科学雑誌記事への反論、そしてSTAP事件の疑念などをしたためられているサイトを発見し
ました。それは、へいこく雑記帳という個人の方のサイトです。
最近、更新されてしまいましたが、冒頭の「ごあいあつ」というところの「お知らせ」という項で、前に、
いくら常識を打ち破ったことが素晴らしいかもしれませんが、科学は芸術では
ないのですから、ちゃんと、実証しなければなりません。実証されたということ
も、そうだそうだ、20世紀最大の天才の言うとおりだった、とおみこし担いで
いるだけで、ちゃんと科学的検証をしていないのだから。単に権威主義にす
ぎません。
という私が思っていることずばり書かれていて、同じことを考えていらっしゃる方がいたと嬉しい思いをしまし
たので勝手に引用させていただきました(更新されていてもうこの言葉はありませんが確か、項目リストにあ
る雑誌「ニュートン」の今年の6月号記事への反論を追加されたときのお知らせでのものだったと思います)。
具体論では異論もありますが、反対論が多岐にわたる相対性理論についても、私の感想としては、本当に
「素直で素朴にご自分で考察されている」スタンスが色濃くにじみ出ているように思えました。
そして、「ビッグバン宇宙論」に対する反論。私に言わせてもらえば、現代物理学の基本パラダイムみたいに
なってしまって厄介な「相対性理論」と違い、今はmain stream扱いされていますが対抗理論もあって科学界
の中でも公然と批判する方々がいて、「素朴に素直に」考えるならあまりに"ad-hoc"で「手前みそ」的に感じ
てしまうものなのに、意外に反対論サイトが相対性理論に比べて少ない気がしていますけど、やはり「素朴
で素直」に感じられた私と全く同じ感想を私より詳しく述べられていました(アンダーラインは私が勝手につけ
たものです)
現在、一番多くの人に支持をされているのが、インフレーションビッグバン説です。
最初のビッグバン宇宙論に比べ、さまざまな補足説明がなされ、初期の矛盾は解
消されてきているといいます。そのためにかなり難しい計算や考え方が付け加わ
りました。
しかし、それらはみんな考えの中だけのことで、実際に現象として観測や実験で
新たに発見されたものはありません。実際に観測されたビッグバンの証拠といわ
れるものは、それまでと同じで、ハッブルの見つけた銀河の赤方偏移と距離との
比例関係と、ペンジアスとウイルソンが発見した宇宙背景放射と、宇宙の水素と
ヘリウムの比率の三つだけからひとつも変わっていません。
また、その他の証拠として発見されなくてはならないものはいまのところ何一つ
発見されていません。モノポール、ダークマター、ダークエネルギー、陽子崩壊、
重力波、等。どちらかというと、かえって、ないということが確認されてきてさえい
ます。理論的矛盾も、山積しています。新しい解決法が発見されたら、新たな疑
問が出るという具合です。
(中略)宇宙背景放射のほうも、その原因はほかにもあるという意見があるにも
かかわらず、手前勝手な証拠だけで、ビッグバン宇宙の証拠にしてしまっていま
す。水素とヘリウムの比も同じです。
どうも思うに、こういう「素直な素朴な考え方」を「科学界」は「低レベル」な意見だと思い込んでいるのではな
いかと言う気がしてなりません。わざわざ「難しく考えて、難しく言う」のを高尚だと思い込んでいるのではない
かと・・・これはアカデミア科学の基本パラダイム/main streamに何の疑問も抱かず、信じ込んでいる方達も
含めてなんですが。
しかしながら、再三批判してきたように、「"reality"を無視して、高等数学を操って、脳内だけでつじつま合わ
せ的思考を行う」ことが、本当に「自然科学」なのでしょうか?もし、「そうだ」というのなら、そういう確実な証
拠を示していただきたいものです。私はそんなものは提示できずに、ただ単に「そうなんだ」と思い込んでい
るだけだろうと思うのです。歴史を調べてみるとわかりますが、そういう発想は19世紀に萌芽があり、20世
紀初頭のEinsteinの登場で、まるで「はしか」のごとく急速に物理学界に広まり、今も感染したままになってい
る「誤まてる思考」だと思うのです。もうずっと「自然科学」ではなく「数学的観念物理学」に成り下がってしまっ
ていると思うのです。そしてそれは、私一人が勝手にそう思っているだけではなく、それに気がついて批判さ
れて来た科学者・賢者は内外に沢山おられ、本コーナーでは繰り返し引用してきました。
前にもどこかのブログで目にして引用したのですが、「『数学者にもなれず、実験手法も示せず、物理も知ら
ない』数理学者が物理学の主流を占めてしまっている」という批判は私はまっとうなものと思えてなりません。
もし「そんなことはない」と反論するなら、「自然よりも数学を信じる」とか「美しい理論なら実証観測は不要と
しようではないか」などととんでもないことを宣う科学者が欧米には現存していることにどう答えるのか是非
聞きたい。
「素直に素朴に考える」なら、「そうだからいいのだ」などというのは「信仰」にしか聞こえません。
反論の代りに、「権威」という「黄門様の印籠」を掲げるだけの方々は、どんなに否定しようと、「信者」以外の
何物でもないのです。
時々枕詞のように書いてきましたが、私自身は決して「反骨精神」など有しておりませんし、反アカデミズム・
反権威・反権力、反科学的な思考の輩ではありません。単に、「素朴に素直に考えるとおかしい」と思うこと
への的確な満足できる回答なるものが皆無であること、そして、調べてみると、地球における科学というのは
決して「客観的」で純粋なものではなく、極めて人間的な思惑・主観で確立されて来たものであることを知った
ため純粋に科学好きだけな私にとっては我慢ならないだけなのです。前述のサイト主さんは私よりずっと優
しく主張されていますけどね。
('16/11)
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