続・相対性理論への疑念(14)〜不治の病巣〜
ところどころで紹介している"the general science journal"に一貫して"Anti-Relativity"の立場で
"science essay"を投稿されているRoget J Andertonという方の新しい?投稿(pdf版)をリンクにて
知り、読んでみました。
"Einstein wrong by proof by contradiction and the myth of the Michelson-Morley experiment"
(矛盾とMichelson-Moley実験神話により証明されるEinsteinの間違い)と題されたものです。
[⇒ここ]
私自身は、既にMillerが200,000もの実験データによる反証から当時Lorentzらによって解釈され
た"NULL結果"に否定的("Non-NUll"である)で、自分のスタンスは示していますので、本稿では
今更、Michelson-Morley experiment自体についてどうのこうのというつもりはありません。
ここで、この言説を紹介する気になったのは、私がずっと気にしてきたこと二つに言及されていた
からです。
皆さんは、なぜ、『天動説』が2000年も続いたとお考えでしょうか?多分に、多くの人はクーンや
ポパーの科学哲学を持ち出されるのではないでしょうか?しかしながら、Anderton氏はその説明
は不十分だと主張されています。そして、私もこの方の意見に賛成です。
御存じのように、『天動説』では本質部分に反するような観測結果に対して、『周転円(epicyles』
『離心圏(eccentrics)』等の、現代人は「"ad-hoc"なhypothesis」と笑い飛ばすものを入れてとに
かく「辻褄合わせ」で説明され、信じられていたことは御存じだと思います。しかしながら、問題は
実はそこにあって、アリストテレスから2000年続いた天動説時代の科学者を決して笑い飛ばすこ
とはできないということに皆気が付いていないのです。
やはり、私が前にそれを見て、「その通りだ」と思い、ちょっとだけ引用したある科学哲学者の言
があります。それは、続・相対性理論への疑念(3)〜奇妙な側面(続き)〜の最後の方で引用し
ましたLakatosという方の主張です。どうやら、クーンやポパーみたいに有名ではないですが、科
学哲学者だそうです。そこで引用したLakatosの考え方を再度下記に示します(色、下線は私が
勝手に付けたものです。下手な訳もつけておきます)
Lakatos distinguished between two parts of a scientific theory:
its "hard core" which contains its basic assumptions (or axioms,
when set out formally and explicitly), and its "protective belt",
a surrounding defensive set of "ad hoc" (produced for the occasion)
hypotheses. (...) In Lakatos' model, we have to explicitly take
into account the "ad hoc hypotheses" which serve as the protective
belt. The protective belt serves to deflect "refuting" propositions
from the core assumptions... (〜ここ)
(Laktosは科学理論を二つの部分に分けた:
基本的仮定(または、正式にかつ明白に述べられるときは原理)
を含む"hard core(核心部)"と、周囲を固める"ad-hoc"な(必要性
から生じた)一組の仮説である"protective belt(保護帯)"
(...)Laktosモデルにおいては、我々は、明白に、protective beltを保持する
「ad-hocな仮説」を考慮に入れるべきである。protective beltは核心部
の仮定からの命題が「論破され」ないようにするために保持される・・・)
どうですか?わかりますか?私も、これこそ、天動説が2000年も続いた真の事情だと思っていま
すが。ちょこっと補足説明しておきますと、天動説は、
"hard core"(:地球が止まっていて太陽がその周りを円運動する)
+
"ad hoc"な "protective belt"(:周転円など)
の組み合わせにより、
↓
「測定結果に合致している」
↓
∴「天動説は正しいのだ」
としていたということです。
そして、これは、大昔の話ではなく、まさに、現代物理学で同じことが繰り返されているのです。
"Special Relativity"と"Big-Bang Univerce with General Relativity"という20世紀物理学世に
おいて"Holy Theory"扱いされているものと宇宙論のmain streamにおいて・・・
なぜ、多くの方々が"Special Relativity"の「論理矛盾」を指摘しても、relativistsに対して「暖簾
に腕押し」でrelativistsが「平気の平左」で居続けるのか?
Anderton氏は、あるrelativistsがstudentにどのような態度を示しているかを次のように示され
ています。
あるオーストラリアのrelativist大学教授の言:
At thsi stage,many of my students say things like "The invariance of the
speed of light among observers is impossible" or "I can't understand it"
(この場面で、多くの学生は、「観測者に沿って光速が一定というのは不可能だ」
とか、「私はそれが理解できない」というようなことを言います。)
[そこで、続けて私は、]
Well ,it's not impossible.It's even more than posiible, it is true.
(いやあ、それは不可能ではない。可能以上でさえあり、真実なのだ)
[と言います。そしてその根拠として]
This is something that has been extensively measured, and many
refinements to the Michelson and Molerly experiment, and
complementary experiments have confirmed this invariance to
very great precision
(これは、広く測定されたものであり、Michelson and Morely実験と
補足の実験に対する精妙さは厳密な精度でこの不変性を確かめている)
これに対して、Anderton氏は、relativistsらは、
With their response to anyone pointing out it is nonsense is
to be amused and go on a ego trip believing themselves cleverer
than that person, and being unable to perceive the relativistic
nonsense for what it really is.
(それはナンセンスだと指摘する誰かに対して、それを面白がる対応をし
自分自身をその人より利口であると信じるうぬぼれの旅を歩み、それが
実際に何であるかという相対論のナンセンスを受け入れられないのである)
と批判されています。そして、私もそれを強く感じています。ネットなどにある「正しい派」の方達
の口調はまさに、「自分自身をその人より利口であると信じるうぬぼれ」に浸って、ナンセ
ンスだという主張する方々を嘲笑している・・・違いますか?前述のRelativistsの教授は明らかに
「何も知らないのだ」と反発するstudentsらをあざけり、優越感に浸っているわけです。
しかし、本質的な問題は、彼らが証拠だと「黄門様の印籠」みたいに掲げるexperiment結果です。
Anderton氏は、まさに私が言いたかった通り、ずばり
Some people now-a-days insist physics is supported to be based only on
empirical evidence.But that completely fails when physics has now been
hijacked by people talking nonsense and misrepresenting ecperiments to
falsely support their nonsense.
(今日、物理学を維持しているある人々は、唯一、実験観察証拠に基づいて
支持されている。しかしながら、今や、ナンセンスを語り、実験を彼らのナン
センスを誤って支えているというような間違った説明をしている人々によって
ハイジャックされてしまうとき、それは完全に誤りとなる。)
と批判されています。
ちょっと回りくどい言い回しのため、国語力に乏しい私はよい和訳ができていませんが、要す
るに、
彼らのナンセンスな主張の証拠になどなっていないのに、都合のいい解釈で
その実験結果をナンセンスな主張の証拠だと言い張っている
ということでしょう。
これこそ、上記のLaktosの分析した「科学界モデル」そのものじゃないでしょうか?
私は、彼らは「完全に魅入られてしまっている」"believer"としか思えないんです。
なぜなら、「秀才である科学者がそんな論理をよしとし、それで皆が納得するべきだと思ってい
る」ことが全く理解できないからなんです。ですから、私は、大変失礼ながら、彼らは「相対性理
論教」という1905年にEinsteinが創設した「新興宗教」の信者かつ広宣要員たる枢密卿という構
図しか思い浮かばないのです。せっせせっせと、"University"を"charch"にし、学生にナンセン
スを真実だと洗脳し続ける(そしてそれは悪意からでなくbelieverゆえにできる)、そして、
「それはナンセンスだ」と指摘する人達を、"Cranks""CrackPot"などと罵倒して科学界からリジェ
クトして「そんなことはない」かのように下々には隠し続け、更には、believerと何も知らない連中
からなるmediaがそれを周囲から守り広宣してきた・・・これが20世紀から今も続いている全くもっ
て恐ろしい話しかし実話なんです。
ただ、21世紀は昔と確実に時代が異なります。測定のための科学技術が発展し、1905年頃は
思考実験しかできなかったことが今は全部できると断言されている科学技術者が確実におられ
ます。そして、繰り返し述べていますが、何よりも大きな時代の変換は、インターネットの発達に
より、誰でも広い電脳空間に対して情報発信が可能になり、その結果、一方的選択出しされた
ものしか得られなかった時代とは異なり、隠されて来た色々な情報も居ながらにして手に入る
時代になったということです。したがって、これからますます、繰り返されて来た「不治の病巣」
も少しずつて摘出されていくのではないか(おかしいなぁと思っても先生がそう言うからと自分の
疑問を抑え込んでしまってきた方々が、洗脳されず、真実に目覚められたりする可能性もまして
いくのではないか、そうなると状況は変わってくるはず)と思っています。
Which Einsteinians select?
(↑quoted from here)
(’15/1)
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