続・相対性理論への疑念(18)〜EinsteiniansB〜
最近、日本サイトのとある掲示板(どこかは忘れました(^^;)に、「科学者の中にも反対し
ている方がいるようです」云々発言(私の勝手な感触ですけど、いかにもそんな科学者
がいることが残念だというような口調に聞こえました)がありました。"Relativity"に関す
ることだったと思います。
その「科学者の中にも反対している方」というのはどなたのことを指しているのかはわか
りませんが、google検索していたら、「いろもの物理学者」とかいうサイトで、この題名か
ら伺えるのですが(私はこういう小ばかにするような目線の異端学者を「とんでも」扱い
で紹介するようなことに嫌悪感を抱いていますので見たりしませんが)国内にも1名強、
果敢に反対論を唱えている方がいる(私はその方の主張には不案内ですm(__)m)そう
ですから、その方のことかもしれません。
または、英語の堪能な方は沢山いらっしゃるでしょうから、海外サイトなど眺めていれば
多分に欧米には堂々と反対論を唱える科学者(物理学者を含む)がおられることを目に
されると思われますので、それでの話かなとも思いますし、女性科学者の本の紹介記事
が日本語サイトにあるのがgoogleでいくつもヒットしますからそのことかもしれません。
いずれにしろ、海外サイト見てますと、欧米では、物理学者を含む科学者の中に反対論
者が増えているような雰囲気がうかがえるのは間違いない事実です。
ま、そう言うと「それがどうした」という方もおられるだろうと思いますけれども、別に権威
付けしようというわけではありませんが、再三述べてきたように、今や世界を視野に入
れて眺めてみると、日本人の多くが思っているような、反対論を唱えているのは素人さ
んとか一部の異端扱いされている少数の科学者だけではないよ(別項で示したように本
当はEinsteinが論文を発表して以来、21世紀の今日に至るまで綿々と途切れることなく
Claimはあったのですが悉く反対論分はリジェクトされ、公表も阻止されてそういう事実
−綿々と科学者世界でClaimが出てきたこと−が隠されて来た歴史があるのであって、
急に降って湧いて来たわけではない)と言う欧米の現状を示して、そういう認識は誤っ
ていますよと申しているだけにすぎません。そして、勿論、それを反対論の権威付けに
しようなどという意図は私には全然ありません。本コーナーで紹介しているのは、自分
自身の思いに近いあるいは説明に納得したものに限っています。
さて、すでに時々引用してきていますが、何か興味深い引用リンクしていないかと時々
眺めているGSJ forumというところにAnti-Relativityの立場で毎日のようにarticleのup
をされている方達が複数おられる(時々書かれている日本の方もお一人?おられます)
のですが、そのarticleの一つ(⇒title:the believers)で、このartilce主さんが、
in my poll of 100 senior physicists not one believed in "special relativity".
(私の100人のシニア物理学者への世論調査では誰一人"special relativity"
を信じている人はいなかった)
と述べ、ここがリンク紹介されていました。
こういうのはどこから調べてこられるのか不思議ですが、直前の別の方のarticleにも
同じものがリンクされていました。ちょっと古い?(1999年)話ですが。
(なお、下線や太字は私が勝手につけたものですm(__)m)
先頭部分を見ますと、"AFTER GALILEO BACK IN ITALY II"とあり、その下に、
"ANSWER TO "BARTOCCI INQUIRY"(BARTOCCIの問い合わせへの回答)とありま
す。"INTRODUCTION"では、
On May 1999 the international conference"Galileo Back in Italy II"
took place in Bologna, mostly aimed to discuss criticism against
Special (and General) Relativity.
(1999年5月にBolognaで開催された国際会議Galileo Back in Italy II"
はほとんど、Special (and General) Relativityに対する批評議論を
目的とした)
とあります。で、
The conference was a very interesting event, since it allowed to
gather up together and to make personally know each other many
relativity dissidents
(この会議は、多くの相対性理論不賛成者を集め、個人的に互いに
知り合うことを許したということゆえに、大変興味深いイベント
であった)
ようです。前世紀の最後の年にまさに未だ"Holly Theory"扱いされている感がある
"Special Relativity"に関してこういう国際会議があったなどというだけで、ここで紹介
した20世紀の状況を考えてみると驚くべきことで、本当に興味深いことですねぇ。
日本の科学者さんは御存じだったのかな?しかしながら、
the assembler of this "virtual book", Umberto Bartocci, felt that
a great part of the presented criticism was diminished by some
misinterpretation of Einstein’s theories, and felt himself
obliged to produce for the forthcoming "Proceedings" of the
conference a paper intitled "Most common misunderstandings
about Special Relativity".
(この"virtual book"の集会者のUmberto Bartocciは、現在の批判
の大半はEinstein理論のいくつかの誤解により減じられると感じ
自分自身、余儀なく今度の会議の議事進行のために、「特殊相対
性理論についての最も共通的誤解」という題名の論文を作ろうと
考えた)
どうやら、Umberto Bartocciという方は"Einsteinian/believer"さんのようですが、これを
目にして、「おっ、どこかの日本の先生がかつて反対論批判で出した本みたいだなぁ」
と笑えてしまいました。
で、会議のすぐ後で、 James Paul Wesleyさんという方が、このUmberto Bartocciさん
に、
"Contrary to your apparent belief, "special relativity" presents
obvious horrendous mathematical contradictions and errors, as
pointed out by thousands of individuals since 1905 onward".
(あなたの明らかな信念に反し、"special relativity"は1905以来、
1000人により指摘されているように、明らかなおぞましい数学的
矛盾と誤りを提供している)
というレターを出したそうです。そこで、Umberto Bartocciさんが友人らにメールやネッ
トで質問アンケートを出して募った回答が回答者名と共にずらっと示されています。
少し読んだ限りでは、結構、反対者からのメール回答が多いみたいですよ。
Umberto Bartocciさんの説明はEinsteinがこれこれと言明しているのと違うぞというも
のもありました。
興味のある方は是非読んでみてくださいm(__)m
ま、改めて、再三批判しているのですけど、「"special relativity"の説明が金太郎飴に
なっておらず」、それぞれの科学者が綿々と自分で理解したことまたはそれを受け継
いだことが「正しい理解」であると思い込んでいることが見て取れてなりません。
だからこそ"Most common misunderstandings about Special Relativity"などという逆攻
撃がご自分の信念から出てきてしてしまうのでしょうね。某先生とかこういう方は、是非、
ここで紹介した100年間の間に綿々とあったというものから精査されてまとめられたと
いう3789件もの色々な面に渡るClaimの全てに的確な反論をしていただきたいものです。
不都合なものを無視して一部だけ取り出して反論してもダメですよ。
結局、繰り返し主張してきたのですが、
物理的矛盾している二つのpostulateを正当だとする直接実証観測結果
もなく、また、結論的なLorentz変換も直接数値的観測結果もない
ということは反論できない"fact"です。疑念が出てくる根本的要因はそこにあるわけで、
そういうものがあるなら、誰もグ〜の音も出ないわけです。それがないまま、複数の欧
米の科学者が「21世紀の今の技術なら思考実験でなく、実際の実証観測が可能」と主
張されていますから、やればいいだけなのですが、なぜかやろうとしません。
Michelson-Molley experimentなど何度やっても無駄です。そんな解釈論の間接実験で
はなく、直接実証観測試験の意味です。また、「正しいからそんな試験は不要」などと言
うのなら、それはbelieverのとる不誠実な態度でしょう。
いくら、「ご自分の『解釈論』が正しい」と主張されても反対論者にとってはまるで無意味
な言説でしかないのです。ただ単に、それは反対論者を落とし込めようとする悪意に満
ちた行為にしかとられないのです。
前述のbelieverの一人らしいUmberto Bartocci氏の質問アンケートの回答の多くが彼の
思いに反しているものであったことは何を意味しているかよく考えていただきたいもので
す。"Most common misunderstandings about Special Relativity"などと自信たっぷりで
上から目線で述べてみても、その中身に説得力が全然なかったということでしかないの
です(キッパリ!)
結局、"Special Relativity"というのは、「Aさんの"Special Rieativity"」、「Bさんの"Special
Relativity"」、「Cさんの"Special Relativity"」、・・・というような奇妙な姿をさらけ出している
わけで、A,B,C,・・・さんそれぞれの『解釈論』で「"Special Relativity"は正しいのだ」と
主張されているだけなのです。要するに、どれが正解なのかはっきりしていないわけです。
そしてそれはなぜかと言えば、一重に「矛盾するpostulateに基づいた」theoryの上、直接
実証観測結果など皆無で、証拠と称しているものはほとんど「これだけで解釈した」恣意
的情況証拠が大半(さらには既にねつ造というか恣意的データ利用であることが暴露さ
れているものさえある)だということです。それゆえ、いくらでも「空想・妄想」ができてしま
うのです。そんなものを信じろと言われても、私は「はいそうですか」とはできない、そして
同じ方は当の物理学者の中にもおられるのは必然的ではないでしょうか?
(’15/1)
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