線路好きが高じてきています(58)('20/6)

  〜Ohio州ACSX ToledoからCincinnatiへ〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば
「紙上旅行」(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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前回、@でOHIO州の北西部、MICHIGAN州との州境にあってErie湖湖畔の街Toledoの鉄道網について述べ
ましたが、そこで、南東郊外の下図1について示しました。

                図1 Toledo南東部郊外(再掲)

このうち、BのStanley Yardに入る路線はヤードの先の方で行き止まりになっていて、残りの@、A、C、D
は遠く南東の街まで伸びている路線(現在は全てCSXの路線)であることも紹介しましたが、本節は、このうち
Cincinnati, OHまで続いている@の路線についての記事です。ちなみにCincinnatiの位置関係を下図2に示
します。@は図示のLimaSidneyDaytonHamilton等を通っています。

既に紹介しましたように、この路線@は旧Baltimore & Ohio Railraod(B&O)の路線で、B&Oはその後、
Chesapeake & Ohio Railway(C&O)と合併し、更にCSXとなって現在に至っています。

@はHamilton, OHまでCSX Toledo Subdivisionと称せられています。Wikipediaによれば、このToledo sub
Perrysburg〜Hamiltonとなっていますが、Perrysburgにはヤードはなく、また、目安となるような場所はな
く、ネット上にあった別の資料(Way)ではどうやら下図がその始点のようです。

              図2 路線@の始点と思われる場所

ま、かつてToledo Termina Railroadというのがあり、Perrysburgの北の郊外でMaumee川を"Upper Bridge"
で渡ってきてこの路線に合流し、図1のF、Eを走ってToledo市をループを描いていて、その後CSXが跡を継
いでCSX Toledo Terminal SubdivisionとしてNS Chicago Lineの迂回路的役目?をしていたので、その合流
点が始点となっていたとは思われますけど、既にこのNS Chicago Lineからの線路は廃線撤去されていて、
合流点というのは最早存在しませんので区切りのポイントとしては図2ではないかと思われます。実際の運
用はStanley Yardからであろうと思われます。

図3 線路が撤去された旧Toledo Terminal Railroad

Perrysburgを出て南下していきますと、Tontogany、Weston、Custarなどの街を通ってDeshler, OHにやって
きます。
Deshlerでは、下図のように、East Cchicago, IN辺りから綿々と続いているCSX線とdiamond crossします。
Willow Creak, INからDeshlerまではCSX Garrett subdivision、ここから東のWillard, OHまではWillarad
Subdivision
となります。ここは現在、Deshler Crossroads Parkとなっています。

              図4 Deshler : CSX Garrett Subdivisionとのdiamond crossing

Deshlerを出るとBelmoreなどの街を経て、Lepsic, OHにやってきます。この附近でToled subはdouble track
となっていて、下図のように、Fort Wayne, INからのNS Fostoria Districtdiamond crossします。

              図5 Leipsic(1): Fort Wayen, INからのNS線とdiamond crossing

その南の方で、Toledo Subは再び単線になり、そのすぐ南側で北からのIndiana & Ohio Railway(IORY)
の線路が合流しています。YouTube映像があり、IORYは南のLimaまでCSXの線路使用権を有している旨が
解説にありました。

              図6 Leipsic(2): IORYが合流

Leipsicを出ると、Ottawa,Columbus Grove,Cairoなどの街を経て、Lima, OHにやってきます。

              図7 Lima(1) 北側

下図のように北方でCSX Toledo subとLeipsic南部で乗り入れて来たIORYがそれぞれ単線で分岐します。

              図8 Lima(2) IORYが分岐

Lima北端でヤードを過ぎると、図7のように東北方向からNS Lima Districtが合流します。合流部付近の詳
細を図9に示します。図に置いて、右側図は左側図の南側となります。北方のヤードから4線が来て、北東
からNS線が1線やってきて、すぐに左から3本目の線路は終わりとなって、3本のCSX線と東側の1本のNS線
が平行で南に進み、やがて東側の1本のNS線が3本のCSX線の一番東側の線路に合流、一方、一番西側
の線路は次第に西方向へカーブしていきます。

  図9 Lima(3) NS合流部付近詳細図

そして、下図10のように、ここではNSも使用している2線のCSX線はFort Wayne, INからのChicago,Fort
Wayne & Eastern Railroad(CFER)
diamond crossし、一番西側のカーブした線路はこのCFER線に西
向きに合流しています。

              図10 Lima(4) CFER線とdiamond crossing

ちなみにIORY線もCFER線とdiamond crossしています。

図11より南の方には下図のところがあり、ここからNS線は別れて行きます。



              図11 Lima(5) NC線は別れていく

Limaを出ると、Wapakoneta,Botkins,Annaなどを過ぎてSidneyにやってきます。
ここでは、Indianapolis, INからBellefontine, OHまでのCSX Indianapolis line Subdivisionunder cross
ています。

              図12 SidneyでCSX Indianapolis line subをunder crossing

Sidneyを過ぎますと、Piqua,Troy,Tipp City,Needmore Yardなどを経てDayton, OHにやってきます。
ちなみにここまで触れて来た街の位置関係は下図となります。

 図13 Deshler,Leipsic,Lima,Sidneyの位置

Dayton市街に入りますと、Needmoreのヤードを通り、Great Miami Riverの支流であるMad Riverを渡ってや
がて南西方向にカーブし、東方のColumbus, OH方面からのNS Dayton ditrictに出合います。

              図14 Dayton(1)

図15では2路線が合流しているように見えますが、実際には合流していません。詳細図を下図に示します。

              図15 Dayton(2)出会い部詳細

NS側もこの先で単線になり、しばらく、単線のCSX Toledo subとNS Dayton districtはdouble trackのように
並行して南西方向に進んで行きますが、やがてGreat Miami Riverを渡り、高速75号線の下辺りで両者は次
第に離れていきます。

              図16 Dayton(3)別れていく

対象のCSX Toledo subは図16の高速75号から西への分岐線の下辺りから、double trackになり、この先、3
線とか4線とかになったりしながら、基本南北方向になるGreat Miami Riverの西側地域を、しばらくは、基本
double trackで進んで行きます。
ちなみにNS Dayton districtの方は再びGreat Miami Riverを南北方向鉄橋で渡ってしばらくはGreat Miami
Riverの東側を南方向に進んでいます。

やがて、NS Dayton districtがMiamiburg南側で再びGreat Miami Riverを渡って来て近づいてきて、しばら
くは近くを並行して南西方向に進み、Carlisleで再び両者は別れていき、NS dayton districtは再びGreat
Miami Riverを東側に渡って行きます。ちなみにこの辺りでは、Toledo subは単線、Dayton districtはdouble
trackです。

 図17 NS Dayton districtがGreat Miami Riverを西側に渡って来てToledo subに接近

 図18 NS Dayton districtは再び東南に別れGreat Miami Riverを渡って行く

CSX Toredo subはやがてdouble trackとなり、Overpeckでは南方向に分岐があります。Overpeck Cut
Off
と称せられている路線です。次に出て来るNew Maimiのyardから東に出ているCSX Middletown
sub
へのshort cut線です。

 図19 Overpeck Cut Off、New Miami Yard、CSX Middletown sub

 図20 Overpeck Cut Off分岐

 図21 New Miami YardからCSX Middletown subが出ている

New Miami Yardを過ぎて再びdouble trackになったところに、北方からNS New Castle districtが合流し
てきます。この路線はIndiana州Fort Wayne〜New castleからの路線となり図22のように合流点すぐ南にあ
る渡り線で合流線a→bに移り、HamitonまでCSX線のうちのb利用しています。

 図22 NS New Castle districtが合流

この先でGreat Miami Riverを渡り、Hamilton, OHに入ります。
Hamiltonの広域図を図23に示します。

 図23 Hamilton(1)

図23に示しますように、NS New castle districtは、Buttler streetすぐ南にButtler St. Interlocking(google
mapにその名の記載有り)から東の方向に分岐していきます。そして、ネット情報では、CSX Toledo Subはこ
こまでで、この先はCSX Cincinnati Terminal subと路線名が変更されるようです。

 図24 Hamilton(2) Buttler Street Interlocking

この先で、西側からCSX Indeanapolis subが合流します。AMTRAK"Cardinal"はこの路線でIndianapolisか
らやってきてこの先CSX Cincinnati Terminal subを走っていきます。

 図25 Hamilton(3) CSX Indeanapolis sub[AMTRAK"Cardinal"利用]が合流

図示している旧B&O Hamilton stationは現在は使用されていないようです。

この先、少し広域図を図24、図25に示します。

 図26 Hamiltonの先(1)

NS New Castl DistrictはEvendale, OHの南部NS Dayton Destrictをover crossし、すぐ先で終点で、そこか
ら先はIORYの路線です。尚、交叉点の北側でNew Castle DistrictからDayton Districtへの渡り線があります
ので、この先に進む両者のNSの列車はDayton District一本になる訳です。

この南部を下図27に示します。NS Dayton Districtは東からの路線に合流し、更にこの東からの路線はCSX
Cincinnati Terminal Subに合流します。この東からやってくる線路のうち、NS Dayton Districtの合流点から
CSX Cincinnati Subの合流点まではCSXの線路、その先はIORYの線路のようです。CSXのsystem mapでは
こられのIORY路線については、"short line partner"と表記されています。
尚、Ivorydale, OHではCSX Cincinnati sub、NS Dayton Districtとも小ヤードがあります。両者の間にある線
路群(大半はDayton Districtに繋がっているのでNSの仕業のものと思われる)はここにある工場引き込み線
路群のようです。Ivorydaleのこのヤード、工場引き込み線路群辺りからCincinnati市内となります。

 図27 Hamiltonの先(2)

この先、CSX Cincinnati Termina Subの線路一本(CSX,NS)となって進んで行き、巨大なCSX Queensgate
Yard
へと入って行きます。

              図28 CSX Queensgate Yard位置

              図29 CSX Queensgate Yard入口付近

図29に示すように、入口部で二手に分かれますが、CSX Cicinnati Terminal Subは東側路線となります。
AMTRAK"Cardinal"もこのCSX Cicinnati Terminal Subを通ります。
Queensgate YardはClassI鉄道のCSXのヤードですが、前述のように北側からの路線はNSも使用していて、
このヤードの一部をゲスト的に使用している(事務所有り)ようです。

AMTRAKの駅Union Terminalは下図のように南部のヤード出口に近い東側の線路傍にあります。

図30 CSX Queensgate Yard南出口付近(1)Union Terminal辺り

このすぐ南は図29となっています。この付近まで来ると、膨大に拡がっていた線路群がGest StreetとEight
St.W間で三つのグループにまで収束されてきています。
図31 CSX Queensgate Yard南出口付近(2)(図28の南)

更にその南は図32となっています。

図32 CSX Queensgate Yard南出口付近(3)(図29の南)

中央のdoble track線がOhio川を渡って南のKENTUCKY州へと進んで行きます。
当初誤解をしていたのですが、この線路はCSXではなくNSのものと知りました。

図32の東南は図33となっています。
図33 CSX Queensgate Yard南出口付近(4)(図30の東南)

ヤードの西側部分が収束してdouible trackで伸びて来たCSX路線に、ヤードの東側から単線で伸びて来た
CSX Cincinnati Terminal Subが合流し、更にCSX Cincinnati Terminal Subとして先を進み、Ohio川を渡って
KENTUCKY州に入って行きます。

Ohio川を渡ってKENTUCKY州に入って行くのは以上の二ツの路線ですが、このヤードからは、ヤード西側か
らOhio川北部を西側に伸びているCSX路線(図30の*)があります。これはCSX Indiana subdivisionであり、
Indiana州からOhio州に入る最南端の路線で、Indianas州Wasingtonからの路線となっています。
図示していませんが、図30の西側部分(Cincinnati市内)に小ヤードがあり、恐らくこのsubdivisionはそこから
始まっているものと思われます(Quinsgate Yardへの線路は連絡線か?)。

図33の先の方で図34のConvington, OHに来ます。

    図34 Convington, KY

AMTRAKも利用しているCSX Cincinnati Terminal Subは図の分岐部から東の方に進んでいます。この路線
は旧C&Oの路線であり、この先、Ohio川沿いを進んで行き、路線の途中のSilver Grove, KYまでとなってい
ます(Wikipediaによる)。
この分岐点から南方向はCSX CC Subdivisionとなり、Corbin, KYまでの旧Louisville & Nashville
Railroad(L&N)
の路線でした。ちなみにこの分岐部の拡大図を下図に示します。

    図35 Convington, KY分岐部拡大



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