線路好きが高じてきています(57)('20/6)

  〜OHIO州@Toledoの鉄道網〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば
「紙上旅行」(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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ILLINOIS州ChicagoからNew York/Bostonまで行くAMTRAKの"Capitol Limited"、"Lake Shore Limited"
のルート追跡をgoogle mapでやっているとき、そのルートでは、Chicagoを出発した後、INDIANA州⇒OHIO州
と続いていることを知りました。アメリカには縁のない私、OHIO(オハイオ)州というのは名前だけ聞いたこ
とがあるだけで位置的関係もそこにある都市名もまるで不案内でした。

ただ、これまで色々調べて来た中で、Wikipediaにあった今は無き昔の鉄道会社Wabash Railroad(WBA)
の路線図からToledo(トリード)という街があること、そしてそこには前述のAMTRAKの停車駅があることだ
けは知りました。

で、google mapでToledoを眺めましたら、多くの鉄道路線があることを知り、更に調べたところ、20世紀まで
は前述のWBAの他、New York Central(NYC)Baltimore & Ohio railroad(B&O)Pennsylvania
Railroad(PRR)
といった旧classIの鉄道路線が入り込んでいたことを知りました。Toledoは"Glass city"と称
せられた一大工業都市だそうです。NYC、WBA、B&O,PRRという鉄道会社は最早なく、現在路線を有してい
るClassI鉄道会社はNorfolk SouthernRailway(NS)CSXです。その変遷は概略下記となっています。

WBA→NS
B&O→C&O(Chesapeake & Ohio Railway)と合併→CSX
NYC、PRR→合併してPenn CentralConrailNS,CSXで路線分割


これらの変遷の中で合理化統合などでいくつもの線路が廃線・撤去されてきていますがそれでもToledo周辺
には未だ多くの鉄道路線が残っています。但し、passenger train(旅客列車)路線は前述のAMTRAK一路線−
かつてはConrail路線であった現NS Chicago Lineを使用−のみで他は皆freight train(貨物列車)のみの路
線です。

Toledoの位置関係を下図1に示します。Lake Erie湖岸で、北のMichigan州との州境の街です。

                図1 Toledo, OHの位置

Toledo周辺の広域鉄道地図を図2に示します。

                図2 Toledo, OH周辺広域鉄道地図

以下、地区を分けて眺めていきます。

まずは、AMTRAKのToledo駅近辺です。

駅部の拡大図を下図に示します。駅に入るAMTRAK線はdouble trackのバイパス線となっています。ホーム
は五つありますが線路が敷設されているのは駅舎に近い北側の二つのみです。もともとNYCが建設した駅
(Union Station)で、NYCの他、WAB,B&Oなどが使用していた時代の名残でしょう。

                図3 Toledo駅部詳細(西から分割して示す)

一番下の図で西方向に出ている現NS線は旧WBAの名残りでMaumeeからの貨物支線です。
旧WBAはFort Wayne, INでDetroit, MIへのメイン路線とここToledoまでの路線に分かれていましたが、現NS
になってから整理統合が行われ、このToledoまでの路線はNSとしては途中Woodburn, INまでで、そこから
先、Napoleon, OHまでは、現在、Napleon,Defiance & Western RailroadというClassIII鉄道線、そこか
ら先Maumee, OHまではまだ線路は残ってはいるようですが廃線となっています。

次に興味深いのは、Maumee川を渡った南東部郊外の地域です。

                図4 Toledo南東部郊外

ネット上にNCY,WBA,B&O,PRR時代の附近の概略図がありました(ここ)。上の現在の地図と比較するとかなり
廃線撤去されてしまったことがわかります。図5で@は現在CSX Toledo SubdivisionとしてHamilton, OH
までの路線ですが、大半は旧B&Oの路線であり、図の*1の行き止まり支線部はその路線の一部で、今は接
続部は撤去されてしまっていますが当時は現NS Chicago Lineに北向きに合流していたようです(*11)。

                図5 かつての状況(〜ここ)

                図6 現在の@の北端部分

図4にはNS Chicago Lineからwye(*4,*5)で接続されたNS Miami Cutと称せられている線路があるのです
が、南側で接続されている路線はCSXの路線であり、存在意義・現在の仕業をネットで調べてみましたけど
よくわかりませんでした。図6と照合しますと、wyeの西側の脚部*4は図5の*9の部分を単線にしてNS Chicago
Lineのところでこれに西向き接続し、それ以北を撤去したものと思われ、東側の脚部*5は前からのもの(*10)
を利用したと思われます。*2は*7(NYC)、*3は*8(PRR)のヤード部分を取り払った名残りのようです。
ちなみに、street viewを見ますと*3は実質廃線みたいな感じです。

もう一つNS Chicago Lineに接続されている路線*6はCSX system mapによればCSXの路線です。Chicago
LineはCSXなど各社が乗り入れていますので、Chicago Lineの西方からやってきたCSXの列車がこの路線を
を利用して南のWalbridgeへと接続されているものと思われます。

図5に示すように、北方からVikersでNS Chicago Lineとdiamond crossしてやってきているCSX路線Eは西
方にカーブして(F)、北方からは前述のNS Miami cut*2とCSX路線*6が合流し、@〜Dの五つの南方向線
路が分岐しています。このうちBとCはそれぞれヤードに入って行きます。Bはヤードの先の方で行き止ま
りですので、南方に伸びているのは、@、A、C、Dの4路線です。

@は前述のようにCSX Toledo Subと称せられ、元B&Oの路線で図1のLami,Sidney,Daytonを通りHamiltonで、
CSX Cincinnati Terminal Subdivisionと路線名が変更になりCincinnati(ここはIndianapolis, IN経由の
AMTRAK"Cardinal"−CSX Indianapolis subからHamiltonで合流−の停車駅です)に続いています。

AはCSX Toledo Line Subdivisionで、旧Toledo & Ohio Central Railway(T&OC)の路線であり、
Findlayなどを経てColumbusまでのものです。

ヤードのあるCは、元C&Oの路線で、これもColumbusまで続いていますが、途中FostoriaまでをCSX
Permaville Subdivision
と改名、Fostoria〜Colunbus間をCSX Columbus Subdivisionと称しているよ
うです。

DはCSX Carrothers Secondaryと称せられるTiffinまでの旧PRRの路線で、CSXが運行しているのは
途中Woodvilleまでで、その先TiffinまではNorthern Ohio & Western railroad(NOW)の仕業となってい
ます。*3は今は南で途切れていますが、図5から明らかなように昔はPRRの路線であり、丁度Dと直線上に
ありますから昔はここが繋がっていたものと思われます。

E、Fは、かつてToledo市内を完全ループで運行し、各社の荷役分担を担っていたToledo Terminal
railroad
のルートでした。南方と北方でMaumee川を東西に渡っていたものでしたが、線路を引き継いだCSX
は2010年に"Back side"(NS Chicago Lineからの迂回路的役目?)としての役目を放棄し、南方のUpper Bridge
を渡って図4の@に繋がっていた線路を撤去しています。前述のNS Miami Cutというのは"Cut"という名前が
付けられているように、恐らく、このUpper Bridgeを渡る旧Toledo Terminal Railroadの線路を迂回路として使
用していた頃の名残りではないかと思います。

このようにこの地の路線は全て別々の鉄道会社の路線でしたが、整理統合で、Miami Cut以外は全てCSX
の路線となっています。自ら敷設したものではなく、受け継いだ既存の路線を最適利用したためこのような
形態になったということですが、歴史を繙いて見ないと判らないものですね。

で、Eの先の北方側はCSX線として残っていますので、次は図4の北方、Erie湖に近い側を見てみます。

                図7 北東部分

Eに続くGの部分が旧Toledo Terminal Railroadでここの橋がLower Bridgeとなっています。誤解していたの
ですがMaumee川は北部のErie湖に注ぐ川なんですね。ですから、Upper Bridgeというのは上流側の橋、Lower
Bridgeというのは下流側の橋ということです。

南側の鉄橋を渡って南東に伸びている路線HはNS線です。
NS線HとCSX線Eとの交叉部分(diamond crossing)詳細を図8に示します。

                図8 NSとのdiamond crossing部

その先、港に向かう線路群と別れていくG部分を図9に示します。

                図9 CSXG(E続き)と港に向かう線路群の別れ

この付近は旧Toledo Terminal Railroad全盛時代のままdouble trackとなっています。

次に北西側をもう少し詳細に見ていきます。

                図10 図9北部

図10のHNS側の交叉部の詳細を図11に示します。

                図11 図10NS側詳細

図11のようにAnn Abord Railroad(AA)(I)がNS路線に接続されて始まっていて北へ伸びて行きます。
図10の北部は図12となります。

                図12 図10北部

ヤードが二つあり、東側のヤードはGCSXとIAAの接続ヤードのようです。一方、西側のヤードはMichigan
州SaginawまでのCSX Saginaw sub(J)の開始ヤードのようです。
これらCSXとAAのヤード北側出口付近の詳細を下図13に示します。

                図13 GCSX、JCSX Saginaw sub、IAAのヤード出口付近詳細

図12の北部は図14となります。

                図14 図12の北部

図14の東南側から北方へのポイントとなるところの拡大図を逐次図15〜図に示します。

                図15 図14の詳細(1)

                図16 図14の詳細(2)

                図17 図14の詳細(3)

                図18 図14の詳細(4)

NS線とdaimond crossします。

                図19 図14の詳細(5)

単線のAAとdouble trackのCSX Saginaw subに分かれます。

次に図14の西方を見て行きましょう。

GCSXは旧Toledo Terminal Railroadの名残です。NSとdiamond crossしますが、その東方手前で単線になり
ます。

                図19 図10の西方(1)

この先でGCSX路線は終わりであり、旧Toledo Termina Railroadのあったこの先部分は撤去されている。

                図20 図10の西方(2)(末端部)

図14の南西は下図21となっています。部分的に旧Toledo Terminal Railroadの線路が残っているようです。

                図21 図10の南西








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