線路好きが高じてきています(39)('19/2)

  〜USAの昔の鉄道、客車列車、駅、ルート@旧Rock Island Line〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば「紙上旅行」
(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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線路好きが高じてきています(37)〜ILLINOIS州の鉄道網−いくつもの鉄道会社線路がある街3Peoria〜Peoriaに来て
いる路線の一つとしてIowa Interstate railroad(IAIS)があることに触れました。 この路線を北方に辿って行くと、
Bureau Junctionというところで東西方向の線路にwyeで合流しています。

 図1 Bureau Junction, IL

この東西方向路線は、東はChicago, IL、西はRock Island, ILを通りMississippi川を渡ってIOWA州<まで続いています。
2012年製のllinois railroad map(⇒ PDF文書のアドレスはココ)及びそれのChicago地区詳細(⇒ PDF文書のアドレスは
ココ
)によると、この東西方向路線は、Bureau Junction辺りから西側、IOWA州内迄がIAIS、Burau Junctionから東北の
Joliet, ILまではCSX、Joliet〜Chicago間にはCRL(Chicago Rail Link)と記載されています。このCRLには( )内に
NIRC(Northeast IL Region Commuter Rail Corp. d/b/a Metra)とあるように、Chicagoから近隣都市に出てい
Metraの一つで、RI(Rock Island District line)と称せられているものです。ChicagoはLaSallet Street駅から出て
います。上記のmap記載の鉄道会社名は恐らく路線所有会社であり、実際には貨物列車(freight train)専用のIAIS及び
CSXはYouTube映像によれば相互乗り入れしているようですし、また、RI路線部分も走っています(YouTubeに映像があ
りました。また、個人サイトか何かの記事の中にIAISのこの路線名をBlue Island Subとあり、Blue IslandはChicagoの南
西郊外の街でRIの駅もあり、ここでIAISがこのRI路線に入り込む線路がありましたので、IAISは最長ここから来ている
ものと推察されます)

 図2 関連広域図

Bureau Junction, IL〜Peoria, IL間の分岐線を含むこの路線(図2にかなりいい加減ですが路線図を示したもの。但し、
各街と二つの河川はgoogle mapから拾っていて大体正確な位置となっています)は、元々は今は無きT種鉄道会社だっ
Chicago, Rock Island and Pacific railroad(CRI&P)の路線でした。Wikipedia[英語版]によると、CRI&Pは1847年にRock
Island and La Salle Railroad Companyとして会社が発足、1851年に Chicago and Rock Island Railroad(C&RI)と改名し鉄
道建設を開始、まずは1852年にChicago, IL〜Joliet, IL間を開業、1854年までにMississippi川東岸の街Rock Islandまで
延長したそうです。一方、C&RIは1853年にIOWA州内に、Mississippi川東岸のDavenport, IACouncil Bluffs, IA
を走るMississippi and Missouri Railroad Company (M&M)を設立、1856年にはMississippi川を西岸のRock Island, ILと東
岸のDavenport, IAを繋ぐMississippi川を渡る鉄橋を建造しています(この鉄橋については蒸気船の衝突事故があり、船
主側が訴訟を起こす事件があって、当時のLincoln大統領が船主側の主張を認める発言をしたという話があるようです)
尚、1866年にC&RIはM&Mを吸収して、CRI&Pとなり、19世紀の鉄道繁栄時代には路線の拡張を図っていったようです。

CRI&Pは通名として"Rock Island Line"と称せられ歌にまでなっています(YouTubeにはいくつも古い映像がアップされて
います)。Rock Island Lineは図2の路線に優等列車を走らせていました。Wikipediaには1971年時の次の時刻表が掲載
されています。

     
 図3 Rock Island Line passenger train時刻表(1971) (〜Wikipedia)

この時刻表によれば、Chicago, IL〜Rock Island, IL間は"Quid City Rocket"、Chicago, IL〜Peoria, IL間は"Peoria Rocket"
という列車が走っていたのでした。Rock Island Lineは"Rocket"という名称を好んで付けたようです。実は1971年と言う
のは私が大学を卒業して社会人になった年ですが、既にアメリカの鉄道は斜陽化し、passenger trainを統合しようとい
う動きの中でAMTRAKが発足した年のようです。しかしながら、CRI&PはAMTRAKには参加せず、尚も独自で運行して
いたそうです。この時刻表はその年次のものあり興味深いです。この二つの列車は補助金が打ち切られて運行を終了
となった1978年まで運行されていたそうです。この時刻表を見つけたおかげでgoogle map/google earthでの路線を特定
することが出来ました。

CRI&Pはその後UPとの合併を図るなど生き残り策を行おうとしましたが、このUPとの合併は失敗に終わり、結局最終的
には1980年に裁判所の裁定で破産となり、線路・設備などばらばらに清算されてしまいました。その中で営業成績がよ
かった図2の路線は前述のIAISに売却されたとありましたが、資産としてはどうやら現在は、図2に示したように分割され
ているようです。いずれにしろ、ここはAMTRAKからも見放されていて現在は貨物列車のみの路線となっています。

時刻表にあるかつての停車駅の多くでは現在も駅舎が色々な形で残されているようです(google earthとstreet viewで
それはわかりました)。WikipediaにはPeoria路線上の街Chillicothe, ILに現在はRock Island railroad musiumとして残され
た駅舎の写真がありました。分岐部のBureau Junctionのdepotは特に施設利用はされておらず放置されているのかも
しれませんが、google earthではここしかないと思われる図1の位置にそれらしきものがありました。YouTube映像にも撮
影場所としてここが写っているのがありました。

 図4 Bureau Junction Depot跡と思われる

Rock Island, IL付近は図5となっていて、depotは図の位置に史跡として保存されています。

 図5 Rock Island, IL

図5のようにヤード南側にRock Island Line時代のdepotが史跡として残されています。
この付近ではMississippi川に大きな島Rock Island Arcenalがあるため、Mississippiの流れが図のように二分されていま
すので鉄橋は島を介して二つ掛かっています。大きい方は、上が鉄道、下が道路となっているArcenal Bridgeと云う
名で、下が大きい船舶が通れるよう、swing式可動橋となっていま
す。島側の所がトラスも含めてswing場所となっています。トラスを含めた橋の一部分がぐるっと90°回転するのですか
ら豪快ですよね。Arcenal Bridgeで検索しましたらWikipedia(英語版)にはGoverment Bridgeとありました。最初の鉄橋は
前述のように、C&RI(とM&M)が造ったもので、WikipediaによればMississippi川に渡された最初の鉄橋だったようです。そ
れが前述の事故を起こしたゆえにMississippi川の鉄橋はほとんど可動式で造られたのだろうと思われます。で、現在の
橋は四番目に作り替えたもののようです。

ところでこの路線、Metra"RI"の終点であり、AMTRAK"Texas Eagle"/"Lincoln Service"の停車駅及びここまで同じ線路
を走るMetra"HC(Heitage Corridor)"の終点でもあるJoliet, ILで、AMTRAKが走るDobule trackのUP線とこの付近では
並行に走っている貨物列車専用でやはりdouble trackのBNSF線の計4線と平面交差(diamond crossing)しています。

 図6 Joliet, IL

Jolietでは最近駅の改良がなされ、それに伴い、AMTRAK駅とMetra"RI"の駅の新設、UP/AMTRAK線路とBNSF線路
の付け替えがなされていることをYouTube映像で昨年ごろ見たのですが、工事完了に伴い、google earthも改定されて
いました。立派な旧駅舎は駅の働きを終えGrand Ballroomとなっているようです。以前はこのそばの図の位置にMetra
"RI"のフォームがあったため、Metra"RI"はここのdiamond crossingを通らざるをえませんでしたが、最早通らずにす
むようになり、現在は本稿の対象である本数の少ないCSXやIAISの貨物列車が東西方向の単線を通るくらいです。

図6の西側は先の方でIllinois川に注ぐDes Plainses川昇降式可動橋で渡っています。本稿対象の旧Rock Island Line
はJolietから先暫くはDes Plainses川の北西部沿い、そしてDes Plainses川がIllinois川に合流後はIllinois川の北西部沿
いを走っています。図3の時刻表にあるMorris駅,Ottawa駅,LaSalle-Peru駅はIllinois川北西岸の街の駅です。旧Rock
Island Line駅は、Morrisでは転用され、Ottawa及びLaSalle-Peruではそのまま史跡として残されているようです。

Illinois川はBureau Junctionの東部で南方向にカーブしており、Bureau Junction〜Peoria路線はIllinois川の西側を南下
してPeoriaまで行っています。この路線はChillecothe, ILの北部でGalesburgからの現BNSF線をunder crossingしていま
す。前述のようにChillecotheではCedar streetとNorth 3rd streetの交差点東角に駅舎がRock Island railroad museum
として残されています。北側に車掌車?らしきものが保管展示されていますが、なぜかATSF(Burlington Northernと合
併して現在はBNSFとなっています)のものでした。

Bureau Junctionから西方向の路線はRock Island, ILまでの路線で、まずはAMTRAK"California Zephyr","Southwest
Chief","Illinois Zephyr", "Carl Sandburg"が走っているBNSF線をunder crossingし、ついでPeoriaの記事で触れたUP線
を同じくunder crossingします。google earth/street viewを見るとGeneceo, ILには転用されているかもしれませんが旧駅
舎らしくものがEast 1st streetに残っています。

後、この路線、Rock Islandから辿りますと、East Moline, ILとColona, ILで分岐がありますが、現IAIS線以外は全てBNSF
線です。

 図7 East Maline, IL
 図8 Colona, IL

両者位置でのBNSF,IAISの映像が多数YouTubeにありました。

尚皮肉にもUPはCRI&Pの破産により、決裂した交渉時より、より多くのCRI&P路線を手に入れたそうです。

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