線路好きが高じてきています(29)('18/5)

  〜UP#844 2016 Trek to Tennessee routeを辿る#1〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば「紙上旅行」
(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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150年以上の歴史を誇り、多くの鉄道会社をを吸収してきて、特にアメリカの中部・西部に多くの鉄道網を有していて、BNSF
と並ぶアメリカ最王手の鉄道会社Union Pacific(UP)。世界でいち早く鉄道が斜陽化したアメリカにおける他の鉄道会社と
同様、現在ではChicagoからIllinois州北部近郊への三つのMetra以外は、貨物列車が大半ですが、自社の昔のSLを整備し
てファンサービスにも供しているようです。線路好きが高じてきていますRで紹介した伝統的な"Overland Route"の途中
にある街、Wyoming州の州都Cheyenneにあるヤードの一角にUnion Pacific Steam Shopと名付けたSL整備保管shop
有していて、ここから、アメリカ各地に、SL牽引のいわば"Heritage Train"をファンサービスとして走らせてきていて、YouTube
には多くの映像があり、また、ウェブ記事も多々あります。

近年は、UP最後の建造SL(だそうです)のUP#844という大型SLが使用されていますが、2014年には、California州Pomana
という街の公園に静態保存されていた世界最大の超大型SLであった"Big Boy"(UP#4004)を運び出してきて前述のsteam
shopでrestoreしたようです(この公園からの深夜における運び出し作業については、YouTubeに多くの映像がありました。わ
ざわざ臨時の引き出し線路を敷いてそばの線路−Los AngelesからのMetroLinkの一つが使っているもの−に接続してDL
で運び出していました)。

さて、YouTube眺めていましたら、2016年10月に、UP#844牽引の"Trek to Tennessee"という列車映像が多数ありました。
2016年に、Tennessee州の、Mississippi川東岸沿いの街Memphisと対岸のArkansas州との間に専用歩道橋"Big River
Crossing
"が完成し10/22がそのオープンということで、それを記念して走らせたものだったようです。で、その日程はなんと、
10/13〜10/31までの19日間という下図1の赤字で示した州を周回するlong tourだったようです。



         図1 通過した州(赤字のもの)[Illinois州は往路のみ、Oklahoma州は復路のみ]



こういうのを見ると、線路好きの私はどういうルートで行ったのかと言うことに興味が湧き、google map/earthで走行路線を
辿ってみることにしました。あまりにマニアックな趣味で、情報が少ないところもあって、苦労しましたが、長時間かけて、なん
とか完遂できましたので自分の覚えメモ代わりとして記事にしました(^^;。
ルート的には、Missouri州のKansas CityとArkansas州のWynneというところの間は往復でコースが異なっていますので、復
路でのKansas City, MOまで記事にしています。

以下、街名の後に","で区切ってつけている2文字は

 WY=Wyoming、NE=Nebraska、KS=Kansas、MO=Missouri、IL=Illinos、AR=Arkansas、TN=Tennessee、
 OK=Oklahoma


を示しています。これは公式略称名です。

この"Trek to Tennessee"は、他の場合と異なり、両数を絞り、大半の行程において下図のようなUP#844単独牽引となって
いました。通常はもっと両数が多く、一機のDLが下図の機関車システム(黒いSL+テンダー車+黄橙色のもの−給水の
映像がありましたのでテンダー車=石炭と分けているのかもしれません。大型機関車で通常は「炭水車」であるテンダー車
も大きいですけど−の後ろに補機として繋がれています。あるYouTube映像へのコメントの中に、DLは嫌いだからこれは
いいというようなものもありましたので、やはり、珍しい編成だったようです。

         図2 2016 UP#844 Trek to Tennesseeの編成図

このUPのSL牽引"Heritage Train"で牽引されている車両部分は、通常、黄橙に塗装された昔の有蓋車(貨車)や客車など
の貨客混合ですが、大半は旅行客扱いをしていなくて、ファンサービスとしてSL列車を各地のファンにお披露目しているも
のようで、有蓋車(貨車)には保全等のスタッフが乗り込んでいました。

では、いよいよ行程に入ります。途中のKansas City, MOとMemphis, TN直前の街Marion, ARでは往復ともそれぞれ二泊ず
つしています。ありがたいことに、Kansas City, MOまではずっと列車を追いかけた方の映像と説明がありましたので大いに
参考になりました。

列車は10/13朝、Cheyenne, WYのsteam shopから出発しました。前述のKansas City, MOまでの追っかけマンさんはなんと
この出発の映像からアップされていました(⇒Union Pacific 844 Departs Cheyenne, WY October 2016)。
Cheyenneのsteam shop付近の線路とその映像による出発方向は下記となっています。

         図3 2016/10/13 Cheyenne, WYから出発

しばらくは、UP路線であるOverland routeをWyoming州⇒Nebraska州へのEastboudとなります。

10/13は出発後、Kimball, NE,Lodgepole, NE,Ogallala, NEでservice stopをしてNorth Platte, NEまで走ったようです。
North Platte, NEには大きなヤードがあり、その東の方の一番南の線路で一泊したようです。朝の出発時の映像がありまし
た(street viewで見たaが映像に写っていました)。

         図4 North Palette, NEでの停車場所

Lincoln Hwyでの追っかけ映像を見ていますと、右方向に走っていたのが左方向に代わりますが、これはLincoln Hwyが最
初鉄道の南沿いに走っていたのが、途中で鉄道を跨ぎ、そこから北沿いに走っているからです。高速走行映像を見ていて
惚れ惚れしてしまいました(^^♪

10/14は、North Platte, NEからFairbury, NEまで走ったようです。

         図5 North Palette, NE〜Gibbon, NE

North Platte, NEを朝出発後、更にOverlanをEastboundで走り、Cozard,Ne,Gibbon,NEで停車します。前述の追っかけマ
ンさんはGibbon, NEで、ここまで延々と鉄道に沿って走っていて列車を追いかけてきたLincoln Hwyを下りています。それは、
Gibbonで、列車はKansas州に向かうため、ここまで走ってきた"Overland Route"から離れて、南に分岐する路線に入ったか
らです。

         図6 Gibbon, NEからOverland Routeから外れて南方向に進む

         図7 Gibbon, NEから分岐部詳細

Overland routeはずっと基本3線路でここまできて、Trek to Tennesseeは中央の線路を走ってきているので、映像はありま
せんが,この図7の線に入ったと推察しています(後での映像でも、東側の線路を走っているのが見られた)。

Gibbon, NEを出てからは、Belvidere, NEで停車し、Fairbury, NEまで走りました。まだ、Nebraska州内です。

Fairburyでは、本線から分岐した所にある"Rock Island Railroad Depot"のところで停車して一泊したようです。

         図8 Fairbury, NEでの停車場所

Rock Island Railroadは正式には"Chicago, Rock Island and Pacific Railroad(CRIP)"というかつて存在したClassIの鉄道で、
現在、その路線の多くはUPの所有になっているそうです。このFaiburyのRock Island Railroad Depotもそうですが、アメリカ
にはかつて走っていた旅客列車(passnger train)の駅舎がもはや駅としての役目は終了していますけれども、博物館などの
施設として保存・改修されて多く残されています。今回の行程の中で他でもそういうところが出てきました。

10/15朝、backで本線側に出発(⇒Union Pacific 844 Departs Fairbury, NE 2016)。映像では薄暗い朝から、多くの見物客が
詰めかけていました。

10/15は、このFairbury,NEから州境を越え、南側のKansas州に入り、同じ名前で隣り合わせになっていてダウンタウンのある
Missouri州側の大都市Kansas Cityまで走ったようです。線路はところによっては、南向いたり、東向いたりしていますが、
Kansas州の東寄りの、行程最初の大きな街Topeka, KSでKansas川北側に出会うまで、概ね、南東方向に進み、そこからは
概ね東方向に進んでいます。

         図9 三日目(10/15)の行程

件の追っかけマンさんの追っかけ映像は、まずはNebraska州内で、しばらく線路の東側沿いにあるCattera de Nebraska8と
いう道路を並走したもののようでした。途中からこの道路は線路から離れて行ってしまいますので、州境を越えてKansas州
内に入るところなどの追っかけ映像はありませんが、鉄道は下図の形で州境を越えています。

         図10 州境と線路

Kansas州に入り、まずはMarysville, KSでshort stopしました。映像からの推定ですが、ここでは、側線群とUPの事務所のある
UP基地のような次のところで停車したようです。

         図11 往路Marysvilleの停車場所

この街では、復路では10/29に一泊停車したようです。ここを出てしばらくすると、Topekaまで基本単線(所々2線)となってい
ます。

次のストップは、Frankfort、KS、そして、Topeka, KSです。Topekaでは下図のように、東西に流れているKansas川北側
に達し、線路はここからKansas Cityまで概ね東西方向となります。

         図12 Topeka北部(Kansas川北側)を通る

この街にはChicago, IL〜Kansas City, MO〜Los Angeles, CA間のAMTRAK "Southwest Chief"の駅が図12の位置にありま
すので当初、この街でそちらで停車して、そこから東進するかと勘違いしてしまいましたが、線路を見ると、このルートからは
その駅方面には行けない・・・。Kansas CityからのこのAMTRAKがここまで来ている路線は図12に示すように別の路線です。
AMTRAK "Southwest Chief"は主としてBNSF路線を利用しています。この列車はUPの列車ですから、当然ながらUP路線を
東に進んだというわけです。UPの路線はKansas川北側をKansas Cityまで進んでいっています。
Topekaでの停車場所は、UPの昔の立派な"Great Overland station"のところです。passenger trainが走っていたころ、
Kansas州最大の駅だったそうです…

         図13 Topekaの停車場所

次の停車は、Kansas州最後の停車であるLawrence, KS。線路が南向きにやってきて、Kansas川が東西方向から南北方向
に蛇行しているところの東岸沿いになり、更に、川が東西方向になるのに沿って、線路が東西方向にカーブしたところにある
昔のpassenger trainの駅(google mapには"Union Pacific Depot"と表記されていました)のところでの停車でした。

         図14 Lawrence, KS付近

         図15 Lawrence, KSでの停車場所(3Dから)

Topekaといい、LawrenceといいKansas州、同じ州内の同じ鉄道路線上の二つの昔の立派な駅舎が保存されて残っている
のに、今この路線はUPの貨物列車(freight train)しか走っていないというのは、日本の私からして不思議な感がしていま
す。ま、大都市Kansas Cityの中心はMissouri州側のKansas Cityですし、どうやらKansas Cityは他のアメリカの大都市のよ
うな市内及び近隣の旅客鉄道網整備には消極的だそうですから、こうなのかもしれません。

さて、Kansas Cityが近づきますと、そこからヤードがあり、また線路が輻輳していますので、ややこしいですが、Kansas City
の停車場所側から辿って走った線路の完全同定ができました。途中の詳細は省略しますが、Kansas川を渡る前後からの概
略路線を示しておきます。ここからがややこしいです。色々な鉄道会社の貨物列車が集合しています。以下、線路に振った
アルファベットは私が勝手に区分でつけただけのものです。

         図16 Kansas Cityに入る; Kansas川を渡る

図17に示すように、UP#844 Trek to Tennesseeがやってきた路線a(UP線)、西からやってきて路線aを跨ぐ路線b(BNSF線)、
そして南から曲がり込んでくる路線cが一同に会します。とにかく、Kansas City, MOにおける停車場所より前までを順に
示しますと以下のようになっています(下図は完全連続図ではありません)。

         図17 Kansas City, MO停車位置前までの詳細

Kansas City(down townのあるMissouri側)は、Missouri州の二大都市の一つで、州の最西部にあります(隣り合わせで西
側のKansas州にもKansas Cityがありますが別行政だそうです)。そんなKansas Cityでは大勢の観客が待ち受ける中、図18
のように、AMTRAKのKansa Union stationそばに入って来ました。AMTRAKのホーム側と金網柵で区切られた行き止まりに
になっている一番南側の線路部分です。

         図18 Kansas City, MO停車位置(10/15)

余談ですが、このUnion Stationのplatformは二つのAMTRAK、"Southwest Chief"[Chicago, IL〜Kansas City, MO〜Los
Angeles, CA]と"Missouri River Runner"[Kansas City, MO〜St.Louis, MO]の停車駅であり、東の方にある高架道路から
と思われる撮影映像がYouTubeにいくつもあります。このplatformの両側の線路はこの東の方でmain routeに繋がっている
のですが、EastboundのSouthwest Chiefがそのまま進まずに、一度分岐までBackして、隣の線路を進んでいく映像があり、
ともに、乗り遅れた乗客がBackしていくAMTRAKを慌てて大きなトランクを引きずるながら追いかけている場面が撮影され
ていました。ともにちゃんと乗せたみたいですが、日本では考えられないような出来事です。もともとアメリカのplat formは低
く、単にこの辺で止まるよという目安でしかない駅も多々見受けられますから、こういうのが日常茶飯事であるのかもしれま
せん。

話を戻しまして、ここには、10/15に到着し、16日は一日中、見学会となり、二泊で、10/17に出発したようです。尚、復路でも
このKansas Cityは10/27夜から10/29朝まで二泊しています。
件の追っかけマンさんの追っかけはここまでで、ここから先は、停車した場所の映像がないところも多く、以後は、後から検索
して見つけたUPの本列車のタイムスケジュールも参考にしています。

Kansas City, MOからはしばらく、Missouir州を東に横断して行きました。
Kansas City, MOの停留場所は行き止まり線でしたから、その映像は見つけられませんでしたけど、出発はまずは必然的に
下図18のように、Backで本線に戻らねばなりません。出発線発車の映像はありました。

         図19 Kansas City, MOからの出発(10/17)

図19の東側は、図20となっています。

         図20 図19の東側

しばらくは、平行3線(記号a1'',b1',b2'としています)になっていて、この列車は、その一番南側の線路a1''を走りました。
AMTRAK線もこの線に合流していますのでそこから同様になります。

ややこしいのは、しばらくして、a1''⇒b1'続いてb1'⇒b2'の渡り線が出てくることです。アメリカでは各線路の方向が固定では
なく、平行線路間の渡り線が実に多いです。ですから、ここからは「物理的には」a1'',b1',b2'のいずれも走ることが可能です
(ずっと先の方まで見ての判断)が、決め打ちでAMTRAK"Southwest Chief"が使用している線路で進んだと推定しました。こ
れは色々と勘案しての推定です。判断間違いの可能性は十分ありますが。

しばらく行くと、下記のようにb1'が二つ(b'11,b'12)に分岐し、(a1'',b'11)と(b'12,b2')というそれぞれ2線のペアとなります。

         図21 更に東の先の方

この先、(b'11,b'12)のペアは次第に高架線となり、一方、(a1'',b'11)のペアは、地上線のままでこの高架線をunder crossし、
両者の南北位置が入れ替わります。(a1'',b'11)のペアは、この先でそれぞれいくつかの側線分岐しますが、最終的には全部
が合流して単線(aEとします)になり、図22の所に出ます。ここまでKansas City市内です。

         図22 更に東の方

ここでは、もし推定通りaEの線路で来るなら、北西から来る線路d1に合流し、(b2',b'12)の高架橋の下あたりにある渡り線で
d2に渡り、そして、分岐線eに進みます。これは、AMTRAK"Southwest Chief"のルートです。
尚、AMTRAK "Missouri River Runner"はそのままd1を南東方向に進んでいきます。

線路eはこの先で、(b'12,b2')に接近して、しばらく3線が平行で東から北東方向に進んでいきます。

         図23 (b'12,b2)とeの接近

         図24 図23の東側

         図25 その先の方にある分岐

AMTRAK"Southwest Chief"は多分、渡り線1でb'12に渡り、ずっとそのまま進んでいると推定しています(渡り線3でb'2も可
能になりますが)。尚、図17からこの図迄の線路図とこの付近におけるSouthwest Chiefの車窓映像で行違う貨物列車映像、
そしてSouthwest Chiefが大半使用している路線からb'12,b2'はBNSFの路線であると判断したのと、そのまま進むのが自然
という観点から、このUPの列車は赤線を走ってきたものと推定しましたが、図23〜図25の渡り線を利用すれば、b'2,b'12で
来ることも物理的には可能です。映像がないので、断定はできませんでした。

10/17の最初の停止場所は、Buckner, MO。ここは、前述の分岐に対して、下図 26の位置にあります。逆に、このBuckner,
MOを通ったという情報からここまでの路線を推察しました。

         図26 分岐〜Buckner, MO

Bucknerを出て進みますと、しばらくしてMissouri川南岸に近づきます。Missouri川とはついたり離れたりはしていますが、し
ばらくは、南岸沿いで進んでいっていて、次にはLexington, MOで停車。この先、停車映像がありませんでしたが、UPの
公式スケジュールでは、Blackwater, MO、Boonville, MOでショートストップして、Jefferson City, MOでで一泊したよ
うです。YouTubeにはJefferson Cityに入ってくる映像と、10/18朝,出発してもう走っている映像しかありませんでしたので、
停車した場所は不明ですが、ここにはヤードがありますので、そのどれかの線路で一泊停留したものと思われます。

実は、このJefferson, MOは、図22でそのまま直進していったAMTRAK "Missouri River Runner"の停車駅です。駅の北側に
ヤードがあります。このAMTRAK路線は下図のようになっています。ここから、文字通りMissouri川南岸・南西岸沿いを走り
ます。もちろん、すでにissouri川沿いを走ってきたこのUP#844列車も同様です。

         図27 AMTRAK "Missuri River Runner"路線が接近して平行2線でJefferson Cityへ

Kansas City, MOを出てからは、件の追っかけマンさんのようにこまめに映像と場所提示をしている方がおられないので、残
念ながら情報が激減していました。街名が書かれていても、停車場面が少なく、高速通過映像が多いです(停車場所ではなく、
単なる通過場所もありますし。その意味で、途中で気が付いたのですが、UPの公式スケジュールサイトは大変ありがたかっ
たです。

Lexington, MO〜Jefferson City, MOまでの停車した街とMissuri川の位置関係は次の通りです。

         図28 Lexington, MO〜Jefferson City, MO

10/18、Jefferson City, MOを出てから、線路は基本2線となり、しばらくはAMTRAK路線をMissouri川沿いに走り、AMTRAK
駅のあるHermann, MOWashington, MOで停車、Washington, MOは停車映像があり、AMTRAK駅のそばでした。

やがて線路はMissouri川から離れて、Pacific, MO、続いて、AMTRAK停車駅の Kirkwood, MOで停車。Kirkwood, MOで
の停車位置も映像によれば、AMTRAK駅付近でした。

10/17にKansas City, MOを発車して、列車は、Missouri州をMissouri川沿いで横断してきて、二日がかりでやっと、Kansas
City, MOと並ぶMissouri州の大都市のもう一つ、州の最東端で、Mississippi川西岸の街St.Louis, MOに近づいてきました。
10/18の走行もあとわずか。ここまでの停車駅位置は下図の通りでした。

         図29 Jofferson CityからSt.Louisまでの広域行程図(10/18)

いよいよSt.Louis, MOです。ずっとJefferson, MOからAMTRAKが走っている複線線路を辿ってきましたが、South Grand Blvd.
辺りから、映像から判明したSt.Louisでの一泊停留場所をまでを示します(続きの二つの地図を示しておきます)。

         図30 St. Louis, MO一泊場所まで(10/18)

この列車がYouTube映像Kirkwood, MOでの線路をそのまま図30の一番上のSouth Grand Blvd.のところまで来たなら、ここ
ではそれは、この図の線路1であり、その場合は必ず渡り線を線路2に渡ってこなければなりません。そう、少なくともこの図
の渡り線より東側は間違いなく線路2を走っています(確実なため、ここから赤線で示しました)。
尚、線路1はSouth Grand Blvd.の高架下辺りで北北東側への分岐1がありますが、AMTRAKはそちらを進みます。
そのあと、線路2は中央の図のように、分岐2があり、この列車はその分岐線に入ります。尚、AMTRAK線も分岐3で2線に分
岐します。したがって、複線(2線)でやってきた路線は、ここでは、一番南側の3線、その北側の2線の二つの群からなってい
ます。そして、一番下の図、この列車は、South Compton Ave.から東側のところで停車し、保全がなされた後、図のように
その先から緑線で示したように、Backで側線に入線しました。邪魔にならないよう本線から外れたここで一泊しています。
これはYouTube映像がありました。上記地図に示したAMTRAK線の南側の線を行くWestboundのAMTRAKも映っていました。
それにしても、UPの事務所があるわけでもないこんな片隅にぽつねんと側線があるのが不思議ですし、もうあまり使用さ
れてはいないものの、撤去せずに残しているような感がする行き止まりの側線ですが、こういうところをうまく利用したような
感じですけど、線路好きの私にはこういうのがいいんです。

出発から7日目10/19朝、St.Luisを出発、まだまだ目的地Memphisは南方のTennesse州で遠いです。

AMTRAKの駅がある付近は図31のようになっていて、本列車は一番南側の線路を進みました。

         図31 St. Louis, MO停車場東方・St.Louis駅付近

この先、Mississippi川を渡ってIllinois州に入りました。鉄橋を渡ったところは下図32のようになっています。鉄橋は2線で渡っ
ていて、南側の線路を通ったはずです。渡ってすぐに北方向への分岐がありますが、St.Louis, MO駅で停車するAMTRAK
"Texas Eagle"[Chicago, IL〜St.Louis, MO〜Los Angeles, CA]はこの分岐を北方にカーブして行っています。

         図32 Mississippi川を渡る(10/19)

実は、このときまだ、私は大きな勘違いをしたままでした。すなわち、ここでMIssissippi川を東岸に渡りますが、目的地の
Memphis, TNもMississippi川東岸の街ですので、そのままMississippi川東側をIllinois州⇒Tennessee州と進のものと思い込
んでいたのでした。で、路線を辿っていて自分の思い違いに気が付きました。Missouri州のSt.Louisと、この列車の最終目的
地であるTennesse州のMemphisの広域的位置関係は下図となっています。

         図33 St. Louis, MOとMemphis, TNの位置関係

概ね、Mississippi川は、Missouri州とIllinois州、MIssouri州とKentucky州及びTennessee州、Arkansas州とTennessee州の境
界になっています。

本列車は少しして、下図のようにmain lineから分岐してUP Chester subに入り、Illinois州を南下していきます。

         図34 UP Chester Sub.に入る

映像情報が非常に少なくなってきましたが、UPのリストでは、映像情報が見当たらないDupo, ILでshort stopした後、google
earthによれば(映像は見当たらない?)Moredock湖を築堤で横断しています。アメリカの線路をgoogle map/earthで辿ったり
していると、このように、湖の真ん中を鉄橋ではなく、築堤を設けて横断している(湖を完全分断しないよう、途中に水路を設
けていてそこだけ鉄橋にしている)例はいくつも目にしています。AMTRAKがそういうところを走っている例もあります。

         図35 Moredock湖を築堤で横断する

やがてPrairie du Rocher, ILでshort stopしました。この辺では線路は北西⇒南東方向になっているのですが、ここは、
YouTube映像がいくつかあり、それによれば、2線のうちの北側線路を走ってきていました。

この先、どんどん南東方向に進み、やがて、南北に流れているKankaskia川を東方向に渡って再び南東方向に進みますと、
下図のように、Mississippi川が近づいて来ています。図では路線図として線路1本みたいに書いていますが複線です。

         図36 Mississippi川が蛇行していて線路に近づく

しばらく、Mississippi川北岸沿いを走っています。やがて、Chester,ILに入り、Mississippi川にかかる橋を渡っているbridge
bypass roadをunder crossingする直前の北側で線路は単線となり、YouTubeの映像によれば、UPの事務所?があるところ
で停車。ここで、それまで機関車の片方につけていたMissouri州の旗をはずし、Illinois州の旗を取りつけました(向かって右
側。左側はアメリカ国旗)。ここは単線の線路上での停車でした。

Mississippi川は、Rockwood辺りから南東⇒南方向になり、ずっと南東に進んできている鉄道はMississippi川と離れて行き、
また、Chesterから単線になっていた線路は、Raddleという街の辺りから再び複線となり、列車は北側の線路を走ってきて
Gorham, ILでshort stopしました。Gorhamではヤード手前の北西側にある踏切のところで停車したようです。

         図37 Gorham, IL停車場所

Gorhamを過ぎますと、鉄道は南方向にカーブして、同じく南方向に流れているMississippi川とは少し距離を置いて概ね平行
に南下していき、小さな街Wolf Lake, ILでshort stopしました。ここでもState Forest roadと思われる踏切辺りで停車した映
像がありました。

         図38 Water Lake, IL停車場所

図37のGohramと線路が異なっていますが、Gohram, IL〜Water Lake, IL間で途中、複線⇒単線⇒複線となっていますので、
再び複線になったときに入れ替わったものと思われます。

更に線路を辿っていったとき驚きました。そして、それで前述の最初の思い込みが誤解であったことに気が付いたのでした。
なんと、この路線、Thebes, ILというところで、大きく西にカーブし、Mississippi川を東から西に渡り、Illinois州とはおさらばし
て、再びMissouri州に入ったのでした。

         図39 再びMississippi川を渡ってMissouri州へ入る

この先に分岐がありますが、そのまま2線のメインルートを南西に辿り、すぐにScott City, MOで停車。
その先、戸惑うRock Viewという所がありましたが、幸い、ここのYouTube映像があり、下図のように直進していくことがわか
りました。ここで、これまでの2線の方向が二つに分かれますのでこの先、単線となります。丁度、高架で跨ぐ道路の下で南
北の路線(単線)とdiamond crossingしています。

         図40 Rock View, MOのdaiamond crossing

線路はこの先やがて、南西、そして単線から再び2線となって、南にカーブして、南下していきます。この次、UPの公式には
Bloomefield, MOの名が出てきたのですが、google mapで検索しBloomefield, MOの市域は鉄道はかなりはずれていまし
たので「あれれ??」。で、公式のスケジュールリストをよく見たらRD.517A&RD.527とありましたので、goggle earthでその道
路と鉄道の交わる付近を拡大してみましたら、それらの道路付近の線路の南側にUPの事務所?がありましたので、ここで
停車したものと思われます。映像は見つけられませんでした。尚、その付近の道路はBloomefield, MOという地名が付いてい
ました。Countyでしょうか?

   図41 Bloomfield countyにあるUP Officeで停車

それにしても、何もない田舎で側線もなく線路わきにぽつんとofficeがあるのはどういうわけでしょうかねぇ。

10/19は、この日最後の停車場所であるとDexter, MOという街の側線で一泊したようです(⇒UP 844 Chester Subdivision
Chase
映像による)。停車位置は映像から見て、下記と思われます。
(尚、この線路の先を東に辿ってみましたらEssex, MOなどの小さな街を過ぎ、先の方で廃線化されている行き止まり支線
でした)。

         図42 Dexter, MOで一泊停留場所(10/19・20)

出発から8日目、10/20にDexterを出発。ずっと南下していくと、Maldenというところで"Wye"に出会いますが、ここは南西方
向へ(尚、東方向は長めの行き止まり支線)。

         図43 Malden, MOの"Wye"

ここから単線になり、列車は概ね南東方向に走り、St. Francisという街辺りからMissouri州と別れ、南隣のArkansas州に入り
ました。まずこの日最初のshort stopはPiggott, AR(停車映像なし)、続いて、Paragould, AR(停車映像あり)で停車。この
先、JonesBoroというところの北方側で分岐が現れますが、下図のように進んでいます。

         図44 Jonesboro, ARの分岐

この後、Harrisburg, ARで停車しました(停車映像あり)。UPのスケジュール表では、10/20 11:45am - 12:01 amとなってい
て、以後、10/22にMemphis,TNまで場所明示がなされていません。

とりあえず、そのまま線路を辿りますと、Wynne, ARの"Wye"に出会いました。

         図45 Wynne, ARの"Wye"

この"Wye"の北側にあるHwyとの踏切通過映像が10/20アップにありましたので、Wynneに入ったのは10/20で間違いなく、
また、その通過映像の列車編成は図2のままでした。

この"Wye"から、目的地であるTnennessee州のMemphisはもう近い。図45を東に進めばまっしぐらです。一方、Memphisに
現れたのは10/22。ということは、Wynne, AR〜Memphis, TN間のどこかで宿泊したはずです。ネット検索しましたらわずかの
情報でしたが、どうやら、Marion, ARというところにあるヤードで往復とも二泊したようです(非公開だったためか映像・写真
皆無)。で、ここで不案内な私はまた、勘違いしてしまって悩みました。というのはgoogole mapのArkansas州広域地図で見る
と、Marionという地名がmain lineから北に離れた所に記載されていたためです。
         図46 google map広域地図においてMarionという地名が示されている場所

結局、いろいろ検索した中に"5500 Kuhn road"というのが出てきたため、Marion, ARでgoogle map検索してみましたら、なん
のことはない、main line上にあるヤードがこのMarion市域に含まれていることがわかりました。下図で肌色で示したところが
Marionの市街領域の一部です。このヤードは地図で目にしていたのですが、そこがMarion市内だなんて思いもよらなかった
のでした。危うく嘘の推定を書くところでした(^^;。

         図47 Marion, ARのUPのヤード

10/22、"Big River Crossing"オープンの日、いよいよ二泊したMarion, ARのヤードを出発。このとき、なぜか次図のように、
DLを補機として接続しました。

         図48 Marion, AR〜Memphis, TNの列車編成

このヤードを出るとしばらくは複線ですが、図45の先に微妙にMarion市街から南に外れたもう一つ小さなヤードがあり、そ
の先からしばらく単線になります。この先、Mississippi川を渡る前のArkansas州内の線路部分3地点を下図に示します。

    図49 Marion, ARヤードからMississippi川鉄橋までのArkansas州内線路

そして、いよいよ、Mississippi川の鉄橋を渡って、Memphis, TN到着です。

         図50 Mississippi川鉄橋を渡った所

ここはYouTube映像(UP #844 Big River Crossing )にドローン映像もありよくわかりました。

"Big River Crossing"は鉄橋aのすぐ北側に設けられたもので、ですから、10/22のオープンの日に、この列車が鉄橋aを
渡って観客の前に現れるという演出がなされたのでした。UP公式スケジュールでは9:45にやってきて、約2時間、まず橋の
所でセレモニー停車。そして、Kentucky St.付近、見物客の前で停留したようです。南北のKentacky St.は線路により分断
されていて(多数の鉄道会社の貨物列車が頻繁に往来するので踏切を設けていないようです)、撮り鉄のメッカみたいです。
UPより路線fを走るBNSF他の貨物列車の方が頻繁に通っています。

         図51 Memphisでの観覧停車付近



さて、復路ですが、機関車headとするためには、どこかで方向転換する必要があります。宴の後は誰も撮影しないというか、
展示後の出発映像はありませんでした。しかしながら、いろいろと見ていたら、図49の一番上の図と二番目の図の間にある
踏切(場所特定できました)をBackしていく映像がありましたので、Memphis市内で方向転換したのではないことがわかりまし
た。すなわち、一般展示後、そこからそのままbackで鉄橋を渡ってArkansas州側に戻ってきたということでした。

ところが、その撮影場所からMarion, ARのヤードまで、簡単に方向転換が可能な"Wye"がありませんし、また、転車台もあり
ません。どうしたのでしょうか?情報が見つけられませんでしたが、線路好きの私としてはわからないままでは気持ちが悪
い・・・そこで、推察してみました。「物理的に可能」な方法を見出しました。それが実際になされた方法かどうかは不明です。
その方法とは・・・図49の線路a,b,c,dを用いる方法です。機関車が線路aの分岐ポイントの西側までBackした後、ここから機
関車headで線路a⇒線路bに入ります。この線路bは南の方で下記となっています。

         図52 図49の一番上の地図の南部

この線路bが南部で入り込む線路は図46の中央の地図cです。今、線路bを機関車headで南下してきて、線路cに入りますと、
機関車は線路c上で西側向きになっています。そこで、ここから線路c上を図49の中央の地図のところまでBackで進みます。
ここまで来ますと、渡り線dがあります。ですから、この渡り線のcとのポイントの東側に機関車が来るまで線路cをBackした
後、線路cの渡り線dの東側では、機関車が西向きになっていますので、今度は機関車headで渡り線dを渡れば、その後は
もうmain lineをMrionヤードに向かって機関車headで走っていくことができます。要するに私の推定は下記です。

         図53 MemphisからMarionまでの行程仕業(推定)

長くなりすぎましたので、後半、Marion, ARからの行程(Wynne, AR〜Kansas City, MOが往路とは異なります)を分けます。
(続く)



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