線路好きが高じてきています(22)/(改訂)('18/2)

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば「紙上旅行」
(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
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線路好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapでアメリカの線路を眺めています。

前回記事、線路好きが高じてきています(21)で コロラド州内、Denverから南のPuebloという街までの鉄路である"Joint Line"
について興味深い鉄道史を知り記事にしましたが、元々、AMTRAK"California Zephyr"の駅(Union Station)があるDenverか
ら、コロラド州南部を通っている同じくChicago、ILからのAMTRAK"Southwest Chief"の路線鉄路との間の鉄道を辿っていた
ときに調べて知った話でした。

で、元々やっていたことをその後続けてみました。その結果として、下記がわかりました。

 @Puebloから東方向への鉄路:AMTRAK"Southwest Chief"停車駅のあるLa Junta, COへ。
 APuebloから南方向への鉄路:Walsenburg, COへ。
 BWalsenburg, COから南東への鉄路:AMTRAK"Southwest Chief"停車駅のあるTorinidad, CO接続
  +更に南下しNew Mexico州へ。
 CWalsenburg, COから南西への鉄路:SLRG(San Luis & Rio Grande Railway)


 図1 Colorado州南部鉄道路線

これらの鉄路は、今はもう旅客列車は無くて貨物列車オンリーです。

で、@は元々、Santa Fe Railwayの所有路線でしたから、現在はBNSFの路線になっています。

私が疑問に思っていたのは、ABがどこの鉄道会社路線なのかということでした。色々と検索してやっとわかりました。
ややこしいですね。
まず、Pueblo⇔Walsenburg間についてです。ここはdouble trackになっていますが、日本でいう「複線」ではなく、別々の鉄道
会社の所有線路のようです。どうやら昔はそれぞれ、C&SとD&RGWの路線だったらしく、今は、C&S→BNSF、D&RGW→UP
になっていますので、それぞれBNSFとUPの所有線路となっているようです。で、dobule trackの東側線路はBNSF、西側線
路はUPのものようです。前回記事で述べたように、Denver⇔Pueblo間は、Santa Fe Railway and C&SとD&RGWの間の協定
で完全に同じtrackを使うことになり、現在は、Santa Fe Railway and C&S→BNSF、D&RGW→UPとなり、BNSFとUPのJoint
Lineとなっていますが、Puebloから先は違うということです。この間、YouTube映像で、UPのSL(#844)牽引の特別列車の
cab rideのものがある一方で貨物列車映像がBNSFだったこと、Joint Line記事はDenver⇔Puebloだけだったので「あれ?」
と思ったのですが、疑問の一つは氷解しました(^^♪

で、次はその先のその先の線路の仕業についてです。どうやら、下記のようらしいです。

 ・UPのオペレーションはこのWalsenburgまでで終わり
 ・UPとこの先は上記C路線は、両者のInterchangeでSLRGと継承
 ・BNSFとSLRGは継承していない
 ・以上より、Bの路線はBNSFのものと思われる


       図2 Walsenburg, COの鉄路

図2のように、UP、BNSF,SLRGの線路が一か所で繋がっていますが、SLRGとの実際の仕業での接続は、どうやら図
2のヤードでのことであり、これはUP側のものゆえ、BNSFとSLRGの接続はされていないようです。
ま、図2の北の方、Yardに入る線路が分岐している付近はgoogle earthによれば、図3のようになっていて、一か所、BNSF線
の東北側⇔UP線の西南側の渡り線がありますので、所有権の有無は別として物理的にはPuebloからのBNSF線の列車が
このヤードに入る、このヤードから出たPueblo方面行列車がBNSF線に入ることは可能ですけどね。どうやら、この渡
り線はUPがWalsenburg→PuebloまでのBNSF線を使用する権利を有していることによるもののようです。

       図3 Walsenburg, COの鉄路2

BNSF線は、AMTRAK"Southwest Chief"の停車駅のあるTrinidad, COに繋がってはいますが、本線自体はNew Mexico州へ進んで
いて、渡り線でTrinidad, COに繋がっています。

       図4 WalsenburgからのBNSF線のTorinidad, COでの接続

ちなみに、D&RGWもTorinidadへの線路を持っていたそうですが、廃線になったそうです。

SLRGですが、Monte Vista〜Alamosa〜La Vetaは、Rio Grande Scenic railraodという鉄道会社が
SLRGの軌道を利用して2006年から仕業をしているようです。Alamosa〜La Veta間は、ロッキー山脈
から繋がり、Colorado州とNew Mexico州に跨るSangre de Cristo山脈があり、その峠越をしています。
そして、そこにあるFairというところとAlamosa間に、現在はDL牽引のみ(以前はSLもあり)の観光列車を
走らせています。YouTubeに車窓映像がありました(⇒Rio Grande Scenic Railroad train ride Alamosa to
Fir, Colorado with GP40PH-2's
)
また、SLRGの範囲は、本社があるAlamosaで西方向路線と南方向路線に分かれていて、西方向路線
は、Monte Vistaを通り、South Falk, COまで、南は、San Antonio, COまでとなっています。
google mapにはSouth Falkの先の線が描かれていますが、廃線のようです。そして、San Antonitoから
はNew Mexico州のChamaという街までの狭軌のC&TS(Cumbres and Toltec Scenic Railroad)という鉄
道が続いています。これは、SL牽引の観光列車のようです。Sangre de Cristo山脈内を通るようで、
そこが見せ場のようです。

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Puebloの線路をgoogle earthで一本ずつ辿っていてわかったんですが、Pueblo〜Walsenburgの路線の
Pueblo付近から旧depotのあるところまでの線路を誤解していました。ただ、今の線路配置が昔の、
D&RGWなどの頃のものかは不明ですが・・・昔のD&RGWの旅客列車はDenver〜Colorado Springs〜
Pueblo〜Walsenburgという路線図がありましたので、そういう観点で見たのですが・・・

       図5 Denver〜Walaseburg間を走る列車が通る線(Pueblo)

       図6 Souther JCT付近

このようなDenver〜Walsenburg間を一本で繋ぐ列車の場合、図6のAではなく、Bを通るしか方法がない
ようです。それは、DenverからのJoint Line線がAにはつながっておらず、必ずCに行くので、Bしか南方
向に行く線路がないからです。Aは、Aのヤードからの線路から分岐しています。
ちなみに、Souther JCT付近は図6のようになっています。図のように渡り線があるので、西側線路のUP
もBを通ることができます。

尚、図5に至Canon Cityと書いていますが、Canon Cityから先、一旦廃線化され(現在は、前項記事で紹
介した観光列車がCanon Cityから西方向に出ていますけど)どうやらほとんど列車は走っていないみた
いですけど、YouTubeには、「珍しい」とされて2012年にUPの切り出した石運搬の貨物列車がCnaon City
を通り抜けている映像がありました。元はD&RGWの路線(Santa Feも使える調停あり)でしたからUPがた
まに使っているのかもしれません。

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(追記)
その情報が正しいのかどうかわからないのですが、Puebloから南方向に向かう列車の路線に関して私
の誤解があったかもしれません。現在は、BNSFとUPですし、旅客列車(passenger train)は既になく、貨
物列車(freight train)のみですから。

調査不十分に気が付き、前回記事、線路好きが高じてきています(21)に追加訂正をしたのですが、これ
はそもそも、UPが2012年に走らせたColorodo州を通って南部のNew Mexico州、Texas州に走らせた150
周年記念特別列車(UP最後の建造のSL#844牽引列車)のYouTubeにいくつもあった映像が私を誤解さ
せ戸惑わせて再調査した結果でした。本稿の前述の記事は、帰路についていたこの列車映像を元にし
たところがありましたが、一つだけ冬の多分朝方のPuebloにおける往路の映像があり、その時の使用し
ていた線路、やってくる列車の方向を見て「あれれ?」と戸惑ったのでした(⇒UP 844@Pueblo,CO Train
Station in the Snow-6minHd
)。映像の初めの場面で右側(東側)にある建物は多分、旧depotだと推定し
ています。前に、路線との間に旧車両がいくつか留置されているようです。
で、問題は、列車は北方からやってくるのに、線路は東側から2番目になっています。しかしながら、google
earthをじっくり眺めた結果、現BNSF線で北からここまで繋がっているのは、1番目の線路のみとわかり
ました。ですから、機関車先頭で北から入線してくるのですが、これはDenver方面からそのままやって
きたのではないことになります。よくよく他の復路でdepotの所にバック入線してきたのを見たら、東側か
ら二番目の線路でした。もう一度、前回記事の図16の図を再掲しておきます。
   図7 Pueblo

旧Pueblo depot付近の線路詳細は図8のようになっています。

   図8 旧Pueblo depot付近の線路詳細

結局、旧Santa Fe/C&S(現BNSF)の列車は、更に南下していく場合も含めて北方からも南方からもdepotの所
では一番東側の線路@を使用していることになり、一方、北方から来る旧D&RGW(現UP)の列車は線路Aに入
ることになります。で、前述の映像は、Denver方面から直接やってきたのではなく、線路A及び残りの西側の
2線も含めて繋がっているRoger Yardから出てきたものだろうと思われます。恐らく(間違いなく)図7の東側の
現UP線で北からPuebloにやってきて、東にあるデルタ(Wye)でバックで北西に曲がり連絡線をバックで進んで
きてdepotのところに図8の線路Aとなり、そのままバックでRoger yardに入り、一旦駐留してから機関車先頭
でやってきたのが前述の映像の初めの箇所ではないかと思われます。いずれにしろ、線路Aですから、南へ
は、再び連絡線を今度は東に進み、デルタ(Wye)の所で南東に曲がり、南方へ進んでいったものと思われます。

さて、UP150周年記念列車は往復とも線路Aでしたし、復路では東のデルタからバック運転でdepotまで来てい
ましたので、往復とも連絡線を通って行ったのは間違いありません。また、今のBNSFも昔のSanta Fe/C&Sも、
線路@しか方法はなく、南方へは連絡線を通って東のデルタから南への線路でSothern JCTに入り、東側の線
路でWalsenburg方面に進んでいった(復路すなわちnorthboundはその丁度逆)のは間違いないのですが、一方
の旧D&RGWに関する情報に「えっ?!」というのがありました。それは、Puebloを通り更に南下していく列車は
この連絡線・デルタ・Southern JCTまで東側の線路ではなく、線路B、Cに繋がっている南下線路をそのまま
進んでいたようなことを書いていた方がおられたからです。この場合、図8のように線路Bに入ることになります
(線路@、Aは不可)。Bは東の方のデルタより西側で@Aと共に一旦単線になってデルタに入るので、北方か
ら来た時、Bに入ればいいからです。

いずれにしろ、昔の鉄道会社が建設した線路であり、現在は、BNSFとUPが使用していて、昔から現在のままで
あったかは不明ですが、そうだと仮定して推定しました。

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