線路好きが高じてきていますI('17/5)

ずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話です。

前項でChicagoから出ている旅客列車のAMTRAK/Metraについて調べたことを少し書きま
した。
そのうちの、"Texas Eagle"(Chicago〜Los Angeles)/"Lincoln Service(Chicago〜St. Louis)
のChicago Union stationを出てからのしばらくのルートをgoogle map/google earthで辿って
いた時に気が付いた話です。

既に書いているように、アメリカの鉄道の大半は民営であり、色々な鉄道会社の線路が網
の目のように敷設されています。AMTRAKは路線の大半がそういう鉄道会社の線路を利
用しているものであり、分岐も多く、別々の会社の線路が接続されていて主に運行してい
る貨物列車の相互乗り入れなどもしているため、線路を辿るというのは、地図好きでもあ
る私にはとても興味深いものがあります。ですから、AMTRAKだけではなく、そういう貨物
列車ルートも辿ったりしているのですが、google mapだけでは誤ることがしばしばで、google
earthを拡大して眺める必要があります。そして、前にも触れたことがありますが、YouTube
画像を見ていて気が付いたのですけど、日本と違い、複線と言っても、互いに反対方向線
とは限らず、実にそこかしこに両者の渡り線があって、単に単線が複数並んでいるだけと
見ておく必要もあります。

で、前述のAMTRAK"TexasEagle"等がChicago Union Stationを出てからの最初のルート
は下図1のようになっています。

      図1

一番右端(東部)の赤い線の北側にChicago Union stationがあって、駅を出て南下し、
South Falk South Branch Chicago Riverを渡ってすぐに西方向に分岐していく線路に
入ります。AMTRAK"Capitol Limited"等はここで分岐せずそのまま南下していくのです
が、すぐのところで、東北側から来る線路と平面交差しています。この線はCSXのsub
路線だそうです(YouTube情報、CSXは貨物列車専用鉄道会社)。図で青線で示したも
のであり、先ほどの橋の南側で分岐したTexas Eagle等の走る線路とすぐに平行にな
り、合流したりしますが、"Texas Eagle"の線はしばらくして、南西方向に分岐して行き
ます。そして、更に西側方向に向かい、高速55号の南側に沿って西南西方向に向かっ
ています。どうやら、この線路はUP(United Pacific)のもののようです。

      図2

      図3

で興味深いのは、図のCSX-line(貨物列車専用)です。この西の方で図4のようになり
ます。

      図4

まず北方からシカゴサナタリー運河を渡って来た4本の線路と平面交差します。
で、この4本の線路からStevenson高速道路(55号線)の南の方から分岐北上した
線路が2線のCSX線の南側に平行に走ります。4線が平行するのですが、両者は
合流しません。別鉄道会社線であることがわかります。
ちなみに図2と図4の南北の線路は南方でBlue Islandというところで近づきます。

やがて、北側のCSX線は図5のように北東方向に分かれてシカゴサナタリー運河
を渡って行きます。この線は辿ると、北部のWisconsin州に近いRockfordまで
続いています。google mapを見るとき、ずっとまだ西の方に進んでいるかのよ
うに見えますけど、ここから西の方は図4の南側の2線で異なります。

      図5

更に西の方で、図6のようなところになります。高速道路南側の2線はAMTRAK
Texas Eagle等が走っているUP線です。
このUP線に平面交差する南からの線路が図のように合流してきます。この南か
らのAMTRAK線に平面交差する線はYouTube映像ではBNSFの線路です。で、
後でわかりますが、図の北側の線はBNSF線だと推測できます。

      図6

このBNSF線と推測している件の線と高速道路南側のAMTRAK線には図の
ように北からシカゴサナタリー運河を渡って来た線路とそれぞれ平面交差
します。件の線路にはこの東側で小ヤードがあります。この南北線路は南
方でChicago Belt railwayのClrearing yardという所に合流しています。

さて、この西方では、図7のように、BNSF線と推測している線は北西に進み、
チカゴサニタリーシップ運河を北岸に渡ります。

      図7

この付近では高速道路南側のAMTRAKの走るUP線のヤードがあります。

尚、図にあるシカゴ・サニタリー・シップ運河は、図2のサウス・フォーク
サウス・ブランチ・シカゴ川が、図3の右端のように南に大きくカーブした
当たりから西に作られているものですが、「運河」というくらいですから、
船が通りますので、上記で南北の線路の鉄橋は中央部分が上下に稼
働する可動橋のようです。

さて、図1では示されていませんが、この運河はこれより西の方、Summit
という街付近で大きく南西にカーブして行き、これに合わせて高速道路
南側を走って来たAMTRAKの走るUP線も大きく南西にカーブします。
一方、図7で運河を渡って北岸に行っているBNSF線はその後、Wisconsin
州に発し、南に流れているDes Planes riverを西に渡り、その後こちら
も南西方向にカーブして行きます。このあたりからDes Planes riverと、
運河は平行して南西の方に流れていて、このDes Planes riverと運側挟
んでDes Planes riverの西側に前述のBNSF線、運河の東側にUP線が
南西方向に進んで行っています。

      図8

その後、BNSF線はLemontという街付近でDes Planes river及び運河
を東側に渡ります。この南の方で、Des Planes river、運河は南方
向にカーブしますので、BNSF線、UP線とも南方向に進んでいます。
BNSF線はその後、Fairmontと街付近でUP線に大きく近づいてきて、
AMTRAKの"Texas Eagle"の最初の停車駅であるJolietで東西に平
行して並びます。
尚、ここまでUP線を走って来た旅客列車は、同じAMTRAK Texas
Eagleの他、AMTRAK Lincoln Service、そして同じChicago Union
stationから出発してきたMetra HC(Heritage Corridor)の三本であり
Metra HCはこのJolietが終点で、間に多くの駅があります。また、
AMTRAK Lincoln Serviceは途中Metra HCと同じくSummitという駅
で停車します。調べていたら、どうやら以前はAMTRAK-SouthWest
Chiefもここを通ていたとか(今は全く異なる路線になりましたが)。

このJolietというところも鉄道趣味的には面白いところです。
調べていたら、最近、駅舎が伝統的だったJoliet Union station
が閉鎖され新設された(合わせて線路配置も少し変更有)ようで、
YouTube画像の多くや、google earthのもののようです。

なぜ、ここのYouTube画像が多いかと言いますと、ここに平面交
差があって、前述のBNSF線、AMTRAKの走るUP線と平面交差してい
るMetra RI(Rock Island Destrict)の終点ホームがこの平面交差
を渡った西側すぐのところにあったためです。最新はホームが東
側に新設され、どうやらこのMetra RIはこの平面交差を渡らなく
なったようです(悲しがっている方がおられました)。
以前は、BNSF線の二つの線路の間にホームみたいなところがあっ
て(AMTRAK線は一番東側にあるので、乗り場はそのドアに合わせて
線路を跨ぐ踏切みたいな形の踏み板がそのホームみたいなところ
からAMTRAK線路までいくつか出ている形でした)少し離れていた
のですが、新駅舎が反対側東側AMTRAK/Metra線側にできたのに伴
いどうやらそれらは撤去されたみたいで、図のようにむしろ貨物
線とAMTRAK線が離された形に線路配置が変わったようです。

      図9 Joliet, ILの最新駅部分(斜視図)

図において、斜め右上が北方向です。この南の方で、UP線の東側
の線は他と離れて単線で南下していきます。AMTRAKはその線路を
走っています。BNSF線とUPの西側の線はその後も平行してDes
Planes River付近に沿って走っています。

尚、RIはChicago Union駅ではなく、LaSalle street駅から出てい
て、この線路はRIの所有物だそうです。ここは逆にCSXとIAISが借
用して貨物列車を走らせています。これら貨物列車は図の西側で
Des Planes Riverを上下稼働鉄橋で西岸に渡り南にカーブして
行っています(線路はOmahaまで続いているらしい)。



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