乗り鉄記録(長良川鉄道)(’14/2)


国鉄時代、用がなくて乗れなかった『越美南線』。国鉄分割民営化の余波で第三
セクタ『長良川鉄道』となりましたが、前から一度乗りたいと考えていました。
ただ、乗るなら、どうしてもネットで見ていた「雪に埋もれる終着駅」を自分の目で
見たい、それには冬中に行かなくてはと思い、ひょっとしてもう遅かったかなとは
思いましたがとにかく行ってきました。結果は後述・・・。

平日はフリー切符は販売していないのですが、ま、どうせ本数が少ないし、そして
確か1両編成なので座れない恐れもあるかと考え、平日の2/18(火)に出かけて
きました。ま、途中で下りると如何に割高かを悟りましたけどね(^_^;)

下記に概略の路線図を示します。

長良川鉄道線
       長良川鉄道地図

国鉄時代、用がなくて乗れなかった『越美南線』。国鉄分割民営化の余波で第三
長良川鉄道は全線、岐阜県内の鉄道で、美濃太田駅〜北濃間の行き止まり路
線です。全線非電化路線。尚、美濃太田駅はJR高山本線と太多線の駅です。

美濃太田駅までは名鉄瀬戸線新瀬戸で乗り換え)⇒愛知環状鉄道高蔵寺
乗り換え)⇒JR中央西線多治見駅で乗り換え)⇒JR太多線で行きました。
帰りもそのまま逆ルートです。

予定に余裕がありすぎ、愛知環状鉄道もJR中央線もJR太多線も一つ早いのに
間にあいましたので、美濃太田駅ではずいぶん待たされました。
ま、美濃太田駅で降りたのは初めて(太多線は以前乗りましたが⇒ここ)でした
ので余裕しゃくしゃくでじっくり眺めることができましたが(^◇^)。

美濃太田駅
美濃太田駅
                美濃太田駅

写っている気動車(4番線・高山線下り)の隣の線路が長良川鉄道です。右端の錆
びた線路は反対側で長良川鉄道線路と接続されていますが、使っていない?よう
です(長良川鉄道の留置線?)。

美濃太田の駅舎2階部分は駅の両側の自由通路になっていて、JRは西側向きに
改札口があるのですが、長良川鉄道は改札口がなく、自由に階段下りてホームに
入れます。早すぎるのでどうしようかなと思っていましたら、女性が一人、階段を下
りて行かれたので、負けじと(^_^;)、後に続き、ホーム上にある券売機で終点・北濃
までの切符を買いました(駅員販売窓口には自販機でと。駅員はいましたが)。片
道¥1650也。券売機切符ですが、沿線駅は全て自動改札口どころか駅員改札も
なしですので、勿論、磁気切符ではなく、両側に印刷のあるぺらぺらの薄い紙の切
符でした。ワンマンカーですので、下りる時、運転手に手渡しです。

ホームにいましたら、隣の4番線に6両編成の回送車(キハ48)が岐阜方面から
着きました。4番線は太多線と高山線下りの共用のようです。
で、後ろ2両が、前にネット記事で目にしていた、国鉄色復活車。この駅で、JR東
海色の前4両とその復活国鉄色2両を切り離し、前4両は上りの岐阜行き、復活
国鉄色2両は下りの下呂行きとなりました。ちなみに、キハ48はキハ45と共に、
旧・国鉄から引き継いでエンジンを高性能エンジンに換装し、JR東海色にして高
山本線や紀勢本線で使われているそうですが、来年、愛知県内にある非電化路
線でJR東海が作ったキハ25・キハ75が走っている武豊線が電化されるのに伴
い、その気動車に更に二次型キハ25を新製して、置きかえる事でこれら製造年
が古いキハ40・48は全廃するそうです(私的には、何か「だれ〜っとした」顔つ
きのキハ25・75より「精悍な」顔つきのキハ40・48の方がいい感じですけど、
古いからしゃぁないか・・・)。

美濃太田駅
4番線に到着した6両のキハ48の回送編成から切り離された復活国鉄色キハ48

さて、30分以上も早く、私が乗る9:50発北濃行きの長良川鉄道車両がホーム
に到着しました。やはり、1両編成ワンマンカー。後ろ乗り、前降りです。先に、件
の女性が乗り、私は2番目。ロングシートでした。2時間これです(^_^;)

運転台と反対側の一番前に座りましたが、前面窓から遠すぎ(:_;)。そしてその席
には窓が無い・・・。席選び失敗でした(帰りに期待。車内から撮影した写真の大
半は帰りに後ろ窓から撮影したものです)。

車内
      ロングシートの車内(入線直後でまだ乗客二人だけのとき)

長良川鉄道は全て各駅停車。駅は始発の美濃太田駅、終点の北濃駅を含め全
38個(美濃太田、前平後公園、加茂野、富加、関富岡、関口、刃物会館前、
関市役所前、関下有知、松森、美濃市、梅山、湯の洞温泉口、洲原、母野、木尾、
八坂、みなみ子宝温泉、大矢、福野、美並刈安、赤池、深戸、相生、郡上八幡
自然園前、山田、徳永、郡上大和、万場、上万場、大中、大島、美濃白鳥、白鳥
高原、白山長滝、北濃)の全ての駅に止まって進みました。
行き違いができる駅は6個くらいで、残りは皆、片面棒駅(全区間単線です)。
本数が少ないので問題ないのでしょうね。

美濃太田を出発して大体、西方向に走り、関口駅と刃物会館前の間で大きく右
(北)方向に直角にカーブ。関駅は「刃物の街」関市の中心駅。車庫もありました。

関駅
              関駅にある車庫

梅山駅を過ぎると、やがて、名前の由来である『長良川』沿いを走るようになり、
湯の洞温泉口駅手前に最初のトンネルが現れました。この長良川鉄道には短い
トンネルが沢山あるのですが、大半はこの梅山駅〜郡上八幡駅間にあります。

トンネル
トンネル
                トンネル一部(場所?)

乗った気動車は「ゆら〜り眺めて清流列車1号」と時刻表に記載がありますが、
湯の洞温泉口駅〜郡上八幡駅間で何度も渡る長良川鉄橋上で乗客のために徐
行運転してくれるというだけのものでした(なんせ各駅停車・1両ロングシート車で
すものね)。
確かに長良川渓谷のよい眺めでしたが、碌な写真とれず失敗(^_^;)。

長良川
              長良川

途中に「みなみ子宝温泉駅」(美並市)というのがありますが、温泉は今日は休業
と案内放送ありました。

ところで、途中でも少数乗客はありましたけど、途中駅で順番に下車して行って、
車内ががら〜んとなって嫌な予感(^_^;)・・・。やっぱり、予想通り、デジカメを持っ
ていた観光客と思しき、複数の老人夫婦は皆、郡上八幡駅で下車してしまいまし
した。で、ここでの乗客は御婦人のわずかお二人だけ。ですから、郡上八幡駅か
らは私を含めて乗客は3人だけ。結局、最後の一人も予想通り、美濃白鳥駅で降
りていかれましたので、終点まで乗車したのは私だけでした(^_^;)。北濃駅周辺に
は何もないところですから、ここまで来るのは私のような鉄道ファンくらいか、運
転士さんに切符を渡した時、これにまた乗られるんですよね?と聞かれてしまい
ました(笑)。30分後折り返しですから。

さて、実はどんどん山の奥に進んでいましたが、なんと期待外れで雪が少ししか
ない・・・やっぱり遅かったかとがっかりしてましたが、なんと、終点・北濃駅周りに
は雪が残っていました(^◇^)。終点の一つ前の白山長滝駅には全く雪はなかっ
たのですが、やはり、終点・北濃駅手前から山影の地帯に入ったためか、急に線路
に雪が出てきたんです(^◇^)。

雪の鉄路
              まもなく北濃駅のところで出てきた線路の雪

雪はかなり融けてはいましたが、駅にはまだ沢山残っていました。

駅舎
              雪に埋もれる駅舎(ホーム側から見て)
標識
              終点標識と先が雪に埋もれたレール
レールバス
              乗って来て帰りに乗った車両

北濃駅にはうどんなどを出している小さな食堂が併設されていました。ネットでは
以前、ラーメン屋があったが閉店していたとありましたが、別の店が出ているよう
です。駅前は道路ですから、車で寄る人がいるんでしょうね。無人駅で、切符の販
売機もなし。

駅舎
              外から見た北濃駅

尚、ここには昔、岐阜駅から移転された転車台が保存されています。


転車台
転車台
              北濃駅に保存されている転車台

さて、帰りです。30分後の12:20発。勿論、出発時は乗客は私一人(^_^;)。今度
は郡上八幡駅まで。¥840もしました。

行きにはまともに写真が撮れませんでしたので、帰りは一番後ろに座り、たびたび
よろめきながら(^_^;)、後ろ窓まで行って写真を撮りました。
徐行運転区間(郡上八幡〜湯の洞温泉口)にある二つあるトラス橋もぱちり。

橋
              橋(郡上八幡〜湯の洞温泉口間、長良川)

ちなみに郡上八幡〜北濃間はトンネルは一つだけでした。

郡上八幡13:00着。乗車料金は両替機でこわしたお金から運転士に整理券と共
に手渡し。郡上八幡駅には駅長?がいましたが、改札口自体最早存在していませ
んでした(別に駅舎の待合室からだけでなく外からもホームに入る事ができます)。

で、あほな私。そもそも大した観光する強い目的で降りたわけではありませんでし
たが、駅に案内図があったのに目に入らず・・・。無駄なあさっての所を少しだ
けうろついただけで肝心の所には行かずじまいでした(^_^;)(^_^;)
元々、ここで下車しようと思ったのは駅を観察したいという欲求があったからとお昼
をどこかで食べようという意図からでした。ですから、まずは駅前にあった喫茶店で
ビーフカレーセット(¥850也)で空腹を満たして一満足(^_^;)。

後ろに岩山、遠くの山の上に郡上八幡城が見える橋まで歩いて引き返しました。

橋
              建物の後ろに巨大な岩が見える橋
郡上八幡城
              橋から見た郡上八幡城

橋の上から川に飛び込むチャレンジがされているのはこの橋かな?

駅に戻り、じっくり観察してみました。私には、側線があるので楽しいのです。


駅
              駅地図
駅
駅
駅
              郡上八幡駅

上記一番下の写真、左側の側線が建屋に伸びていて、その建屋内、線路上にト
ラックが置かれていて構図的に面白かったです。

14:52発の上りを待っていたら、下りが反対側ホームに到着しました。
どうやら、クロスシート車です。

車両
              郡上八幡駅に停車した下りです

で、私が乗る上りは・・・やっぱりロングシート車でした。北濃発なのに、一番で乗
り込んでみたら一人も乗客おらずでした。空できたみたい。

車両
              郡上八幡駅から乗り込んだ上り

これも、「ゆら〜り眺めて清流列車2号」です。例のところで徐行運転しました。

帰りに後部窓から美濃駅・関駅の線路配線を写そうと思っていたのですが、美濃
駅の前、関駅の前に鉄道沿いにある高校の下校生が沢山乗り込んできてできま
せんでした(^_^;)。それにしても女子高生(例によってミニスカート)の方が圧倒的
で、静かだった車内が私が好まないわいわいがやがや状態になりました。

16:12美濃太田着。16:38発太多線多治見行きは岐阜から高山線を2両で来
ましたが、えらく到着後出発まで待ち時間が長いと思いましたらこの駅で先頭に
もう1両増結しました。太多線内は3両編成です。キハ11。セミクローズド車で前
と後ろがロングシート、中央がクロスシートの片側2ドア車。一人でゆうゆうクロス
シートを占めました(^◇^)。多治見折り返しで帰宅の乗客が多いための増結だと
思います。往路でも太多線内は4両編成(朝の通勤通学客で満員で多治見に着
きました)でしたが、美濃太田で後ろ2両切り離して前の2両だけが高山線経由岐
阜行きになりました。太多線は沿線に多治見から中央西線に乗り換えて名古屋方
面まで通う方が多いようです。

多治見から中央西線の上り普通電車に乗り、高蔵寺で愛知環状鉄道、瀬戸市駅
から名鉄瀬戸線の新瀬戸駅で瀬戸線に乗り換えて帰りました。帰りは寒かったで
す。

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書き忘れてしまっていましたが、郡上八幡〜美濃太田間は¥1320もしました。
結局、郡上八幡で一度降りた復路は840+1320=2160(円)もして、乗り通した往路
よりも¥610も割高になってしまいました(^_^;)。土日販売のフリー切符なら\2000台
で大幅割安なんですねぇ。

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