乗り鉄記録(名鉄三河線)(’13/5/9)
一旦その気になるとしばらくはのめり込んでしまう(飽き性のところがあるため
いつまで続くかは不明ですが(^_^;))私、お天気が続き暇なのでまた、電車乗り
に出かけてきました。
今回は住んでいる愛知県にあるのに用もなかったため一部でさえ乗車経験が
全くなかった名鉄三河線です。
三河線は現在は猿投(さなげ)駅(豊田市)〜碧南駅(碧南市)間の路線で、
Wikipediaによれば、名鉄路線としては名古屋本線に次ぐ第二位の長さの路線
だそうです。但し、全線直通運転はされておらず、名鉄・名古屋本線の特急停
車駅である知立駅を起点にして、知立駅⇔猿投駅間(俗に山線と称せられて
いるそうです)、知立駅⇔碧南駅間(俗に海線と称せられているそうです)に別
れてそれぞれ独立に運行されています。
この三河線に乗りに行くにはどういうルートで行くか色々と悩んだんですが、少
しでも往復の重複を減らそうと考え、往路に名鉄・豊田線を使うことにしました。
三河線と豊田線は豊田線の終点である豊田市駅で合流(実際には豊田線では
豊田市駅の一つ手前の梅坪駅で合流しているが)するためです。
ちなみに、豊田線は一度だけ乗車経験があります。
(1)往路・豊田市駅まで
名鉄・豊田線は名古屋地下鉄・鶴舞線と相互乗り入れしています。
そこで、今回は最寄りの市バスが地下鉄の駅を通るため、市バスで出発しまし
た。市バス時刻表を調べておかなかったため、バス停に歩いているうちに1本
行ってしまい、昼間は1時間3本なのでバス停で20分弱待たされてしまいまし
た。
しかしなんですねぇ、平日の午前10時ちょっと前ですから通勤時間はとうに終
わっているのですが、この時間になると特に敬老パス(以前は無料でしたが、
現在は年間5000円で市バス・地下鉄乗り放題です。但し、65歳以上が対象で
すので、まだ64歳の私は権利がありません(:_;))を使われる老人のお出かけ
時間なんですね。私は始発の次のバス停から乗りますので確実に座れます
が、バス停に停まるたびにどんどん乗客が増えて満員状態。驚きました。
砂田橋から地下鉄名城線右回り(名城線は環状線で右回りと左回りがあり
ます)に乗り込みました。こちらは学生など若い人で混雑状態。こんな時間で
も混んでいたので驚きました。
八事駅で地下鉄鶴舞線に乗り換え。すぐに名鉄の赤い車両(100系)の豊田
市駅行きが来ましたので乗り替えました。先頭車です(笑)。
名古屋市の東隣の日進市に地下鉄車庫がある赤池まで地下鉄。その先が名
鉄豊田線(できたころは豊田新線と称せられていました)。
名古屋市と日進市・東郷町・みよし市など東部丘陵地帯を通って豊田市まで
直接結んでいる路線ですが、周辺の開発が進んでいて新興住宅やマンション
などが特に駅付近に沢山できていました。愛知用水の調整池である愛知池の
北部をかすめています。
まずは三河線山線の終点の猿投駅を目指していましたので本来は梅坪駅で三
河線に乗り換えるなら砂田橋駅〜猿投駅間は790円なのですが、豊田市駅前
を見ておきたかったのと昼食及び忘れて来たメモ・筆記具購入のため終点の豊
田市駅まで乗りました(¥740、名鉄区間は¥450)。
尚、豊田線の名鉄車両は8ドア(片側4ドア)、オールロングシート、6両編成で、
私が乗り込んだのは100系-212番でした。
ちなみに昼食ですが、駅そばには食堂が少なく、結局、マックのハンバーガを
昼食にしました。
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乗車ルート@豊田市駅まで
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名鉄・豊田線100系(豊田市駅)
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(2)豊田市駅〜猿投駅
いよいよ、三河線に乗ります。豊田市駅6;45発。乗ったのは6000系(6005F)。
これは4両編成でしたが、それでもワンマンカーです。三河線は全てワンマン化
されていて車掌はおりませんが、料金表示・料金箱はなく、無人駅含めて全駅
が自動改札化され、いんちき乗車防止策として監視カメラ付きだそうです。
ルートは下図の通りです。メモするのを忘れてしまいましたが確か、¥230?。
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乗車ルートA豊田市駅⇔猿投駅
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豊田市駅⇔梅坪駅間は豊田線と併用ですので複線ですが、梅坪駅を出ますと単
線となります。
この間で私が興味を抱いていたのは越戸駅と終点の猿投駅でした。
かつて、旧・国鉄の貨物輸送が最盛期の頃、大手私鉄でも貨物輸送が盛んに行
われていたようで(昔は私鉄にはあまり興味がなく名鉄の旧・大曽根駅でデキを
見た程度の記憶くらいしかありません)、名鉄も多くの路線で貨物輸送がなされ
ていたそうです。特にこの三河線は盛んだったようで、ネットにはこの三河線で活
躍していた貨物列車の写真がいくつも掲載されています。
その中に、現在は高架駅になっていますが、かつての越戸駅を貨物列車が通り
すぎる写真とそのそばにある工場にかつて近傍にあったという越戸鉱山からの
トロッコを写した写真がありました(⇒ここ
)。私にとってはものすごく興味深い
写真です。で、鉱山と言うからには山でもあるのかと思うのですが、グーグル地
図・写真で見る限りそんな感じの所はなし。ただ、ネットでググっていましたら、
その工場は会社名が変わってそのまま存在している(トロッコは廃止)と言うこと
でしたのでせめてそれを見たいということで越戸駅というのが気になっていたん
です。多分↓だと思います。そばに少しだけ緑が残っています。線路のこちら側
周囲は宅地化されていました。
平戸橋駅の手前は掘割のような所を通りました。そして、今は終点駅となった猿
投駅に到着。ここには三河線の検車区が併設されていますので、自分の目でそ
れを見たかったんです。
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猿投駅
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上の写真には4両編成が1編成しか写っていませんが、いくつか留置されていま
した。三河線は我が瀬戸線では残り4編成で2013年度中に廃止される6000系の
赤い電車が基本的な線です。後述のように海線ではなんと6001Fを目にしました。
線路の先にまだあるように見えますが、かつてこの猿投駅から山の中を西中金駅
まで路線が伸びていて、晩年は1両編成の専用気動車が走っていたそうですが今
は廃線になっています(旧・西金駅などは先日車で訪れました⇒ここ)。
尚、この駅は有人駅ですが駅の周囲は住宅街であり、何もありませんでした。
(3)猿投駅〜知立駅(所謂『山線』)
さて、駅以外に見るところがありませんので、今度は所謂『山線』全区間を終点の
知立駅まで乗ることにしました。切符は海線の終点の碧南駅まで買いました。
運賃は¥840でした。
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乗車ルートB(猿投)〜豊田市駅⇔知立駅
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駅員がいますからちょっと照れ臭い思いをしながら12:15発に乗車。2両ワンマン
でした。先頭車に乗りましたが、車両番号は6234でした。残念ながらこの三河線、
運転台横の前面窓の前には黒いボックスが置かれていて座ると前がほとんど見
えません。立つのもなんでしたので電車からの前方を見るのは諦めました(^_^;)。
猿投駅では先頭車両は私を含めて8人の乗車でした。次の平戸橋駅ではホーム
に男子高校生が沢山いましたが、先頭車に乗り込んだのは数人だけでした。
豊田市駅12:20頃着。ここでは数分停車。このとき、運転士は猿投駅ではめたマ
スコンはそのままにして黒いかばん下げて運転席から離れました(運転士交代?
それとも単に休憩?同じ人だったかどうかよくわかりませんでした(^_^;))。
さ、ここからは今日初めての線です。車窓自体はたいしたことはないのですが、
色々とネットで話題になっている駅などがいくつかありましたのでそれを確認する
ことを楽しみにしていました。
ここは意外に片面1線駅はなく皆2線駅です。昼間は4往復/1時間ありますので途
中3駅で猿投方向行きと行き違いがありました。
土橋(どばし)駅は1個西側に側線がありました。貨物列車時代の名残でしょうか?
2線駅の場合、通常は左側線路に入るのですが竹村駅と次の若林駅では右側に
入線しました。先日乗った蒲郡線でもそういう駅がありました。どういう基準で左に
なったり右になったりしているのでしょうか?ネットには右に入線することの理由が
書かれていたりするのですが、統一されていないのでよくわかりません(^_^;)
若林駅と次の三河八橋駅間の西側線路沿いにある墓地の後ろの塀にネットの三
河線のスレッドで話題になっていた『中根駅を』という要望看板があり、これかぁと。
沿線には水田が広がっていましたが、伊勢湾岸自動車道をくぐってからは次第に
市街地が広がり三河八橋駅付近は高架になっていました。
三河線はところどころ高架になっていて踏切はあまり目にしませんでした。
知立駅の一つ手前の三河知立駅は昔は知立駅だったそうで、ここにも側線が1本
ありました。
知立駅では2番線に到着しました。次は碧南駅行きの所謂『海線』にここで乗り
替えです。
(4)知立駅〜碧南駅(所謂『海線』)
知立駅は下図のようになっています。
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知立駅配置概略
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上記で山線到着が2番線と書きましたが、図の2番線の隣にホームがない?
側線がありましたのでこれが1番線かもしれません。
で、2番線と3番線が同じ島の両側線でしたので海線は3番線かと思いましたら
跨線橋を渡っていくもう一つの島ホーム側の4番線でした。
知立駅は名鉄・名古屋本線の駅でもあり北側DE線が名古屋本線になってい
ます。ここで名古屋本線に乗り換える方達も多いと思われます。
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知立駅 C番 B番
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いちばん右に少し見えているのが@番、線路は見えてませんがその左側ホーム
に面したところがA番です。
さて、海線は下図の通りです。
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乗車ルートC知立駅⇔碧南駅
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先日乗ったJR武豊線、河和線とは細長い衣浦湾を挟んで反対側に位置してい
ます。
13:02発に乗車。こちらも2両編成ワンマンカー。乗り込んだのは先頭車両。
車両番号は6026でした(勿論赤い電車で6000系の6026Fでしょう)。
やっぱり前方窓前に黒いボックスが置かれていてこれも座っていては前方は見え
ません。
次の重原駅は2面2線駅。そして、JR東海道線駅と併合している
刈谷駅に到着。
帰りに使う予定の駅です。刈谷駅〜刈谷市駅間は高架で複線化されていました。
刈谷駅を出て南方向にカーブする付近は右にアピタ、左に東洋インというビジネス
ホテルに挟まれていて、いかにも都市の中を走る路線というような構図になってい
ました。高架・複線は都市美観的に十分マッチしています。ただ、2両編成という
のはちょっとですけどね。
この海線、沿線は住宅地が続いており、なぜこうも乗客が少ないのかと不思議な
感がしました。その分、車窓は退屈でしたが(^_^;)。
吉浜駅は当地のCMで時々目にする吉浜人形店が駅近くにで〜んとそびえてい
ましたが、ここまでで初めて現れた1面1線駅でした。
愛知県で一番人口が少ない(面積が狭いため)高浜市にはメイン駅と思われる
三河高浜駅の他に次に高浜港駅がありましたが、海は見えませんでした。
北新川駅では島1面2線の右側に入線しました。新川町といえば平成の大合併
清須市になった名古屋のそばの町名ですので、ここにも新川町があると驚きで
した。しかも、北新川駅と新川町駅の二つも駅があるのです。
終点の一つ前の碧南中央駅は碧南市役所が近く、また駅付近にピアゴがあり
ましたけど、駅はここも吉浜駅同様1面1線駅でしたので名前との乖離に驚きま
した(でも、有人駅なんですねぇ)。
さて、終点の碧南駅。驚いたことにこの駅無人駅なんです。市の名前を冠した
駅なのに・・・。
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閑散とした碧南駅駅舎
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ホームの先方向
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知立側を見て(電車が入線してきます)
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留置されていた6001F4両編成
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駅と駅前は閑散としていました。ここはどうやら碧南市の中心からはずれている
ようです。
駅には4両編成の電車が1編成留置されていましたが、なんと6001Fでした。
ここも以前はこの先に西尾線の吉良吉田駅まで繋がっていて独立して1両編成
の気動車が走っていたようですが、前述の山線の先の部分と同様に廃止された
そうです。廃線跡を写した写真がネットにありました。うっかりしていて見に行くの
を忘れました(^_^;)。
ここでの目的は別にありました。ここには衣浦臨海鉄道の碧南市駅があるので
す。
ただ、この駅は全体を眺めるのは様々な状況により困難である旨がネット記事に
ありましたが、撮影目的ではなくちょこっとでも見ることができればという希望から
来たついでに覗きに行こうと考えていたのです。
歩いたのは下図の概略地図に従います。
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碧南駅〜碧南市駅
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駅前から伸びている道路をどんどん進み小さな橋を当りますと碧南市臨海公園
に至ります。
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この街灯の付いた橋を渡り
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まずは碧南市臨海公園へ
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臨海公園と衣浦臨海鉄道碧南市駅の間には輸送トラックが沢山走る産業道路
(国道247号線)があり、また所々灌木で隠れてしまっているんです。
それでも無理して私でもできる範囲で見てきました。
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線路群の端
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DL+『白ホキ』
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さて、帰りです。碧南14:42発。電車は2両編成で乗り込んだ先頭車両は6204
という番号。碧南でこの先頭車に乗り込んだのは私を含めて4人だけ。しかも
一人は次の碧南中央駅で降車されていきました。
例によって前方窓前に黒いボックスがある上、北新川駅で保全員姿の方がそこ
に乗り込みましたので全く前は見えませんでした。
今度は刈谷駅で下車。JR東海道線に乗り換えました。碧南駅〜刈谷駅間は
¥380。刈谷駅15:23発新快速大垣行き6両。最後尾に乗り込み、なんとか座る
ことができましたが、いずれにしろ金山まで大府に停車しただけであっという間
につきました。JR中央西線、瀬戸線で帰りました。
------------追記-------------------------------------------------
◎知立駅と三河線に関する疑問と独断・偏見(^_^;)
知立駅の構成に興味を持ちました。十分な下調べなく、現地に行って知ったの
ですが、前述のように
知立駅から北に伸びている三河線『山線』は南側の2番線での発着
知立駅から南に伸びている三河線『海線』は北側の4番線での発着
のようです。したがって、両者はともに駅の東側から知立駅に入り込んでいます
から、必然的に駅の手前(東側)で線路がクロスしているわけです。
google地図から見た線路配線図の一部を再度下記に示します(跨線橋は省略)。
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知立駅
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図のように、知立駅は島ホーム2面を含む3面5線+側線1線となっています。
駅舎側である北側の5、6番線は名古屋本線用です。3番は通常は使用されて
いないようです。そしてホームのない1番は留置線だそうです。
図から判断する限り、山線も海線も1〜4番に入線可能になっています。
図示はしていませんが、図の左側で4万と5番は接続され更にその先で6番と
も接続されています。また、図の左側で2番と3番が接続され、その先で5番と
接続されています。
したがって、通常運用はありませんけど、図の左側(西側)すなわち名古屋側
で三河線の使用している線路は全て名古屋本線の上り・下りの両方面に接続
されているようです。
但し、現在、三河線から名古屋本線に乗り入れる電車も海線と山線相互乗り
入れの電車もありません。したがって、現在の知立駅は名古屋本線停車駅で
かつ三河線『山線』と三河線『海線』のターミナル駅というわけです。
さて、そこで疑問が湧いてきました。
まずは、なぜ線路をクロスまでさせてこんな風に駅手前で『山線』と『海線』を
入れ違いにしているかということです。
海線の方は二つ先にJR東海道本線と接続している刈谷駅があります。昔と
異なり、JR東海は名鉄・名古屋本線と競合しているJR東海道本線に力を注
いでいますから、刈谷より先の駅からの乗客が金山・名古屋駅に行く時、どの
ようにされるのでしょうか?知立駅で名鉄本線に乗り換えるなら最初に切符を
通しで買うことができるメリットがあります(運賃は調べてませんが)が、
一方、刈谷駅でJR東海道線に乗り換える方が時間的に早い気がします。又、
刈谷市の人が刈谷駅から乗るなら一本で行けるJR東海道線を利用するのが
普通でしょう。そして刈谷駅〜知立駅間には重原駅1個しかありません。
海線が到着する4番ホームは名古屋本線の5番ホームと同じ島の反対側です
し、ホームは違うので跨線橋渡る必要はありますけど、名古屋本線の6番線と
は隣ホームと近いわけです。
一方、山線の沿線の人が三河線を使って名古屋方面に行くなら、終点の知立
駅が便利ですが(わざわざここから海線に乗り換えて刈谷駅まで行ってJRに
乗り換えるという人は少ないのではないでしょうか?)、到着が2番ホームです
から名古屋本線のホームとは距離があることになります。
以上より、三河線の沿線の人が名古屋方面に行く時そして帰る時の多くの乗
客から見た利便性なら山線を4番にする方がベターとなる気がするのです。
それなのにわざわざクロスまでさせて海線の方の名古屋本線との接続を優先
させているのは東海道本線が通勤用として使い物にならず名鉄が栄華を誇っ
ていた旧・国鉄時代の名残(海線には刈谷市があるため?)でしょうか?
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