森林鉄道('12/9)
別項でアップした(⇒
ここ
)ように三連休初日の9/15(土)に木曽にある
赤沢自然林
と言う所に
行ってきましたが、上記のところで述べましたようにここには廃止・撤去されていた
森林鉄道
の
路盤の一部を利用して往復20分強の
観光トロッコ列車
を走らせています。
一度撤去されたものをお伊勢さん用木材の切り出し運搬で一部復活させたもの(鉄道員の方
に聞きました)が保存されていることを知った林鉄ファンたちの要望に町(
長野県木曽郡上松
町
)が応えて観光用として一般客に提供するようになったようです。
調べてみましたら、一部と言えど森林鉄道を観光鉄道として復活運転させているところはほとん
どないので当時の車両・機関車・線路ではありませんが、貴重な存在ではありますね。
私は岐阜県の田舎の出身ですが、子供の頃、日本には森林鉄道なるものが存在していることを
本で知り、それにしては山がそばなのに近場にそういうのがないというのがなぜか悔しくて(ない
と悔しがる変な気質は幼少のころからでした(^_^;))森林鉄道に憧れていた記憶があります。
ネットで調べましたらかつては木曽には10もの営林局があってそれぞれが1〜2個の森林鉄道を
有していたそうです。そのうち、
上松営林局
は
王滝森林鉄道
と
小川森林鉄道
という比較的規模
の大きなその筋では有名な二つの森林鉄道を有していたようです。
私は王滝森林鉄道というのはかなり以前からその名を知っていましたが、小川森林鉄道という名
は知りませんでした(^_^;)。
ネットで調べてみましたら、先に小川森林鉄道ができてあとから王滝森林鉄道ができたようです。
で、小川森林鉄道の方は1965年頃に先に廃線になったのに対し、王滝森林鉄道の方はなんと
1975年まで存続していたそうです。これって私、会社員になって4年目です。そんなものがまだ
あったのを知ったなら絶対見に行ったのになぁ・・・当時は無知でした(^_^;)(:_;)
王滝森林鉄道と小川森林鉄道はJR(旧・国鉄)中央西線の上松(あげまつ)駅の所から出ていて
そばに流れている木曽川を渡ったところにあった鬼淵駅のところで分かれていたそうです
(王滝森林鉄道の方が直進ルートで小川森林鉄道はスッチバックで入る形だったそうです)。
王滝森林鉄道は木曽川の支流の
王滝川
沿い、そして小川森林鉄道はその南の同じく木曽川の
支流の
小川
(小さい川の一般名称でなくそう言う名前の川です)沿いに走っていて、実はこの小川
森林鉄道のメインルートは途中から赤沢沿いに南下して赤沢まで走っていたようです。
(見にくいですが、下の写真参照ください。)。
小川森林鉄道位置〜森林鉄道記念館の壁に貼ってあった地図より〜
地図には途中から支線が描かれていますが、黒沢沿いの
黒沢支線
とのことです。
ただ、上の地図(上の地図は縮小しておりぼけていて見にくいですが写真撮影した原写真のもの)
に描かれている線はどうも今の赤沢停車場付近までとなっていて、観光路線部分はこれには含ま
れていないようです。鉄道員さんのお話では残っていた路盤を再利用したとのことでしたから、わ
ざわざ観光用に切り開いたわけではなないので疑問に思って色々とネットを漁りましたら、先の路
線を赤沢線と記載したサイトがありました。どうやら本線の先の支線だったようですね。
町史には多くの支線の名前が記載されているそうですので、地図記載のメインルート以外に小さい
支線が沢山あったようです。作業線というのもあったようですすが、手押しのトロッコ用だったの
でしょうか?とにかくナローゲージの線路が縦横無尽にあった感じがします。見たかったなぁ。
最盛期には木曽には延べで540kmもの森林鉄道線路があったそうです。
ネット見てましたら、上松町内にも貯木場から製材所まで木材を運ぶ線路があって、オメガカーブ
がその筋で有名だったそうで、なんとネットに当時の線路の写真がありました。 (⇒
ここ
。)
そこの記事でも述べられていましたがまさに鉄道ジオラマの世界。
この目で見たかったなぁ。
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さて、観光トロッコ路線は貰ったガイドから転記した下手な地図ですけど、概略、下図のように
なっています。
赤沢自然休養林の観光用森林鉄道
前述の別項とダブリますが、もう少し詳細に・・・。
駅は駐車場広場の左手、ほんの少し上った所、木立の間に見えているところです。
左側に森林鉄道記念館が併設されていて、切符売り場があり、右側入ったところに片側一面ホーム
がありベンチもあります。
森林鉄道の始発は9:30。30分ごとの運転となっています。4月から11月の週末の運行らしいです。
乗り場の赤沢駅から丸山渡停車場間、往復約2.2km、20分強です。料金は往復のみで大人¥800。
丸山渡停車場からの片道乗車は不可となっています(改札口がないためだそうです)。
切符は記念用で貰えるひのき製のものです。
ひのき製の記念乗車券
赤沢駅ホーム
車庫、線路、ポイント
ディーゼル機関車
トロッコ客車は5両編成です。座席は2+1で反転可能です。小さなディーゼル機関車が牽引して
います。これは北陸製ですが以前は酒井製のものだったようですね。往路は逆行運転です。
鉄道は道川本流と案内書にある沢沿いにあり、紅葉の時期ではありませんでしたが窓の景色も素晴
らしいの一言。短時間ですがのんびりゆっくりの鉄路の旅を味わいました(^◇^)。
丸山渡では側線と使っての機関車の付け替えがありましたので約5分停車です。
ネット記事によれば、以前はこの側線はなかったそうで、赤沢駅から機関車が迎えに来たそうです。
付け替えのために丸山渡停車場の側線を走る機関車
ところで、駐車場で貰った案内書には記載がないのですが、すごく気になる線路が丸山渡駅から左
の方に伸びています。始まりのところには小型のディーゼル機関車が駅向き先頭で貨車、小型タン
ク車、覆いをかぶっている貨車、そして朽ちた二両の客車が繋げられて置かれていました。
放置されているのでしょうか?不明ですが、ネットでは以前は客車二両のみが放置されていたよう
でそういう写真がありました。
謎の線路に置かれていた機関車、貨物車、朽ちた客車
丸山渡停車場手前で踏切を渡って左側に入る散策路「冷沢コース」を歩き始めましたらなんとこの
廃線?線路の一部が散策路になっていました。
一部が冷沢コースになっている廃線?線路
先の方で柵がされていて冷沢コースはそこから左手方向に曲がるのですが、線路は柵の向こう側で
草の中に消えていました。色々とネット調べてみたのですが、不明でとても気になりました。
色々とネット調べている中で、かつて現役時代の赤沢線の先付近まで図示されているサイトがあり、
その図では赤沢線は丸山渡停車場付近で二手に分かれ右方向は丸山沢沿いの丸山沢支線という
表示がされていますが、左方向には特に名前が書かれていませんので、この観光列車用として使わ
れていない線路は復活させ保存していた赤沢線の先の方だったのかもしてません。
さて、森林鉄道記念館には外にかつては上松営林局の二大森林鉄道用として10両程購入され、
最後に残っていた三両のうち1両だけボールドウィン蒸気機関車が保存展示されています(これは
外の線路上)。写真は別項で掲載しましたのでここでは省略しますが、残り2台は生産国米国からの
引きあいで里帰りでの譲渡をしたそうです。
驚きましたのは見学できる車庫内に箱型の比較的大きなディーゼル機関車があったことです。
どこで使われていたのかな?
展示されていた箱型ディーゼル機関車
線路が好きな私。結構楽しめました(^◇^)
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