Relativity〜「特殊」と「一般」の名称の欺瞞性(’14/6)/(追)
Einsteinは1905年に"Special Relativity(特殊相対性理論)"を発表、合わ
せて、かの有名な「E=mc2」論文及びノーベル賞受賞対象になった「光量子説」
を発表し、甘んじていたスイスの1特許局員から一躍、新進物理学者に変身しま
した。20世紀初頭の現代物理学の草創期には現在では考えられない、こういう
在野の人の論文が(アカデミー学者でないという)「おかしな偏見」なく受けれら
れた時代だったんですねぇ。ま、19世紀でも「高等教育を受けていない」階級的
差別観だけで見下されていたFaradayが最終的に認められてProffesorの地位
につけたわけですから、20世紀初頭まではまだ科学を志す人々にとって曲がり
なりにも平等性が残っていたようですね。
話がそれてしまいましたが、その後、数学者の助けもあって苦節10年後の1915
年に"General Relativity(一般相対性理論)"を発表しました。
その4年後の1919年のEdintonによる「日食時の太陽観測結果」が当時の米国の
マスメディアで大々的に扱われ、それによりEinsteinが一般市民の間で一躍、
ヒーロー扱いされるようになった大きなepoc makingだったようです。
さて、今では、『Relativity(相対性理論)』の話題があるとき、皆一様に、
General Relativity(一般相対性理論)はSpecial Relativity
(特殊相対性理論)を拡張したもの (※)
と判で押したように述べます。これを言いかえるなら、
(General Relativity)⊃(Special Relativity) @
ということになるはずですね。
しかしながら、この@は厳密に証明されているのでしょうか?ネットでググりま
したが沢山出てくるものと想定していたのに見つけられませんでした。
あるところの情報では、当のEinstein自身が"General Relativity"を「一般へ拡
張したもの」と主張しながら、「煩雑なので」という理由でその証明をしていない
いとのことです。ただ、歴史を調べてみると、結構最初の頃から早々とこの理
論を受けれた科学者は多かったようです。なぜかについての考察は別項で書
き散らしました。ですから、当然ながらEinstein自身がやらなくても、「正しい」
という物理学者がきちんとやっているものと思って調べたわけですが、「なぜ
か」出て来ないのです。ですから、大変失礼ながら、深く考察することなく、
綿々と受け継がれてきた、(※)という言葉をそのまま「わかったつもり」で書
いているだけではないかという気がして仕方がありません。
調べてもやっと、あったのは、せいぜい、「曲率0の曲面⇒平面近似」というよ
うな簡単な説明くらい。恐らく、大部分の方は、せいぜいそれくらいで納得され
てしまっているのではないでしょうか?
で、この説明は、"General Relativity"が基本的に
とおいた、「4次元時空」
を「非ユークリット幾何学」をベースに描いたミンコフスキー空間に従ったも
のということからの発言だろうと思います。
私は、空間について〜とりあえず〜で述べましたけど、最近、前述の4次元座
標という概念が出てきた大本を知り、その4次元時空の考え方に大きな疑念を
抱くようになっていますけれでも、誤解をされないように強調しておきますが純
粋に「数学理論」としての「ミンコフスキー」概念自体にいちゃもんをつけるつも
りは毛頭ありません。そうではなく、私が疑問視しているのは、
ミンコフスキー空間という数学的概念が本当に自然界に適用
できるのか?
ということです。ま、これは、「適用していいのだ」と固く信じている方や疑問を
感じていない方達に疑問を投げかけても御理解されないとは思います(私自
身、ネット検索していて、ここを目にするまで思いもしていませんでしたし、この
方のようなご指摘を過去目にしたこともありませんでしたから)が・・・
ですから、ここではそれ(現代物理学の四次元時空の概念への疑念)につい
てとやかく書こうとしているのではありません。
そして、私自身は本コーナーを設けた最初の事由の通り、Relativityには大き
な疑念を抱いていますが、本項はそれについて書こうとしているわけでもあり
ません。ここで書こうとしているのは、ひょっとすると私の主張が私自身の思
い違いなのかもしれませんけど、基本的に多くの方が思い違いしているので
はないかという話です。
ネットで検索して私が見付けられた限りにおいて、この「特殊」と「一般」という
区分に疑問を投げかけられているのは次のサイトです。
・GPSの原子時計は特殊相対性理論と一般相対性理論で補正できるか (2) ?
・「相対性原理」にまつわる奇妙この上ない歴史の経緯を明らかにする
その通りとすると、私は、
多くの科学者や理系の方々は、何か「スローガン的」には
前述の(※)と言いますけど、実際には特に相対性理論学
者自身は"Special Relativity"と"General Relativity"を
別々の理論として扱っている
と思えてなりません。あえて口ではいいませんが。なぜなら、
@であるなら、当然全てをその名前の通り"General Relativity"
だけで説明できる・される
はずではないですか?論理的に考えて。
ところが、現実には彼らが「証拠」だと主張する色々な現象に対する「解釈説
明」には両者を使い分けしているんです。ま、それだけなら「より簡単な方で」
という反論・弁解があるでしょうが、絶対、「おかしい」のはGPSの説明なんで
すね(既に指摘していますが、決してGPSを開発した米国陸軍がRelativityで
計算して補正したわけでもないのに、相対性理論学者が勝手に「証拠」だと
主張しているにすぎませんが)。説明において、なんと両方の理論の数値を
減算していることです。これは、明白に、両者は別々の理論であると考えてい
ることを言わずもがなで証明していることになります。
なぜ、多くの方がこんな「からくり」すなわちこのGPSの説明が(※)、@と矛盾
していることに気がつかないのか不思議です。「真理」だという思いこみが目
を曇らせてしまっているとしか思えません。
ま、これだけでも、決して、Einsteinがつけた?"Special"と"General"という名
称は単なる「名称」でしかなく、相対性理論学者自身はその実、
"Special Relativity"=慣性系の理論
"General Relativity"=加速度系・重力系の理論
として扱っているのは明白ですね。本来、名称を変えるべきではないでしょうか?
そのまま、"Special Relativity"、"General Relativity"と呼称続けているのは
欺瞞でしかないと思うのです。
さて、本項で書こうとしたことは実はそれだけではないのです。
私は別の理由で、(※)、@は成立しないと考えているのです。その理由は、ま
さに「ミンコフスキー時空」が「非ユークリッド幾何学」をベースにしたものであ
るということに置きます。
既に、空間について〜とりあえず〜で理由についても述べましたけど、誤解し
ている方が多いようですが、
ユークリッド幾何学は非ユークリッド幾何学には含まれず、
互いに独立して成立するもの
ということです。すなわち、ユークリッド空間と非ユークリッド空間は「数学的」
には互いに独立したものであり、決して非ユークリッド空間はユークリッド空間
を含んでいるのではないということです。これは、私が勝手にほざいている話
ではなく、ネット検束すればすぐわかりますが、正統数学での説明です。
留意すべきは、
「非ユークリッド空間」というのは決して「物理学的実証観測」
されたものではなく、論理数学での結果として見出された純
粋な数学理論である(数学的には正しい)
ということです。
私は本コーナーで、再三、「多くの数学学者が自然科学では無い」と言明され
ている「数学」を「『自然科学』のはずである」物理学に無条件に適用すべきで
はないと主張してきました。多くの方達の思い違いの原因は「非ユークリッド幾
何学は曲面に対するもの」という説明だけが頭にあるからだと思います。すな
わち、「曲面の曲率を0に収束させる、曲率半径を∞にすると平面になる」から
と考えているからでしょう。しかしながら、数学界における「無限集合」に関す
る過去の数学者の論争と数々のパラドックスにどのように対処したかを知る
方は数学学問自体に興味の無い方には少ないと思います。
だからこそ、直接実証証明もされていない「数学理論」のミンコフスキー時空を
現実世界に適用することに疑問も感じず、それゆえ、"curved-space"を真理
だと思い込んでいるわけです。制限条件があることを考えず、結果だけ代数
学的に利用しているのです。
いずれにしろ、端的に言えば、
そもそも、ユークリッド空間で表した"Special Relativity"と
非ユークリッド空間で表した"General Relativity"はその根幹
において全く別の理論であり、(※)や@という主張は欺瞞で
しかない
ということです。
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ま、未だに、根拠も無く勝手に「相対性理論に反対している人間は物理学の
基礎を知らない」と決めつけている『情弱』(21世紀になり、欧米でどういう動き
が出ているかを全く知らない)な人は別として、前からあって私が気がついて
いなかっただけか、最近になって出てきたのか不明ですが、General Relativity
が正しいという路線にたってだと思いますが「厳密にはSpecial Relativityは
誤りがある」などというような主張を目にしました。
要するに、Special Relativityを攻撃してもRelativityが間違っているわけでは
ないので無意味だと言いたいのではないかと考えているのですが。ひょっと
すると海外の風潮を機敏に感じて、あらかじめ逃げ場を作ろうとされているの
ではないかと思うのです(穿ち過ぎの大変失礼な決め付けかもしれません)。
なぜなら少なくとも日本である論議対象は"Special Relativity"が主ですから。
大変失礼ですが、私的には「こすっからいのう」としか思えません。
確かに「逃げ道」はありますからね。Einsteinが1905年に主張した"no ether"に
ついては"General Relativity"における"curved-space"は実は「新しいether」だ
と言ってすませることもありえますから。現にそういう主張をしている方もいます
し。中には、"Superstring"theoryまで逃げている方も見受けられました。
このようなことを言う方達が現れてきたのは、不都合な観測結果が出てきてし
まったからにほかならないのですが、彼らの頭の中では次図が描かれている
ようです。
しかしながら、この相関図には大きな誤謬があり、「砂上の楼閣」なのです。
本項では(※)、@は本質的に成立しない(そして実質上区別して使用されてい
る)ということを述べました。
で、もう一つ、彼らが触れずに曖昧にしている点は"Special Relativity"の真
実性の証明です。そもそも"Special Relativity"は矛盾したposutulateの元に
数学的に構築された理論であり、そのposutulateである「全ての慣性系で光速
一定」というのは直接実証されたものではなく、したがって、相対性理論学者
は過去、色々な現象を"Special Relativity"(無理なのは"General Relativity)
だけで解釈してそれを正しさの証拠として集め続けてきたというのが実態です。
ということは論理的に考えれば、不一致の観測結果が一つでも出たら本来、
根本的に崩壊する薄氷の上にある理論なわけです。そこが「ニュートン力学」
や「(非相対論的)量子力学」との決定的な相違点なのです。
ごまかしてはいけません。
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(追記'14/8)
もう一つ、大きな相違点を書くのを忘れていました。
多分に、多くの人が「知らない」と思うのですが、
Special Relativity:no ether theory /Vacuum=empty
General Relativity:theory with ether-like meduim
です。海外サイトにはEinsteinがGeneral Relativity構築研究途上で、"phirosophy"
を変えたという説明が多々あります。大体"vacuum=empry space"なら、「空間の
曲り」などという発想自体おかしいですからね。あえて一度否定したetherという
言葉は意地でも使わなかっただけでしょう。
ですから、"Special Rerativity"で説明ができず"Generel Relativity"で説明でき
るなどというのは、etherで説明できると言った実験者(Sagnyac等)とそこに差は
なく、「証拠」などというのは一方的恣意的こじつけでしかないのです。
(’14/6)
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