「科学的解明」は成功しているのか
スカパーの「ナショナルジオグラフィック」というテレビの番組「解明!超自然現
象」というので「動物大量死の謎」というのを放映していました。
鳥の大量死、魚の大量死、ミツバチの大量失踪、沢山いたある洞窟のこうもり
の全滅などのを取り上げ、教会司祭が聖書にある地球滅亡の前兆だと喧伝し
ているのに対し、「科学者」は、「科学者の出番だ」として「科学的に解明できる
筈」とそれぞれの事例について調査・原因解明に努めた結果を述べていました。
しかし、そういう科学者の解明結果についての当局の説明に納得していない人
のコメントも公平に放映していました。
これらの事件は長い期間の間に特定地域だけでぽつんぽつんと発生したもので
は無く21世紀になって世界中の地域で起きて来ている事件だからです。
ピンポイントにそれぞれ1事例だけ調査し、解明できたとしていますけど、例えば
鳥の大量死は夜は木々で眠りについていて活動しないのに、その日地元であっ
た花火大会の大きな音に驚き、夜目が効かないため物に激突して死んだという
結論でしたが、聞いた途端疑問に感じたら、地元のおじいさんがはからずしも同
じ疑問を言ってました。「花火大会など毎年やっているのに、今年だけ鳥が驚い
たなんておかしい」・・・。
みつばちについては大量死といより大量失踪ですからわけわかりませんよね。
ネットみましたら、「みつばち大量死は特定農薬が原因」と判定されたというよう
なことが書かれていましたけど、「大量失踪」ですからねぇ・・・。「いなくなる」とい
う問題なんですよね。
地球における現在の「科学常識」だけでは「ある程度のつじつま合わせ」はでき
ても、本当に完全解明されたかどうかは不明ではないでしょうか?
上記番組でも、科学者たちが行っている手法を見てますと、皆同じで、まずは環
境を疑って調べ、そこに従来の科学知識に照らして「異常」は発見されなかった
ことから、次は固体の解剖で、従来の科学知識に照らして異常を発見し、そうい
う異常が起きるのはと、また、従来の科学知識に照らして原因を推察し断定さえ
もしていました。
しかしながら、例えば魚の大量死はガスで膨らんだ浮袋の異常過大はそばのダ
ムでの大量放水によると断定していましたけど、ダムの大量放水など初めてなさ
れたものではなく、たまたま、そのときだけそばにその魚の大群がいたというの
が偶然に今回だけ起きたというのは、魚の大量死について長年研究している科
学者がこんな大量な量の大量死は初めてだと言っていた事から考えるとおかし
いという気がしてならないんです。
過去の色々な事故例見ていると、「原因はこれだ」と一旦は特定されたのが、後年
間違いだったということが多々あります。対策したのに同じような事故が発生して
初めてそういうことが明るみになるんです。
従来の「科学常識」「科学手法」だけでは説明できていない現象が多々あります。
今一度、「科学的」ということを根本的に見直すときが来ているのではないでしょ
うか?誤解されるといけないので、強調しておきますが、科学をやめてしまえなど
と主張しているのではありません。
番組では、この後に、昔からある世界各地の湖での怪物目撃例に対する調査に
ついてもやってましたけど、その中では、従来からの「科学知識」から「これこれ
だからそんなものは存在しない」と頭から全否定している女性学者がいました。
現実の世界では、とんでもでなく、技術世界で、そういう「従来の知識・常識」では
「ありえない」はずのことが起きるのです。
「従来の科学常識・知識」だけでは説明できない(または反する)ものをだからと
頭から全否定排除してしまったり、逃げて放置するのではなく、「そういうことも
ありえるかもしれない」と頭を柔軟に切り替え、「よし、新たなテーマだ。解明する
ぞ」という姿勢に切り替えていくべきではないかと思うのです。それこそ、「自然
科学」ではないでしょうか?
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