もっと情報が欲しい

こんなコーナー作ったくらいですから、私は、所謂「とんでも」とか「擬似
科学」とか称されていているものが好きです。科学だけでなく歴史学など
でもそうで、若い頃から沢山の本を読んできました。誤解を受けるといけ
ないので言いますが、「全てを信じてきた」わけではなく、ただ、「面白い」
からというだけで読んできたと言う訳です。「本好き」の「活字中毒」気味
な面もあり、好みの一対象だったというわけですが。
ただ、いくつかは自分の感性にあっていたのもありますから、頭から否定
的に読んだりはしませんでしたけどね。
恥ずかしながら、「とんでも」さんとして超有名な故・清家さんと言う方の
「超相対性理論」なるものは昔、この方が昔そういう系統の本を沢山出し
ていた大陸書房(後年倒産)から「超相対性理論入門」とか最初に購入し
て読んだ「宇宙の四次元世界」など何冊か購入し、長い間、疑わずにいた
くらいです(^_^;)。「一般相対性理論」と「量子力学、量子論」を独自に合体
させ、証明もされていない独自仮定を一杯入れた今の言葉で言えば、典
型的な「擬似科学」(だからこそ目が眩まされてしまいました(^_^;))ですが、
生涯、その御自分の理論に基づいて私的な研究をされたそうです。
結局、本で予言されたことは何一つ実現しなかったようですが・・・

最近では、そういう本は、本屋でも少なくなり、私自身もほとんど買わなく
なりましたが、個人が広大な電脳空間に意見を出す事が出来るインター
ネット世界では結構、そういうサイトを目にします(私のこのコーナーもそ
うですけどね(^_^;))。

一方で、そういうサイトや本を攻撃するサイトもあります。「とんでも」とか
「擬似科学」などという呼称もそういう風潮の中で生まれたものでしょう。
逆に驚いたのは、私が若かりし頃買って、あまり真剣には読まず飛ばし
読みしたような本が絶版になっていてその筋では「有名本」になったりし
ていることです。買ったこと自体忘れていて目にして思い出した「灼熱の
氷惑星」なんてのがその一つですが。

さて、このような「とんでも」本と称せられる本には定説科学に反するよう
な「驚くべき」観測結果が紹介されています。そして、ネットの異端サイト
やブログでもそういうのが紹介され、読んでみると、ネタ元が前述の「とん
でも」本であることも多いようです。

で、最近では私は、そういうのを目にしますと元情報はないのかを探して
いますが、探し方の問題なのか見つかっていません。
で、正統科学サイトでは一切そういう「定説科学に不利」な情報というの
が全くでてきません。不思議でならないのです。ちゃんと発表機関や発表
者(所属が書かれていますので市井の個人でなくアカデミー科学者になっ
ています)の名前が書かれていますから、偽造とは思えません。
ですから、「無視された」か「間違いであるとされた」のかもわかりませんし、
ネットで書いている連中は知らないだけかもしれません。
ひょっとすると、情報操作されているのでないかとまで疑ってしまうのです
が・・・

「間違いであるとされた」ものには誰もが納得できるような合理的理由がな
く(探しても全く発見できていませんから)そうされてしまったものや、記事
を見る限り、きちんと「科学的に観測誤差が証明され」て後で間違いとい
うことになった観測結果(別に正当科学に反するものではなく、予測されて
いるもの。だからこそ、きちんと公式的な記事になっているのかもしれませ
んが)もあるようですのでいきさつが不明ですが。

最近目にしたのは、1985年にアメリカの天文台の一つが「太陽表面で水分
子を発見した」というものです。残念ながらその天文台サイトにあるの過去
の観測ニュースでは1985年という古い時代のものまでは残っていませんで
した。もっと後からのものと思われる黒点での水分子の観測結果は有名ら
しく、その温度なら水分子があっても科学的におかしくはないという意見
がありました。でも、前述のものは太陽表面と書かれていますから説明が
つかない気がします。それで原典を探したんですが・・・

私が「何が気に入らないか」というと、こういう定説に反するような「観測結
果」情報が「異端説」の本やサイトでしか目にできないと言うことです。
そして、そういう本への反論・攻撃にはそういう「定説に反するような「観測
結果」にはなぜか全く触れていないのです。せいぜい「原典を示せ」というく
らいです。
私自身はそれらの著者の独自論にはあまり賛同していませんが、こういう
反する「観測結果」情報は重視しているのです。ですから、その著者の独
自論への反論だとか金儲けだとかいう罵倒ではなく、彼らが示している定
説に反している観測結果に対するアカデミズム界の対応を知りたいわけで
す。アープがなされたような対応なら私自身の中ではその「観測結果」情報
への信頼性が高まるからです。

アカデミズム科学界側から、「なぜ人は擬似科学に騙されるのか」などと言
う一般市民を見下したような傲慢不遜の言論がなされていますけど、私は
決して「騙されているのではない」と言いたいです。むしろ、市井の一般人
の間にアカデミズム科学界側への不信感があるからではないかと思うの
です。こういう面で様々な疑惑が現れているからです。

既に別項で触れましたが、今年下されたイタリア地震学者に対する有罪判
決、ネットにあるアカデミズム界とは無関係の方々は起訴内容を十分知っ
ていて「有罪は当然」と意見が多数ありました。科学界に属しているらしい
方々は反発されていますけど、きちんとした起訴内容には触れず学者への
有罪判決の非だけ喧伝されていました。
こういうことが我々市井の素人の人間からしてアカデミズム科学界側へ不
信感をどんどん募らせているんです。

科学研究・広報というのは「アカデミー科学界だけの特権」だという憲法も
法律もありません。言論の自由が認められているのですから、属していな
いしがらみの全くない方が異端本を出す自由はあり、それを異端だからと
排斥するような権利は「アカデミー科学界」にはないのです。ましてや、そ
れを「金儲け」だと勝手に罵倒するのは名誉棄損ではないでしょうか?
公的機関で「なぜ人は擬似科学に騙されるのか」などということをそれが
学者の社会的使命であるかのように公言し、審議するなどとというのは、
「アカデミー科学界」を一般市民の上位においた特権階級であるという意
識の現れ以外の何ものでもなく、「昔・教会、今・アカデミー科学界」による
言わば「魔女狩り、異端派潰し」そのものの恐るべき行為です。

尚、誤解のないように強調しておきますが、私は決して反権威・反学者で
はありません。また、全てをいっしょくたにした感情的な「反科学」者でもあ
りません(そういう人は自分が科学の恩恵をいかに受けているかについて
知らない、考えようともしない人でしょう)。私自身、理系で長年、製品開発
に従事した技術者で、子供の頃からの科学好きです。そして、長年、学ん
だ科学には疑念などあまり感じたりしてきませんでした。

しかしながら、「合理的・論理的」と自分で思えないと納得できない輩ゆえ
色々調べる中で、どんどん疑問が湧いて来てしまい、一方でいくら調べて
もそういう疑問に的確に応えてくれているものを見付けられないゆえに忸
怩たる思いが強まるばかりなんです。
ですから、不都合な観測結果に対してきちんと触れ、それに対する「合理
的・論理的」な反論等が欲しい訳ですが・・・

ぐぐってますと、リスト付随の数行のアブストラクトだけにも気に入らない
記載が目につきます。「まれな現象を持ちだして理論に反対している」など
という反対論への反発を目にしました。私に言わせてもらえば、こういう人
は「科学」って何かをわかっていないのではないかと思いますね。
ま、自分では気が付いていないままの「定説信者」なんでしょう。

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