進化論について

前にも書きましたが、私は昔も今もキリスト教信者ではありませんからキリスト教
的バックボーンというのは全くなく、聖書の中味との整合性とかそういうような思
考は全然ないということを最初に言明しておきます。
(私は無神論者ではありませんが、人間体を想定した『万能の神』というような存
在は否定的であり、私の想定するものは全然別のものです)

さて、日本では子供のころから進化論というのは真理であるかのように教育され、
かくいう私自身、長い間、それに疑いなど持ったことさえありませんでした。
しかしながら、相対性理論について調べる中で多くの反相対性理論者の主張を
目にして自分でも取捨選択しながら考えるようになり、ネットで色々な定説理論に
ついて調べるようになりました。

その中で、私はこれまでちまたで言われている、米国における進化論教育反対
者は保守的なキリスト教信者だけかと思っていたのですが、これは真実を隠して
進化論反対を宗教問題に矮小化し、反進化論を『非科学的』と世界の一般人に
信じ込ませるためのものと感じるようになりました。
所謂『とんでも』好きな面がある私ですけど、さすがに異端説をなんでもかんでも
そちらが正しいと思い込んでいるわけではなく、その論の正統性については私に
はわかっていませんがID理論と言うのを主張している科学者が西欧には結構い
ることを知りました。勿論、創造論を支持する方のサイトでの一方的主張かもし
れませんが、私が一つ不思議に感じているのは、長年、進化論を信じ、教えてい
た生物学者が主流定説理論としてアカデミズムの権威になっている進化論を捨
ててID理論などの少数異端派に鞍替えしていることです。御自分の人生生活を
考えればこれは大変な決断と思えるからです。そのままにしていれば安泰な学
者生活を送れていたはずだと思うからこそなのですが。
世界的に有名な進化論学者で晩年、『鞍替え』でなく、学者生活放棄宣言をされ
た方もおられるようです。

なぜか・・・一方的な説明かどうか真実かどうかはわかりませんが、『このまま正
しいとして教えて行くにはあまりにも証拠に乏しい』という学者の良心の念から
ID理論などに鞍替えされたり、『研究すればするほど矛盾が出て来て』という理
由からの断念宣言らしい・・・

ダーウィン生誕150年になるのに、ダーウィンが20世紀までには発見されるは
ずだと考えていたような中間化石は未だに出てこない・・・あったとされたのは捏
造(ビルトダウン人は進化論を正しいと信じ込んできた学生が捏造したものだそう
ですが40年も進化論の証拠にされてきたようです)ばかりとか。

進化論を教えて来た専門家のアカデミズム生物学者がこのようなことを言ってい
るなら、ネットで「沢山の証拠から正しい」と主張されている方のいう『沢山の
証拠』って一体全体何かという疑念が私には湧いています。
150年も探し続けて未だに出てこない中間化石がこの先沢山出てくると思えます
か?我々が習ってきたアウストラノピテクスは距離的に離れた骨を寄せ集めたも
ので同じ地層の下に現代人と同じ骨が発見されたとか、北京原人、ジャワ原人な
どについても疑惑があるそうです。骨の年代鑑定結果でも炭素法だとずっと現代
に近いものだそうで、そういう都合の悪い結果は無視されているという主張もあり
ます。

いずれにしろ、どうも地球の現代人は、文明は直線的に発展してきたという実は
実証根拠など全くない思い込みがあり、ダーウィンの進化論が出された時、それ
なら『科学的』な説明だという風に科学者が感じ、それを証明する証拠だけを一生
懸命探してきてきて今に至っている(遺伝子学の発展によりそれを入れたニュー
ダーウィンイズムになりましたが)ということのようです。
そして、若き生物学者時代に疑問を抱き今やID理論の旗手になった米国の学者
の出した『進化のイコン』という本では多くの間違いを指摘しているそうです。
必ず教科書に出てくる胚の図は実証観測結果ではなく単なる想像図だとか。そし
て説明がつかない不都合な証拠は無視しているそうです。

これも本当かどうかわかりませんが、進化論には疑問を持っていても、そうかと
いってID理論にも同調できない学者は代替案も出せないので進化論に甘んじて
いるらしいとのことです。学者さんは定説に反対するなら代替案を出すのが必須
要求されるそうですから、さもありなんですなぁ。

ま、キリスト教徒でもなく、子供のころから教科書教育で真実と思い込まされてき
ている日本人の大半は疑いを抱いていないでしょうし、うちの息子がそうですが、
進化論がおかしいという証拠主張が創造論者からのものであるということゆえに
眉つばものとしてその事実性を疑っているのでしょうね。
教育と言うのはある意味怖いですね。

ここにも私は現代科学の病巣を感じてしまっています。

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