赤緑黒白〜森博嗣(’17/7)


再開した私の図書館通い。名古屋の区立図書館は6冊/2週間借りられるのですが、斜め読みの私、
借りてくるのは内外のミステリーですけど、ほぼ1週間で6冊読んでしまい、毎週出かけて6冊借り
てくるというのがしばらく続いています。あまり速いのでだんだん読みたくなりそうなのが減ってきて
いますが(^_^;)

今回借りた本の一つがタイトルのものでした。2002年講談社発行のちょっと古いものです。
で、ここに書こうと思ったのは、登場人物の名前とプロローグの冒頭にあった文章が私的に面白い
ものであったからです。

プロローグの冒頭・・・独白部分ですが、自分を「『残念のコレクタ』といえるかもしれない」と。
 世の中には残念なこととそうでないことがある。私の周囲にあるものの大半は前者に含まれる。
 (中略)私の周囲に合って感知できないものは、残念に思うことさえできない。それも残念なこと
 だ。どうも、私は、一生かかって残念なことを集めている気がする・・・

どうやら小説の主人公の独白の様である。で、主人公とその仲間の計四人の名前・・・
 私:保呂草(ほろくさ)潤平、瀬在丸(せざいまる)紅子、小鳥遊練無(たかなしねりな/医学生・♂)、
 香久山紫子(かぐやまむらさきこ/学生)
とあります。あまり聞かないような苗字・名前、凝っていますね(笑)

で、小節の中身は・・・驚きです。「探偵小説」の類ですね。
ちなみに瀬在丸紅子は事件を追う県警の林警部の元奥さん。そして、鋭い推理力、事件を解決す
る名探偵。驚くべき犯人、驚くべき動機、そして、事件も終わった最後のエピローグで・・・
ネタバレになるのでやめときます。胸糞が悪くなりました・・・題名は殺人被害者の状況にあります。

そうそう、保呂草潤平は私立探偵で、彼の所に最初の被害者の婚約者という女性が依頼に来たと
ころから始まりますが、保呂草潤平には実は裏の顔がありました。殺人事件とは無関係ですが。
シリーズ登場人物のひとりかな?ギリシャ文字シリーズとは違う?

                             (’17/7)

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