堂場舜一・警視庁失踪捜査課(’16/10)


前にも書いたのですが、堂場舜一さんという作家の「警察署小説(刑事小説)」が比較的
好きで色々と文庫本を買ってきて読んでいます。
その一つに。「警視庁失踪課」高城賢吾シリーズというのがあります。全10巻出ています。
私の読み方がおかしくて、この前、読んでいない巻(第八巻「牽制」)を買って読んだので
すが、お馬鹿なことに、先に第九巻(「闇夜」)、第十巻(「献心」)を読んでいたりしました(^^;
お恥ずかしいことに、「牽制」を読んだ後、次のはと本屋に行って「闇夜」をちらちらと見た
ら、「ありゃりゃ、これ読んでるわ」。で、「献心」も同様。整理が悪いので帰って探しました
ら、やっぱり両方ともありました(笑)。で、こられも又、読み返しました。

主人公に入れ込んでしまうことが多い私ですから。

このシリーズの主人公は、警視庁失踪課第三方面分室のNo.2の高城賢吾警部。捜査
一課のばりばりの警部からうらびれてしまって、島流し的なこの職場に来た・・・
それは、小学生の娘が行方不明になり、弁護士の奥さんともうまくいかず離婚、そして酒
浸りで。酒は「角」のストレート1本。

職場の上司は、上昇志向が強い女性の阿比留真由美室長(警視)。相棒は捜査一課希
望でいつも高城にため口をきく明神愛美、プロ野球選手出身という沢山の子持ちの醍醐、
定年近くで途中で定年前の閑職で渋谷中央署警務課に移籍になってしまった年上で頼
りになる法月(娘は弁護士で明神と友人)、若い森田。交通課出身でだめ刑事なのに不
思議に役に立ったりする田口。部下の評判は最悪の失踪課石垣課長。同期で友人の捜
査一課のやりて長野係長。庶務担の小杉公子・・・

こういったメンバーで進む10巻。どうやら10巻でシリーズ終わりですね。


ちょっとネタバレです。

結局、八巻最後で行方不明の娘は殺されて近所の家の下に埋められていたのが判明。
その家が火事に合い、わかった・・・元警察官の家の主が犯人ではありません。建設中
になされたものだった・・・で、闇夜でその後、高城は出勤せずさぼり酒浸り生活に戻っ
ていたのを同じような幼女誘拐事件で仲間から叩きつけられ事件捜査に戻る。
そして事件解決後、何をしているのか不明だった長野がとうとう目撃者が見付かったと
高城に連絡してきた・・・。そして、多分最終回「献身」に続く・・・

さすがにそこまでねたばれしませんが、執念の捜査で犯人が判明しましたけど悲しい事
件でしたね。最後には彼は怒りより人間性を優先しました。

ちなみに、後は、石垣課長は奥多摩署かどうこかの署長、後任課長は阿比留室長、そし
て後任室長は主人公の高城賢吾警部の昇格が決まっているようです。

最初は「捜査一課」ものではないのでと思ったのですが、警察物語として読後感は良で
した(^◇^)

                             (’16/10)

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