堂場瞬一作品(警察小説)(’13/9)


堂場瞬一さんという方は色々な主人公(刑事)の警察小説を書かれていて
面白くてかなり読んでいます。

今日も本屋で文庫本を1冊購入し、一気に読みました。
『警視庁追跡捜査班』シリーズの最新作である4作目です。ちなみに全部
文庫本(ハルキ文庫)で購入して読んでいます。

この『警視庁追跡捜査班』シリーズは、犯人逮捕に至らず膠着状態にある
案件を見落としがないかと追加捜査する班の話ですから、当然ながら失敗
のあら探しだと一課の刑事には敵視されているなかで、最後には実績を上
げるというもの。主人公は同期なのに、いつも角突き合わせている西川大
和と沖田大輝という二人の刑事。これに、茫洋とした鳩山係長、若手の仲
の悪い男女の刑事、庄田基樹、三井さやからがからむ物語です(ちなみに
この男女の仲の悪さは、どうやら三井さやかが庄田基樹を見下しているこ
とにあるようです・・・。

で、西川と沖田ですが、西川は沖田から「書斎派」と揶揄されているように
外を歩き回るより、じっくり調書を読み返して分析し、抜けを見付けること
を得意とし、一方の沖田はとにかく走りまわる方が性にあっていると性格
が正反対。それでも、結局は、このような正反対の二人がいるからこそ事
件解決するという設定になってます(口論ばかりしてますけど、完全な敵対
関係ではなく、本音のところでは仲は悪くないという・・)。
今回は事情により、立場があべこべになるところもありますけど、面白かっ
たです。ちなみに、この作品、他のシリーズの主人公刑事がほんのちょい
役で沖田の前に登場します。

その他、刑事・鳴沢了シリーズ、アナザーフェイスシリーズ、警視庁失踪課・
高城健吾シリーズ等魅力的な主人公刑事シリーズを出しており、テレビドラ
マ化もされていて実に面白いですね(^◇^)

堂場瞬一さんは新聞記者出身だそうですが、これだけ詳しいということは、
所謂、『事件記者』だったんでしょうね。

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