線路好きが高じてきています(36)('19/2)

  〜ILLINOIS州の鉄道網−いくつもの鉄道会社線路がある街1Decatur〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば「紙上旅行」
(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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アメリカ第三の都市Chicagoを有し、そのChicago Union stationからは多くのAMTRAKが発着していて、また、google map
を眺めると非常に多くの貨物列車鉄道網があるためILLINOIS州の鉄道網に興味が涌き、それゆえに色々とgoogle map/
google earthで辿ったりYouTube映像を見たり、ググって調べたりしています。線路好きな私にはそれだけで時間が経ち
全く飽きもせずにいます(^^;(^^♪

そんな私にとってはありがたい資料がネット上にありました(⇒illinois railroad map;アドレスはココ)。2012年のものであり、
最新のYouTube映像の記事とWikipediaで調べたりしますと少し古くて既に運営会社が変わっているところもありますが。

アメリカの鉄道はそもそも最初から大半が私鉄であり、最初に鉄道が斜陽化した国ですから、線路の大半は今は無き
鉄道会社が設けたもの。合併・買収そして売却などが繰り返されて来ており、現在はT種とランク付けされている貨物
列車が主体である大手鉄道会社(Union Pacific[UP]BNSFNofork Southern[NS]CSXCanadian National[CN]
Canadian Pacific[CP]など)とその子会社や、short lineと称せられるU種、V種鉄道会社線が網の目のように縦横無尽
にに主に貨輸送(freight train)として存在しています。その鉄道会社の所有線路でも他の鉄道会社が使用権というのを
所持している線路もあり、運用はややこしいところもあり、YouTube映像を見ると驚きばかりです(そういうレアケース映像
をアップされていることも多々ありますから)。

現在アメリカにおける長距離旅客列車はAMTRAKが線路を借りて運航していますけど、鉄道が斜陽化する20世紀後半
までは、もう今は無き大手鉄道会社等が当時は豪華さを競った長距離旅客列車(passennger train)を多く走らせていまし
た。AMTRAKはそれを全て網羅しているわけではないので、かつてはそういう豪華列車が走っていたものの現在は全く
客車列車が走っていない路線も多々あり、その沿線の街は大きな街でも列車で直接行けないという所も多々あります。
それでいて貨物列車網は多いという街もあるわけです。

本記事はそのうちのDecatur, ILという街に関するものです。



 図1 Decaturの位置

 図2 近傍AMTRAK線ルート

Decatur(ディケータ)は、かつてはWabash Railroad(WAB)(その後NSの前身のNorfolk Westと合併)という鉄道会社
が走らせたWabash Canonballという優等列車が止まり、また、一時期、AMTRAK"illini"がかつての終点のChampaign
からILLINOIS運輸局の要請もあって、Champaignの南部のTolonoというところからこの路線(現在はNS)に入り込んで
Decaturまで(駅はWabash Canonballの停車駅だったところ)走らせたりしましたが、現在は一切の旅客列車(passenger
train)は来ていなくてすべて貨物列車(freight train)となっています。

 図3 Decaturと付近の鉄道網

DecaturはILLINOIS州Marcon Countyの中心都市で人口約7万強の街ですが、図3のように貨物列車の線路が沢山あ
る街です。西の方で「至Springfield」とあり、大きなヤードを過ぎて東北東の方で「至Tolono〜INDIANA州へ」とある路線
はかつてのChicago,St Louisを通らずにOHIO州からMISSOURI州Kansas Cityに直通していたWabash Railwayの路線で
現在はNorfolk Southern(NS)の路線となっています。
図3のWabicという所にあるdiamond crossingから西方向はSpringfield-Hannibal District(Spring-field,IL及びHannibal,MO
を通り、Moberly,MO更にはKansas City,MOまでの路線)、東方向は Lafayette District(Peru, INまでとLafayette,INの西
端に位置するFrankfort, INへの小さな支線を含む)で、Tolono,ILという街ではAMTRAK"City of New Orleans"/"illini"/
"saluki"が使用しているCN線とdiamond crossingしています。昔のWabash RailwayのDecatur駅は図のdiamond crossing
のすぐ南西に残されています。一時期来ていたAMTRAK"illini"もこの駅を使用していたそうです。

 図4 かつてのDecatur駅位置

NSはもう一つ図3の西の方のMosserという地区で分岐して南西方向に進む路線があります。 Brooklyn District branch
でEast St Louis北東のGranite Cityまでの路線のようです。ちなみに、そのGranite Cityの北東では三つの路線が下図
のように出会っています。UPとあるのはUnion Pacificです。BNSFと共にアメリカ最大の鉄道会社であるUPはDecaturに
は路線を有していません。

 図5 Brooklyn District branchの南西方向(Granite Cityの北東)

図5の中央のUP線(Chicagoからの路線、途中でILLINOIS南部まで縦断している路線と分岐して来たもの)とこのDecatur
からのNS線(Brooklyn Distinct branch)は図5の北東方向で立体交差しています。図5でUP/AMTRAKと示したAMTRAK
は、ChicagoからSt Louis,MO方面に行く"Texas Eagle"(Los Angelesまで)/"Lincoln Service(St Louisまで)で、Chicago〜
JolietまではCN所有路線(UP使用権あり主にUPが使用)、JolietからUP所有路線を使用しています。

さて、このNS線とdiamond crossingしている南北方向の路線があります。線路を辿ると南方向ではAssumptionという街
で線路は行き止まりになっています。図3で南東方向に分岐している路線はCanadian National(CN)の路線であり、
地図を辿って行くと、AMTRAK"City of New Orleans","illini","saluki"が走っているCN線とそのAMTRAKのMattoonとい
う駅の南方付近で南向きに合流しています。

 図6 Decatur南部で南東方向に分岐しているCN線の終点部

一方北方向では市内で図のように三つに分岐します。この部分のもう少し詳細を図7、更に詳細を図8に示します。

 図7 Decatur南部で南東方向に分岐しているCN線の終点部

 図8 Decatur北部での分岐部分(詳細)

北西方向への路線はCNでPeoria,IL付近まで続いています。中央のものは南北に細長いCNのヤードでヤードの先で行
き止まりになっています。ややこしいのは北東方向の路線です。先の2012年製Illinois鉄道網地図pdfではDTとあります。
これはPioneer Corp傘下のshort lineの一つDecatur Junction Railway(DT)が1993年に穀物ディーラ組合からリース
協約して、南のAssumption〜北東のCisco間で主として穀物輸送を行って来たものだそうですが、2016年に鉄道事業の
OmniTraxと穀物協同組合Topflight Grainとが合弁で設立したDecaturCentral Railroad(DCC)が2017年からDecatur
〜Cisco間の運行を担っているそうです。それで現在ではDTの部分は、Elwin(Decaturの南隣、図3の南東方向、CN分岐
部−まだDecatur市内−より南に位置している)〜Assumption間のみとなっているそうです。このように二つの鉄道会社
に分かれたのは、元々通しでの運行ではなく、DecaturでCNヤードでのCN線やNSヤードでのNS線(渡り線あり)に中継す
る形だったためであるのは明白です。ヤードは謂わば貨物列車の駅のようなものですから、南東方向から合流している
CNの貨物列車は間違いなくdiamond crossingを通って北のCNのヤードまで行っていると思われます。この部分は多分に
今もCNとDTの貨物列車が走っていると思われます。
以前はDT、現DCCが貨物列車を走らせているCisco迄の線路は、Ciscoで行き止まりではなく、White Heathという街まで
ありますが、最早Cisco〜White Heath間は貨物列車に供されてはいません。Ciscoより北北東の街Monticelloには有志
により運営されているというMonticello Railway Museumがあり、ここがそのMuseumからWhite Heath間の路線を買い取り、
観光列車を走らせていてYouTubeには映像がいくつもありました。

 図9 Monticello付近図

google eatjを見ましたら、White Heathから先も昔は線路があったようで、Champaign(AMTRAK"City of New Orleans等
の停車駅がある街)の西方まで今は線路は撤去されて跡だけ残っています。また、同様に南のAssumptionもその先、
Panaという街まで既に線路は撤去されてはいますが線路跡が残っています。CiscoやMonticelloには木造らしき小屋み
たいな昔のdepotが残っているため、調べたところ、この路線はかつてはIllinois Central(IC)(後にNSの前身のNorfolk
Westernと合併した今は無き鉄道会社)の路線だったようです。実はgoogle earthで見るとMonticelloの今はこれも鉄道
博物館となっているらしい昔のdepot名がWabash Depot"と書かれているので勘違いをしてしまいました。図9でNSと表記
している路線の方が昔のWabash railroadであり、これはDecatur方面から来ている昔のIC路線を高架で跨いでいます。
ただそこの線路図を見ますと、下図のようにその昔のIC線に入り込む渡り線があり、その東側にこのdepotがあります
ので、Wabash railroadの列車はこの渡り線で駅までスイッチバックしていたのかもしれません−Wabash Depotという名
称からの推測です。

 図9 Monticello付近図2

ところで、図3では東南東方向にDREIと書かれた路線がありますが、元々はCSXのDecatur Subdivisionだったものであ
り前述の2012年のIllinois鉄道網pdfにはCSXと記載されています。2018年にCSXがもう一つのSecondary Subdivisonと
共に売りに出し、Watco Companyが両方買い取って子会社としてDecatur & Eastern Illinois Railroad(DREI)を設
立し運行を開始したものでまだ最近のことです。区間は、Decatur,IL〜Montezuma,INとなっています。Decaturの東方で
はTuscolaという街でAMTRAK"City of New Orleans"/"illini"/"saluki"が南北に走るCN線とdiamond crossingしています。
ちなみにこのDREIの本社は、INDIANA州との州境に近いILLINOIS州内の街Chrismanでwyeで入り込む路線の南端の
Parisという街にあるそうです。

元々はB&O(Baltimore & Ohio Railroad)という第T種鉄道会社の設けた路線だったようで、DecaturはINDIANA州から
Wabash railwayとこのB&Oの路線が来ていた訳で、それとILLINOIS州内の同じく第T種鉄道会社ICという三つの大手鉄
道会社が路線を持っていた訳です。今はそれぞれNS,CSX,CNの路線となっていますが、CSXはこのDecatur路線から手を
引いたと云う訳です。

以上でDecaturの鉄道に関するこの記事を終わりにしようと思っていたのですが、北部に気になっていた線路がありま
した。たまたまYouTube見ていたら、古い鉄道会社の機関車二機(EJ&E,GTW)が牽引する貨物列車の最近の映像があり、
そこの説明を読んでわかりました。このDecaturには世界最大の食品会社であるADMの本社があり、どうやらその関係
の引き込み線のような存在であるらしいことがわかりました。

 図9 ADM引き込み線など



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