樽見鉄道乗車(大垣⇒本巣)('19/1)

先般、樽見鉄道大垣⇒本巣間乗車してきました。
わざわざ乗りに行ったのではなく、実家に用事があったためでした。いつもはマイカーで行くのですが、前日夜に弟から降
雪予想があって、駅まで送迎してくれるとの連絡があり、実は朝早く出掛けなければならなかったことと最近歳とって1時
間以上の運転が辛くなっていたこともあり、渡りに船で鉄道で行って来た訳でした(^^♪。

最寄りの駅は樽見鉄道の本社のある本巣駅。実家は駅から車で数分の所です。知らなかったのですが、近年、樽見鉄道
は終点の樽見までではなく本巣駅での折り返し運転が多いようですけど、本巣駅までですので問題なしでした。

うちから3回鉄道の乗り換え(大曽根駅での名鉄瀬戸線⇔JR中央線、[往路]金山駅[復路]名古屋駅でのJR中央線⇔東
海道線、大垣駅でのJR東海道線⇔樽見鉄道)が必要で、私は乗り換え時間に余裕を採る輩ですので、うちを朝6:00に
出発、本巣駅には8:45着でした。尚、往路と復路で東海道線と中央線との乗り換え駅を変えているのは余裕で座りたい
がためでした(^^;

 図1 樽見鉄道(大垣⇔本巣間部分)

大垣から本巣までの樽見鉄道の運賃は片道¥520ですが、ホームにある切符売り場で駅員さんから往復なら少し安くな
るとのことで往復を買いました。¥1000でしたので、往復で40円安くなっています。ただ聞きはしませんでしたが、この券
次図のように一日フリー乗車券で、大人2000円とあり、【特別企画1000円】と書かれたものでした。

         図2 購入乗車券

樽見鉄道のレールバスは既にホームに入線していました。

         図3 往路のレールバス後方外観(大垣駅にて)

         図4 往路のレールバス後方内部(大垣駅にて)

大垣駅での樽見鉄道線は下図となっています。しっかり表示されていますので迷うことはありませんでした。

         図5 大垣駅での樽見鉄道線位置

往路(下り)で乗った車両はロングシート車。すいていましたので余裕でしたが、前方が見えるところは残念ながら既に座ら
れていましたので、前方写真は撮れませんでした。

大垣8:14発でしたので、往路は大垣から30分強の旅路でした。大垣駅を出てしばらくは右側のJR東海道線と並行して
走りますが、やがて樽見鉄道は左側に分かれて行き、東大垣駅に到着しました。

         図6 東海道線と別れ、東大垣駅へ

樽見鉄道は単線ですので、東大垣で上り線列車待ちがありました。東大垣駅を過ぎると、前方に揖斐川鉄橋が見えてき
ました。右手(東方)に見えるJR東海道線同様の立派な暗緑色のトラス橋です。

北方真桑駅は、国鉄樽見線時代は美濃北方という名前の駅でした。ここも行き違いが出来る島型ホーム。西側に昔の国
鉄時代の名残である貨物側線がありました。北方は旧本巣郡唯一残る町(他の旧本巣郡内町村は、平成の大合併で、南
の瑞穂市と北の本巣市になりました)。真桑は旧・真正町で現在は本巣市となっています。「まくわうり」はここが良質のも
のを生産していたと言うことでこの名がついたそうです(by Wikipedia)。
次の駅「モレラ岐阜」はすぐ近くの大型ショッピングセンタ「モレラ岐阜」のお客用に設けられた樽見鉄道になって以後の新
設駅です。樽見鉄道は他に、本巣駅の北側に道の駅「織部の里」にちなんだ織部の里駅を設けました。

本巣駅8:45到着。まだ晴れていて、弟が駅で待っていてくれました。弟の奥さんが同乗していて買いもに寄るからとのこ
とでしたが、行った先は農家。あれれ?と思っていたらいちごを頼んであったイチゴ農家だそうでした。で実家到着は当初
の予定通り9:00頃でした。10時過ぎに雲行きが怪しくなり、やっぱり雪が降って来ました。

帰りは15:37本巣発に乗りました。これは樽見からの列車で、降雪の中を大体時間通りにやってきました。

         図6 帰りのレールバス

この車両は前の方がクロスシートのもので、そこが1か所まるまる開いていましたのでそこに座りました。
本巣駅は島型ホームで交換駅。下り線列車もやってきました。

         図7 本巣駅で上りから見た交換の下り列車

樽見鉄道は、国鉄樽見線時代から、旧・本巣町内にあるセメント工場のセメント貨物扱いをしていたため、本巣駅には貨
物側線が残っていますが、セメント会工場(現・住友大阪セメント岐阜工場)が鉄道貨物輸送をやめてしまったため、現在
貨物列車は無くなってしまって、経営的には苦しいと思われますけど、意外に乗客が多かったので、存続をして貰いたい
と思いました。昭和47年ころまでSL(C11)が貨物列車を牽引していて、その後はディーゼル機関車が牽引していて鉄道
ファンには楽しい路線でしたが。図6の写真にはSL時代の名残の給水塔が写っていますね。
セメント貨物輸送があった時代には経営的にもよく(貨物専用の西濃鉄道の子会社)、それで、国鉄時代は未成線だった
神海〜樽見間を開通させたのでしたが・・・樽見には有名な薄墨桜があるため、以前は桜の頃には名古屋から乗り入れ
る臨時客車列車があったのですが、JR東海が機関車を持たなくなり、やめてしまったようですね。今回は時間的余裕が
なくてまだあるかどうか確認しませんでしたが、以前は本巣駅の格納庫に客車が留置されていました。

大垣には16:06に到着、16:26大垣駅始発の特別快速で帰りました。平野部はまだ積雪には至りませんでしたがすぐ
北側にある里山は皆白く雪を被りました。本当に寒い一日でした。


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