線路好きが高じてきています(31)('18/6)

  〜UP#844 2012 shiloh Limited routeを辿る〜

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今回もずっとやっている「線路が好き」という私の全てネットから得た情報のヨタ話で、アメリカの鉄道のいわば「紙上旅行」
(というか、google map/google earth/YouTube画像での机上鉄道旅)です。
線路と地図好きの私は未だに飽きもせず、google earth/mapで線路を眺めています。
勿論、マニアックで、独りよがりのものですので、自分のメモ代わりの記事でしかありません(^^;
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線路好きの私は、前回、YouTube映像で偶々発見した、2016年にUnion Pacific(UP)が運行したSLのUP#844牽引のSpecial
Train"Trek to Tennessee"の走ったルートを辿ってマニアックな記事線路好きが高じてきています(29)線路好きが高じてき
ています(30)
をしたためたのですが、そのとき辿っていた路線付近やそれと交差する線路をいくつも目にしていて、アメリカ
には前の日本や、英仏のような「国鉄」というものがそもそもなく、近年こそ、大都市などでは市とか州とかのassenger train
路線もあるものの、昔から大半は「私鉄」ですから、これはどこの鉄道会社の路線だろうかということも興味の対象になって
いましたから、このUPの路線ってどれだろうと思い、検索してみたらUP自体が州ごとの路線map(pdf)をウェブ上にアップし
ているのを見つけました(⇒State by State Guide to the Union Pacific)。

かなり大雑把なものですが、これは私の前述の興味に回答を与えてくれる、私にとっては貴重な資料です(^^♪
で、このmapにより、前の記事のUP#844 Special Train "Trek to Tennessee"(2016)の目的地であるMemphisがあるTennessee
州には、Mississippi川を挟んだ西隣のArkansas州からMississippi川の鉄橋を渡ってMemphisに入るところ以外、UP路線は
ないことを知りました。すなわち、ここだけがUP路線でMemphis, TNに至る唯一のルートだったのでした。偶々、その鉄橋の
すぐ北側に歩道専用橋"Big River Crossing"ができたゆえに記念で走らせたのがこの"trek to Tennessee"だったということ
です。そして、freight train(貨物列車)の駅といえば、「ヤード」であり、その近隣のUPのヤードは、Arkansas州側の街である
Marion, ARにあるということも先に知ったのでした。

で、この列車路線を辿る中で、それまで場所どころか名前さえ不案内だったArkansas州の路線図を初めて目にしていたこ
ともあり、興味津々で前述のUPのArkansas州分のmapを見てみました。そして、この列車が走った路線は当然ですが、それ
以外の路線も私の推測がほぼ当たっていました。アメリカの鉄道は、別会社路線が繋がっていて相互乗り入れしたりしてい
ますので、単純に判断できないことを先に知っていた(前述では、「走った路線は当然ですが」と書きましたが、時には、途中
他社路線を借用した例もあります−例えば、Colorad州⇒Texas州に入るときにはBNSF路線を借用していました−)のでこう
やって確認できたというわけでした。

         図1 Arkansas州内UP路線図(UPサイトより。私の追記あり)

さて、このArkansas州のUPのmapを眺めていたら、前述の記事の中で示した往路最後の南北⇔東西間の"Wye"のある街
Wynne, ARから南に出ている路線(Wyeの西側から南方向に出ている路線/図1の(j))が州内で行き止まりになっているのを
目にして、どこまでの路線だろうかと辿ってみました(マニアックです(^^;)。その結果、この路線の終点はMississippi川西岸の
Helena-West Helenaであることがわかりましたが、ここで私の興味は、途中のForrest City, ARで東西方向の線路
diamond crossingしていることにありました。そして、この東西方向の線路は図1の(g)であることがわかりました。

         図2 Forrest City, ARのdiamond crossing

図1に示されているように、この(g)は(c)と東の方で繋がっています。そうです、その合流点はすでに前の記事線路好きが高
じてきています(30)
で示したWest Moemphis, ARにありました。2016年の"Trek to Tennessee"は、図1の(a)→(b)→(c)で
Memphis, TNとやってきて、それから、(c)→(d)→(e)→(f)→Oklahoma州と進んでいったのでした。この(c)のMississippi川を渡
る直前のArakansas州東端がWest Memphis, ARであり、そのすぐ西に、Marion, ARのUPのヤードがあります。再度、West
Memphisにある線路図を次図に示しておきます。

         図3 West memphis, AR

で、このForrest City, ARの鉄道映像がないかと検索したところ、2012年春に、この街をUP#844Special Trainが走った映像
がありました。図1の(g)を走った(Forrest Cityで一時停車)ものでした。で、6年も前のものであり、データは少なかったので
すけど、これは"Shiloh Limited"と命名されたUP#544牽引のSpecial Trainだったことがわかりました。これは、UP150th
Anniverasryの一環としてなされた運行だったようです。ちなみに、"Shiloh"とはTennessee州のアメリカの南北戦争激戦地
の一つ(Shiloh battle)だったそうです。

この列車について調べてみましたら、Union Pacific Steam Excursion Schedules, 2003-2013というサイトに簡単な説明と
行程表がありました。"the Blue Gray Alliance, a group of Civil War reenactors"との協賛で運行されたものだそうです。
Shiloh, TNはMemphis, TNからずっと東方の地。UPは、Tennessee州内では西隣のArkansas州からMississippi川を鉄橋で
渡って、Mississippi川東岸沿いの街、Memphis, TNに入るところ以外路線を有していませんので、このSpecial Trainは、近
くのヤードのあるMarion, ARを目的地としたもので、どうやら、Kansas City, MO〜Marion, AR間で、the Blue Gray Alliance
のメンバーを運んだようです。

さて、このShiloh Limitedは前述の部分でもわかるように、前の記事の2016年のTrek to Tennesseeとは同じ路線の所もあ
りますが、異なるところも多いので、線路好きの私は、再び、走った路線同定をして辿ることにしました。

勿論、旅の出発点は、Cheyenne, WYのsteam shop。3/22出発だったようです。しばらくは、Trek to Tennesseeと同じ
Overland RouteでNebraska州へ。このときの列車編成は図4。water carが2台、そして補機のDL(UP2010)を連結してい
ました。尚、その後ろは、前述のサイトによれば、Step car,Tool car,Boiler-Dome car,Baggage car,Souvenir carだそうです。

         図4 Cheyenne, WY〜Council Bluffs, IA間の基本編成

同じくNorth Platte, NEで一泊。3/23出発。引き続きOverland routeをEastboundで進みましたがこの日は遠路を走ったよう
Trek to TennessはGibbon, NEから南に分岐していく路線に入ってKansas州に進みましたが、この列車はそのまま並走し
ているLincoln Hwy.とともにEast-boundでOverland routeを直進しました。ちなみに、Gibbon, NEまでは線路は基本3線でし
たが、ここからは基本2線になっています。図5にNebraska州内の走った路線概要を示します。

         図6 Nebraska州のUP路線図(UP siteのmapに追記)

映像によると、図4のGrand Islandで、下記付近でservice stopしたようです。映像に建物a,bが写っていました。

         図7 Grand Islandでのservice stop

この列車はOmaha, NEを通ったという情報を先に他の映像から知っていたのですが、そして、図1ではFremont, NEから
南に分岐してsouthboundでOmaha, NEに行く路線がありますけど、ここはそちらには行かないでそのまま直進しました。
最初に、ここを通過していく映像からわかりました。ちなみに、Overland routeはここからOmaha, NEに向かって図1にある
Omaha, NEへsouthboundで進みますので、この列車はここからOverland routeよりはずれたlocal lineに入ったということで
す。線路もFreontまでは基本2線できていますが、ここから基本単線となります。そして、次第に北向きになり、東にカーブ
したところのBlair, NEという街を過ぎるとMissouri川に達し、鉄橋を渡ってIowa州に入りました。

         図8 Missouri川を渡って、Nebraska州からIowa州に入る

そのまま東進しますと、すぐにMissouri Valley, IAという街に着き、ここにある"Wye"の西側の脚部線路に入って南方向
にカーブし、東側の脚部線路と接近し、合流し、WestboundのOverland routeを反対方向に南下して行きます。Wyeを過ぎて
すぐのところで3/23最後のservice stopをしたそうです。

         図9 Missouri Valley, IAのWye

やがて、図7のように、CN(Canadian National)の線路をunder crossingし、更に南下していきます。

         図10 CN路線をunder crossing

そして、Council Bluffsという街に着きました。この日はここで一泊しました。3/23は長丁場の一日でした。

ここCouncil Bluffsで3/25朝まで二泊しています。3/24は観覧会だったようです。そして、ここで、passenger train13台(Power
car,クルー用sleeper,Baggage car,Dinner car,Dome dinner,客車(Coach),Dome coach,Coach,Dome coach,coach3両,Business
car)+無蓋貨車(Flat car)1両(前述のグループの所有の大砲を運んだ)を連結したようです。
場所は、Shiloh Limited leaving Council Bluffsにより、下記と同定しました。

         図11 Council Bluffs, IAでの停留場所とその先(南側)

尚、図11はUP分のみ示しましたが、このすぐ西側には図10で示した本線と立体交差しているCNのヤードがあります。
CN線としてはそこが終端のようで、南側ではUP線との連絡線路があります。

このCoucil Bluffsの街は、Missouri川東岸沿いの街。ですから、図11の続きでそのまま西に進むと必然的にMissouri川東岸
に達します。そして、鉄橋を渡ったところが、Missouri川を挟んでCouncil Bluffs, IAと対峙する街Omaha, NEです。そう、列
車は再びNebraska州に戻りました。このOmaha, NEにはAMTRAKの"California Zephyr"(Chicago, IL〜Emeryville, CA)の駅
があります。ややこしいですが、その付近は下記のようになっています。

           図12 Omaha, NE

映像自体は見つけられていませんが、YouTubeのOmahaでの映像の説明の中に旧Uinon stationを通過した?旨が書かれ
ていましたので、断定はできませんけど、図12の北側の破線の路線を進んだ可能性はあります。

UP Overland routeとAMTRAK "California Zephyr"は共にChicagoからアメリカ西海岸California州までの路線ですが、Nevada
州まで、このOmaha, NEで接近する以外は完全に離れています。

Omaha, NEの南西部で、UP路線は、西方向のOverland route(前述のFremont, NEに向かいます)と南方向路線に別れ、こ
のShiloh Limitedは南方向路線をsouthboundで進みました。尚、BNSF路線を借用しているAMTRAK "California Zephyr"は
図12のように、このsouthboundのUP線をトーラス鉄橋でover crossして南西方向に向かっています。ちなみに、この南進の
路線は、基本単線です。

      図12 Omaha, NE南西部

southboundのこの列車は、Nebraska州内、このUP線をどんどん南下していき、やがて、Platte川を渡り、その南にある
diamond corssingを通過しています。図の黒線は、UP線の側線ではなく、川の北部でこの路線に近づき少しの間並行し
ている他社線?です。diamond crossingする東西方向路線への渡り線は図のように本線と平面交差しています。

 図13 Platte川とdiamond crossingを通過

更に南下して、Missouri川西岸沿いの街Nebraska Cityでsevice stop。図14に広域、図15に詳細stop概略位置を示します。

      図14 Nebraska City, NE

      図15 Nebraska City, NE停車場所詳細

Nebraska Cityを発車してすぐに東西方向路線をunder crossしています。

Falls City, NEで再びdiamond crossingを通過しました。

      図16 Falls City, NEでのdiamond crossing

やがて州境を超えてKansas州に入ります。Hiawatha, KSという街の南側で図17のように分岐がありますが、本線は西側で
東側は行き止まり支線です。

      図17 Hiawatha, KS南部の分岐

路線は次第に南東方向となり、やがて、Missouri川西岸の街Atchison, KSに到達。ここでservice stopがあり、複数映像があ
りました。

      図18 Atchison, KSのstop場所

線路はこの先東の方でMissouri側西岸に到達します。そのまま直進してMissouri川を渡る線路がありますけど、本路線の
ルートは川を渡らないで西岸で直角に南方向にカーブしてsotuhboundで進んでいきます。

      図19 Atchison, KS Missouri川西岸で直角に南にカーブ

川の蛇行と線路の蛇行がありますので、付いたり離れたりはしますけど、ここからKansas CityまではMisoouri川西岸に沿っ
て概ね南東方向に進んでいきKansas州側のKansas Cityに入りました。

      図20 Kansas州Kansas City、Missouri川

図20の南部(Kansas州側のKansas City内)で、前回記事Trek to Tennesseeがやってきたルートと合流します。

      図21 Kansas州Kansas Cityで西からの路線と合流(高架)

後は、Marion, ARまで前回記事のTrek to Tennesseeと同じルートを行きますのでそこまでのルートは省略します。
尚、Kansas City, MOではTrek to Tennessee同様、二泊しています(3/25〜3/27朝)。そして、3/27朝、Kansas City Union
stationのAMTRAKが使っているプラットフォームで、前述のthe Blue Gray Allianceのメンバー180名を乗せたようです。アメリ
カの鉄道ファンサイトにその乗車時の写真がありました。

Kansas City, MOを3/27朝出発、途中、St. Louis, MOで一泊し、3/28に目的地Marion, ARに到着したようです。ちなみに
Shiloh, TNはMarion, ARの東方120マイルの所にあるようで、そこで
の行事(6500名参加)にこの列車の乗客は参加しているようですから、ここからバスで現地まで行ったのでしょう。どうやらそ
のFestivalが4/6,7らしく、例のグループは、ここでさようならだったみたいです。
そして、この列車はMarion, ARで二泊、3/29は観覧会だったようです。

さて、続きです。やっと冒頭で示した図3→図2となります。グループ客が降りましたので、Council Bluffsで増結した12両+flat
carはMarion, ARで切り離して、元の編成(図4)に戻ったようです。
3/30早朝にMarion, ARを出発。恐らく、間違いなく図3の※印の線路でBrinkley Sub.に入っています。列車はBrinkley, AR
でJonesboro Sub.に入ってservice stopそして南下しました。図22のCentral Delta Depot Musiumは多分昔の駅舎跡だろうと
思います。尚、Marion, ARまでやってくるとき、Jonesboro, ARの分岐で、東側をやってきていましたが、西側の方がこの、
Jonesboro sub.となります(図1参照)。

      図22 Brinkley, AR

US Hwy63と並行で南西方向に進み、US Hwy63と別れてから、Arkansas川を渡り、大きなヤードのあるPine Bluff, AR
に。

      図23 Pine Bluff, AR

下図の付近でservice stopしたようです。

      図24 Pine Bluff, ARのservice stop場所

図24の西の方に分岐がありますがそのまま直進しています。

      図25 Pine Bluff, ARの分岐

線路はやがて北北東向きとなり、そのまま進んでいくと、やがてLittle Rock, ARに入り、AMTRAK "Texas Eagle"(Chicago,
IL〜Los Angeles, CA)の駅を通り、Arkansas川を渡って、North Little Rockのに到着。行程表によれば、このShiloh Limited
はここまでの行程。

      図26 Little Rock, North Little Rock, AR

当初、誤解していましたが、この後、Cheyenne, WYに戻ったのではありませんでした。このNorth Little Rockのヤード内の
西端にあるUP Jenks Shopで2週間過ごし、4/14に150th ExpressとしてTexas州方面に旅立ったようです。
実は、もう一つ誤解していたことがありました。てっきり、2016 Trek to Tennesseeと同じ停留位置に、機関車headのまま
入り込んだものと思い込んでいたのですが、到着映像見ましたら、そうではありませんでした。それと、次のPartIの映像
では停留位置はそこでしたが、機関車が南方向を向いて停留していました。このことを線路図で示しますと次の通りです。

      図27  North Little Rock, AR到着及び4/14撮影停留位置と列車方向

停留位置に入る線路aに直接、機関車headで突っ込まないで、bの線路上で一旦停止、これはまずは顔見世だったと
思われます。映像では、この後Backしていくところまで終わっていますが、地図より北東にあるWyeで方向転換するため
だったと思われます。Wyeで方向転換するためには、線路cに入る必要があり、それには、Arkansas川を渡ってLittle
RockのAMTRAKのUnion stationのところ(渡り線があります)まで戻る必要があるからBackしていったものと思われます。
で、Wyeで方向転換して、機関車Headで線路bを南方向にやってきて、aとbの分岐点からBackで線路a、そして停留
位置まで入線してきたものと思われます(映像が見つかりませんでしたので推定です)。以下で示した4/14のものと、UP
844の方向がちょうど逆になります。

おまけですけど、この4/14の出発関連映像がYouTubeに三つありました。
 ・UP 844 Leaves North Little Rock - April 14,2012 Part I
 ・UP 844 Leaves North Little Rock - April 14,2012 Part II
 ・UP 844 Leaves North Little Rock - April 14,2012 Part III
 映像からの推定撮影場所と撮影された線路及び列車の方向は下記と思われます。

      図28 4/14 North Little Rock, AR出発線路(:SL UP844 :DL UP8708)

PartIが@、PartIIがA、PartIIIがBに対応します。
それぞれの映像には次の解説がついていました。

PartI:

  (..)The locomotive and its train will cross the Arkansas River and go to the Amtrak Station.
  Then the train will change Mains (tracks) and come back to turn on the Wye at the entrance
  to the Van Buren Sub.

  (機関車と列車はArkansas川を渡り、Amtrak stationに行くだろう。それから、列車はメイントラックを変更し、
  Van Buren Subへの入り口のWyeで方向転換するために戻ってくるだろう
)

PartII:

 (..)At this point, the train is being pulled backwards by the UP 7808. The train will continue
 through the UP yard in North Little Rock, until it comes to the wye, which provides access
 to the Van Buren Sub. Here the 844 and its train will be turned, and will return in a few minutes,
 with the UP 7808 pulling the UP 844 and its train to Pine Bluff, AR.

 (この地点で、列車はUP7808によってバック方向に牽引されてきている。列車は、続いて、Van Buren Subへの
 アクセスを提供するwyeに来るまで、North Little RockのUPヤードを通り続け、UP844とその列車をPine Bluff,
 ARまで牽引する7808と共に数分後方向転換するだろう。
)

PartIII:

 The UP 844 and its train are now heading for Pine Bluff, AR. The train will be pulled backwards
 by the UP 7808 until reaching Pine Bluff. The train will continue heading west until it reaches
 Little Rock Jct. At this point, the UP 7808 will take the train through Biddle Yard (former
 Rock Island), and then head down the White Bluff Subdivision of the UP toward Pine Bluff, AR.
 Upon arriving at Pine Bluff, the 844 Steam Train will move onto the former rails of the St. Louis
 Southwestern Railway (Cotton Belt Route), which is now the Pine Bluff Subdivision of the UP. At
 this point, the 844 Steam Train will be headed in the correct direction to travel down the old
 Cotton Belt Main Line to Texarkana.

 (UP844とその列車は、今や、Pine Bluff, ARに向かっている。列車は、Pine Bluffに到着するまでUP7808によっ
 て逆方向に牽引されるだろう。列車はLittle Rock Jctに到着するまで西に向かい続けるだろう。この地点で、
 UP7808はBiddle Yard(以前のRock Island)を通って列車を連れていき、Pine Bluff, ARに向けてUPのWhite Bluff
 sub.に機首を取るだろう。Pine Bluffに到着すると、汽車は、今はUPのPine Bluff sub、以前のSt. Louis South-
 western Railway(Cotton belt route)を移動するだろう。この地点で、844汽車は、旧otton Belt Main Lineを
 Texarkanaに正規の方向に機首を向けて進んでいくだろう。
)

  ちょっとややこしいのですが、線路図と照合して勝手な補足推察をしておきます(マニアックですが、線路好きな私にとって、
これが楽しいのです(^^♪)。

図28のすぐ西、Arakansas川を渡る前は図29となっていて、Arkansas川鉄橋上は2線となっています。

      図29 4/14 North Little Rock, AR出発線路2(:SL UP844 :DL UP8708)

そして、Little RockのAMTRAK(Texas Eagle)のUnion station付近は、図29の西でArkansas川を渡ってすぐのところで次図の
ようになっています。

      図30 4/14 Little Rock, AR Union Station付近(:SL UP844 :DL UP8708)

上記の解説の中にある、「Van Buren Subへのアクセスを提供するwye」は図27の東の方にあり、線路群の北側に位置して
います。

      図31 4/14 North Little Rockの"Wye"付近(:SL UP844 :DL UP8708)

"Wye"は列車の方向を反転させるのによく使われる手段です。以上、図29〜図31における列車の編成と進んでいる方向を
次図に示します。

      図32  North Little Rock,Little Rockにおける4/14出発のUL844 150th Expressの列車編成と進行方向

おわかりでしょうか?なぜ、最終的にNorth Little RockをDLのUP8708牽引で出発していったかですが、それは、上記の解
説にあるPine Bluff, ARの線路形状ゆえです。すなわち、図25の分岐点において、Shiloh Limitedは赤線のように西方向に
進んでLittle Rock、North Little Rockとやってきたのですが、今回はそれを逆に辿ってきたため、目的の南方向へのカー
ブにはそのままでは入れません。それで、補機的なDLのUP7808でここまで列車を牽引してきたら、最後尾がUP844となっ
ていて、それはちょうど図25の分岐でこれから進もうとしている南にカーブする線路にUP844headで入ることができます。
UP8708はここまでの役目だったというわけで、ここからは、図32の上の図でUP8708を切り離したUP844をheadにした編成
で出発していきました。実に興味深いswithcingでした(^^♪

尚、この4/14North Little Rock発のTexas方面列車は、前述の2012年リストから欠けているのですが、それは、4/17に、
Mt. Pleasant, TXという街で、停車予定が止まらないで2マイルもオーバーランしてしまったトラブルに起因するようです。
これは、Crewのミスではなく、UP844の故障が原因だったようです。で、5月にやっと正規復帰したみたいです。
こういうことが遠因になったのか、UP844は2013年で一旦使用打ち切りされたみたいで、2016年にやっとオーバーホール
が完了して復帰しているようです。前述のサイトリストはそのたまえ2013年まで分しかないようです。

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