線路好きが高じてきていますB(’15/7)
Ross Angeles,CAからSeattle,WAまで運行されているAMTRAK"Coast Starlight"のSacramento,CA
以北、Seattle,WAまでの鉄道ルートをYouTube映像/google map/earth/street viewを調べて同定し
ていたとき、google mapで駅にマウスポインタ持っていくとその駅の主要停車客車列車名が表示さ
れるのですが、アメリカ西海岸のCalifornia北部のOregon州、Washington州の駅に未知のものが示
されました。それは、"AMTRAK Cascades"というAMTRAKと、"Sounder"というものでした。
で、今度はCariforniaを離れて、OregonとWashingtonの鉄路に興味が移りました(^^;。
ま、Oregonは既にそれとは別に、freight trainのswitching映像と場所同定で、Willamette Valley鉄
道を当たっていましたので、Salem,ORなどという街は少しは調べたりしていたんですけどね。
ただ、その時はfreight train(貨物列車)ばかり見ていたわけでしたが・・・
米国では基本、主要都市圏内通勤等の旅客輸送用で色々な名前が付いている新都市間交通シ
ステムなどが造られ運行されているようですが、ちょっと長距離とかになりますと、AMTRAKに代
表される非電化の貨物列車主体の大手鉄道会社などの既存の線路を借用してのものがあるよ
うです。基本、ディーゼル機関車牽引の客車列車なんですね。で、客車列車好きの私にはその意
味で興味深いんです。
で、不案内の私は西Cariforniaを走っている4つのAMTRAK("Coast Starlight","Carifornia Zephy",
"Capitol Corridor","San Joaquin")の形からAMTRAKというのはcab ride方式の二階建て列車だ
と思い込んでいましたら、前述の"Amtrak Cascades"というのはそれとは異なることを知りまし
た。両機関車によるPush & Pull方式で、普通の1階建ての客車列車なんですね。で、その運用
地域はOregon州とWashington州で、Oregon州のEugeneという街から、Portland,OR及びSeattle,WA
を経て、なんとカナダの北隣のVanqouverまで運行されているそうです。
私はそのルートを当たり、同定できました。YouTubeに映像がある興味深いところも場所同定が
できました。両側が水面になっている間に一本、鉄道線路の部分だけが土盛りされていて、そ
この先にあるトンネルから列車(貨物列車やAmtrak Cascades)がその場所に出はいりするという
極めて興味深い映像です(⇒
Amtrak Cascades Coastal Train Runs Vancouver To Seattle
)。
私はこういう光景が好きで見ていてワクワクしました。
Washington州北部に位置する場所です。映像をよく見るとgoogle earthに示されている通り、
途中に橋がありますから左右の水面(海からの入江?)は繋がっています。
図1 入江に設けられた鉄道用突堤?
ちなみに、google mapによれば"Amtrak Cascades"はEugene Amtrak〜Albany Amtrak〜Salem
Amtrak〜Oregon City Amtrak〜
Portland Union Station
〜Vanqouver Amtrak
〜Kelso-Longview Amtrak〜Centralia Amtrak〜Olympia-Lacey Centennial station〜Tacoma
Amtrak〜Tackwila Amtrak〜
Seattle King Street Station
〜Edmonds〜Everett〜Mt Vernon
Skagit Transportation Center〜Vanqouver Pacific Central stationが停車駅らしいです。
見事に私の知らない地名が大半です(^^;。尚、Ross Angeles〜Seattleの"Coast Starlight"は
停車しない駅もいくつかあるようです。
ま、駅と言っても、日本的な特別急行列車停車駅的な駅らしい駅はPortland Union駅とSeattle
King Street駅くらいで、他は屋根もなく、ただ、ここが乗降場所ですよというプラットフォーム
みたいなもの(駅舎はあるようですが)があるくらいですけどねぇ(YouTube映像やgoogle earth
によればです)。
ところで、人気が高いという話のロッキー山脈横断AMTRAKはChicago〜Emeryville(San Francisco
の代用駅)の"Carifornia Zephy"だけかと思いましたら、Seattle King Street駅からとPortland
Union駅からのChicagoまで行く"Empire Builder"というのがあるんですねぇ。
まだ詳細ルート当たっていないのですが、SeattleからのはEdmonds,EverettまではCascades
と同じルートを走り、Everett駅から離れていくようです。一方、PortlandからのはVanqouver
Amtrak駅まで同じで途中から離れていくようです。これら二つは途中で一緒になるとか。
要するにChicagoから西海岸へはCarifornia,Oregon,Wasingtonの三州の代表都市まで大陸
横断のAmtrakが出ているという事ですね。SeattleはWashington、PortlandはOregonの代表
都市ですから。ちなみに調べて見たら、アメリカ合衆国自体の首都がWashington D.C.である
ように、各州の州都はその州の最大都市でないことが多いんですねぇ。知りませんでした(^^;。
Oregon州の州都はSalemだそうで、Washington州の州都はOlympiaだそうです。また、
Carifornia州はSacramentoだそうです。
さて、Washington州にはもう一つ、二階建てcab ride方式のAmtrakとは別のものがあるよう
です。よくわからなかったんですが、どうやら、"Sounder transit"というもので、Seattle
を中心に、北へはEvarett駅までの"Sounder Evarett"、南にはlakewood駅までの"Sounder
Lakewood"というのがweek dayの朝夕を中心に数本走っているようです。緑と白の特徴的な
塗装がなされているのがYouTube映像から見られます。
大半はAmtrakと同じ線路上を走っているようですが、駅は異なり、Amtrak駅の無い街にも
あるようです。seattle近辺広域地域の通勤輸送が目的らしいです。但し、南方向では、
Tacoma駅直前から線路が分かれ、Tacoma駅は線路自体も離れています。その線路上の
先にlakewood駅があります(google mapによる)。基本、貨物輸送が主体的で作られた
米国の鉄道網の利用ですからもうabandonedされているかどうか不明ですけど線路は沢山
ありますねぇ。AmtrakのTacoma駅はヤードの隅に設けられているようで、幹線が通る
ヤードには西にある川を渡る単線の線路が繋がっていて、SounderのTacoma駅がある方
の線路にも同じく川を渡る単線の線路が繋がっていて線路好きには大変面白いです。
図2 Tacoma駅周辺
二つの川を渡ってくる単線線路の橋は共に立派なトラス橋のようです。尚、Seattleから
このTacoma駅までのSounderの車窓映像がYouTubeにありました。
こうやって、YouTube映像/google map&earthを眺める中で、複数のプラットフォームが
あり一応プラットフォームには屋根もある駅らしい駅、Seattle King Street駅とPortland
Union駅の線路構成/列車停車線路が気になりました。google earthとYouTube映像を
照合した結果、それぞれ下記のようです。
・Seattle King Street駅
北側で高架道路のトンネルに入るため、google earthではよくわからず、google
mapも線路図については往々にして誤りがありますので、推測のところもあります
が、元々、北から2線できて、駅ホームの手前で東から二番目の線路が分岐して
ホームのないそのまま2線と次々に分岐してホームに入る3線があり、西側には
この駅がterminalになっている4線があります。プラットフォームは三つあり、
一番東側の島式フォームは東側がこの駅を貫通するSounder、西側はこの駅で
皆に方向に折り返し運転するSouderが使用しているようです。その隣の島式
フォームの東側はAMTRAKが使用しているようですが、西側は映像が無く不明
です。もう一つ西側にもフォームがありますが、片側か島式かは不明。いずれ
にしても北側方向行き止まりterminal線路で、見た映像では東側にAmtrak
Cascadesが留置されていました。尚、フォームのない東側の2線は想像通り
南北方向向きのfreight train(貨物列車)が通過するようです。どうやらBNSF
の線路のようですね。映像ではBNSFの機関車でした。
図3 Seattle King Street駅線路配置概略
尚、図は省略しますが、この先南側では、全体的に南西方向に線路は向かい、
まず東から2番目と3番目の線路、5番目と6番目の線路、7番目と8番目の線路
が一つに収束し、収束した5-6と7-8が更に収束して計4本に減少します。そして、
収束後の西から2番目の線路は再び順に3つに分岐し、西側の1線と分岐後の2番
目の線路は更に分岐して南側でSounder,AMTRAKの小基地になっています。
丁度駅の南方に踏切があり、ここからのstreet viewがありますので状況はそれで
よくわかります。真ん中にAMTRAK、両側にSounderが留置されています。
一方、幹線になる東側の4線はその先、南方向、更にその先で南東方向、更に又
南方向にカーブし先で東側の2本が収束して3本になります。
ていきます。
Seattle市のgoogle map見ますと、南北に貫通しているKing Street駅のある線路
群を中央にして、南の方でこれと並行し、場所的に離れた線路群が東と西にあり
それらが更に南で集まって東西方向の多数の線路群を形成し、全体として東方に
向かうという形になっています。すざましい線路数ですね。
・Portland Union駅
駅の手前で北西方向から来た2本の線路のうち西側の線路は4本に分岐し、駅
には計5本の線路があります。で、ホームは島2面。東側の4線がこのホーム
の両側に位置しています。駅舎そばに5片面があるかどうかは写真からははっ
きりしません(一番西側の線路)。映像を見てましたら、南側からのAMTRAKは
一番東の線路に入り、南向きのAMTRAK"Coast Starlight"は2番目の線路、
"Amtral Cascades"は3番目の線路から出発していました。
尚、ここは貨物列車専用線路は無くて、一番東側の線路を通っている映像が
ありました。
図4 Portland Union駅線路配置概略
南側はこの先、高架道路の真下に入り込み、上が道路、下が鉄道の2階建ての
橋(North Steel Bridge)でWillamette川を渡り、渡った先の北東岸で南東方向に
カーブしていきます。図5のようにここで、北西方面からの線路と交わります。
それぞれ2本線路の片方が一つに収束して図では3本になりますが、北の1本は
方向が異なり、AMTRAKが通る幹線は南側の2本です。
図5 North Steel Bridge越えた北側部の線路
ヤードから見ますと、Portland Union駅がある線路はBNSFのもののようで、図4
の橋を渡ったところで北西方面から来ている線路はUPの線路のようです。この
西の方に大きなUPのヤードがあります。Portland Union駅の西の方にはBNSF
のヤードがあります。Willamette川を挟んで北側にUPのヤード、南側にBNSFの
ヤードがあります。Portland Union駅を北西に辿るとBNSFのヤードを経て北方
向にカーブし、Willamette川を渡って北上していきます。この川の北岸側で北
上する線路とUPのヤードから北西に進んできた線路は上下で交差し、互いに行
くことはできないようです。
尚、図5のUP Gresham線はGreshamという地域を通るUPの貨物線でYouTubeに
映像がありましたのでまだ活用されている貨物線路のようです。
ところでYouTubeにAMTRAKの特別車?(後ろの方に2階建て車両を連結したも
ので長い)が東側からPortland Union駅に入線してきた映像がありましたが、長
すぎて後ろの二階建て車両何両分かがホームから大幅には見出しカーブ先ま
で残っていました。踏切がありますのでそこにかかっていたかもしれません。
機関車を映していましたが、定位置でした。国内でも時にして後ろの一両は
ホームにかかりませんなどということがないわけではないのですけど、あそこま
で外れているのは聞いたことはないです。
こうやってYouTube映像やgoogle map/google erath/street view/googleで色々
と調べてきている中で、行ったことも見たこともない米国の鉄道事情が少しずつ
わかってきました。とにかく線路好きの私には飽きないです。
ちなみにYouTube映像見ていていつも気になっているのですが、車や人が結構
強引に踏切に入るということです。遮断機が下りかけで通り抜ける車・人はざら
です。そのためでしょうか?向こうの機関車は警報を鳴らしっぱなしで走ってま
すねぇ。警笛とは別にからんからんという鐘みたいな音を立てている機関車もあ
ります。調べたところ日本とは道路規則に差があり、日本のような踏切での一旦
停車規制はないそうですね。下手に停まると後ろからホーンを鳴らされてしまう
とか。ま、何十両も貨車を繋いだ貨物列車が来た日には長時間踏切で待たされ
てしまうゆえかも・・・。踏切にかかる貨物列車のLocal Switching映像などが
YouTubeにありますが、延々と車を止めて行ったり来たりしてますしねぇ。
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(追記)
YouTubeの映像を見ていて不案内のため、「あれれっ?」というのに出会いまし
た。鉄橋の出入り口から見た映像で手前で左方向に線路が分岐していてそち
らの方からAMTRAKが鉄橋側へ入り込むものでした。
その場所は同定できたのですが、そのとき、AMTRAK線は手前方向であり、
左手には貨物列車のみではないかと思い込んでいたためでした。それはそこ
にある駅(Vancouver Amtrak station)のgoogle earthを十分見ていなかった
こともありました。で、拡大してやっとわかりました。ここは下図のように
なっているんですね。
図6 Vancouver Amtrak station(WA)付近図
前述の映像にあった左側から入り込むAMTRAKはPortland Union station行の
"Empire Builder"(Chicago⇔Portland)だったというわけでした。
ちなみに上で触れるのを失念しましたが、Amtrak Cascadesの終点はカナダ
のVancouverですが、ここ
Oregon
Washington州
の
(Portland北部)にもspell
が同じVancouver駅があって面白いですね。カナダの方の駅はVancouver
Pacific Central stationでこちらはVancouver Amtrak stationですけどね。
(再追記)
前述のPortland発のchicago行のAMTRAK "Empire Builder"のVancouver(WA)
駅について調べたついでにgoogle map/earthでこの列車のWashington州内の
線路を辿ってみました。そして、もう一つSeattle発のEmpire Builderと出会う駅
もYouTube映像を当たることでわかり、ついでにSeattleからそこまでのルート
も同定できました。その駅の名は"Spokane Amtrak"。Spokane,WAは人口
約21万人でSpokane Countyの郡都だそうです。
YouTubeでこのPortland,OR/Seattle,WAからSpokane,WAまでのEmpire Builder
のriding映像を当たりましたが、途中駅説明映像すっ飛ばしの短いのしか見当
たらずちょっと残念でした。EmeryVilleからのCarifornia Zephyの方は結構北西
Carifornia内のSacramento駅から州境までの駅など字幕明示されているものが
あるのですが・・・。
さて、このEmpire BuilderのVancouver駅映像見ていて気が付いたのですが、
Sotckton駅のSan Joaquinと同じような感じなんですね。
google earth見た時、Vancouver Amtrak駅(WA)のプラットフォームらしきもの
が直進方向(Coast Starlight,Amtrak Cascades)だけ明示されていて、東方向
にカーブしているEmpire Builder側はよく見るとそれかなとしか見えない感じ
ですが、なんと、ここは上下方向とも2線のうち、駅舎から離れた全くフォーム
が無い側の線路を通り、そこで停車することがYouTUbe映像からわかりまし
た。要するにVancouver Amtrak駅でEmpire Builderへの乗降は線路と線路の
間の砂利部分でなされているということです。ま、ところどころに線路を跨ぐた
めの踏切が設けられてはいるようですけどね。
前にも触れましたけど、日本の鉄道の場合は基本的にstepなどで文字通り乗
り込んで行くという形でなく、プラットフォームが高くて乗降口の高さに合わせ
てあるわけで、駅=プラットフォームというイメージがあるのですけど、北米の
場合、近年、大都市圏内で作られた通勤用Passenger路線とは別に中・長距
離用は基本的に貨物輸送用線路を利用しているためなのか、駅=駅舎という
感じになっていて、プラットフォームがあっても低く、この付近で止まりますよと
いう感じの存在のように見えますね。だから、旅客列車が通る線路はフォーム
があるというイメージで考えていると、このVancouver駅などでは戸惑うわけで
す。YouTube映像見ていて既に気が付いていますけど、2線あっても所謂日本
のような上下線的な複線ではなく、基本、単線が二つあるという感じなんです
ね。ですから、このVancouver Amtrak駅でも2線ありますが、Empire Builder
はどちら方向も駅舎とは遠い側の線路を使っているようです。近い方は貨物列
車が使用しています。貨物列車が主体の鉄道会社所有の線路ゆえでしょうね。
あまりにも日本の鉄道と異なるので実に楽しいです。
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