乗り鉄記録(豊橋鉄道とおまけで豊鉄バス伊良湖本線)(’13/6)


愛知県の私鉄と言うと『名鉄王国』ですが、東の端に位置する豊橋市には
豊橋鉄道という私鉄会社があります。
豊橋鉄道は豊橋市内線と渥美線という二つの鉄道路線を持ち、豊橋圏(豊
橋市を中心とする東三河地区)で広く路線バスを運航している会社です。

私はかつて飯田線沿線に十数年住んでいたことがあり、豊橋には時々家族
で出かけ、市内線や主催の観光バスツァーを利用していたことがあって、な
じみのあった会社ですが、実は豊橋鉄道渥美線だけは未乗車でした。
交通不便な田舎町に住んでいたため車がメインの交通手段だったからです。

先週こちらは梅雨入りとかで一週間ぐずつき天気でしたが、火曜日には晴れ
ましたので、今回はその豊橋鉄道渥美線に乗りに出かけてきました。
ただ、わざわざ、愛知県の東端まで出かけるので渥美線往復だけでは芸が
ないと、何度も車では訪れている渥美半島の先端の伊良湖岬に終点の三
河田原駅前からバス(豊鉄の『伊良湖本線』という路線バス)往復で行くこと
にしました(実は車の場合はダメなある目的もあってです)。

(1)豊橋まで
名古屋市内から豊橋まではJRと名鉄の2路線がありますが、JRで往復しま
した。これは名古屋市内から豊橋・豊川までの往復割引切符があるためです。
公共交通機関でちょっと遠くまでというと今の私はJRの大曽根駅までの名鉄
瀬戸線と大曽根からJR中央西線というのが定番ですので、この豊橋往復切
符というのは便利なんですよ。ただ、平日でしたので少々割高で¥1800でし
たが(土日休は¥1500)、往復を単独で買うなら大曽根から往復で¥2900程
度かかりますのでお得です。新幹線での往復割引切符あるのですが、豊橋
駅はこだまと一部ひかり停車駅ですので、快速が沢山ある在来の東海道本
線の方が実は便利なんですね(待ち時間考えたら乗車時間の差は気になら
ず、お値段の差は大きいですからね)。

さて、実は結果的に三河田原駅からの豊鉄バス時刻以外は計画より早いも
のばかりに乗車ということになりました。というか、恐らく最初の計画の行程
は結果的にはやばかった恐れがなきにしもあらずです。

大森駅につきましたら、途中コンビニに寄る予定で早く家を出たためか、予定
より一つ前の電車に間に合ってしまいました。で、JR大曽根駅に行きました
らなんと既に9:10過ぎているのにまだホームの電光掲示板には9:10の表示
が。で、放送で15分遅れと・・・。何かよくわからなかったんですが、一つ手前
の新守山駅で安全確認のため列車に遅れが出ているとのこと。中央西線は
このためか上り下りとも朝のダイヤが乱れていたようです。
で、元もは9:32発に乗る予定でしたが、13分遅れで来た本来は9:10発に乗
りました。元々午前は混む中央西線上り電車ですから朝から混みこみ(^_^;)。
やっとこさ、沢山の人が下車する金山駅でわずか残り一駅なのに座りました
(^_^;)(^◇^)・・・実は金山駅でJR東海道線・豊橋行き連絡しているのですが、
座りたいため(金山駅では座れない事が多々あり)終点・名古屋駅まで乗車
です(^_^;)(^_^;)。

名古屋駅では予定より早くついたため、これも予定より一つ前の10:17発の
新快速の先頭車に乗ることができました(席は進行方向右側、前から2番目
−JR東海道本線の大垣〜豊橋間は全部クロスシート車なんです)。電車は
313系。先頭車はクモハです。

ただ、ドア付近と前方部分に立つ人がいたため、岡崎以後まで前面展望は
ままなりませんでした(何度も乗車している区間なんですが、景色見るのが
好きな子供みたいな輩<私ですのでちょっと残念(^_^;))が、運転士と運転席
側展望は眺めることができました。いつも思うのですが、白手袋で指先確認
をてきぱきとされている運転士さんの姿はかっこいいと思うのは私だけでしょ
うか?

さすがにJR東海道本線の快速は早いです(^−^)。名鉄独占時代のかつて
は名鉄特急パノラマカーでも1時間(かつては名鉄が『名鉄特急で新岐阜30
分、豊橋60分』と謳い文句にしていた時代がありましたけどね。今や岐阜は
JRで最速18分だそうです。いかに旧・国鉄がこの地の地域交通を冷遇視し
ていたかがよくわかりますね)かかった豊橋まで、運賃だけ(しかも前述のよ
うに往復割引で更に安く)でびゅんびゅん走って50分。11:07豊橋着でした。
快速で50分というのは短すぎもなくちょっとした旅気分を味わえますね。

豊橋駅は改札が二階にあり、その改札内に立ち食いうどんとラーメン屋さん
が軒を並べてあります。予定より早くついて時間があり、ちょっと時間的には
早めでしたが、このラーメン屋さんにもやしラーメンというのがあったことを思
い出し(定年前までは出張でこちらにはちょくちょく来ていましたので豊橋駅
はなじみ駅−但し飯田線乗り換えで駅の外には出たことなし−でしたから)、
それを食べました。

(2)豊橋鉄道渥美線
さて、いよいよ今日の目的の豊橋鉄道渥美線です。路線図は下記の通り。
新豊橋駅⇔三河田原駅間、各駅停車35分間の旅です。

豊橋鉄道渥美線路線図
             豊橋鉄道渥美線路線図

JRの改札を出て構内を右側に進むとすぐに右方向に豊橋鉄道の→表示。
階段を下りて初めての新豊橋駅へ。

豊橋駅・新豊橋駅配置
     豊橋駅・新豊橋駅配置図

自動販売機で切符(三河田原まで¥510)を買いましたら、裏白切符。改札は
自動で無く駅員さん改札でした。そして、先日乗った養老鉄道と同じく、パンチ
でなくて赤ハンコ押し。
ホームは改札の先そのまま向うまでという形でした。そして緑色塗装の電車が
ホーム進行方向左側1番線に停まっていました。

新豊橋駅
           新豊橋駅に停車中の渥美線電車
車内
                    車内

電車は3両編成、3ドアロングシート車。ネット情報では東急の中古だそうで、
勿論?東急車両製でした。先頭車、右側先頭部分(といっても座席は先頭ドア
より内側だけ)に座りました。天井には扇風機がついていて驚き(但し、使用
されておらずエアコン装備)。
出発を待っている間に櫛形ホーム反対側2番線に電車が到着しました。

ホーム、JRの線路
           2番線に次の?電車が入ります。右はJR線路&ホーム

意外(?)にこの豊橋鉄道渥美線は時間4往復あり、また、ワンマンカーでなく
車掌付きです。驚きましたのは運転士・車掌とも20歳代にしか見えない若い方
達(男性)でした(往復とも)。逆に改札の駅員さんはお年寄りだったような。

予定より早く豊橋駅につきましたので、予定より一つ早い11:15発に乗りました。
電車は上の駅配置図に示すように少しの間、進行方向でJRの左側すなわち北
側を走り、すぐにJRと分かれて進みました。単線です。
一つ目の駅柳生橋は1面棒線(右側ホーム)。地図の通りすぐ先で橋を渡ります
と左側に国道259号線が近づいてきました。気が付かなかったのですが地図の
上ではそのあとすぐにJR東海道本線そして東海道新幹線の下をくぐり、2面2線
小池駅到着。ここで上り電車との交換。小池駅は下り線側が分岐側で出口で
の本線への戻り部はスプリングポイントになっていました。豊橋鉄道渥美線はこ
のスプリングポイントが沢山使われています。

小池駅線路図   小池駅線路線図

駅過ぎるとすぐに前方にトンネルが見えてきました。地図によれば、国道259号
線の下をしばらく走るように作られています。

トンネル部分
トンネル
                    国道259号線の下のトンネル

トンネルを抜けると右側が国道259号線、左側が木が生い茂る直線路線。この
木々は愛知大学の構内。すぐに1面棒線(左側ホーム)の愛知大学前駅到着。
この箱には恐らく愛大生かと思われる女の子が一人乗車してきて前のシートに
腰を下ろしました。

少し国道259号から左にそれて1面棒線駅の南栄駅(右側ホーム)。前方に森
が見えてきました。森では無く林でしたが。地図では緑地の緑色地域(高師緑
地)です。
国道259号と分かれ、林を抜けてたところに高師(たかし)駅がありました。
高師駅は島式2線ですが、ここには左側に側線群と車庫があり、カラフルな電
車がいくつも留置されていました。

高師駅
           高師駅の車庫

次は芦原駅。ここは互い違いになっていて上り・下りとも入口側が分岐、出口側
が本線側になっていました。尚、次の植田(うえた)駅は逆で入口側が本線側、
出口側が分岐側でした。

芦原・植田駅線路図   芦原・植田駅線路線図

その次は大清水駅、老津(おいつ)駅、杉山駅と下図の形の2面2線式線路
構成の駅が続きました。

大清水・老津・杉山駅線路図 大清水・老津・杉山・神戸駅線路線図

そのあと、1面棒線のやぐま台駅・豊島(としま)駅と続き、最後に2面2線駅
神戸(かんべ)駅を経て終点三河田原駅に11:50到着しました。

尚、大清水〜老津、豊島〜神戸間ではちょっとした森の中を走っていて私の好
きな車窓も楽しめました(^◇^)

森の中
           森の中も通ります

尚、途中から車掌が多くの区間で運転席横に陣取ることが多かったため、あま
り前方展望はできませんでした(ちょっと残念、ネットに全区間前方展望映像が
あるのですがどうされたんでしょうか?)

さて、終点の三河田原駅。ついてびっくり、見てがっくり・・・が〜ん。
地図やネットに写真・映像がある島ホームや側線はばっさり除去され、何かを
建設中でした(:_;)。使われていないようだという記事は目にしてましたが。
線路好きの私にとつては残念無念。

三河田原駅
   島ホームも線路も撤去されてしまって1面棒線駅化の三河田原駅

気を取り直して・・・(^_^;)。

三河田原駅は有人駅です。有人改札口。でも、切符自販機が1基ありました。


三河田原駅駅舎
                 三河田原駅駅舎
三河田原駅改札口
                 三河田原駅改札口
三河田原駅
                 終点であるしるし・車止め

(3)豊鉄路線バスで伊良湖岬まで
渥美半島
             渥美半島と道路

さて、ここから伊良湖岬まで豊鉄路線バスです。1時間1本であり、乗る予定の
は12:24発。早く付き過ぎたのでどうしようかと思ったのですが街をうろつくには
時間が短く駅前にはたいしたものがない・・・喫茶店もなしでした?。
仕方が無く、バスを待つことにしました。駅の外に灰皿もありましたしね(笑)。

さて、このバスは実は豊橋発で、ここが始発ではありません。で、遅れるかなと
思いましたら時間より早くやって来て、1分前の12:23に発車してしまいました。
ここで乗車したのは4〜5人程度でがらがらでしたけどね。平日の昼間ですから
ねぇ。

ちなみに駅に切符売り場は無く、バス内後払い精算です。これで恥かきました(^_^;)
(→後述)
ちなみにこのバスの運転手さんは安全確認を声に出してされていました。
「横断歩道よ〜し」「停止信号よ〜し」「大きく右に回ります」などなど。

バスは駅前バス停出るとまっすぐ街中を北方向に走り、すぐの大きな交叉点を
左折して進みました。路線バスですから市街地では途中乗車・下車という乗客
も少しあありましたが、多くのバス停は下車・乗車客なくどんどんパスしました。
尚、バスは国道バイパスではなく集落のあるところを通っていたようです。
とうとう交代運転手らしき方を除き他の乗客は皆下りてしまいました。貸し切り
みたいなものです(^_^;)。気の小さい私はこれ、辛いんですよね(^_^;)。

ま、その間、眠気が出てしまいうつらうつらでしたが。鉄道車窓でないので真剣
さが足りません(笑)。やがて、終点の伊良湖岬道の駅が見えて来て終点に到
着しました。で、ここで、料金¥1040の私・・・。このバスのシステムって、紙幣
ダメなんですね。両替機で小銭に両替した上でコインを料金箱に入れなくては
ならないんですね。わからずもたもたしてしまいました(^_^;)。じいさんそのもの
です(^_^;)(¥1000以上もするのでもたついてしまったというわけで年寄りの田
舎者だからではないと弁解してみる(笑))。

ところで、初めて車以外で来ましたから・・・暑いですし、当然、生ビール!
焼きあさりといかやきと生ビールにありつくことができました(^◇^)。
少ししか飲めない人ですけど飲むと言う雰囲気が好きで、そして生ビール好き
です。恋路が浜側でです。そして、その後、平日で静かな浜辺を散策したのち
道の駅まで戻りました。ここは三重県の鳥羽や知多半島の篠崎までのフェリー
が出ています。

伊良湖岬灯台
             伊良湖岬の灯台
             恋路が浜

(4)帰り
道の駅で自分への土産を買い、15:48発の田原駅前行きのバスを待ちました。
丁度、篠崎方面行のフェリーが入港し、後ろの車を運ぶ扉があいたのでしばら
く様子を見てました。数台車が入って行きました。扉の近くに停めたようです。
ちなみに私はカーフェリーで車を運んだ経験がありません。

やっとバスがきました。他には女の方が一人。今回は最初に両替しておきまし
た。バスには黄色の菜の花のラッピングが施されていて『菜の花号』などとい
う観光バスみたいな名前がついていました。

豊鉄路線バス
   伊良湖から帰りのバス

尚、バスは豊橋行きではなかったんですが田原駅前が終点では無くその先、
渥美病院まで行くものでした。勘違いしてました(^_^;)

帰りのバスは途中、高校の帰宅時間に重なり、高校生が乗り込んできました。
往路とは異なりにぎわしいこと(笑)。それでも私はうつらうつら(^_^;)。
左手に三河湾の海を眺めたりうとうととしたりで・・・

ところで、上では紹介するのを忘れていますが、豊橋鉄道渥美線にはカラフル
なラッピングが施されたカラフルトレインというのを走らせています。
三河田原駅の待合室に下記が貼ってありました。

カラフルトレイン
   カラフルトレイン14:56 2013/06/05

往路では緑色の『しでこぶし』号でした。ただ、全部が全部でなく普通の塗装
のままのもあります(ただし、それでも一色系ではなく緑色や橙色です)。
帰りは16:47発に乗りましたがこれは普通の緑色のものでした。中は同じです。

帰りは一番後ろに座ろうと思ったんですがすでに座られていたのでやむおえず、
また先頭車の先頭に座りました(^_^;)。
帰りの電車は結構高校生や愛大生などが乗り、立っていました。三両編成はこ
ういう時間帯もあるための固定編成なんですねぇ。

豊橋駅に戻り、夕方になりましたので駅舎の地下のレストラン街に行き、ソバ屋
で温かいおそばのかつ丼セットとまた生ビールで夕食にしました。
JRは始発駅なので楽勝で座ることができました。近所の小さなスーパーに寄り
道したりしましたので家には20時過ぎに戻りました。

しかし、乗っているだけなのに今日もなぜかお疲れ気味でした(^_^;)

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