大井川鉄道の日帰り旅(2)〜井川線と帰り(’13/5)
千頭駅も側線がある魅力的な駅でした。錆びてぼろぼろになったSLとELや
電車が留置され、クリーム色の真新しいELも三両留置されていました。
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千頭駅
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千頭駅構内(左端の列車が乗ってきたもの)
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さあ、私たちは11:36発の井川線に乗らねばなりません。駅の外に出ることなく、
ホーム改札左側に切符売り場があり、井川往復と言ったらフリー切符が渡され
ました(先日乗った明知鉄道と同じですね)。2300円もします(高い〜)。
経路を再掲しておきます。
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井川線
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井川線は6番線から出ています。井川線はなりが小さくてトロッコ列車のようで
すが、レール幅はナローではなく本線と同じだそうです。ただし、背が低くホーム
も通常のところから一段低い部分が設けられていました。
ディーゼル?機関車も小型です。
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井川線車両(千頭駅)
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井川線車内
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若い愛想のよい車掌は長靴ばきでした。雨天だったからかも。
乗りこんだ車両はうちの家族と数人のおばさんのグループのみ。先に乗りこんだ
私たちは一番後ろの席に、そしておばさんのグループは一番前に。
客車は全て?非貫通式で一度降りないと別の箱には乗れません。入口そばにマ
イクがあり時々うちの箱に車掌が乗務しにきました。
井川線は生活路線でなく、完全に観光路線ですから車掌がガイドを務めておられ
沿線の観光案内がされました。平均時速20km/hとかで、終点着はなんと13:24
なんです。実に1時間48分の乗車時間です。
元々は中部電力の水力発電のための井川ダム建設用として設けられた路線だそ
うで、ダム建設後、大井川鉄道が借り受けて観光路線としているそうです。
乗降客(観光客)の乗降がある主要駅は奥泉駅(寸又峡温泉へのバス路線あり)
接岨峡温泉駅などで、それぞれ降車客がおられました。同じ箱内のおばさんの
グループは接阻峡温泉駅で降りて行かれました。
沿線に見どころが多く、井川線一の有名なところはなんと言っても、アプトいち
しろ駅から長島ダム駅間の60‰という日本最大勾配区間でしょう。ここだけはア
プト式でかつ電化されていて噛み合う歯車がついた専用の2基のELで押し上げ
引き下げをしています。
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アプト区間のシェルパの電気機関車
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長島ダム
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次はレインボーブリッジ。ひらんだ駅を出て、
平田トンネルを抜けると現れ、途中、対岸から半島のように出ている部分の先に
大井湖上駅がありました。ま、でもここは上から俯瞰しないと全体像がわかりま
せんよね。
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レインボーブリッジ
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その先には関の沢の高架鉄橋。谷の流れははるか下の方に小さく見えました。
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高〜い関の沢鉄橋
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さて、今回の密かな楽しみは次にある『尾盛駅』。秘境中の秘境駅で近傍に民家・
集落や道さえない駅。左手(北側)にそびえる尾根上にある風イラズへ登る人か
秘境駅ファンくらいしか下車しない駅です。前回来た時はそういう存在であるこ
とを全く知らずにいたので、今回は是非この目で見てみたいと一つの目的にして
いました。ただし、下車までする気はありませんでしたが。
ここでは一人だけ、ビデオ撮影されていらっしゃる方が下車されました。
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有名な秘境駅の尾盛駅
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さぁ、終点の井川駅です。13:24着ですが、同じ車両が引き返す13:46に乗らな
ければなりません・・・というより、長居するような見どころ付近になし。
標高686m・南アルプス登山口という表示板がありました。でも、遠すぎない?
ま、寸又峡温泉は南アルプス深南部と言われる山々への登山口ですけどね。
前述の風イラズという変わった名前の山がある尾根は北方で大無間山という名
前からして魅力的な2000m峰(但し登山道が険しく累積標高差が2000m以上あ
るため私には登るのは無理ですが)があり、そこから南アルプスまで尾根が続
いていて縦走される方も多いようです。
帰りの列車は15:37千頭着。今度の金谷行きは16:54と1時間17分待ち。これは
中途半端な長さの待ち時間で駅周りでぶらぶらと過ごしました。
で、16:54発の電車は「これがくるとおもしろくていいな」と思っていた旧・南海電車
の緑の電車がどんずばで来ました(^◇^)。残念ながらデジカメがバッテリー切れ
になったので携帯で撮影しています(小さい〜(^_^;))。
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帰りの電車
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2両編成のワンマンカー。クロスシートと前後がロングシートになっていました。
先頭車両に乗車。
新金谷18:02着。往路と同じ新東名・島田金谷ICから高速道路に入って走って
いるとき携帯が鳴りました・・・どうしようもないので次のPAで掛けた先を調べよ
うとした途端再び携帯が鳴りました。同じ相手からでした。
で、ついでにこのPAで夕食を済ませ、家には8:30過ぎ帰着。最近、長距離運転
疲れてしまいますが、今回もちょっとへとへとでした(^_^;)
(終わり)
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