乗り鉄記録(愛環&名鉄・蒲郡線、西尾線)(’13/4)


近年は鉄道路線の廃止がちょくちょくあります。愛知県内では今、名鉄2路線が
存続の危機にあるようです。で、いつ廃止になるかわからないとなれば乗ってみ
たいという気になり、そのうちの名鉄・蒲郡線に乗りに行くことにしました。

ただ、折角出かけるのでとまた、一筆書きコースで行ってきました。東京圏や大
阪圏と比較すれば鉄道網は確かに貧弱ですけど、それでもそこそこ鉄道はあり、
地の利を生かすと可能なんですよ(^◇^)
ルートは下図の通りです。愛知環状鉄道の未乗車部分(但し、途中の八草〜新
豊田間は一度乗っていますけどね)制覇と合わせ、未乗車の名鉄・西尾線も制
覇してきました。

乗車ルート
             乗車ルート

近くの大森・金城学院前から9:08発の名鉄・瀬戸線の下りに乗りました。愛環の
瀬戸市駅近くの新瀬戸駅まで290円。先日歩いて見学に行った尾張旭検車場に
は今日1編成も留置されていませんでした。本数の多い朝はフル操業かな?

新瀬戸9:22着。今朝は風が強くちょっと寒かったためか駅のトイレに。それから
愛環の瀬戸市駅に行き終点岡崎までの切符を買いました。750円でした。
ホームに上がり、一番先頭に立ちました。あせらなくても誰もそんなとこ立つ人い
ません(^_^;)。平日ですから・・・。9:41発に乗車しました。終点岡崎まで約1時間
強の旅です。尚、愛環は瀬戸市駅〜岡崎間では大半が単線ですが、高架であり
将来的な含みがあるのか複線分の土地が確保されているようです。勿論電化さ
れています。JRも万博以後、本数は少ないですが高蔵寺から乗り入れています。
元々は一部が旧・国鉄・岡多線として開業したのを愛知県などにより第三セクタ
化したものですからね。料金が割高ですけど、黒字らしい・・・。なんせ、珍しく、
車掌がいますからね。

瀬戸市駅
             愛環・瀬戸市駅ホームにて

新豊田までは東部丘陵地帯を通っているため、いくつかトンネルがあります。瀬戸
市駅の次の瀬戸口駅との間に瀬戸トンネル、瀬戸口駅の次の山口駅と八草(やぐ
さ)駅との間に少し長めの八草トンネル、八草駅と次の篠原(ささばら)駅との間に
篠原トンネル、篠原駅と次の保見駅の間に保見トンネルがあります。

八草トンネル
             八草トンネル

貝津、四郷(しごう)を過ぎるとやがて名鉄・豊田線が右から上をオーバークロスして
左に隠れていきました。まもなく、愛環・梅坪駅をすぎ、豊田の市街地が見えてきま
した。

豊田市駅付近
             前方に豊田市駅付近のビル群が出現

ここまで運転席は上の写真のように幕が下ろされていましたが、運転士はなぜかこ
こで全開にされました。運転士は20代に見える若い方でした。ワンマンカ−ではな
く車掌がいるのに、この後、駅で停まるたびに窓から後方をチェックしたり、ホーム
におりられたりしていました。ま、あの流暢な白手袋での指先確認というのは実に
かっこいいですね(^◇^)。

新豊田を出ると、次は新上挙母、そしてその次は駅の東側にトヨタ自動車の本社工
場がある三河豊田駅。工場と反対側の西側は立派な市街化されつつあります。時
刻表によると平日は新豊田駅からこの三河豊田駅まで朝夕、恐らくトヨタ社員の通
勤用と思われるシャトル電車が出ているようです。

この後、末野原駅を過ぎ、東名高速をくぐって永覚(えかく)駅を過ぎ、伊勢湾岸自動
車道をくぐって三河上郷駅(東名高速上郷SAの東、トヨタ上郷工場付近)を過ぎて岡
崎市に入り、北野枡塚(きたのますづか)駅に到着。ここには愛環の車庫があること
を到着前に思い出しました。それとともに、なぜ、岡崎〜北野枡塚、高蔵寺〜北野枡
塚というのがなぜあるのか氷解しました。電車基地はそれほど大きくはないようでし
たがそれでも何編成か留置されていました。

北野枡塚の電車基地
             北野枡塚の電車基地

この後、矢作川を渡り、大門駅、北岡崎駅、中岡崎を過ぎると右手にJR東海道線が
見えてきました。この少し前になぜか車掌による切符点検がありました。
いよいよ終点・岡崎駅到着です(10:38)。

JR東海道本線
             右から近づくJR東海道本線
電車基地
             愛環・岡崎駅の電車止め

岡崎駅についてまずは速攻でトイレへ(^_^;)。そして上りホームに上がりましたら、
3分遅れて運転中の案内。これが実は後で響きかけたことはこのとき知る由もなし。
愛知県には46年も住んでいるのに、JR岡崎駅下りたのは初めてです。

時刻表では10:47発の新快速に乗り、次の駅が蒲郡駅。約10分の乗車。電車は高
速で間の駅を通過して突っ走りました。尚、運賃は320円。

蒲郡到着は10:57予定が11:00頃。この駅も下りるのは実に初めてです。
改札を抜けると南口側に名鉄・蒲郡線の切符販売機1基と駅員改札口がありました。
で、時間を見ると11:11発。その次は30分後の11:41。まずは先に切符だけ買いま
した。終点・吉良吉田まで440円。で、このときはまだ直近のに乗るかどうか迷ってい
ました。少々、腹がすいたので(^_^;)。で、見た所、豊橋駅でも営業している壺屋の立
ち食いうどん屋があり、天ぷらうどんを食べることにしました。そして、やっぱり11:11
発に乗ろうと時計を見ながらうどんをかけ込んで・・・もう後、発車まで1分しかない。
写真を撮っている暇ありません。改札に言ったらまもなく出るのでそのまままっすぐ急
いで行ってくださいとのこと。もう一人、後ろからおばさんも。
階段を上がった所が先頭車両。なんとか間に合いほっと一息。でもホームも電車も撮
影できず(:_;)。電車は6000系2両編成のワンマンカー。オールロングシートの社内はや
はりがらがら・・・平日の昼ですから余計ですが。

ま、どうせ乗るのが目的だし、小さなオート撮影デジカメだし、ま、いいかと思いなおし
て車窓を楽しみました(^◇^)。ただ、残念ながらあまり海は長く見えないんですね。
見えたのは、西浦温泉に近い西浦駅と愛知こどものくにそばのこどものくに駅間のわ
ずかと東幡豆(はず)駅と西幡豆駅間?のわずかでした。

西浦駅
             西浦駅と反対側の電車
海
             車窓に見える海(三河湾)

終点・吉良吉田にはどのホームに到着するのかということばかり気にしてしまって
到着時間を確認するのを忘れてしまいましたが、時刻表で見ると約26分くらいの乗
車時間のようですから多分11:40くらいに到着したと思います。11:45発の西尾線
を見送りましたから(まさか、この時間帯、吉良吉田から出ている西尾線が1時間
に2本しかないとは思いも寄らず(^_^;))。

最西端の駅だと言うことで興味森々だった吉良吉田の駅は概略下図のようになって
いました。蒲郡線の電車は2番ホームに停まりました。ホームからはすぐに出ず、
蒲郡で写真撮れなかったので電車や線路の先(廃線化した三河線の残分)の写真
などを撮りました。

吉良吉田駅
             吉良吉田駅構成概略図
蒲郡線6000系
蒲郡線6000系
             乗ってきた6210外観と車内
線路の先
             線路の先(廃線化された三河線方面)

実は驚きました。廃線の危機にあり2両ワンマンカーですので、もっとぼろい電車か
と思っていたら、瀬戸線の6000系より色も窓の形も美しい・・・

到着の2番ホームの線路の先に電車が来ない?はずなのに踏切がありました。
蒲郡線と西尾線の改札は一体になっておらず、蒲郡線から西尾線に行くための自
動改札、そして駅の外に出るにはもう一つ自動改札を通る必要がありました。

蒲郡線の自動改札
             蒲郡線の自動改札

とりあえず再度切符を買う必要もあり、駅舎の外に出てみました。

吉良吉田駅
             吉良吉田駅

喫茶店が二つある以外はバス停があるくらいでした。大きな近辺の観光案内図は
ありましたけどね。ま、この駅自体が一つの目的でしたからこの方が何か私的に
はぴったりの感じだったんですけどね。

さて、今度は西尾線です。駅の時刻表を見たら12:15発。しかも1時間2本だけ。
そしてこの時間、急行だけ・・・。もっと驚きましたのはJTB時刻表には記載があり
ませんが、停まっている電車の行き先表示がなんと急行・弥富行。新安城で名鉄
名古屋本線に乗り換えなくて目的地の名古屋・金山駅までそのまま行ける(^◇^)
ありがたい・・・で、先頭車両に乗りました。しかも運転席と反対側だけある二人
掛けシートに陣取ることができました。なんせ平日の昼間ですものね(^_^;)
乗った車両番号は3627(3500系/3527F)。この系統の電車は初体験??
ちなみに金山まで900円でした。

3627
             急行弥富行き
3627車内
             車内、ロングシートです

実はちょっと驚いたのですが、3か所くらいの駅の先のポイントがスプリングポイント
になっていました。ポイントが反対側ではないかと心配しましたが、信号は青。しかし
やはりちょっとポイント通過時に音がしました。普通のポイントの所もありましたので、
混在しているようです。

尚、運転士の方は若い目の方でした。レバーはダブルハンドル式なんですねぇ。名鉄
の運転台とかは眺めたことがありませんでしたが、これは鉄道チャンネルで東急前面
展望映像で見たのと同じです。最近はこれなのかなぁ・・・(知識不足(^_^;))。

西尾線も大半が単線。一部西尾市付近で高架になっています。
急行は吉良吉田駅を出た後、次の上横須賀駅、福地駅と西尾までの隣接駅に止まり、
西尾駅からは桜町前駅、米津駅、桜井駅、南安城駅に止まり、西尾線の終点・新安城
駅から名鉄名古屋本線に入りました。

西尾市というのは初めて見ました。会社の先輩にここの出身の方がいましたので名前
だけは知っていたのですが。西尾市から少し複線になってましたが、西尾口という駅
の手前で単線に戻りました。

西尾駅
             西尾駅が近づく

そう言えば、愛環もこの西尾線も矢作川を渡りましたが、共にカメラをしまっていた
ため写真を撮ることができませんでした(^_^;)。矢作古川という川の鉄橋だけは撮り
ましたけどね。調べておいたのにぼけてしまって(^_^;)

名古屋本線に入って最初の停車駅は知立。ここからは三河線が出ています。ここで、
運転士・車掌が交代しました。
そして、豊明駅、前後駅、名古屋市内に入り、新装になった鳴海駅、堀田駅を経て
神宮前到着。ここでまた、運転士・車掌とも交代しました。スィッチ用キーは運転士
それぞれが持って乗るようですね。

ここから各駅停車になるというのは案内が先にありました。しかし、私が下りるのは
次の駅の特急停車駅の金山駅でしたから無関係です(笑)。

ところで、この電車、弥富行きと述べましたが、これは名古屋本線から須ケ口駅の
先で別れて西の方に進む津島線を通り、津島から尾西線に入って南下しての終点・
弥富まで行く電車ですからおもしろいですね。ちなみに弥富駅はJR関西線の弥富
駅のそばにあるんです。尾西線は前に弥富までわざわざ乗りに行き、弥富からJR
関西線で名古屋に戻ってきたことがありました。

金山からは大曽根までJR中央西線、大曽根から名鉄・瀬戸線で帰りました。
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前々から計画していたのですが、なかなか行けずにいたこのルートでの名鉄蒲郡線
乗車。退職しましたのでやっと実現しました。実は元々の計画はもっと欲張ったもの
でしたけど、楽しみは後に残しておくことにしました。

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