ちょっと比較してみました
前項でJR東海が所謂「鉄オタ」さんから不当に評価されていることに触れました。
「地元愛が強い」私ゆえの擁護論なのかもしれませんが(前項で述べたように勿論不満はあ
りますけど)、みそもくそも一緒にしてここだけ悪いような罵倒に反論してみたわけです。
で、本当に在来線が軽視されているのかについて地方線で列車本数の比較をちょっとしてみ
ました。
例えばJR東海の飯田線ですが、平成大合併以前から市である豊橋市から近傍の豊川市ま
では普通列車が片道61本/日、特急2本/日の計63本、少し奥の新城市まででも片道普通
29本/日、特急2本/日の計31本/日あります。電化されていますが豊橋近くを除き、単線で
す。今はつい最近まで名古屋地区で使用されていた比較的新しい213系と最新鋭の313系
が使用されています。国鉄時代はお古電車の宝庫だったそうですが・・・
一方、例えば山口県の県庁所在地である山口市は山口線の沿線で、今は新山口と名を変え
た新幹線の駅から出ていますが、調べた結果、普通30本/日、特急3本/日で定期列車は合
計33本/日、季節列車のSL山口号含めても34本/日ですから、小さな愛知県の新城市まで
の本数とあまり差がないことがわかります。
確かに電化している飯田線と非電化の山口線を比較するのもなんですけど、例えばJR東海の
多治見〜美濃太田間の太多線は非電化単線ですが、新山口〜山口間より多く38本/日ある
のです。同じく単線非電化の武豊線は40本/日あります。
これらは決してもうかっていない路線なんですね。ですから、決して在来線軽視ではないのは
明白です。確かに、超ローカル地区は途端に本数が激減していますが、そういうところは閑散
地区で空気を運んでいるようなものです。そしてそれはどのJR各社でも同様なのです。
飯田線でも新城駅より先のところではほとんど確実に座れます。2両編成でもがらがらですから。
安い青春18キップでこの地を通過する人には東海道本線が静岡県内でロングシートであるこ
とや快速がないこと、そして大垣〜米原間の本数が少ないことなどからおもしろくないかもしれ
ませんが、それぞれ理由があり、たまにのって通過するだけなのにそういう自分だけ満足を民
間会社に求めるのは本来筋違いじゃないかと思います。要は地元民の便がどうかで判断すべ
きことではないでしょうか?
ロングシートですが短区間の通勤乗車で使用する場合はクロスシートよりこちらの方が都合が
いいんですね。確かに長区間利用には難がありますけど、昔と違いそういう乗客は少ないんで
す。昔は「特急」というと相当高級クラスのイメージがありましたけど、今は準急・急行というの
がほとんど皆無の時代で庶民が特急を普通に使う時代になっているのですから・・・。
JR九州など元々、特急系気動車ではないキハ40系を改造した2両編成の特急があるくらい
の時代ですからねぇ。
いずれにしろ、旧・国鉄から引き継いだこの地の貧弱な在来線インフラの中で地元民の便を考
慮してくれていると思っていますよ。私鉄との競合はむしろ大歓迎です。独占にあぐらをかかれ
るのは利用客にとって碌なことはありませんから。
でも、競合していないところでもちゃんと国鉄時代より可能な範囲で改善してくれているのは時
刻表や使用車両を見れば明らかです。人口が多いゆえに旧国鉄時代からインフラが整備され
ていて在来線で儲けているところと、引き継いだ在来線インフラが貧弱で利益が出ているのは
新幹線だけと言われているJR東海を同じ土俵で比較すること自体、不当ではないでしょうか?
例えば関西本線はせめて四日市までだけでも完全複線化されていたなら今よりずっと近鉄に
対抗できるサービスをしていたはずです。同じく名鉄の牙城だった岐阜〜名古屋間で多くの乗
客を乗り替えさせたんですから。
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