驚くべき内容の本を読みました(’13/7)


図書館で見つけた1冊の本。『秘密工作 ケネディ暗殺 天国からのメッセージ』
(土屋宏・著/彩流社)。

話題になったような記憶がなかったのですが・・・恐らく、「とんでも本扱い」にされ
たのかもしれません。小説では無く、なんと、ケネディ暗殺首謀者が亡くなってか
ら、日本のケネディ暗殺計画について調べて来た城西国際大学教授の土屋宏氏
の脳にテレパシー?で送ってきた自白が記された本ですから。それだけで大半
の方は(実はとんでも好きの私でも「本当なの?」)「何これ?」でしょう。

この本の作者は最後まで、相手の名前を明示しませんでしたが、最後の方でイニ
シャルだけ明示しどういう立場の人だったかをぼかして書いています。
そして、冒頭に死亡年・年齢・場所が書かれていますので、ネット調べてその人物
が特定できました。私は記憶がないのですが、知日家で日本の勲章まで貰ってい
る人だそうです。私もここには名前を記しませんが、事件の少し前まで米海軍のトッ
プの地位(海軍作戦部長)にいた人ですね。

事件は1963年だったそうですから(私は記憶の彼方です(^_^;))、もう50年も前の
ことなんですねぇ。私が14歳のときですから、まだ中学三年生だった頃です。
今度、駐日米国大使に選ばれたのは当時のケネディ一家の唯一の生き残りである
故・ケネディ大統領の末娘さんだそうですね。

いずれにしろ、米国南部ダラス市でのオープンカーでのパレード中に起きたこの暗
殺事件。すぐ後継大統領になったジョンソン副大統領の指示で出来たウオーレン事
故調査委員会の報告に納得した人はいないでしょう。強引にオズワルドという1人
間の犯罪にして幕引きしてしまいましたからね。

このオズワルドはこのメッセージを送ってきた(と著者が書いている)人物が相当前
から犯人に仕立て上げるために本人が気がつかないまま色々と命令して行動させ
た(U2情報を土産に持たせてのソ連亡命とか)男だったそうで、事件の後に自分が
嵌められたことにやっと気が付いたようですけど、死人に口なし、警察に連行される
途中、警官・報道陣の前でルピーという男に射殺されてしまいました。哀れですねぇ。

ただ、綿密に立てた計画ですが、色々と手違いがあり、収拾に苦労したようです。
それらの手違いが「ずさんな計画」に見えて「陰謀なかった」説もあったようです。
真の実行犯はケネディ兄弟を恨んでいたマフィアのボスに推薦させた最高の殺し屋
だったと言っています。

この暗殺事件では証人・邪魔になった関係者・ジャーナリストが沢山謎の死を遂げて
いますが全てこの人物の命令で行われたと言っています。そして、事件に関する色々
な本が出てきますが、この人物の名前は全くなかった気がします。絶対に自分には辿
りつかないように巧妙にやった感がしますね。ネット見るとジョンソン副大統領犯人説っ
てのもありますが、どうやら犯人一味では無く事件までは知らなかったようです。
ケネディー亡きあとジョンソンになって方針が変わった一つ・・・それがベトナム戦争か
らの撤退計画が撤回されたことだそうです。これが犯行動機の一つを物語るらしいで
すね。ジョンソンは脅しに屈しただけらしいです。
結局、このメッセージを送ってきた(と著者が述べている)首謀者はケネディが当時の
敵国ソ連と友好を結ぼうとしたことが米国を亡国に陥れることになるという危機感から
この暗殺計画をたてて遂行したようです。

CIA犯行説とかUFO関連説とかジョンソン犯人説とか色々目にしてきましたが、何か
この本の内容が一番つじつまがあっている気がしました。

なんで日本人にメッセージ?ですが、家族などがいる本国では差しさわりがあるゆえ、
遠い別の国で今でも事件の真相を追っていてかつ英語がわかる人としてこの著者を
告白相手に選んだ(と著者は書いています)ようです。2003年の本ですからそれでも
事件から40年もたち、当事国でない日本では事件を知らない世代が沢山いる現在
ですから、日本の著者の本は内容と相まってほとんど話題にならないだろうと(事実、
こんな本があったこと私は知りませんでした)言う訳だったのかも。
ネット見てもそういう話題を見付けられていませんから本国でも話題にもなっていない
のかもしれませんね。リンカーン大統領暗殺ともども遠い昔話になって風化してしまっ
ているのかもしれません。

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