中国はまだSL大国なんですねぇ


前の記事で2009年まで実在した中国・内モンゴル自治区の露天掘ジャライノール炭鉱
にうじゃうじゃと存在したSL映像の紹介をしました(YouTube映像)が、まだまだ今年に
なっても中国ではSLが健在であることを示している映像がありました。

私は別にSLオタではないのですが、見ているとSLって本当に迫力がありますね。
あの遠くからも見える煙突からのものすごい煙と、シュポシュポという音は子供の頃、汽
車が大好きだった私にとって忘れていたものを思い出せてくれる魅力を感じさせます。

日本などは鉄道は斜陽で国鉄からJRになったとき、多くの線が廃線になってしまいまし
たが、中国では未だに新線開通があるんですね。うちのある1991年発行平凡社百科事
典の世界地図には記載のない奥地の長距離路線がいくつもその後に開通しているよう
です。なんとあの、チベットのラサまでの鉄道(青島チベット鉄道)も開通しているようで、
YouTubeには乗車映像がありました。

で、驚いたのは、1990年代に開通した内モンゴル自治区の「集通鉄路」という第三セ
クタ(社会主義国の中国では全て国営かと思っていましたので驚きましたが)の鉄道が
新しい鉄路なのに、つい最近までSLが主力でその筋では有名だったということでした。
どうやら、世界銀行からの借金で建設したこの鉄道、機関車代と燃料費代からSL牽引
でスタートしたそうです。中古の機関車だったんでしょうね。2000年代で既に多くが部
品がもうないなどの理由で廃車になったそうですから。燃料は中国には炭鉱が多く、そ
の意味でも石油より割安なんでしょう。

それにしてもダブルΩループを走る重連での貨物列車映像は極めて魅力的です。もう、
そういうことはないらしいですが・・・
集通鉄路 経棚峠

映像ではなく写真だけの記事ですが、全線を鈍行で乗り継がれた方の同乗記がネット
にありました。DLとSL牽引の客車列車のようで、こういうのは羨ましいです。

あと、結構、鉱山への支線があり、そこにまだSLが結構健在のようですね。


戻る