東海北陸自動車道と飛騨トンネルのこと('12/3記)
愛知県の名神高速道一宮JC〜富山県の小矢部砺波JC間の『東海北陸自動車道』。
長い間、岐阜県側は飛騨清見IC、富山県側は五箇山ICまででその間が未開通でした
が、先に富山県側からの道は岐阜県の白川郷まで開通し、その後、やっと全線開通とな
り、現在、名古屋から北陸石川県・富山県方面は便利になりました。
飛騨清見ICまでの頃は米原経由北陸自動車道を使わないときは手前の白鳥で下りて、
そこから国道156号で県境越えする必要がありましたのでずいぶん楽ちんになってい
ます。前に白川郷や越中五箇山を訪れた時はこの国道156号で行ったものでしたが・・。
で、色々調べていましたら、開通までに年月がかかった理由がわかりました。飛騨清見
から白川郷まではほとんどトンネルばかりの中を走る道であるだけでなく、特に長大な
飛騨トンネル開通に相当な御苦労があったようですね。
飛騨トンネルはWikipediaによれば長さ10,710mで日本第三位、世界で12位の長さの
ものだそうですが、標高1744mの籾糠山の下を通過しているもので、地層的・湧水など
の難題が次々に現れて10年以上に及ぶ大変な難工事だったようです。
YouTubeに記録フィルムがあり、いかに大変だったかを知りました。大型トンネル切削
機が最後には修理不可能なまでに破壊してしまったようで、最後はダイナマイト使用
の切削(NMTM工法)も取られたようです。
我々ユーザはそうやって出来上がったトンネルを「長いなぁ」と思いながら通り抜ける
だけですけど、こういう御苦労の賜物なんですね。
そういえば、この籾糠山、山歩きする人はその名を知っているでしょうが、以前は確か
地形図にその名が未記載だった記憶があります。でも、今は電子国土にはちゃんと記
載されるようになったんですねぇ。このトンネルのおかげかな?
ちなみにこの山、私はまだ登っていないのですが、遠いと言うより、そこの登山口であ
る天生峠がしばしば通行止めになる国道360号沿いにあるという理由だけです(^_^;)
秋の紅葉がすばらしいそうですので是非登りたいのですけどね。
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