愛知環状鉄道の存在感('12/3記)


ちょっと鉄道の話が続きます。私は冷めるのも早いのですが何かに関心が湧くとしば
らくはそれに熱中するという輩ですので・・・(^_^;)。只今現在は復活鉄道興味というわ
けです。ただし、最近は出不精になってしまって全て机上趣味世界ですけどね(^_^;)
早春と言ってもまだまだ寒いので山歩き復活はもう少し先(^_^;)

名古屋市民にとっては直接利用する機会は少ないと思いますが、愛知県の東部丘陵
地帯に第三セクターの愛知環状鉄道(略称・愛環)というのがあります。
ずっと以前にわざわざ物好きでリニモ乗車体験を行った際にリニモの終点の八草から
豊田までの間、一度だけ乗車経験があります。そのときは豊田からは名鉄豊田線
帰ってきましたが。

興味が湧いてきて今更調べてみました。すっかり失念してましたが、旧・国鉄時代は
岡多線と称していたんですよね。しかし、開業していたのは豊田・岡崎間だけだった
ようです。

よくよく考えてみたら「え?なんで岡多線?」。鉄建公団が作っていた路線は多治見
など通っていない・・・。どうやら旧・国鉄時代、大昔の最初の計画が岐阜県の多治見
市から愛知県岡崎市までの路線だった名残みたいですね。そして、国鉄時代は部分
開業や時代の問題か利用率が低く、だからこそJRに残されなかったようです。

そして愛知環状鉄道となってから未開業だった瀬戸線部分も引き継いで、中央西線
の春日井市高蔵寺駅から東海道線の岡崎駅まで運転しています。

勿論、自社路線では環状になっているわけではありませんが、岡崎〜名古屋間の
JR東海道線、名古屋〜高蔵寺間のJR中央西線と合わせれば環状になります。
現状ではJRとの環状運転はされていませんが、名古屋から高蔵寺経由でJR電車
が何本か乗りれています。第三セクタにしては珍しくワンマンカーではないよう
です。

トヨタ自動車本社工場のある豊田市を通る路線というのは強いですね。三河豊田と
いう駅はトヨタ自動車本社工場の横にあるくらいです。
豊田市は内陸部にありますが、この愛環の他、名鉄豊田線(名古屋の地下鉄鶴舞
線と日進市・赤池〜小田井間で相互乗り入れしています)、名鉄三河線が乗り入れ
ています。トヨタ自動車あっての市ですね。私が子供の頃は挙母市という名前の市
でしたけど名前まであやかって改名されたそうですね。昔は確か、名鉄「挙母線」と
いうのがあった記憶があります。廃線になってしまいましたがかつてはそれしかなか
ったような・・・。

さて、例によって地形図地図を眺めてみました。瀬戸市側に結構トンネルがあるん
ですよね。高蔵寺駅を出て庄内川を渡り、そして瀬戸市方面から庄内川に流れ込む
庄内川支流の水野川を渡るとすぐに四谷トンネルというのがあります。
この付近は次のような概略地図になっています。


名古屋市守山区の小幡緑地近辺からの森(丘陵)が名古屋市と瀬戸市の境界付近で
庄内川に迫り、そのまま東部の定光寺方面まで綿々と続いています。
上の地図の左端付近に記載している名古屋市と瀬戸市の境界線上にある東谷山(と
うこくさん)
は標高198.3m、名古屋市の最高地点です。

さて、♪トンネルだ、トンネルだ、楽しいな じゃないですけど、鉄道トンネルと
いうのは私の興味をそそる存在で、あまり行かないんですけど、久しぶりに守山の
イオンジャスコに出かけたついでにこの四谷トンネルの入り口を眺めに行きました。

ここは名古屋側からは守山区の尾張旭市の北部、庄内川との間に半島のように突き
出ている志段味地区を通って行きます。前述の守山ジャスコはそこにあるんです
(我が家からは一旦東隣の尾張旭市に出て前述の森の谷間部分にある道路で行き
ます。南部は尾張旭市で北部が名古屋市なんですね。)。

志段味地区は近年まで「名古屋のチベット」と揶揄されたとても名古屋市とは思え
ない山村のような地区でしたが、ここも遅まきながら大規模土地区画組合ができて
田畑を潰して宅地化されつつあり、道を通るたびに景色が変わりつつある所です。
この道、名古屋市内では途中まで県道なんですが、庄内川にかかる新東谷橋で春日
井方面からの道との交差点から東側はその春日井市からの道である国道155号線に
変わります。

この道、右手南側は東谷山フルーツパーク、左手北側は東谷橋で春日井市に入る道
のある四辻を通過すると、山が庄内川まで迫っていてもう完全に深山の道路の雰囲
気(建物などはなくなります)。そんな途中に瀬戸市の表示看板が現れます。
そんなところが名古屋市と瀬戸市の市境なんですよ。
そして前方に庄内川を跨ぐ高架が見えてきます。国道155号は地図上では鋭角のよう
に曲がって南方向に進みますが、実は近道があり、前の車についていったらこの国道
に入りました。左に愛環の高架があり、そして期待したトンネルが見えました。
トラス鉄橋は水野川にかかる橋です。見えている山はトンネルの上で標高100mくらい
です。下は標高50mくらい。


                    四谷トンネル北側口(鉄橋は水野川を跨ぐ)

尚、国道の方はトンネルはなく、水野川の谷沿いに設けられています。
その間を抜けるちょっとの間、本当に名古屋市付近かいと思うような山の中を走る
感じでした。
谷沿いをぬけてると田園地帯。そしてぽつんとその田んぼの中に中水野駅がありまし
た。水野川はここから先、東向にあり、その水野川沿い南北約500mくらいの地域が
北側と南側の丘陵地帯に挟まれて田園地帯となっているようです。
愛環は中水野駅を出るとその南でまた約100mくらいの丘陵地帯にぶつかるので、
ここにも松山トンネルというほぼ直進のトンネルがあります。
地図を見るとこの丘陵地は丁度松山トンネルの上あたり東西狭い領域だけを残し、
他は瀬戸市民公園を除き、宅地化されているようです。この丘陵地帯は南側下って
いったところが名鉄瀬戸線とか瀬戸街道がある市街地になっています。愛環は前述
の中水野駅の次の駅が丁度名鉄瀬戸線と交差したところにある瀬戸市駅です。乗り
替えがここでできます。瀬戸市駅を出るとまたその先に丘陵地があり瀬戸トンネル
というのに入るようです。

ちなみに今回は四谷トンネルのみを目的にしましたので、中水野駅の北側で左折し
て愛環から別れました。
一度、全線乗車してこようかなと思い始めています。やじうま根性が意外に旺盛な
んで(^_^;)。

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