『向日葵の咲かない夏』(’11/7)
道尾秀介作の『向日葵の咲かない夏』という本屋で見付けた文庫本を読みました。
最後の最後まで騙されてしまいました(^_^;)。
読み進めるうちに「あれれれ?」・・・そして最後の方で「えっ?!そうなの?!」
大団円の後のラストシーン・・・全然意味わからずネットでネタバレ探しました(^_^;)
「う〜ん、なるほど」。
この小説かなり話題になったそうですね。道尾秀介さんと言う方の物は他の作品を
既に読んでいますけど、最初にこれ読んだらもう読まなかったかも。
終わりにある解説には「好き嫌いがでる作品」とありましたけど、ネット感想では
まさにその通りで「気持ちが悪かった」「ひどい作品」「ブックオフ行きです」等
の完全否定意見と「おもしろかった」という意見にわかれています。
で、私ですが、ひどい作品というようなそういう否定的意見ではないのですが、逆
におもしろかったとか褒めたたえるような意見にも組みできない自分がいます。
してやられたという感はありますけどね。
最近、こういう読者の読解に任せるという風潮の作品がドラマでもある気がしてい
て、実は私的には大いに不満なんですね。幼稚なのかもしれませんが、すっきりと
した種明かしで締めくくってもらえないかと・・・
子供用特撮や子供用かどうか不明なアニメ作品でもそういう傾向が強い気がして
います。何か供給側の自己満足があるのではないかって・・・
この作品、ホラーというものでもないのですが、非現実的な内容であることは間違
いないでしょう。そして、別に私はホラーは嫌いではないのですが、すっきりしない
終わり方は好きになれません。
そういう意味でこの作品は最後まで騙され続けてある程度は種明かしされていま
すけど、それだけで済ましてしまうの?そうじゃないのではないの?という何か満
たされない読後感で実は茫然としています(^_^;)
大団円のあとのエピローグは私にとっては全然救いになりませんでした。むしろ、
無しで終わった方がって。
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