内田康夫さんの「不知火海」読んで(’11/5)


前に買って一度読んだ内田康夫さんの御存じ名探偵「浅見光彦シリーズ」の一つで
ある「不知火海」というのを本箱漁っていて見付けて(整理が悪いです(^_^;))再び読
みました。以下、ねたばれ部分がありますので未読の方はご注意をm(__)m。

で、この中に「モナザイト」というのが出てきました。私、これについては不案内でし
た(聞いた記憶はありますが、何かについてすっかり失念していました。前読んだ時
はなぜか気にならなかったらしいですが(^_^;))のでネットでググってみました。

モナザイトはレアメタルの原石として過去輸入されていた時期があったらしいのです
が微量の放射性物質であるトリウム、ウランなどを含有していて放射線が出てくるも
ののため個人での所有や移動は禁止されていたものだそうです。
で、二重の驚き・・・。(ネタバレ注意!!!)



共にこれらは このサイト (点と線 世田谷とモナザイト)に詳しく書かれていました。

小説の終わりの方で『夫人能力啓発協会』という怪しげな財団名が登場するのですが、
なんと、2000年に実際に文部省所管の財団法人「日本母性文化協会」(休眠状況
の怪しげな財団で事件後認可が取り消されたらしい)がモノザイトを大量に保管して
いてそれを某国に売却しようと目論んでいたことが仲間割れでばれてしまった事件が
あった(売却に乗ろうとしていた解体業の男が財団でそういう仕事をしている理事と
もめてはずされそうになり、モナザイトを官庁に郵送で送りつけたことで発覚した事件)
そうです。どうやらその時の理事長の亡兄がそもそも始めた財団だったらしく
その時、行方不明の分があったらしいです。私、このニュース知りませんでした。

で、てっきりこの事件を参考にされたのかと思いましたら、自分解説で雑誌掲載自体
は前年の1999年からということだそうでしたので、偶然、途中でまさにネタ自体が
ニュース話題になり上記財団名が出てくるのが小説の終わりの方でしたから、まさに
「このネタいただき」じゃなかったかなと思います。

で、もうひとつ。こちらは小説自体には無関係ですが、未だ解決していない「世田谷
一家惨殺事件」にこれも知らなかったのですがこの「モナザイト」が遺留品バッグの
中かに発見されているそうです。
で、このサイトの方は、前述の財団法人が統一教会のダミーになっていることなどか
ら一時、漏れ出て来た犯人像からの繋がりなどの推理をされています。
何かちょっと怪しいなって気がしますよね。

戻る