地形図の間違い
下の項で書いたように、国土地理院の地形図は今や、国土地理院の電子国土で
無料で見放題で、基本的に地図好きの私は眺めるのが楽しいのですが、山歩き
記事をネットで見ていたり、自分で歩いた時でもこの地図と実際に差がある場合が
が多々あるようです。
私は破線で示されている山中の登山道には間違いが多々あるのはしゃぁないかと
思っていたのですが、もっと広い林道でも間違っていることがあるようです。
静岡県に有名な大井川という川があり、その源流は南アルプスにあって、それゆ
えその源流をたどって南アルプスの高山に登られた方達の記録がネットにあり、
自分には残念ながら体力・技術力などからそれは無理なので、羨ましくそれでも
楽しく読ませていただいています。
この大井川の上流は東俣と西俣に分かれていて、共に南アの3000m峰付近が
源頭部になっています。記録をアップされている方々はテン泊でたどられて
いらっしゃいます。実は、そういうどこででも一夜を過ごすことができる『テン泊』
に憧れ、テントや大型ザックを購入したのですが、憧れだけでは単に無謀だけ
だったことを身にしみて感じ、膝を痛めてこの2年間山歩き0回ということもありま
すけど、テン泊歴わずか3回にしかすぎません(^_^;)。これもかっこだけで憧れた
大型ザックで20kgの重荷を背負うことがいかに大変かを身にしみて感じた次第
でした(^_^;)
話がそれてしまいましたが、ここに行く拠点として静岡県の大井川の上流に二軒
小屋という有人山小屋があります(勿論、私はネットで知っただけですが(^_^;))。
ここには大井川沿いの林道が通じているのですが、現在はずっと南部の畑薙
ダムというところまでしか私有車は入れないとのことで、歩くか、ここ二軒小屋に
宿泊するなら送迎バスで行くことができるそうです。ですから、テン泊の方でもこ
こだけは山小屋泊とするか、なんと東側にある2000m級の南アの稜線を越えて
ここまで来られたりしているようです(転付峠というところを通るようですが、
私などそこまで登るだけで終わってます(^_^;))。
もうここの林道はこの付近では本来の役目は終わっており、その先は崩壊に任
せているようですが、前述の西俣、東俣そしてそこから蝙蝠尾根を登られる
方達はその先の林道を歩まれ、多くの写真や記事を残されていらっしゃいます。
で、国土地理院の地形図と比べていた時、どうも記事の内容と地図が一致せず、
戸惑っていたのですが、色々ネット漁っていてその理由が氷解しました。要する
にこの付近の林道に対する国土地理院の表示に誤りがあったというわけです。
ここは元々、興味を引く場所で、大井川がここで東側にU型に迂回していたのを
東電がそこにダムを築き、迂回部分をダム湖にしていて、直線部に人工の水路
を築いているそうです。
で、国土地理院の地形図ではこの付近は下図Aのようになっています。しかし、
実際はBとなっているそうです。
もうほとんど車で走るという用途に使われていない道ですから修正もしないのか
もしれませんが、昔から間違っているのか、それとも後年、トンネルができてこ
うなったのかについては事情は調べても不案内のままです。
トンネルの写真がネットにあり、その場所がわからずあれこれ考えたのですが、
地図が間違っていたと言うことでした。
ちなみに地形図では西俣方面は破線になっているのですが、途中までは東俣
方面同様、林道のようです。そういえば、以前、鈴鹿山脈にある霊仙山に登った
際にもある道が地形図では破線なのにずっと広い道で戸惑ったことがありました。
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