『覆水盆に返らず』(’12/6)


日本だけでなく、この地球には「覆水が盆に返る」と思っている人が多い気がします。

「やってみてうまくいかなけらば元に戻せばよい」などと言うのは、極めて無責任な
お花畑主張なのです。
そういうことを公言する輩に限って、いざそのときになったらどうするのかというよう
な対策など全く頭にありません。要するに「言うだけ大将」なのです。こそこそと逃げ
出して弁解ばかりすることは歴史的事実として証明されてます。

『覆水盆に返らず』という格言は実際にその通りなのです。いくらかはすくって戻せる
かもしれませんが、完全には戻らないのです。そして、その不完全復帰でも相当の
犠牲・負担・苦痛が間違いなく伴うのです。

ですから、「やってみてうまくいかなけらば」などということ自体、全く無責任そのもの
なのです。「うまくいかなければ」などと考えること自体間違っています。
「やるなら絶対にうまくいくように全力をあげて取り組む」というのが正しい姿です。
そして「万一、うまくいかなかった」ときの対応策まで考えておくべきなのです。
結果論は別の話です。そして、「やってみる」人は、結果が悪かった時にそれを他の
せいにして弁明したりしてはいけません。「やってみた」人に無限責任があるのです。
それが負えないようなら「やってみてはいけない」のです。

こういう無責任お花畑主張の口車に簡単に乗ってしまう短絡的思考の人々も多すぎ
ます。そういう方は、後で怒っても、それこそ「後の祭り」です。全部自己責任です。
騙されたというなら騙される方が悪いのです。「最初から騙されることがなかった」人
にとっては大変迷惑なのです。そして「最初から騙されることがなかった」人も同じ被
害を蒙るのです。ですから、「騙された」ということは責任逃れには決してならず、騙
した輩と同罪なのです。「被害者つら」してはいけないのです。自分を責めてください。

学習せずに何度も何度も口車に乗せられて「騙された」と後で怒る人が多いのは、自
己の責任ということを全然気がついていない人です。自分で考えず、脳内がお花畑で
「言うだけ大将」に付和雷同するからそうなるのです。そして、そういう人々がいるから
「騙して飯のタネ」にしている連中がのさばっているのです。

この世界には信じられない「恥知らず」な輩が一杯いるのです。

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