ダブスタ〜身勝手な論理
(以前、色々とごちゃまぜ言いたい放題コーナーを作った時にアップしていた
ものを書きなおし再編成して再掲したものです(^_^;))
インターネットが安価なブロードバンドで常時接続となる以前にパソコン通信
なる閉じたネット世界があり私もそのご多分に漏れず参加して楽しんだ口で
した。
そのパソコン通信にNifty-Serveという現在はプロバイダの@Niftyの前身が
ありました。ところが自分が楽しんでいた場所でそのフォーラムの存亡に係
わるバトルが発生してしまい、改めてネット世界も現実世界と変わらないと
いうかハンドルネームでPC相手の世界だから実は一歩間違うとむしろ遠慮
などない余計にひどくなる世界だということを身にしみて感じてしまいました。
それ以来、私の中で何かが壊れたのでしょう、非難罵倒の多い場所をROM
に徹して覗きに行くようになってしまいました(^_^;)。その一つが「えふしそ」
(FSHISO/現代思想フォーラム)というフォーラムでした。
このフォーラムは名誉棄損裁判問題が発生したことで知られ、単にROMす
るだけのために入会し最後までROMに徹しました(^_^;)
ま、恐らくあの裁判以降に私のように覗き見するだけで入会された方も沢山
いらっしゃると思いますけどね。アクティブのメンバーは人数的に限られてい
ましたものね。
そして、案の定、私から見ればとんでもない世界がそこにありました。
『思想を語る』フォーラムゆえ、大学で教鞭をとっている方達、弁護士という
な方達も当然ながらそこに集われていましたが、本当に『立場』など無関係
とばかりの「ものすごい世界」でした。
私がそこに見たのは、当然なのかもしれませんが、そして、こう書くと、当事
者から総非難を浴びそうですけど、率直に見て極めて独善的な世界でした。
ですから、そこにはとても『合意』などというような生易しさは全然なく、罵倒
合戦になっていました。
そして、そこに極めつけの『ダブルスタンダード』というのを目にしてしまった
のでした。しかも、『お仲間意識』を批判しながら、反対側のそういう『ダブル
スタンダード』を非難罵倒しながら、御自分側の『ダブルスタンダード』は『お
仲間』と思われる陣営から徹底擁護されていたのです。
現実世界ではないのに、対立から提訴する云々というようなやりあいが多く
ありましたから、例の名誉棄損裁判というのはでてきたのは不思議ではない
感がしました。
さて、この裁判では直接の相手だけでなくNiftyと「えふしそ」のシスオペの管
理責任まで問われ、一審ではその管理責任を認めるという判決が出されま
した。アクティブにとってはフォーラム存亡の瀬戸際にあり深刻な影を落とし
ていたようです。
そのためにシスオペ支援が会員の一部でなされ、二審の前には共著で「反
論(モアスピーチ)」と言う本を出版しています。
そして二審ではシスオペとNiftyには逆転無罪判決がおり、上訴はなくてそれ
でこの裁判騒動は終焉しました。
私の常で前置きが長くなりましたが、このフォーラムにサブシスまで経験され
それでも言わば「孤軍奮闘」のH氏という方が本名でアクティブされていまし
た。彼の言動を見ますと、ある意味こちこちの原理主義者で理想主義、悪く
言うと極めて青臭く、また、何かすごく力んで肩ひじはって文章を書いてい
るような感がしました。
ただ、再三「言論には言論で対抗する。何があっても提訴などしない」という
趣旨のことを言明していることもあるため、所謂安全パイ扱いか、集中攻撃
を受けている感じがありそれで「孤軍奮闘」と述べたわけです。
さて、この方が当時、ネットに個人サイトを作りこの「えふしそ」のことに関し
て沢山のMesをアップされ、最終更新が今年になっても2003年ののまま
未だに残されています。
今更ですけど読んでみました。当時はこのサイトの意見に対し、当時存在し
た苺という掲示板や自らそこに開設されていた掲示板で総攻撃を受けてい
たようです。
ただ、彼がそこで再三のように繰り返していることが事実なら、前述の裁判
対策で出された「反論」(モアスピーチ)という本って何だったんだろうかです。
まさに言うこととやっていることが正反対じゃないかって。
ま、割高なのに純粋に興味本位で買ってしまった私も私でしたけど、実は読
んでみて何も私の中には何も残らない本だったことは事実です。
要するに「面白くともなんともない」というものというのが率直な感想でした。
フォーラム会員の共著ですけど、唯一、記憶に残ったのは冒頭の章の題名
「覚悟と矜持」だけだったんですね。
人間の性(さが)なんでしょうか。H氏の言うとおりなら、まるで「覚悟も矜持」
もないまま著者の一人としてえらそうなことを書いてそれに反したことを平気
でやっている人、そして本来そういうことを嫌う人なのに自己防衛のために
お仲間のそういう見苦しい行為が広大な電脳空間に知られることを隠そうと
してしまう行為には矜持なんて全く見られない要するに「ダブルスタンダード」
な面を改めて見てしまいました。
H氏は中傷罵倒されたことを問題にしているわけではなく、閉じた空間での
会話でかつ自分を支援してくれているお仲間のことだからか、H氏の要求は
完全無視し、えらそうにあの本で書き連ねている人がその見えないところで
中傷罵倒した張本人も完全に無視状態だということで繰り返し、彼らのご都
合主義を批判していました。
しかし、多くのH氏への部外者の攻撃を見ていますと、「大人の対応を」とか
「首尾一貫きちがいくん」とかそういうものばかり・・
「お前の気持ちはわかるが」と書いておいて結局、ことさら彼の「青臭さ」を
罵倒しているように見えるものもありました。
こういう雰囲気を勘案して、私はH氏の「青臭さ」そのものへの反発でなく、
実は「お仲間意識」と自己防衛・組織防衛のためには日頃の言動と正反対
なことをするのは許されることと思っていることに強い不信感・不快感を感じ
ました。
自分自身は得て勝手に除外するようなそんな連中の言説など無価値で糞
食らえです(-_-メ)。何が嫌いかと言うと、ダブスタと偽善・独善言説ですか
ら。
目次に戻る