断末魔にしか聞こえない驚くべき発言が
あるところからリンク辿って読んだサイト記事みて、目が点になったというか、「ええっ?!」
というような発言をしだしている科学者が海外にいることを知って本当に驚きました。
やはり、科学の基本パラダイム発祥の地から遠く離れ、後からそれが伝達導入された日本
などでは、海外のそういう驚くべき動き−科学界における迷走−など知るべくもないという
か、下々には隠されている感が強くします。英語の得意な科学者・理系の方は沢山おられ
ると思いますのになぜでしょうかねぇ・・・
興味のある方はnatureというのをご覧ください。
"Scientific method: Defend the integrity of physics"というタイトルのarticleが出てくるはず
です。16 December 2014のもの(ごく最近ですなぁ)で、
"Attempts to exempt speculative theories of the Universe
from experimental verification undermine science, argue
George Ellis and Joe Silk.
(科学を弱体化させる実験実証から宇宙についての思考理論を免除
しようという試みについて、George Ellis and Joe Silkの主張)
いうサブタイトルみたいなものがついています。
冒頭に、
This year, debates in physics circles took a worrying turn.
Faced with difficulties in applying fundamental theories to
the observed Universe, some researchers called for a change
in how theoretical physics is done.
(今年、物理界における議論が厄介な展開を見せてきた。
基本理論の観測された宇宙への適用における困難さに直面して、
ある研究者たちは物理的理論のなし方の変換を要求した)
とあります。現在の宇宙論のmain streamはGneral Relativityと密接に結びついたBig-Bang
Universe Theoryですから、やはり、ちらちらと漏れ出てくる観測結果がBig-Bang Universe
scientistsに大きな衝撃を与えているというのは事実のようですね。
私自身、既に別項で書きましたけど、「なんじゃい、これ」としか思えませんでしたから、タイ
トルにある"Speculative theories of the Universe"はすごく納得できるものです。
(Speculativeという語句には「投機的」という意味もありますので、その意味で使用されてい
るのかもしれません−この方が私の思いに一致しているかもしれません(笑))
どうも前に触れましたけど、フリーランス物理学者の井口博士がブログで書かれていること
は日本にいると、なかなか信じられない話でしたけど、こんな記事が出てくるということは、
意外に海外では事実なのかもしれませんね。
で、このarticleにおける主張として、私から見ると、この方達は本当に「自然科学者」なのか
と呆れ果ててしまうような方達の最近の言説が "We disagree"として、批判的に紹介されて
います。それは、
They began to argue -explicitly- that if a theory is
sufficiently elegant and explanatory, it need not be
tested experimentally, breaking with centuries of
philosophical tradition of defining scientific knowledge
as empirical.
(彼らは、−明白に−もし、理論が十分にエレガントで説明できる
ものであるなら、科学的知識を実験的に決める哲学的慣例をやめ、
実験検証することは不要であると言い始めている)
下手な訳ですけど、これは驚くべき発言ではないでしょうか?本コーナーで私が散々批判・
指摘してきたように、「観測より理論を重視している」今の科学者の本性をはからずしも表出
させた思考そのものです。未だに、科学をいかにも素晴らしい神聖なもののような幻想を振
りまいている方達はこういう発言に対してどのように弁明されるのでしょうかねぇ。ま、こうい
う驚くべき発言をする科学者が存在していること自体ご存じないでしょうけどね。
こんな思考のどこに「自然科学」があるのでしょうか?間違いなく、数学的空論を科学だと思
いこんでいる−そんなことにしかidentitiyがない−方達でしょうな(-_-メ)
ガモフは自分の脳内で思い描いた『空想』を持ち前のプレゼンの巧妙さでアカデミズム宇宙・
天文学のmain stream化に成功し、それに魅了された方々が、"General Relativity"の高等数
学を駆使し、観測されると不一致の問題は、巧妙に、次々に実証もされていない新たな「空
想」を導入してつじつま合わせして一生懸命ほころびを取り繕ってきたわけですけど、所詮、
無理筋の"Speculative theories of the Universe"ではいつまでもそうは問屋が卸さなかった
ということでしょう。すなわち、とうとう行き詰ってしまって妙案もなく、迷走しているのではない
でしょうか?
しかしながら、日本では、下々は勿論のこと、そこに属している方々も知らないのではないか
と思われてなりません(まさか、知っていて口をつぐみ、相変わらず「正しいのだ」と主張し続
けているとか???)
尚、前述のarticleの具体的内容紹介までは本稿の趣意ではないので省きます。興味のある
方は是非ご覧くださいm(__)m。
(’14/12)
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