「古典物理学」は間違っていたのではない(’14/6)

ネット上には『古典物理学は間違っていた』と言っている人がいます。
しかしながら、

 『古典物理学は間違っていた』というのは『間違っている』

のです。そんなことを言う人は「間違っている」という言葉をわかっていない己
の不明を恥じるべき
です。

なぜなら、「間違っている」なら最早見捨てられ、使われないはずですよね?
しかし、未だに製品、工場設備の設計には「古典物理学」が使われており、又
ロケットは「古典力学」で飛んでいるのです。
もし、「間違っていた」なら「学校で教えられないし、使えない」はずでしょう?
違いますか?知ったかぶりで恥ずかしいことを云うものじゃありません。

科学の世界で「間違っていた」と判定され、最早見捨てられた基本パラダイム
説で有名なものは「天動説」と「燃素」くらいじゃないでしょうか?そんなものは
最早教えられ学ぶことはありませんよね?ま、細かい「仮説」なら、その後捨
てられたものは多いですけどね。

よくネット上で使われている用語を用いるなら、「まともな」科学者なら

 古典物理学だけでは全ての自然現象を説明するには不十分
 である


というでしょう。そして、それが多分に正しい説明です。

ま、どうやら、最高学府の学者の卵にもそういう実情知らずの間抜けな物言
いをする人がいるらしいのですけどね。大変失礼ながら、そういう方は自分を
「秀才」だと思い込んでいる、近視眼的な典型的な所謂『学者馬鹿』ですね。

ネット上で、「批判は間違っている」とばかり、よく、「科学者は信じたりしない」
などと主張する意見が見受けられますが、嘘ばっかり・・・。
「『相対性理論』がなければこの世のものは全て存在できない」と堂々と嘯い
た最高学府の秀才の学者の卵がいるというのを聞いています。
こんな人への反論は、「それなら18世紀以前は原始時代だったんですね?」
の一言で終わります。いくら取り繕うと、完全に『相対性理論信者』そのもので
すなぁ。そして、多くの科学者は「正しい」と「断定している」のです!

ま、多くの科学者がそう思っていてそういう説明をするからだろうと思いますが
そう学んだ多くの理系の方達は、

 『古典力学(=ニュートン力学)』は近似的なもの(※)

と考えているようです。すなわち、真理は「20世紀に発見された」とされ現代物
理学の2大基本パラダイムである『量子力学』と『相対性理論』であり、『古典
力学』はそれらの近似的な巨視的世界のものと言う訳です。そういう説明を更
に拡大解釈したのが、「古典力学は間違っていた」という間抜けな主張でしょう。

しかし、私は(※)というのは誤っていると主張したいのです。
「量子力学」の教科書を読んでみてください。どこに「近似」という説明が出てき
ますか?私の読んだ教科書では量子力学と古典力学の接点が見事に説明さ
れています。「近似」ではありません。

もう一つ、「相対性理論」は私は散々述べましたが、懐疑的です。この理論は
らかじめ、v<<cで近似的に古典力学に合うように構築された理論
です。です
から近似的に合うのは当たり前なんです。全く、古典力学を無視して最初から
構築されたものでしたら、v<<cで近似的に古典力学に合うというのは正当性
がありますが、そうではないのです。なぜ、多くの方がこの説明の欺瞞性に気が
つかないのか不思議でなりません。
                           ('14/6)

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